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   R「幸せのかたち」おまけ1 - takaci - 2004/12/21(Tue) 00:52:44 [No.701]
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R「幸せのかたち」おまけ1 (親記事) - takaci

クローゼットがひとつと、セミダブルのベッドが在るだけの殺風景な部屋に、淳平はトランクス1枚の姿で佇んでいた。


淳平の目の前では黒髪のショートヘアの美少女が背中を向けて服を脱ぎ、白い肌と華奢な身体があらわになっていく。


そしてフロントホックのブラを外し、淡いブルーのショーツ1枚の姿になった。





「大丈夫か?」


淳平は少女にそっと近付き、小刻みに震える肩を優しく包む。


すると、


「わっ!?」


少女は淳平の腕の中で向きを変え、背中に手を回してぎゅっと抱き付いた。


柔らかい胸の感触が淳平の胸板に伝わってくる。





「美鈴、おいちょっと・・・」


「真中先輩・・・あたし怖い・・・」


「美鈴・・・」


そう話す美鈴の震えは、次第に大きくなっていく。





(やっぱりこれは・・・大変だな・・・)


(でも綾の事もあるし・・・俺が何とかしなきゃ・・・)


震える美鈴を優しく抱きながら、淳平は昨夜のファミレスでの会話を思い出していた。















「み、美鈴を抱けだって!?」


「し〜〜〜っ!!淳平くん声が大きいって!!」


「あ・・・」


つかさにそう言われ、淳平は気まずそうに辺りを見回した。





(とりあえずは・・・大丈夫みたいだな・・・)


そして改めて向かい合わせに座っているつかさと綾に厳しい視線を送る。


「どっからそんな話が出てきたんだよ!!そもそもなんで俺が!?」


先ほどと比べてトーンと音量は落としたものの、怒りの姿勢は崩さない。


「いや、あの・・・その・・・」


淳平に怒られ、うろたえてどもる綾。


「美鈴ちゃんの傷を癒すためだよ。淳平くんだって彼女の心の傷は知ってるでしょ?」


つかさは淳平に圧される事なく、いつもと同じ口調で話す。


「そりゃ分かってるけど・・・なんで俺なんだよ!?」


「淳平くんはあたしを救ってくれた。だから同じように美鈴ちゃんも救って欲しいの。一人で苦しんでる彼女の姿は見てられないよ。だから・・・」


「ダメだ!俺には出来ない!!」


「なんで?あたしたちに気を遣ってるのなら・・・」


「それもあるけど、根本的に考え方が間違ってるよ。美鈴と俺とじゃ心は繋がらない。それじゃあ美鈴を癒す事は出来ないよ」


「心が・・・繋がらない?」


ずっと黙っていた綾が聞き返すと、淳平は照れながらゆっくりと自分の考えを語り出した。





「その・・・男女のSEXって身体の繋がりだけじゃなくって、心の繋がりもあるだろ?つーか俺はそっちのほうが大切だと思うんだ」


「行為としては身体のほうがメインだとは思う。ただ単に快感だけを求めるのなら、心の繋がりはなくてもいい・・・要するに相手は誰でもいいって思ってる人も居るだろうさ」


「でも俺は、それは違うと思うんだ。心と心が通じ合ってこそが、本当のSEXだと思ってる」


「目の前に居る人だけを、触れ合っている人だけを心の底から想い合って、互いに求め合うのが本来の姿じゃないかな?」


「俺、よく外村に冗談で言われるんだ。『二人同時に相手出来るなんて羨まし過ぎる』って。でも俺はそんな事する気は毛頭ない・・・っつーか出来ないんだ」


「俺は、綾の時は綾だけを、つかさの時はつかさだけを想ってる。他の事は一切考えてない。そうしなきゃ心と心は繋がらないさ」


「俺がつかさの心を救えたのは、俺がつかさを真剣に想って、つかさも俺を真剣に想ってたからだろ?それで心が繋がって・・・癒せたんだよ」


「でも美鈴とは・・・どう頑張っても繋がらない。遊びのSEXになるだけさ。それじゃあ意味が無いし、美鈴はもちろん、つかさも綾も傷つき嫌な思いをするだけさ」





「綾、つかさ、二人とも俺の大切な人だ。その人を傷つけるような事は・・・俺には出来ないよ」





淳平はすべてを語り終えると、グラスの水に口をつけた。


(ああ・・・柄にも無く思いっきりキザな事言っちまったよ・・・)


(たぶん二人とも・・・笑ってんだろうなあ・・・)


ほとんど溶けかかったグラスの氷を見ながらそう思い、恐る恐る顔を上げていく。


すると、





(えっ!?)





二人の美少女は、ともにハンカチで目頭を押さえていた。





「ど、どうしたのふたりとも・・・」


笑われるか、白い目で見られると思っていた淳平にとって、二人の反応は意外だった。


「あっごっごめんね。驚かせちゃって・・・」


慌てて涙を拭く綾。


「もう・・・淳平くんが悪いんだぞ!柄にもなくジーンとくること言うんだから・・・」


泣きながら怒るつかさ。


「えっあっいやごめん!!俺も泣くとは思わなかったんで・・・」


慌てる淳平。





「でも・・・うれしい。淳平くんがあたしたちの事をそこまで想ってくれたなんて・・・」


「うん・・・あたしたち・・・本当に幸せだね・・・」


二人揃って泣きながらも、幸せそうな微笑を浮かべている。





(そうだよ。俺の考えは間違っちゃいない)


(このふたりの幸せを・・・俺たち3人の幸せを崩すような事はしちゃいけないんだ)


そう、心に誓う淳平であった。





























だが、昨夜そう誓ったにもかかわらず、










今淳平の腕の中に、下着1枚しか身に着けていない美鈴がいる。










もちろんこれには訳があるのだが・・・










「大丈夫、そんなに怯えなくてもいいよ。痛いことはほとんど無いはずだから・・・」


淳平はあくまで優しく美鈴に接する。


「でも、西野さんが・・・『真中先輩怒ってる』って・・・」


「えっ?」


「あたしが東城先輩にしたこと・・・怒ってるって聞いて・・・『覚悟しといたほうがいいよ』って言われて・・・」


そう話す美鈴の目は、今にも涙が溢れそうである。





「心配するなよ。俺は怒ってない。それはつかさがちょっと意地悪で言っただけだって」


「ほ、本当ですか?」


「ああ、そのことを聞いたときはそりゃあ驚いたし、まあ決していい気分じゃなかったけど・・・でも美鈴もその関係をもう終わらせたいと思ってるんだろ?だから今日、ここに来たんだろ?」


淳平の笑顔の問いかけに対し、美鈴は小さく頷く。


「だったら俺も喜んで協力するよ。美鈴が、その・・・元に戻るためにさ!」


淳平は屈託のない笑顔を美鈴に向けた。





淳平の笑顔は、不思議な魅力がある。


ある意味『無邪気』なこの笑顔に惹かれる女性は多い。


男性に厳しいこの美鈴でさえも、初めてこの笑顔を見たときは頬を赤く染めたほどだ。


淳平本人は気付いていないが、女性の心を落ち着かせ、惹き付ける魅力を持っている。





そして今、その効果が美鈴に働いていた。


硬かった表情が少し和らぎ、やや震えが小さくなる。


「お願い・・・します・・・」


「身体の力を抜いて・・・気持ちを楽にして・・・」


淳平は優しく囁きながら、美鈴と唇を重ね合わせた。





(よし・・・震えが少しずつ収まってる・・・)


美鈴の背中から淳平の腕に伝わってくる震えが、徐々に小さくなってくる。





淳平はゆっくりと、柔らかい美鈴の唇の間に自らの舌を滑り込ませた。


「ん・・・」


一瞬ぴくんと反応した美鈴だが、すぐに淳平を受け入れた。


甘く、柔らかな美鈴の舌が絡み付いてくる。





(この動き・・・やっぱ綾に似てるな・・・)


そう思いながら、美鈴とのディープキスをしばらく続けた。





そうしているうちに美鈴の震えは完全に納まった。


腕の感触でそれを確認すると、淳平は顔を離して笑顔を向ける。


「どうだい、怖くないだろ?」


「男の人のディープキスって・・・なんかすごい・・・」


どうやら淳平のキスにすっかり酔いしれていたようだ。


それが美鈴の瞳の輝きに現れている。





(これなら・・・レズの道から元に戻せそうだな・・・)


淳平の中にあった心の不安がひとつ消えた。


そしてゆっくりと美鈴の身体を大きなベッドに横たえた。










―レズの道―





小宮山に襲われた事がきっかけで、美鈴は極度の男性不振に陥ってしまった。


かつてないほどの苦痛と屈辱を味わい、


長期にわたる入院生活を強いられ、生命の危機にも直面した。


そうなるのも無理はない。





美鈴は美鈴なりに頑張っていた。


退院後、つかさが尋ねてきたときには


「真中先輩から・・・男性の素晴らしさを教えて欲しいんです。あたしを・・・抱いて欲しいんです」


と、直接頼んだほどだ。


そしてそれは淳平の知らないところで秘密裏に話が進んでいたのだが・・・





事態は急展開。





綾と美鈴が二人っきりになったとき、綾は優しく接してあげた。


そして美鈴は・・・綾を押し倒してしまった。


『東城先輩・・・』


『み、美鈴ちゃんやめて・・・ああん!!』


『あっ・・・あううぅ・・・』


『・・・』





・・とまあ、二人は百合の世界へ・・・





その関係は続いており、今では綾のほうが積極的になっていた。


しかし二人とも、心の中では『このままではいけない』と思っていた。





ふたりはつかさに相談し、そこで改めて『淳平に美鈴を抱かせる』という話が浮上して来た。


『淳平くんは優しくって、気付かない間に気持ちよくしてくれる。だから美鈴ちゃんも絶対気持ちよくなれるよ』


『真中くんはもうレベルが違うよ。何度も何度も達してもう何も考えられなくなっちゃうの。あれを知っちゃったらもう何もかもが変わるよ。まあ美鈴ちゃんとのエッチもあれはあれでいいんだけど・・・』


『東城さん!!』


・・といった感じで二人から説得され、美鈴は淳平に抱かれる事を了承した。





淳平には、昨夜の決意の後にこの事実が伝えられた。


淳平は驚き、頭が真っ白になるほどだった。


『いい、今はまだいいけどこのままだといずれ他の人にばれちゃう。その前に何とかしなきゃいけないの』


『淳平くんの気持ちは本当によく分かった。でも美鈴ちゃんにはそこまでしなくていいの。あくまで男の人の快感を教えてあげて欲しいの』


『そうしないと美鈴ちゃんは変われない。それに東城さんもこのままじゃあずるずると引き込まれちゃうよ?』


『だからお願い!東城さんを助けるためにも美鈴ちゃんを抱いてあげて!!』


『今ならまだ戻れるって東城さんも美鈴ちゃんも思ってる。だから今しかないの!!お願い!!』


頭が真っ白の淳平に、つかさは矢継ぎ早に言葉を発して頼み込んだ。





淳平の頭が動き出した頃には、反撃の言葉はもうなかった。


(東城を元に戻すためなら・・・仕方ないのかな・・・)


(でもなんか・・・違うような気が・・・)




















釈然としない思いは今でもある。


だが目の前には、美鈴の華奢な身体が横たわっている。


(今更考えたって仕方ないや。とにかく美鈴を・・・)


(綾から色々情報はもらってる。その通りならイカせるのは難しくないはずだ)


「美鈴・・・」


淳平は覆いかぶさるように、優しくキスをする。





ちゅっ・・・ちゅぱ・・・





舌が絡み合う音が静かな部屋に鳴り渡る。





美鈴の舌の動きはどんどん大胆になって求めてくる。


淳平もしばらくはそれに応えていたが、やがて唇を離して柔らかな耳たぶを甘咬みし、首筋へと舌を這わせていく。


「あ・・・はあ・・・」


次第に荒くなる美鈴の吐息。


拒否の姿勢も見受けられない。


唇はそのまま下降しつつ、右手は胸の膨らみにそっと手をかけた。


「あっ!?  はあぁん!!」


身体がぴくんと反応し、艶やかな声が淳平の耳に届いた。


(大きさは・・・つかさと同じくらいかな。でも乳首の形は違うな・・・)


(女の子の胸っていろいろなんだな。でも・・・触れられて気持ちいいのは一緒か)


「あっ・・・  はあ・・・   はあ・・・   」


片方の頂を指で優しく転がしながら、もう片方は唇と舌で優しく包むと、ふたつのピンク色の頂は大きく硬く尖っていく。


甘い喘ぎ声と敏感に反応する身体の動きが、全身を快感に包まれていることを淳平に伝えていた。





そして・・・





美鈴の下半身がもぞもぞと動き始めた。


(これは・・・ひょっとすると・・・)


淳平は淡い水色の下着の中に自らの手を滑り込ませた。


「あっ・・・」


美鈴は突然の淳平の行動に驚き、一瞬身体を硬直させたが、


「あああっ!!!」


淳平の指が下着の中の女芯に触れると、一段階高い喘ぎ声が発せられた。





淳平の指には、美鈴から溢れた熱い蜜が絡みついていた。


「美鈴、濡れてるよ・・・」


「やっやだあ・・・」


「何が『やだ』なんだよ。普通の女の子ならこうなるんだよ」


下着の中で指をやや激しく動かすと、くちゅくちゅという音と共に美鈴の身体が激しく反応した。


「あっあああっああああっ!!!  ま、待って・・・  はうっ!!」


「ん、どうした?嫌なの?」


ずっと素直だった美鈴がここで初めて『拒否』の姿勢を示し、淳平の顔がやや曇る。


「あ・・・いや・・・嫌じゃなくってその・・・   下着に染みが・・・」


(えっ・・・)


顔を真っ赤にして放たれた美鈴の言葉は、淳平が想像していたものとは全くかけ離れたものだった。


「染みって・・・じゃあどうしたいの?」


素で聞き返す淳平。





「ばっバカ!! そんな意地悪な・・・あたしの口から言わせるなよな!!」


顔は真っ赤のままだが、こちらも素で怒る美鈴。





「あっごっごめん!!そんなつもりじゃ・・・」


ほぼ条件反射のように謝りかけた淳平だが、


(って・・・あれ? 言葉が・・・)


ある事に気付くと、


「・・・は、ははははは!」



突然楽しそうに笑い出した。





「なっなんだよ!!何で笑うんだよ!?」


「い、いやその・・・美鈴の言葉がいつもどおりに戻ったからさ・・・」


「あ・・・」


「今までのしおらしい美鈴のいいけど、やっぱお前は俺を怒鳴りつけるくらいでないとな。なんか調子狂うよ」


「・・・バカ。あたしだって女の子なんだから、こういう状況ならしおらしくもなるよ。それにムードだってあるだろうし・・・」


淳平の笑顔を向けられた美鈴は顔を背け、むすっとした表情でぶつぶつとつぶやいた。


「美鈴は余計な事は気にしなくってもいいって。それに今の怒った顔、メッチャかわいいよ」


「なっ・・・   ばっバカ野ろ・・・  う・・・  」


バカにされたように感じた美鈴は思わず手が出そうになったが、淳平の顔がもう目の前にあり、頬をひっぱたく事は出来なかった。


「う・・・   ん・・・   」


美鈴は手を上げたまま濃厚なキスを受け、その手は自然と下がっていった。

























普段は強気な美鈴だが、女の子である事に変わりはない。


羞恥心が大きくなれば自然と大人しくなってしまう。


「ま、真中先輩・・・恥ずかしい・・・」


美鈴は今、生まれて初めて自らの意思で秘所を異性に晒していた。


下着を脱がされ、足を広げられ、発情し濡れて光るその場所を淳平が下から覗き込んでいる。


羞恥心が強すぎ、とてもじゃないが淳平と目を合わせられない。


見られていると思うだけで身体の中心が熱くなり、恥ずかしさで涙が溢れそうになっている。





だがその一方で、小さな期待が少しずつ大きくなってもいた。


綾との経験・・・と言うより綾に開発され、女性の快感はある程度分かっている。


それに加え先ほどの淳平の愛撫は、綾との行為では感じられなかった『力強くかつ優しい快感』を垣間見てしまい、より大きな快感への期待がふつふつと湧き上がっていた。





「美鈴のココ、綺麗だよ。ピンク色できらきらと光ってて・・・宝石みたいだよ・・・」


「そ・・・そんな・・・恥ずかしい・・・」





ちゅっ・・・





「はああああっ!!!!」


強烈な電流が身体を走ったかのような快感で美鈴の全身が大きく波打った。


淳平の舌が女芯を捉え、優しく舐め始めた。


僅かな舌の動きでも美鈴の身体は大きく反応し、声をあげて快感に打ち震える。





「気持ちいいだろ? 嫌じゃないだろ?」


下から淳平の嬉しそうな声が聞こえてくる。


(そ、そんな事は無いって言いたいけど・・・)


頭ではそう考えたものの、快感で喘ぎ声しか出ない。


(こ・・・これじゃあ・・・否定したって無駄よね・・・)


「あっ・・・はあああっ!!!!」


淳平の舌の動きはどんどん大胆になり、女芯の中に滑り込ませたり、クリトリスに皮の上から刺激を加えてより大きな快感を送って来る。


(東城先輩の言ったとおり・・・男の人のほうが・・・全然気持ちいい・・・)


美鈴の思考は快感に支配され、次第に何も考えられなくなってきた。





「あああああっ!!!???」


(な・・・何かが入ってくる・・・)


(これ・・・真中先輩の・・・指・・・?)


美鈴の予想通り、淳平の中指が女芯に侵入していた。


大きな快感が美鈴を包んでいく。





「やっぱ痛くないみたいだな。つーか東城にはこんなのよりもっと太くて長いバイブを突っ込まれてたんだよな」


「あ・・・  ああ・・・   はあっ・・・   」


「・・・こりゃもう一本入れたほうがいいかな・・・」


「ああ・・・    あ・・・     はあああっ!!!」


言葉通り、淳平の指がもう1本入ってきた。


快感がズンと倍増する。


「・・・蜜が結構出てるよ・・・よかった。気持ちいいみたいだな・・・」


「ああっ!!  はうっ!!   あっくっ!!  」


「バイブの快感もいいとは思うけど、指でもそれなりにいいもんだと思うよ」


淳平の指がゆっくりと動き出した。


ただ出し入れするだけでなく、指の先を使って柔らかい内壁に刺激を送る。


(す・・・すごい・・・  ものすごく気持ちいい・・・  東城先輩より気持ちいいよお・・・)


綾にも指を入れられた事はあったが、ここまでの大きな快感は得られなかった。


淳平の優しくかつ力強い行為が生み出した快感に、美鈴の全身は支配されていく。










「はあっ・・・    あっ・・・   あうあああぁぁ・・・   」


美鈴の喘ぎ声を聞きながら、淳平は2本の指をリズミカルに動かし続ける。


指には熱い蜜がねっとりと絡みつき、それが強い快感を表していた。


さらにもう片方の手を使い、舌を使い、美鈴の敏感なところに優しい愛撫を加えていく。


(これでイッてくれれば・・・)


『美鈴に男の快感を教える』という目的の第1段階は終了するのだが、





「うっ・・・   くうっ・・・   あっく・・・   う・・・    ううぅ・・・   」





唸るような、耐えるような喘ぎ声に変わった。


(ん?)


淳平は喘ぎ声の変化に気付き、美鈴の表情を伺うと、


(美鈴・・・我慢してるのか?)


押し迫り、全てを包み込もうとする快感を必死にこらえているような表情だった。


そしてその苦しそうな表情から、淳平は『怯えの色』を判別していた。


(快感が怖いのかな? そういえばつかさも最初は怯えてたっけ・・・)


(でも美鈴は綾との経験もあるし、快感だって知ってるはずだ。 じゃあやっぱり・・・)





・・・男を拒否している・・・





としか考えられない。


(でもだからってどうする? 今の美鈴なら強引にイカせることは出来ると思うけど・・・それをしていいのか?)


美鈴の身体はもう十分に高ぶっており、それを僅かに残った理性で必死になって抑制しているだけである。


淳平も今はまだ優しい動きだが、つかさと綾との経験で培ったものを総動員すれば美鈴を絶頂に導ける自信はあるし、美鈴の状態でそう確信もしていた。





(でもそれじゃあダメだ。男に屈するんじゃなくって、男を受け入れなきゃダメなんだ)


そう思い、淳平は指の動きを変えずにゆっくりと身体を上げ、苦しそうな美鈴の目の前から笑顔で優しく呼びかけた。





「どうしたんだ。なんか苦しそうだけど、どこか痛いの?」


「ま、真中先輩・・・ああ・・・」


淳平を見上げる美鈴の目は焦点が定まっておらず、涙で潤み妖しい輝きを放っている。


「気持ちいいだろ。美鈴の目がそう言ってるよ。でも何を苦しそうに耐えてるんだ?」


「だって・・・なんか・・・   はうっ・・・  怖・・・い・・・   あっくっ・・・   何も・・・   考え・・・     られなくなりそう・・・    ううっ・・・   」


「こんな・・・気持ちいいの・・・はじめて・・・だから・・・    うあっ・・・   」





(なんだ。強い快感に怯えてたのか)


(けど美鈴の場合は男に対する何かもあるだろうな。それが余計に大きな快感に対する恐怖になってるんだろうな)


(でもまあ、つかさのときと同じなら大丈夫だな。それに『気持ちいい』って言ってるし・・・)


繕った笑顔から心の底からの笑顔に変わる淳平。





「美鈴、大丈夫だよ。何も怯える事はない。女の子は気持ちよくなるとそうなるんだよ」


「本・・・当・・・なの・・・」


「ああ。最初はみんな怖いんだ。つかさのときもそうだったよ」


「じゃあ・・・」


「ああ。何も考えずに全てを身に任せるんだ。今は・・・今だけは俺を信じてくれ。大丈夫だからさ」


淳平は『今だけは』のところに力を入れた。


淳平にとって、『今だけは』美鈴が最高の恋人だと思っている。


そう思うことが美鈴はもちろんの事、綾とつかさに対する『愛』だと考えていた。





そしてその『愛』は、どうやら美鈴に通じた。


美鈴の表情から苦しみや怯えが消え、とろんとした表情で小さく頷くのを確認した。


「じゃあ・・・いくよ・・・」


指の動きに激しさを加え、中の敏感な部分に強い刺激を送り込む。


「あああああああああああああっ!!!!!!!!」


美鈴の目と口が大きく開き、甲高い喘ぎ声が部屋中に響き渡る。


その表情と声を確認すると、淳平はさらに激しさを加えた。


白く華奢な身体がピンと張り詰め、急加速で頂へと導かれていく。


そして間もなく・・・





「あああっ!!!!   い・・・イクううっ!!!    ああっ!!!   あっ!!   あっ!!  」





背中でブリッジを作り、全身を何度も大きく波打たせながら絶頂に達した。





「うっ・・・      あっ・・・     あっ・・・      」





その頂は今までで最も高く、快感の大きな波はなかなか引かない。





淳平は美鈴の女芯から大量の蜜が絡んだ指をゆっくりと引き抜いた。





噴き出した汗が白い肌を輝かせていたが、ピンク色に染まった女芯はより鮮やか且つ妖しい輝きを放っていた。


[No.701] 2004/12/21(Tue) 00:52:44
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R「幸せのかたち」おまけ2 (No.701への返信 / 1階層) - takaci

「はあっ・・・   はあっ・・・   はあっ・・・  」


「美鈴、大丈夫か?」


絶頂の余韻が残りまだ息の荒い美鈴に淳平が優しく声をかけると、


「うわっ!?」


美鈴が淳平の背中に手を回してぐっと抱き寄せられてしまった。


思わぬ美鈴の行動に淳平は慌てる。


「み、美鈴・・・」


「あんたってホント優しいんだね・・・こんな風にしてくれるとは思ってなかった」


「え?」


「優柔不断で適当でいい加減なヤツだから、エッチも適当に誤魔化しながら自分だけ楽しんで・・・東城先輩も西野さんも騙されてるんだと思ってた」


「お前なあ・・・」


淳平は身体をやや離し、怒りを通り越した呆れ顔で美鈴を見下ろす。


「こんな献身的なエッチ、あんたらしくないけど・・・凄くよかったよ。あんたがしてるとは全然思えなかったもん」


「お前って俺を誉めてんの?それとも貶してんの?」


「誉めてるに決まってるだろ。あたしが『よかった』なんて言うの、滅多にないよ」


美鈴から笑顔がこぼれる。


「よくなきゃ困るよ。俺は真剣に美鈴だけを想って、美鈴を愛してしてたんだからな」


「あんたにそんな事言われてもあたしの心は揺らがないよ。所詮はあんただからね」


憎らしい美鈴節が完全に戻っていた。


「・・・ったくかわいくないヤツだな。でもまあその方がお前らしいか・・・」


馬鹿にされて面白くない淳平ではあったが、それでも美鈴節の復活は嬉しく、こちらも自然と笑顔がこぼれる。





そして、





ちゅっ・・・


軽いキス。


今は・・・今だけは恋人同士のふたりにとって、ごく自然な行為だ。










「ねえ・・・あんたもしたいんだろ?」


美鈴は甘い囁きで淳平を誘う。


「ああ・・・俺は美鈴がほしい・・・」


「・・・いいよ・・・」


そう話す美鈴の笑顔に迷いは無かった。










そして淳平は安心した顔でトランクスを下ろしたが、


「あれ?」


淳平にとって予想外の事態が起こっていた。










まさにこれから、美鈴とひとつになって最高の悦びを教えるつもりだったのだが、





淳平の欲望はそれに必要な大きさと硬度を得ておらず、中途半端な状態でややだらんとしていた。











「あの・・・あたし・・・男の人のモノを生で見るの初めてなんだけど・・・   こんなもんなの?」


男性の欲望を初めて見る美鈴にも、淳平の欲望は小さく、頼りなく映っていた。


「いや・・・いつもはもっと大きいっつーか、こんなんじゃないんだけどなあ・・・」


バツが悪そうに頭を掻く淳平。


「ひょっとして・・・あたし・・・魅力ないのかな・・・」


「そっそれはないよ!!美鈴の身体はすげえ魅力的だよ。俺がこうなってるのは別の原因で・・・たぶん・・・」


「たぶん?」


美鈴が聞き返すと、淳平は気まずそうな顔で部屋の扉を見ながら、





「・・・あの扉の向こうが・・・気になってるんだと思う・・・」


と、小さな声でつぶやいた。










美鈴はその一言で大筋を理解した。


「で、でもやっぱり・・・そういうのって影響するわけ?」


「ああ。やっぱ気分的に何か引っかかるものがあると・・・」


「へえ・・・そうなんだ」


「・・・はは、俺ってダメな男だよな。みんな忘れて美鈴のことだけを考えてたつもりなのにな・・・」


やや力のない自身のモノを見ながらつぶやく言葉にもまた、力はなかった。





「でもあたしは、少し安心したよ」


「ん?」


美鈴はほっとした笑顔を見せながら淳平にそっと抱きつき、


「これはあんたがあのふたりのことを大切に思ってる証拠でしょ。それが分かってなんか安心した」


「み、美鈴・・・おい・・・」


「それに少し情けないくらいがあんたにはちょうどいいんだよ。だからあとは・・・あたしがするから・・・」


「う・・・」


かすれる淳平の声。





美鈴は身体を密着させ、右手でゆっくりと淳平の欲望をしごき始めた。





「さすがに口には入れられないけど・・・あたしだってこれくらいなら・・・」


「お前・・・どこで・・・やり方を・・・」


「東城先輩に教えてもらったのよ。先輩の言うとおりだ、脈を打ちながら少しずつ大きくなってる・・・どう?」


「ああ・・・きもちいいよ・・・」


美鈴の柔らかく美しい指の中で、欲望に力が満たされていく。





そして欲望が本来の大きさと硬度を得ると、


「うわ・・・こんなに大きくって・・・硬くなるんだ・・・」


美鈴は目を白黒させていた。





「美鈴ありがとう。もう大丈夫だから」


淳平はそう伝え、美鈴の身体をベッドの上に横たえた。


そして自身のモノにゴムを付ける。


「別に付けなくてもいいよ。その、外に出してくれれば・・・」


「外に出しても妊娠する事はあるんだぜ。お前知らないの?」


「えっ、なんで?」


「先から透明なのが少しずつ出てただろ。あれの中にも僅かだけど精子が入ってるんだよ」


「じゃあ、外に出せばいいってことは無いんだ」


「ああ、気をつけなきゃダメだぜ」


そんな話をしながら、淳平は女芯の入り口に欲望の先を当てがった。


「あっ・・・」


ぴくんと反応する美鈴の身体。


やや表情も強ばる。





「怖い?」


「うん。少し・・・でも期待のほうが大きいかな」


「じゃあ、その期待に応えてあげないとな・・・」


淳平はそう言うと、ゆっくろと腰を沈めていく。





「はああぁん!!」


美鈴は甘い声を出しながら淳平のモノを迎え入れた。


「大丈夫か?痛くない?」


「す・・・すごい・・・な、なんかぴくぴくしてる・・・」


美鈴の言葉や表情からは、苦痛は感じられない。


むしろ内壁から敏感に伝わってくる欲望の脈動、それが引き起こす快感に驚いている。


「形だけのものと生きてるものではやっぱ違うと思うよ」





そして淳平は動き出した。


「はあっ!!   あっ!!   あっ!!   あっ!!  」


淳平の動きに合わせ、歓喜の声が部屋に響く。





「美鈴・・・気持ちいいよ・・・」


ほとんど使っていない美鈴の女芯は淳平のモノをきつく締め、それが強い快感をもたらしている。


「お・・・奥に当たって・・・き・・・きもちいい・・・ はああっ!!  」


美鈴も荒い息の中で快感を訴える。


(どうやら綾がバイブの味を教えたのがいい結果になってるみたいだな)





小宮山との痛ましい初体験で男性器に強烈な苦痛をもたらされたが、


綾との関係で美鈴の気付かないうちに女芯が開発され、痛み無く受け入れられるようになっていた。


それもあって、バイブとは異なる『生きている欲望』がもたらす強烈な快感をダイレクトに受け入れながら、美鈴は今まで到達したこと無いレベルの頂へと向かっていく。


(たぶん綾は今日この日のために、美鈴の身体を開発するためにレズの関係を続けて来たんだろうな・・・)


(そんな綾のためにも・・・つかさのためにも・・・男の俺の手で美鈴をイカせてやらないと!)


美鈴が絶頂の快感を知っていることは綾から聞いていた。


そして綾とつかさとの経験もあり、今の美鈴の声や表情から『絶頂が遠くない』ことを淳平は読み取ってもいた。


(これなら、いけそうだ!)


心の中で淳平は確信しながら、最終段階へのスタートボタンを押す。





「あああああっ!!ああっ!!ああっ!!あああああっ!!!」


喘ぎ声が一気に甲高くなった。


淳平の動きが一気に早まり、強烈な快感を途切れなく美鈴に送り込み続ける。


「ああああっ!!!   も・・・もうダメ・・・   い・・・イク・・・   はあああっ!!」


「そうか・・・    じゃあ一緒にイクぞ・・・」


強い締め付けにより淳平も限界が近かった。


それでもさらにスピードを上げ、ラストスパートに入る。


重なり合う身体は共に汗で光り、


漏れる声と荒い息遣いが行為と快感の激しさを物語る。





「あっあっあっあっあっ・・・あああああっ!!!!   イク・・・イクううううっ!!!!!」


最も大きく、甲高い声が発せられた。


身体をぴんと張り詰め、背中でブリッジを作り、びくびくと痙攣する。


頭の中が真っ白になり、意識が飛びそうなほどの強烈な絶頂を美鈴は迎えた。





「うっ・・・イクっ・・・」


絶頂で女芯が吸い込むかのように収縮し、それが淳平を限界に追い込んだ。


強い締め付けの中、欲望が大きく脈動した。












































「本当にどうもありがとうございました」


それからしばらくして、身支度を整えた美鈴は玄関でつかさと綾に向けて頭を下げた。


「美鈴ちゃん、本当にひとりで大丈夫?足腰大丈夫?」


「はい。ちゃんと歩けますし、それにまだ明るいですから」


心配する綾に対し、美鈴は笑顔でそう答えた。


「でも美鈴ちゃんの声凄かったよ。部屋の外まではっきり聞こえたもん」


「すみません・・・」


つかさに言われると、今度は顔を真っ赤にして小さく頭を下げる。


「でももうこれで大丈夫だね。もう東城さんとあんな事しちゃダメだぞ!」


「はい。真中先輩にもよろしく言っておいて下さい。じゃあ失礼します」


美鈴は二人にそう伝えると、晴れやかな顔で部屋から出て行った。





それからほぼ間もなくして、淳平がバスルームから出てきた。


「あれ、美鈴もう帰ったの?」


「うん。『これ以上真中くんの側にいると好きになっちゃいそうだから』って・・・」


「美鈴ちゃん、淳平くんによろしくって言ってたよ。とても晴れやかな顔でね!」


「そう、か。じゃあ・・・よかったのかな?」


「うん。真中くんお疲れ様。はいこれ・・・」


「お、サンキュー」


淳平は綾から大きなグラスに入った冷たいお茶を手渡されると、一気に飲み干した。


「ふう・・・」


そして大きく息をつき、ダイニングの椅子に腰掛ける。


『晴れやかな顔だった』という報告でプレッシャーからようやく解放された淳平は身体の力がどんと抜けた。





この様子は、綾とつかさの二人にも淳平に圧し掛かっていたプレッシャーの大きさを伝えた。


「ごめんね。やっぱ淳平くんにはあたしたち二人がいないほうがやりやすかったよね・・・」


「ごめんなさい。厄介な事を頼んじゃって・・・」


申し訳なさそうに謝るふたり。


「な、何で二人が謝らなきゃいけないんだよ!!むしろ謝らなきゃいけないのは美鈴を抱いた俺のほうであって・・・ それにいくら美鈴の頼みだからって本当はふたりともこの場所にはいたくなかっただろうし・・・  と、東城には場所まで提供してもらって・・・」





ここは綾の父親が経営する会社が借りているマンションの一室である。


会社のミーティングや商談、遠方からのお客を招いた際のホテル代わり等に使っている部屋で、基本的には無人である。


だがお客に泊まって貰うための場所でもあるので、複数のベッドルームがあり、先ほど美鈴と交わりあった部屋は大きなダブルベッドが置かれている(綾には知らされていないが、ここはお客が女性を連れ込むため用に設けられた部屋である)。





「そ、そういえば、さっき美鈴を抱いてたとき、俺のモノは完全に勃ってなかったんだよ」


「「えっ?」」


「予想に反してっつーか、美鈴がしごいてくれたから何とかなったんだけど・・・それで分かったんだよ。俺には浮気をする度胸は無いってね・・・」


「淳平くん・・・」


「真中くん・・・」


「だ、だからさ、ふたりとも安心してよ!今日みたいな嫌な思いはもうさせることは無いからさ!ふたりだけを想って・・・本当に大事にしていくから!!」


いくら頼まれたとはいえ、恋人がいるすぐ側で別の女の子を抱いた事には変わりは無い。


淳平の心にそれは大きな罪悪感を生み出し、この言葉に繋がっていた。


強い口調で発せられたこの言葉には、固い決意も込められていた。





そして、淳平の決意、思いを受け取ったふたりの恋人は、


「淳平くん!!」


「真中くん!!」


揃って淳平に抱きついた。





「ちょ、ちょっと二人とも・・・」


「淳平くんありがとう・・・本当に嬉しい・・・」


「ごめんなさい・・・あたしのために・・・あたしたちのために・・・」


「い、いやそんな・・・それほどでもないよ・・・」





戸惑う淳平には密着したふたりの身体の感触が伝わってくる。


(ああ、この感触・・・俺ってホント幸せ者だよなあ・・・)


(気のせいかな?二人の身体から石鹸のにおいが・・・やばいなんかムラムラしてきたぞ)


(美鈴を抱いた直後でまたヤルなんて・・・あんなこと言っちゃったからには出来ないよなあ。それにどっちを相手すればいいんだか・・・)


そんな事を考えていると、





「・・・美鈴ちゃんのにおいがする・・・」


「・・・うん、そうだね。他の女の子のにおいだ・・・」





「えっ!?」


焦る淳平。


「ごっごめん!!きちんと身体洗って無かったかな・・・じゃあもういちどシャワー・・・」





「ううん、そんな事しなくていいよ」


「うん。淳平くんの身体に、あたしたちのにおいをしみつけてあげるから」





「えっ?それって・・・」


淳平はこの言葉の意味が分からなかった。


そして考える間もなく、





「ちょ、ちょっと・・・」


ふたりに引っ張られ、先ほど美鈴を抱いた部屋に戻され、





「うわっ!?」


やや強引にベッドの上に突き飛ばされてしまった。










「ふ、ふたりとも何するん・・・」


(!!!!!)


言葉が途切れるほどの驚き。


ふたりは素早く身に着けていた制服を脱ぎ始めていた。しかも、





綾がセーラー服を脱ぐと豊満な胸があらわになり、


つかさがチェック柄のスカートを落とすとブロンドの茂みがあらわになった。





「ふ、ふたりとも・・・下着は・・・」


「扉の外でずっと美鈴ちゃんの喘ぎ声を聞かされてたんだよ。嫌でも身体に火が付いちゃうよお」


「だからもう身体を洗って準備してたの。さあ真中くんも脱いで・・・」


あっという間に全裸になったふたりは淳平の服を脱がせにかかった。





(そ、そうか・・・だから石鹸のにおいが・・・)


(で、でもこの状況はもしかして・・・いや間違いなく3Pだ!)


昨夜『絶対しない』と宣言した事を、今これから行おうとしている。


「ちょ、ちょっとまって!俺はふたり同時に相手は・・・」


「あたしたちを大切にしてくれる真中くんの想い、本当に嬉しい。でもたまにはこういうのもいいんじゃないかな?」


「へへ、実はあたしも東城さんもちょっと興味があったんだ。淳平くんも本当のところはやりたいって思ってたんでしょ?」


「う・・・」


図星を突かれ言葉が出ない淳平。


「いいんだよ。男の人なら誰でもそうだって聞くし、だから真中くんもあまり深く考えずに気持ちよくなって・・・」


綾は淳平に唇を重ね、自ら舌を絡めていく。





「う・・・ん・・・」


色々考えていた淳平の頭の中は、甘美なキスで真っ白になっていく。


「淳平くぅん・・・」


つかさは淳平の上半身を裸にすると、鼻にかかった声でキスをおねだりしてきた。


淳平の唇は綾からつかさへ・・・





こちらも綾に負けず劣らず甘いキス。


ふたつの唇を行ったり来たりで忙しいが、一切苦痛には感じない。





(美鈴からさほど時間がたってないのに、すげえ気分が盛り上がってきた)


(そりゃあそうだよなあ。最高の身体が目の前にふたつもあるんだからなあ)


少し前に欲望を吐き出した身体とは思えないほど、淳平の気分は高揚していた。





女性から快感を受けるのも男の悦びではあるが、女性を悦ばすのも男の悦びである。


綾と舌を絡めながら、大きさの異なるそれぞれの乳房にそっと手を触れた。


「ひゃあああん!」


「ふぁううっ!」


ビクンと大きく反応するふたつの身体。


思わずつかさの唇が離れるほどだ。


(なんだ?やけに反応がいいぞ・・・)


そのまま乳首を指で軽く転がすと、ふたりとも普段より大きな声で悦びを訴える。


(いつもよりすげえ感度がいいな。こんなんじゃ、下はどうなっているんだ?)


両手を乳首からそれぞれの女芯へと一気に滑り下ろしていく淳平。





「「あああああん!!!」」


ふたり揃って甲高い喘ぎ声が発せられた。


「うわ・・・ふたりともびしょびしょじゃないか・・・」


淳平の両の掌には、ふたつの女芯から溢れ出した熱い愛液がねっとりと絡みついている。


「ふたりとも・・・まるでイッた後みたいだな・・・すげえよ・・・」


思いも付かない状況を目の前にし、淳平の息も荒くなる。





「仰向けに寝るんだ・・・俺の身体をはさんで・・・」


淳平を挟んで左に綾、右につかさの身体を寝かせ、


両手の中指と薬指をそれぞれに深く突き刺した。





「「はああああああん!!!」」


揃ってビクンと身体を大きくのけぞらせ、大量の愛液が溢れ出す。


「へへ・・・ふたりとも蜜の量がすげえよ・・・でもやっぱつかさは量が多いな。もう流れ出して染みになってるもんな・・・」


「や・・・やだ・・・淳平くんそんな・・・」


「でも・・・綾もいつもよりずっと多いよ・・・それに・・・もうイキそうなんじゃないか?」


「あああ・・・真中くん・・・  指・・・動かして・・・   ぐちゃぐちゃにして・・・」


「あ・・・あたしも・・・  ナカ・・・引っ掻き回して・・・    お願い・・・」


「ふたりともエッチだなあ・・・  じゃあ望みどおりしてあげるよ・・・」





「ほうら!!」


掛け声と共に淳平はふたつの女芯をそれぞれの指で引っ掻き回し始めた。





「あああああああああっ!!!!!!」


「ひゃああああああ・・・き・・・気持ちいいいいいいいいっ!!!!!」


揃って大きく目を見開き、強い快感を訴える。


それぞれの女芯からは熱い愛液がどんどんと溢れ出し、





「ま・・・真中くん・・・イクううううううっ!!!!!!」


「あたしも・・・イッちゃううううううううっ!!!!!!」


ふたり揃ってあっという間に絶頂を迎えた。





ふたつの女芯は淳平の指を強く締め付け、





大量の愛液が一気に溢れ出し、





それぞれが淳平の両側で、同時に高い潮を噴いていた。


[No.705] 2004/12/22(Wed) 18:13:30
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R「幸せのかたち」おまけ3 (No.705への返信 / 2階層) - takaci

「へへ・・・ふたりともすげえや・・・」


ビクつくふたつの身体から抜き取った指からは、愛液がぼたぼたと滴り落ちている。


(こんなシチュエーションありえねえよなあ。でも実際に目の前にあるんだよなあ)


(ああああ・・・もうすぐにヤリたい!!俺のモノを一気にぶち込んでもっとヒイヒイ言わせてやりたい!!)


淳平の心はかつて無いほど荒々しい感情が高ぶっている。


(さあどうする!?綾かつかさか・・・どっちでもいいけど・・・さあどっちだ!!)


実際のところ本音はどちらでも良かったのだが、生まれ持った優柔不断の性格が決断を大きく鈍らせた。


そしてそうこうしているうちに綾が起き上がり、やや乱暴に唇を奪われた。


「うっ・・・んん・・・」


甘く濃厚なキスが高ぶった心をやや静める。


(・・・よし決まった。まずは綾からだ。このキスが終わったら・・・)


目を閉じ、しばらくキスに没頭する淳平。





・・・これが、ふたりの策略だとは知らずに・・・



















(ん!?)


突然、淳平は両手を持ち上げられ、


「な、なんだこれ・・・」


気付いたときには手首に革ベルトのようなものが巻きつけられ、





「えええいいっ!!!」





「うわあああっ!?」





つかさの掛け声と共に淳平の腕はベルトに引っ張られ、










部屋の中心で吊るされてしまった。










「これで・・・よしっと!!」


つかさは淳平を引っ張った縄をベッドに縛り付けて完全に固定した。


「な、なにすんだよ!?」


怒りをあらわにする淳平。


「真中くんごめんなさい。でも・・・」


「淳平くん、今は薬の影響で凄く荒々しくなってるから用心のためと・・・それに一度こういうことしてみたかったんだよね〜」


綾は申し訳なさそうに小さくなっているが、つかさはとても嬉しそうである。


「用心て・・・それに薬ってなんだよ?」


淳平にはそんな物を飲んだ記憶は無い。





「淳平くんがさっき飲んだお茶。あれに一種の精力剤と精神興奮剤が入ってたの」


「な、なんだって!?」


「それを飲むと最初は気分が高揚して少し荒っぽくなるんだけど、一発抜くとしゅんとなって収まるのよ。その後しばらくして復活したらもう勃ちっぱなしで若い人なら休まず何度も出せるんだって」


明るい口調で説明するつかさ。


「な、何でそんな物を俺に・・・」


「淳平くんは美鈴ちゃんで一回出してるし、その後あたしたちふたり相手じゃ大変かなって思って。まあたまたま東城さんが持ってたから使ったんだけど・・・それにあたしたちも別のを飲んでるから」


「ええっ!?」


「一種の媚薬みたいなもの。淳平くんが飲んでるならあたしたちもって思って・・・でもこれ凄いよ。ちょっとした事でビンビン感じてあたしたち凄い事になってる。ふふっ・・・」





(そ、そうか。この変な気分もふたりの感度の良さも全部薬のせいか・・・)


淳平は驚きつつも、現在の『異常事態』の理由を知りやや落ち着いた。





「真中くんゴメンね。手が痛いだろうけど少しの間だけ我慢して・・・」


「綾・・・」


綾は謝りながら淳平の前にひざまづき、ズボンを脱がせ、トランクスを下ろした。


大きく張った欲望が勢いよく跳ね上がり、そそり立っている。


「ふふっ・・・淳平くん、先から出てるよ・・・」


欲望の先を濡らす透明な液体に指を当て、全体に塗り広げるつかさ。


「うっ・・・」


「真中くん・・・あたしたちで気持ちよくしてあげるね・・・」


綾は袋を手で優しく揉みながら、欲望の裏筋に舌を這わしていく。


「うう・・・綾・・・つかさ・・・」


淳平の欲望は甘ったるい快感に包まれていった。










ふたつの唇と舌、


そして4つの手、


普段の倍の快感が淳平に与えられている。


吊るされた手首はやや痛いが、それを忘れさせるような快感が欲望を中心に広がっていく。


だがそれは一気に絶頂に導くような強いものではなく、焦らすような弱い快感を休むことなく与え続けている。


「真中くん、気持ちいい?」


「ああ、気持ちいいよ・・・でももう少し強く・・・」


「だめ!淳平くんにも焦らされるあたしたちの気持ちを味わってもらうんだから!」


「わっ!?つ、つかさ・・・どこ舐めてんだよ!」


アナルにビクンと快感が沸き起こった。


「男の人ってここも性感帯だって聞いたけど、やっぱそうなんだね・・・」


「や、止めろよ・・・そんなトコ舐めなくても・・・」


「ヤダ。淳平くんはあたしたちの身体の全部舐めまわしてるのに、あたしはそんなにした事ないんだからさ」


「真中くぅん・・・気持ちいい?」


綾は欲望の先を舌先で突きながら、豊満な胸で全体を包んでいく。


「ああ・・・綾のパイズリ・・・気持ちいいよ・・・」


「羨ましいなあ・・・あたしにはアレ出来ないから・・・」


やや悔しそうなつかさの声が背中から届くと、


「うわっ・・・」


アナルにつかさの舌先が進入し、それが大きな快感を引き起こした。





ふたりの美少女は入れ替わり立ち代り淳平の前後に回り、甘ったるい快感を送り続けた。


なかなかいけない弱い快感がどんどん蓄積し、薬の効果も手伝い、気付かないうちに限界へと追い込まれていく。





そしてそれは突然訪れた。


「うっ・・・あっ?   イクッ・・・」


「えっ?」


「ふぐっ・・・」


淳平にとってはまさに突然、一気に達してしまった。


欲望を深く咥え込んでいたつかさの口内に大量の精液をぶちまける。


袋を手と口で舐めていた綾はあっけに取られながら、苦しみながらも放たれた欲塊を飲み込んでいくつかさの喉をじっと見つめていた。





「じゅ、淳平くん・・・出す前に言ってよお・・・」


何とか飲み干したつかさはふくれっ面で淳平に文句を言う。


「ご、ごめん・・・マジでいきなり来ちまって・・・薬のせいかな?」


「薬って言えば、確かに小っちゃくなっちゃったね・・・」


全てを出し終えた淳平の欲望は収縮し、力なく垂れ下がっている。


「ねえつかさ、そろそろ外してくれないかな?ちょっと手が痛いんだ・・・」


「ダメ!いきなり出した罰!大っきくなるまでそのまま!!」


「そんなあ〜〜。だから薬のせいだってばあ〜〜〜。謝るから頼むよお〜〜」


と、いくら懇願してもつかさの怒りは収まらなかった。





だが、綾もまた、別の理由で怒っていた。


「西野さんひどい!真中くんの全部飲んじゃうなんて・・・」


先ほどのつかさと同じようなふくれっ面で珍しく怒る綾。


「ご、ごめんね。でも淳平くんがいきなり出しちゃうから・・・」





「ヤダ。あたし許さないから!」


「えっ?そんな事言われても・・・」


怒る綾への対応につかさは戸惑っていると、





「んっ?・・・   んう・・・」


綾はいきなりつかさの唇を奪い、激しく舌を絡めてきた。





ちゅぷ・・・   ちゅぱ・・・





(東城さん・・・凄く激しい・・・)


つかさにとって、同姓とのキスはもちろん初めてである。


綾は残っている精液を吸いだそうとして、つかさの口内で舌を激しく動かし、つかさの舌に強く絡めてきた。


綾のイメージを覆すような予想外の激しさが、つかさに未体験の快感を引き起こしていく。





綾はキスをしながら、フローリングの床の上につかさを押し倒した。


「東城さん・・・」


「ふふっ・・・西野さんにもコレの快感を教えてあげるね・・・」


「えっ・・・」


綾はベットの下に手を入れ、あるモノを取り出しつかさに見せる。





「い、いちご?」


つかさの目の前にあるのは、紛れも無くいちごだった。


だが異なるのは、へたの部分から細いコードが延び、それがプラスチックの箱に繋がっている。





「西野さんって、こーゆーの知らないの?」


綾はそう言いながらプラスチックの箱についているスイッチを入れた。


するとブーンという音と共にいちごが細かな振動を始める。


「それって・・・バイブレーター?」


「そう。いちご型のね。例えばコレをここに・・・」


綾はコードを持ちながら、振動するいちごバイブの先端をつかさの乳首にちょんと当てる。





「ひゃああああん!?」


電流が走ったかのような快感が襲い掛かり、大きな声が漏れてしまった。


その声が綾の心をますます加速させていく。





「ふふっ・・・西野さん凄く敏感ね。じゃあ今度はここに・・・」


「あ・・・だめぇ・・・」


綾は先ほどと同じようにコードを持ちながら、今度はクリトリスに向けてゆっくりとおろして行く。


つかさは身を捩じらせて逃れようとするものの、壁と綾の身体に遮られて逃れられない。





そしていちごの先端が触れた。





「うあああああああああっ!!!!!」


びくびくと全身を震わせ、大きな声をあげるつかさ。


未体験の快感はとても強烈で、愛液がどくどくと湧き出してくる。


「もう、西野さんったら凄くエッチね。これだけの事でもうぐしょぐしょになってる・・・」


綾は妖しい微笑を浮かべながら、つかさのクリトリスにいちごバイブを当て続けている。


「やっ・・・やだあ・・・    ああああ・・・  やめてぇ・・・   」


「ダメよ。これから本当の『いちご攻め』が始まるんだから」


綾はバイブを女芯から離し、つかさの目前に持っていった。





「い・・・いちご攻めって・・・」


「よく見てて。コレってこんな動きもするのよ・・・」


綾がコントローラーのスイッチを『最強』切り替えると、いちごバイブは不規則に大きく全体を震わせるような動きを見せた。


「どう?コレが西野さんのナカを引っ掻き回してくれるの。すごいよ」


「や・・・やだ・・・やめて・・・今そんなの入れられたらあたし・・・」


媚薬で飛躍的に感度が高まっている身体に、不規則で大きなバイブレーターの動き。


強すぎる快感で狂ってしまうことは容易に想像出来る。


綾から逃れるため再度身体を動かそうとするが、先ほどのバイブ攻撃の余韻が残っておりほとんど動かない。





「西野さん・・・そんなに怖がらなくてもいいよ・・・とっても気持ちいいんだから・・・」


綾は一旦バイブの電源を切り、つかさの女芯にあてがると一気に挿入した。


「あああああっ!!」


「こんなに悦ぶなんて・・・まだ入れただけだよ」


バイブを受け入れただけでもつかさは快感で全身が小刻みに震え始めている。


女芯からはバイブに繋がっているコードが伸びており、愛液で光る姿はとてもいやらしい。


そのつかさの淫らな姿を見下ろす綾の瞳は、ますます妖しい輝きを放ち出した。





「西野さんにも『いちご攻め』の狂った快感、教えてあげるね・・・」


妖しい囁きの後、綾はスイッチを一気に『最強』に入れた。





「きゃああああああぁぁぁぁぁあああああぁぁぁあああああぁああぁぁぁああ・・・・」


まさしく、狂ったようなつかさの叫びが部屋中にこだまする。


身体はピンと張り詰め、強烈な電流が流れるような快感に耐え切れず大きく波を打つ


白い肌は汗で光り、次第に淡いピンク色に色付き始めていく。





「ふふふふ・・・すごい乱れ方ね・・・  でも本番はこれからよ」


綾の狂走は止まらない。


今度はつかさの両足を開き、自らの女芯とつかさの女芯を重ね合わせた。


「な・・・なに?  あうぅっ!!」


「あたしのアソコと西野さんのアソコを擦り合わせるの。女の子同士でもとっても気持ちいいんだから」


「やだぁ・・・やめ・・・てぇ・・・」


つかさは強すぎる快感で意識が次第に薄れてきた。


「やめない。だって西野さんには空に飛んでっちゃうくらい気持ちよくなって欲しいんだもん」





「淳平・・・くん・・・  たす・・・けてぇ・・・  」


息も絶え絶えになりながら、思わず淳平に助けを求めるが、





「西野さんが淳平くんを縛ったままにした事、忘れたの?」


この一言が、つかさの希望を全て奪い去った。





「やぁ・・・だぁ・・・  あたし・・・  犯され・・・   ちゃう・・・   」





「そうね・・・あたしに・・・犯されるのよ・・・」


綾は容赦なく、つかさに対し腰を使い始めた。





「ぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」


まさに断末魔のような叫び声がつかさの口から発せられた。










「はあっはあっ・・・西野さん・・・凄くいい顔してるよ・・・」


「あああああああああ・・・らめぇ・・・   あっあっあっあっあっあっあっ・・・  うあああああっ!!!!!」


「あたしには分かるよ・・・西野さん・・・何度も何度もイッてるよね・・・」


綾の言うとおり、つかさは何度も絶頂に達している。


中でいちごバイブが荒々しく引っ掻き回し、


外ではクリトリス同士が擦れ合っている。


内外からの休む事の無い同時攻撃。


すぐ絶頂の波が押し寄せ、それが収まる前に次の波が来て再び絶頂に・・・


達するたびに大量の愛液が噴き出し、それが綾によって塗り広げられ、より滑らかになりさらに動きが激しくなっていく。


絶頂と絶頂の間隔が短くなり、つかさの息遣いはどんどん粗くなってとても苦しそうにも聞こえる。


休まらない絶頂はまさに『快感地獄』と言えるものだった。










「ああっ・・・はあっ・・・あたしも・・・とっても気持ちいい・・・」


「や・・・やめれぇ・・・も・・・もれちゃ・・・あううううっ!!」


強すぎる快感は尿道の締りを弱くさせ、制御が利かなくなりかけてきている。


「いいよ・・・もらしてもいいよ・・・」


「そ・・・そんなぁ・・・」


「あたしも・・・美鈴ちゃんも・・・最初はもらしちゃったもん・・・  それが・・・いちご攻めよ・・」


「や・・・やら・・・ぁ・・・」


「ああああ・・・気持ちいい・・・あたしもイカせてね・・・」


綾は腰の動きをより一層激しくさせる。





「ああああああああ!!!!!らめらめらめらめらめええええ!!!!!」


痺れるような強烈な快感が一気に襲い掛かった。


イキっぱなしの状態になり、身体の制御は何も出来ない。


「ああっ!!.  あたしも・・・  イクぅ・・・   イクッ!!」


「らめえええ・・・れちゃううううう・・・・ああああ!!!!」





絶頂を迎えたふたつの女芯から湧き出す愛液。





さらにつかさからは愛液とは異なるものが流れ出す。










その粘り気のない温かな流れは綾の身体にも伝わってきた。





「はあはあ・・・  ふふっ・・・もれちゃったね・・・  でも気にしなくていいよ・・・それが普通だから」





「・・・」





「西野・・・さん?」


綾の呼びかけに対する返事はなかった。





止まらない絶頂が原因で、つかさは失禁と同時に気を失っていた。




















「西野さん?  西野さん!?」


(ど、どうしよう・・・まさかこんなになるなんて・・・)


狂わせるほど気持ちよくさせるつもりだったが、気絶するとは思ってなかった。


綾は予想外の事態に激しく慌てる。





「綾!早く解いてくれ!!」


「あ・・・うん・・・」


綾は言われるがままに淳平を吊っていた縄を解き、手首の拘束を外した。





「つかさ・・・」


淳平は綾ほど慌てず、つかさの首に手を当ててじっと様子を伺うと、





「・・・大丈夫だ。呼吸もしっかりしてるし、脈も落ち着いてきた。気を失ってるだけだよ」


落ち着いた表情でそう言うと、優しく抱き上げてベッドの上へそっと移す。





「ごめんなさい。ちょっとやりすぎちゃったかな」


淳平に対し申し訳なさそうに謝る綾。


「ちょっとじゃなくって十分やりすぎ。つーか美鈴にもコレ使ったのかよ?」


そう尋ねる淳平の手にはつかさを何度も絶頂に追い込んだいちごバイブが握られている。


「だってそれ凄く気持ちいいから、美鈴ちゃんや西野さんにも教えたくって・・・」





このいちごバイブも綾がひょんな事から手に入れたものである。


外観は可愛らしいが、その力はとてつもないモノを持っており、綾の身体はコレで一気に開発された。


最初は淳平との行為で使ったのだが、生み出される強い快感で何度も絶頂に達し、先ほどのつかさと同じように大量の失禁をしてしまった。


(コレは危険すぎる・・・使わないほうがいい・・・)


失禁後の綾の泣き顔と、ラブホテルのシーツと床を汚した罪悪感(もちろん逃げてきた)で、淳平の中ではこのいちごバイブを封印していた。





だがその封印が綾の手で解かれているのを知り、淳平は脱力感から怒りを忘れ呆れていた。


「全く・・・綾がここまで大胆でエッチな女の子になっちゃうとは・・・」


「でも・・・真中くんもあたしたちの姿は興奮したんじゃない?」


「そ、そんなことは・・・」


図星を突かれ、思わず否定する淳平。


「嘘。だってここはもうこんなに・・・」





「うっ・・・」


綾は再び大きく張りあがった淳平の欲望を優しく握った。


「ビクビクしてるよ・・・なんかいつもより大きいみたいね・・・」


淳平の耳もとで優しく囁く。





そして手はゆっくりと欲望をしごき始める。


「綾・・・だめだ・・・そんな事しちゃ・・・」


つかさの失神という非常事態で静まってた欲望が、綾の手で一気に大きくなった。


薬の効果もあり、心の制御も利かなくなりかけている。


(だ、ダメだ押さえが利かない。このままじゃただ乱暴に突きまくるだけになっちまう・・・)


僅かに残った理性で強大な欲望をぎりぎりで食い止めてはいるが、限界はすぐそこだ。





「あの・・・俺にゴム付けてくれない? もう・・・自分じゃ・・・出来ない」


強大な欲望は淳平の声をも震わせる。





「大丈夫。そのままでいいよ・・・」


「え・・・」


「あたしも、西野さんも完全な安全日だから。だから気にせず何度も中に出していいから」





(中出し・・・OK・・・)


欲望が理性の錠を壊すには十分だった。





「きゃっ!?」


「はあはあ・・・綾・・・」


淳平は綾をやや乱暴にベッドの上に押し倒し、





「ま・・・真中くん・・・ああああっ!!」


いつもと違う淳平にやや戸惑う綾に怒張した欲望を一気に挿入した。





(やっぱナマは気持ちいい・・・)


最近はゴムを付けてばっかりだっただけに、久々に感じるダイレクトな感触は淳平に大きな快感を与える。





そしてそれは綾も同じだった。


「ナマの真中くん・・・気持ちいい・・・」


一瞬あった戸惑いは既に無くなり、強い快感に打ち震えている。


「気付かぬうちにホントエッチになっちゃって・・・さっきのこともあるから・・・おしおきが必要だな」


そう言っていきなり激しく腰を突きたてる淳平。





「あああああっ!!  い・・・イッちゃううううっ!!!」


背中でブリッジを作り、欲望がきつく締め付けられる。


(えっ、もう?)


僅か数回突いただけで、綾はあっさりと絶頂に達してしまった。


「おいおい、いくらなんでも早過ぎるって・・・」


「ごめん・・・なさい・・・  でも・・・凄く・・・気持ちよくって・・・・   はあはあ・・・」


「・・・こうなったら、俺がイクまで綾には何度もイッてもらわないとな・・・」


「・・・もう・・・いいよ・・・  真中くんの・・・好きにして・・・」


つかさを気絶するほどの快感を与えた綾だが、心のどこかでそんなつかさを羨ましく思っていた。


「あたしも・・・気を失うくらいに・・・メチャメチャにして・・・」


妖しい瞳の輝きはもはや優しい少女ではなく、本能をむき出しの『発情した雌』である。





そしてそれに応えるのが『雄の本能』。


「じゃあ・・・望みどおり・・・狂わせてあげるよ・・・」


そう言って淳平は再び荒々しく腰を突き立てる。





「あはあああああああああああうあああうあああ!!!!!!!!!!」


先ほどのつかさと同じような叫びが部屋中に響き渡った。


[No.706] 2004/12/22(Wed) 19:08:08
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R「幸せのかたち」おまけ4 (No.706への返信 / 3階層) - takaci

「あはああああ!!!!  はああああ!!!!  ひぐうっ!!  またひっじゃううう!!!」


叫びと共に女芯はきつく収縮し、綾は何度も絶頂を迎えている。


そんな綾に対し淳平は大きく怒張した欲望を突き立て続ける。


快感に悶え、よがり続ける綾の姿は淳平の興奮をより一層高め、それが激しい行為に繋がっていき、


それを受ける綾の反応もより一層激しくなっていく。





このふたりから発せられる淫靡なオーラは、


いつの間にか『眠れる美女』の目を覚ましていた。





「ひどぉい・・・あたしを除け者にして楽しむなんてぇ・・・」


「あっ・・・つかさ、大丈夫?」


気が付くと、淳平の真横につかさが居た。


先ほどの激しい行為のせいで足腰がまともに動かないようで、どうやらベッドの上を這ってここまで来たようだ。


「淳平くぅん・・・抱っこぉ・・・」


つかさは淳平の横から力なく抱きつき、抱擁を求める。


「抱っこって・・・でも今はちょっと・・・」


「・・・おもらしするようなだらしなくって汚い女の子は抱けないんだ・・・」


一気に暗くなるつかさの声。





「だーっ!!そんな事は無いよ!!そもそもあれは綾のせいであってつかさは悪くないんだ!!」


「じゃあ抱っこしてよお。東城さんとはそのままでいいから、動いててもいいからあ・・・」


(そのままでいいっつってもなあ・・・でもこの状態で抜くのもなんだし・・・)


淳平はしばらく考えた末、つかさを綾の上に跨らせてから両腕で優しく抱きしめた。


そしてその状態で腰を使って綾を攻め続ける。


上手い具合につかさが重しとなり、手で押さえられなくても比較的安定している。


「淳平くぅん・・・」


つかさは鼻に掛かった声で淳平を求め、唇を重ね合わせてきた。


(なんか・・・変な感じだな・・・)


つかさとは激しく舌を絡め、その下から綾の喘ぎ声が聞こえてくる。


そのアンバランスな感覚に淳平はやや戸惑っていた。





「東城さん、すっごく気持ちよさそうだね」


「ああ、さっきから何度かきつく締め付けて・・・その度にイッてるよ」


「きつい方が淳平くんは気持ちいいんだよね?」


「ああ、特に今は多少強いほうがいいな」


薬の力があるとはいえ、既に2度出している欲望は強い刺激を求めている。


「じゃあ・・・あたしも協力してあげるね・・・」


「えっ、協力って・・・  っておい!?」


先ほど『絶頂地獄』に追い込んだいちごバイブをつかさが取り出し、淳平はまた驚く。


「淳平くんはそのまま・・・激しく突いてあげて・・・」





「はあっ・・・はあっ・・・  な・・・何なの・・・   ああっ・・・」


つかさの身体に隠れて表情は見えないが、聞こえる綾の声にはやや不安の色が伺える。





「へへっ・・・東城さんに・・・ お返しっ!」


つかさは包皮されていた綾のクリトリスを指で剥き、振動するいちごバイブを強く当てた。





「ひゃあああああああああああうああああうあああうあああああ!!!!!!!!!」


綾の絶叫が部屋中に響き渡る。





(ううっ・・・キツイ・・・   でもメッチャ気持ちいい・・・)


叫びの中で淳平の欲望は今まで以上にきつく締め付けられ、それが強い快感を生み出す。


綾を気遣う気持ちもあったが、快感を求める本能がそれを黙殺した。


腰は今まで以上により強く激しく綾を攻め立てる。





「あああああああああ・・・あああああああ・・・  はああああっ・・・うああ・・・あううあうあうあ・・・」


「どう?気持ちよすぎちゃってどうにかなりそうでしょ?」


「やめ・・・れえ・・・ おか・・・ひく・・・なったう・・・」


「やだっ!東城さんにもあたしと同じ苦しい快感味あわせてやるう〜〜!!」


先ほど綾にやられた事と同じことをするつかさ。








(ダメ・・・あれは危ない・・・何とかしないと・・・)


悶えて気絶したつかさを綾は羨ましく思いもしたが、同時に恐怖も感じていた。


(もし・・・あたしがああなっちゃったら・・・死んじゃうかも・・・)


つかさの強烈な攻めに『生命の危険』を察知し、快感で悶えながらも対応策を巡らす。


(真中くん・・・西野さん・・・やめ・・・てぇ・・・)


心でそう訴えるものの快感が強すぎて声にならない。


目で訴えようとするも目の前にあるつかさのヒップに遮られて淳平の顔は視界に入らない。


(ダメだ・・・あたしが・・・何とかしなきゃ・・・)










「きゃっ!?」


突然、つかさの腰が引っ張られ、





「やああああああっ!!!だめえええええええっ!!!!」


余裕の笑みから一変、つかさが悦びの叫びをあげ始めた。





(綾が・・・つかさのアソコを・・・)


淳平の目には、つかさの股間に顔を埋める綾の姿が映っている。


(すげえ!! 信じらんねえ!! こんな事が目の前で・・・)


あまりに淫靡なふたりの姿は淳平をより興奮させ、さらに激しく突き動かさせる。










綾が巡り付いた策は『つかさをイカせる』ことだった。


(西野さんがイケば・・・この強すぎる快感から逃れられる・・・)


そう思い、押し寄せる強い快感に必死になって耐えながらつかさの女芯へ荒々しく舌と指を這わしていく。





綾の狙いは大体当たっていた。


快感に悶えるつかさはバイブ攻撃が出来なくなり、その快感は弱まっている。


だがその代わりに淳平が与える快感が強まっており、綾はギリギリのところで必死に耐えながらつかさへの攻撃を続けた。





「らめええええええっ!!イッちゃうううううううっ!!!」


その甲斐あって、つかさは全身をひくつかせながら綾の上で絶頂に達した。


つかさの女芯から愛液が溢れ出し、綾の口の周りを濡らしていく。





(よかった・・・これで大丈夫・・・)


つかさの絶頂を確認した綾は女芯から顔を離し、張り詰めていた緊張が解ける。





「うあっ!!  はああああ・・・・ああああああっ!!!!!  」


緊張が解けたせいで、淳平からの快感が一気に強く感じた。


淳平はラストスパートに入っているようで、強烈な快感が綾の限界の一線を越え始める。





そこに・・・










本当に偶然だった。


力尽きて綾の上で崩れたつかさの手が綾の女芯に当たった。


その手には電源が入ったままのいちごバイブが握られている。


結果的に皮の剥けたクリトリスを直接攻撃することに・・・





「やああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」


緊張が解けたところに突然訪れた強烈過ぎる快感。


限界の一線を簡単に越え、断末魔のような叫び声をあげながら綾は高すぎる絶頂に長時間達し続ける。





「あああっ・・・イクぞっ・・・中に出すぞっ・・・」


その強烈な締め付けは淳平も限界に追い込んだ。


綾の中で大きく脈動し、白い欲塊をぶちまけていく。





(あ・・・出てる・・・真中くんが出てるよお・・・)


久しぶりに感じる『中出し』の感覚。


それがとどめだった。










綾はビクビクと大きく全身を痙攣させながら完全に失神してしまった。



































「なんかどきどきするな。ナマでするの初めてだもんね」


つかさはそう言って目を輝かせながら、綾の愛液が光る淳平のモノを丁寧に舐め続ける。


「もう・・・いいよ。もう十分だから」


薬の効果があってか、綾の中に出し終えた直後でもまだ十分な硬度を保っており、そのまま連投、連射が出来そうなほどだ。


そこにつかさの愛撫が加わったので、欲望はかつてないほど大きくそそり立っている。


そして淳平はつかさの足を開き、その大きな欲望を濡れた女芯にあてがった。





「優しくしてね。気持ちいいのは歓迎だけど、よすぎて気を失っちゃうのは嫌だから」


「分かった。じゃあ入れるよ?」


「うん・・・来て・・・」


つかさが頷くのを確認してから淳平は腰を沈めていく。





「あうっ・・・」


入れた瞬間からつかさは身をよじらせ、全てを受け入れたときにはもう身体がひくつき始めていた。


「す・・・すごい・・・ナマの淳平くん・・・気持ちよすぎるよお・・・」


「お・・・俺も・・・つかさの中・・・メッチャ気持ちいい・・・」





妊娠、中絶経験のあるつかさにはたとえ安全日でもゴムを付けていたので、淳平は今日始めてつかさのナマの感触を味わっているのだが、


それは淳平の想像をはるかに超える快感だった。


(ゴム付けてもすげえ気持ちよかったからある程度は想像してたけど・・・)


(ここまでいいとは思わなかった。こりゃあ長くは持たないな・・・)


そう考えながら淳平は動き始める。





「あっダメ・・・イク・・・   イクううううっ!!!」


(えっ、つかさも?)


綾と同じように、つかさもまた数回突かれただけで絶頂に達してしまった。


「だ、大丈夫? まだちょっと動いただけだよ」


「だってえ・・・凄く・・・気持ちいいんだもん・・・  淳平くんの・・・ナカで・・・ビクビクしてるし・・・ねえもっと突いて・・・もっともっと淳平くんを感じたいよお」


この絶頂がつかさの本能に火を点けた。


潤んだ瞳は妖しい光を放ち、パートナーをより深い快楽の渦へ誘う。





その誘いを受けた淳平の答えも、当然のごとく決まっている。


「一緒にイコう・・・もっともっと気持ちよくなろうな・・・」


つかさに笑顔でそう囁き、再び動き始めた。





「あっ あっ あっ あっ あっ あっ あっ ・・・」


つかさは押し迫る強い快感を声に換えて発散していく・・・










最初は長く持たないと思っていた淳平だが、綾に出してからさほど時間が経ってないことに加えてつかさのリクエストに応えた大人しい動きも手伝って、予想以上に長い持続時間を保っていた。


その間につかさは2度、3度と登りつめ、息遣いが荒くなり、全身がかなり赤く染まっている。

(こりゃつかさが持たないかな? それに俺も、結構しんどくなってきた・・・)


綾に激しく腰を使い、それからさほど時間を置かずにつかさである。


淳平の腰も疲労が溜まり限界に近かった。


(次につかさがイッたらもうやめよう。俺ももう十分だし、つかさに無理をかけたくない・・・)





そう考えていると、










「ふふふ・・・西野さんとっても気持ちよさそうね・・・」


「あ、綾・・・」


つかさの喘ぎ声に込められ、放たれたオーラの影響で綾が目覚めていた。


綾の瞳は妖しい輝きを放ちながら快感に打ち震えるつかさの表情をじっと見下ろしている。


「そんな顔見せられたら、あたしも何かしたくなって来ちゃった。西野さんももっと気持ちよくなりたいでしょ?」


つかさの表情は綾のレズ魂に火を点けたようだ。





「だめえ・・・東城さん・・・お願いだからあ・・・」


そんな綾に対しつかさは涙を溜めた怯えた目で訴える。


(そうだよな、一度気絶してるんだ。いくら快感でも怖がって当然だよ)


淳平はつかさの思いをそう捉え、綾を止めようと口を開きかけたが、





「うん。分かってるよ」


その前に綾はおとなしく引き下がった。


(えっ?)


淳平が驚いている間に綾はつかさの上で正座をし、硬く閉じた太ももの上につかさの頭を優しく乗せた。


「真中くんをちゃんと感じたいんだよね。真中くんが出すのを、ちゃんと受け止めたいんだよね」


つかさの真上から優しく離すその瞳からは妖しさは消え、あくまで優しい光を放っている。


「東城・・・さん・・・」


「あたし・・・ちゃんと見守っててあげるね」


「うん・・・ありが・・・とう・・・」


つかさの瞳から一筋の流れが生まれた。










(そんな・・・そこまで俺を求めていたなんて・・・)


つかさの涙は淳平にとって衝撃だった。


(いくら安全日でも中出しはリスクが高いから、女の子も本音は嫌だと思ってた。特につかさは嫌がると思って避けてたけど・・・)


(逆にそれが・・・つかさを苦しめてたのかもしれないな・・・)





(ったく俺は何なんだよ。ちょっと疲れてきたから出さずに止めようなんて考えてさ・・・)





(こんな・・・つかさの気持ち知っちゃったら・・・そんな事出来るわけないよな)





(つかさの想いに応えるためなら・・・こんな疲れ・・・なんともねえ!!)





淳平の腰はもう疲労の限界だった。


だが強い思いがさらに限界を高め、最後の力を与えた。


「つかさ・・・いくぞぉ・・・」


荒い息遣いの中でそう伝えると、淳平は一気にスパートをかけた。





「あああああああああっ!!!!淳平くううううううううん!!!!!」


つかさもそれに応え、きつく欲望を締め付けてくる。


ふたり歩調をあわせるかのように揃って限界に近付いていく。





「ああああああ・・・あたし・・・もうらめ・・・イク・・・イクよおおお・・・」


「俺ももう出そうだ・・・ じゃあ一緒にイコう・・・」


腰の筋肉はとうに限界を超え、もうほとんど感覚がない。


だがそこに淳平は自らムチを撃ち、最後の追い込みを駆けた。





「はああああっ!!! ひぐううっ・・・ ひっじゃううううううっ!!!!!」


紅に染まった全身を大きく波打たせながら、つかさは激しく絶頂に達した。





「ううううっ・・・イクッ・・・出るっ・・・出すぞっ!!」


きつく締め付ける女芯の中に、淳平は熱い欲塊を勢いよく放つ。





「ああああああ・・・  出てるよお・・・  いっぱい出てるよお・・・・  」


つかさは声を震わせながら淳平の欲望を全身で受け止める。


はじめはあまりの激しさにやや戸惑っていた表情が、次第に穏やかで幸せな表情に変わっていった。





「つかさ・・・大丈夫?」


「うん・・・ あたし・・・今・・・ とってもうれしいよお・・・」





つかさにとって中出しの経験はあの小宮山とのおぞましいものしかなかった。


つかさの子宮は、小宮山しか受け入れたことがなかった。


それがたった今、淳平を受け入れたことにより、つかさに残る『小宮山の影』を完全に断ち切ったように感じていた。


それが嬉しそうな表情と感涙に現れる。





「つかさ・・・ありがとうな・・・」





ちゅっ・・・


淳平はつかさにやさしくキス。


その後結合を解き、身体を離して仰向けに大きく転がった。










(でも・・・疲れた・・・もう動けねえ・・・)


限界を超えてムチを撃った腰は感覚がなくなり、自分の身体の一部とは思えないほどだ。


(とにかく・・・終わった・・・もう満足だ・・・)


淳平は目を閉じ、息を整えながらある種の『達成感』に満ち溢れている。










だが、まだ終わらない。











「うっ・・・」


突然、予想だにしてなかった快感が欲望に訪れた。


思わず目をあけて見下ろすと、





「あ、綾・・・」


欲望を握り、舌を這わす綾の姿があった。





「ま・・・まだするの?」


思わず本音が口から出る。


「だってつかさちゃんの姿見てたらまたしたくなってきちゃったんだもん。まだ十分に硬いし、いいでしょ?」





(よ、呼び方が変わってる・・・い、いや今はそんな事より・・・)


「で、でも俺、悪いけどもう動けないよ?」


「いいよ。あたしがするから。だから真中くんはじっとしててね」


(えっ?)


綾は驚く淳平の上に跨ると、そそり立つ欲望を自らの女芯にあてがい腰を沈めていった。


「あああ・・・なんか・・・あたしが真中くんを犯してるみたい・・・あうっ・・・」


普段と逆の位置関係は綾に更なる興奮を与えている。


そして綾はゆっくりと動き出したが、





「ああ・・・だめえ・・・気持ちよすぎて・・・」


すぐに快感が勝ってしまい、まともに腰を振れない綾。





「綾ちゃん、じゃああたしが手伝ったげる」


そんな綾につかさが救いの手を差し伸べた。


つかさは綾の腰に手を沿え、動きに合わせて腕を動かす。


「あああああっ!!!すごおおいい!! とっても気持ちいいいい!!!!」


満足に動けるようになった綾は歓喜の声をあげながら激しく腰を振り動かす。


「綾ちゃん、次はあたしだからね。その時はちゃんと支えてよね!」


「あああっ!! はああっ!!  分かってる・・・分かってるからっ!!  あああ・・・イクイクイクイクイクうううっ!!!」















(綾だけじゃなくって、つかさも呼び方が変わったなあ・・・)





(いやでも・・・本当にそんな事より・・・)










(・・・いつまで続くんだよおおおおおお・・・)





淳平は快感に包まれながらも、果てない女性の欲望を目の当たりにして背筋に冷たいものが走っていた。















結局、淳平は綾に続きつかさにも騎乗位で犯され続け、


もう1回づつ出したところで欲望が収縮し、ようやく開放された。





そして大きなベッドに寄り添い合い、朝まで深い眠りについた。


[No.707] 2004/12/22(Wed) 19:44:42
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R「幸せのかたち」おまけ5(コレがほんとのラストです) (No.707への返信 / 4階層) - takaci

あまりに激しすぎた3Pの夜から数週間後、


淳平は近くの公園で行われているフリーマーケットに足を運んだ。


夏休みの土曜日という事もあり、同年代の姿が良く目立つ。





淳平は綾、つかさ、そしてつかさの親友トモコの4人でここに来ていた。


デートを兼ねたショッピングでもあるが、合宿の準備も兼ねている。





今年の映画制作は、映研全員が諦めていた。


身内から逮捕者が出たのだ。製作はおろか、部存続すら危うい。


そんな状態のとき、


『今年こそコンクールで優勝を狙え!』


影で黒川が尽力し、コンクールへの挑戦が可能になっていた。


淳平らにとってこの言葉は衝撃かつ、大きな喜びだった。





淳平はもちろんの事、皆気合が入っている。


確かに失ったものは大きい。さつき、小宮山がいなくなったのだ。


だがつかさと美鈴の復活はその穴を十分に埋めるだけの力がある。


しかも美鈴は同級生、下級生に声をかけ、合宿に参加する人材を集めていた。


準備期間が短くまだまだ困難は多いが、映研全員がひとつの目標に向かって一丸となっているので、皆の表情はとても明るい。










今日ここに来たのも、撮影に使えそうな物を探す目的だったのだが・・・


「はあ〜〜〜・・・疲れたあ〜〜〜」


荷物をいっぱい持った淳平はベンチに座り思わずそう呟いた。


「真中くん、大丈夫?」


「ほんとごめんね。これじゃあ連れて来なきゃ良かったかな・・・」


「いや・・・ちょっと休めば大丈夫だから・・・それにつかさもあまり気にしないで・・・」


心配するふたりの恋人に対し淳平は笑顔をつくろってそう答える。





「ちょっとつかさ!!何が『連れて来なきゃ良かった』よお!?」


「淳平くんに意地悪しないでよお!! こんなに重い物をたくさん持たせるなんて・・・ひどすぎる!!」


トモコに対し、つかさは本気で怒っていた。





淳平が持っている荷物のほとんどはトモコが買ったものだ。


かなり広い会場を所狭しと駆け回り、重い物を買ってはまた移動を繰り返し、


淳平はもちろんの事、それに付き合わされたつかさの綾もかなりばてていた。





「でも・・・彼が『荷物持ってくれる』って言ったんだし・・・そ、それに彼もその都度『いいから気にしないで』って言ってたじゃない!!」


つかさの迫力に圧倒されながらも、何とか反抗の糸口を見つけるトモコ。





「淳平くんが・・・あたしやあんたに・・・ものすごく気を遣ってるの・・・分かってよお・・・」


「つ、つかさちょっと・・・」


つかさの瞳は涙がどんどん溜まり、今にも溢れそうだ。


勢いのいいトモコも、さすがにこれには慌てた。





「だーっ!!つかさ泣くな!!何も泣く事ないだろ!?」


もちろんの事淳平も慌ててベンチから飛び出し、泣き出しそうなつかさをなだめる。


だがその甲斐なく、


「ふえ〜〜ん・・・淳平くんごめんなさあい・・・」


つかさは淳平の胸に顔を埋めて泣き出してしまった。


「よしよし・・・つかさのその気持ちだけで十分だから、だからもう泣くなよ。ほらほら、綾もトモコちゃんも心配してるし、他の人もみんなつかさを心配してこっち見てるよ」


ブロンドの髪を撫でながらまるで子供をあやすかのような口調でなだめていく。










「ったく・・・こんなところで何やってんのよ!?」


そんな淳平の耳に、きつい口調で話しかけてくる女の子の声が届いた。


「あ、美鈴ちゃん」


「えっ!?」


綾の声に反応して思わず振り向くと、怒りと呆れが織り交ざった顔で睨みつける美鈴の姿があった。


そしてその傍らには、感じのよさそうな背の高い男の姿が見える。





「公衆の面前で恋人を泣かせるなんて最低の男だねあんたは!!」


容赦ない美鈴節が炸裂。


「ご、誤解だ!俺が直接泣かせたわけじゃ・・・」


「そ、そうそう、淳平くんは何も悪くないの!悪いのコレ・・・」


そう言ってトモコを指差すつかさ。


「あたしはコレ扱いかよっ!!」


当然のごとく怒るトモコ。





「あ、ねえねえそんな事より、隣の人ってもしかして・・・」


つかさはトモコの突っ込みを完全に無視し、美鈴と隣に立つ男を目を輝かせながらじっと見つめる。


「え、ええ。まあ・・・」


その視線に照れたのか、美鈴ははにかみながら隣の男を優しい目で見上げる。


言葉はなくても、それが『恋人』であることを皆に示していた。


「やっぱりい〜〜〜!!美鈴ちゃんおめでと〜〜〜!!」


「美鈴ちゃんよかったね。でもびっくりしちゃった。いつの間に・・・」


「俺もマジで驚いたよ。でも良かったな!!」


つかさ、綾、淳平からの祝福の言葉を受け、美鈴と恋人の男は顔を真っ赤にしながらも最高の笑みを見せていた。





(なんかあたしだけ仲間はずれ・・・しかもつかさったらもう泣き止んでるし・・・)


皆の幸せそうな表情を、トモコは寂しそうな表情で見つめていた。















(なんか・・・落ち着かないな・・・)


淳平はベンチに座りながら、やや離れたところで楽しそうに品物を見つめるつかさ、美鈴、綾の姿を捉えている。


普段なら見ているだけで幸せな気分になれる光景だが、今はどうも落ち着かない。


淳平の隣に座って同じように見つめている美鈴の恋人が気になっていた。





「君、背が高いね。しかも体格もいいし・・・ひょっとしてバスケか何かやってるの?」


「あ・・・はい。バスケ部です。2年生です」


「ってことは美鈴と同い年か」


「はい。ウチのマネージャーが美鈴ちゃんの友達で、去年それで知り合って・・・つい最近・・・」


「そう・・・か・・・」


そこで話が途切れるふたりの男。





(こいつ、俺と美鈴の関係知ってるのかな・・・)


(だとしたら・・・気まずいよなあ。でも美鈴が他の男に話すとも思えないし・・・いやあいつなら逆に話すのかな・・・)


何とかその話題だけは触れたくなかった淳平だが、





「・・・聞きました。美鈴ちゃんから・・・あなたとヤッたことを・・・」


男はやや苦しそうな口調で切り出した。





「あ・・・そう・・・」


夏真っ盛りの屋外にもかかわらず、淳平の背中には冷たいものが流れていく・・・





(ど、どうすりゃいいんだ俺は・・・いくら下級生だからってこんなガタイのいい男とケンカになったらまず勝てんぞ・・・)


うつむく男にただならぬ脅威を感じる。





だがその後の男の言葉は、予想とは全く正反対だった。


「俺・・・もちろん本音は面白くないけど・・・真中先輩に少し感謝してます」


「へっ?」


情けない奇声をあげる淳平。


「襲われて苦しんでる美鈴ちゃんに俺は何もしてやれなかった。その後立ち直っても男を寄せ付けない美鈴ちゃんの心を俺は解きほぐせなかった。だから俺は美鈴ちゃんを諦めかけてたんですけど・・・」


「け、けど?」


「ある日、突然変わったんです。ぶっきらぼうな口調は今でも変わらないけど、言葉のとげや表情が凄く穏やかになって・・・だから俺、ダメもとで告ったんですよ。それで・・・」


「そ、それで?」


ただ聞き返すのみの淳平。


「そん時に・・・美鈴ちゃん、先輩とのことを泣きながら話してくれたんです・・・」


男の声はとても辛そうに聞こえた。





(あの美鈴が・・・泣きながらかよ・・・)


淳平の心も大きなショックを受け、表情が一気に暗くなる。


明るい雰囲気が漂う会場内で、このベンチの一角のみが暗くなった。





「・・・でも、俺はそんな事気にしないっすよ。つーか美鈴ちゃんと付き合えるなら、そんな細かい事全然気にならないっすから」


男の口調は一気に明るく変わった。


「えっ?」


「それを美鈴ちゃんに伝えて、改めて付き合ってくれって言ったら泣きながら頷いてくれて・・・ああ、思い出すだけでも涙が出そうになるくらいマジで嬉しかった・・・」


言葉の通り、男の瞳はやや潤み始めている。


淳平はその様子をただあっけに取られながらぽかんと見つめるのみ。





「先輩がああしてくれなかったら俺は美鈴ちゃんと付き合えなかったし、今の幸せも、あの快感も味わえなかったんです。だからそういう意味ではマジで感謝してます!」


「あの・・・快感ってことは・・・君ももう美鈴と・・・」


「あ・・・は、はい。でもまだ先輩みたくイカせることはちょっと・・・」


「お、おい・・・美鈴そんな事まで話したの?」


「だ、だから出来ればその・・・イカせ方を教えてもらえないかなあ・・・と・・・」


男は顔を真っ赤にして、申し訳なさそうに淳平に教えを請う。





(い、イカせ方って言われてもなあ・・・)


淳平も顔を真っ赤にしながら、返答に困っていた。


(俺だってまだ良くわかんねえし、それに口で説明しても伝わるかどうか・・・)


(だからって実践で・・・って訳にはいかないし・・・どうすれば・・・)


男は期待のこもった目で淳平の言葉をただじっと待っている。


その視線は大きなプレッシャーと変わり、どんどん淳平の心に重く圧し掛かっていく・・・





そしてその結果、出た言葉は・・・


「大事なのは・・・やっぱ『心のつながり』じゃないかな・・・」





「こ、心のつながりですか?」


男が予想していたものとはかけ離れたものだった。





「もちろん、やり方とかテクニックとかそういうものもあると思うけど・・・まず大事なのは相手を想う心、『どれだけその娘を好きになるか』だと思うんだ」


「は、はあ・・・」


「だから、『好きだ』とか『好きになって欲しい』とか、そういう強い想い大事だと思う。『イカせたい』とか余計な事を考えずにさ」


「そうすれば自然と結果に繋がっていってやり方も自然と身に付いていくと思うし、そうやって身に着けなければ意味がないと思う」


「極端な話、たとえイカなくても心が通っていれば立派なSEXだと思うし、ただ快感を求めるよりそっちのほうがずっといい。どんなに強い快感でも心が通わなければ空しいし、逆に辛いと思うよ」





淳平の脳裏に数週間前の3P戦が蘇る。


薬の影響もあって快感は強烈だったが、心に残っているのは『つかさの涙』くらいである。


むしろその後に訪れた副作用が辛く、『もう2度としたくない』と心に誓い、その経験が『空しい』『辛い』という言葉に込められていた。





「ありがとうございます!俺、ホント勉強になりました!!」


男は突然ベンチを立ち、体育会系らしく丁寧に頭を下げた。


「ちょ、ちょっとおい!?」


突然の事に慌てる淳平。


「さすが美女二人の心を完全に掴んでいる人の言葉は違います!! 俺、今の言葉を心に刻み付けます!!」


そう話す男の目には固い決意が込められていた。





「ねえなにやってんのよ〜!? ちょっとこっち来てよ〜!!」


そこに恋人を呼ぶ美鈴の明るい声が届いた。


「ああ、今行く! じゃあ失礼します!!」


男は淳平に挨拶すると、笑顔で美鈴に向かって駆けて行く。










(い、いいのかな・・・はっきり言って根拠のないでまかせみたいな物だけど・・・)


心に罪悪感を抱く淳平。


(でもまあ・・・幸せそうだから・・・まいっか)


そう思う淳平の瞳には、品物を手に取りながら楽しそうに語り合う初々しい恋人同士の姿が映っていた。










「へええええ・・・見た目に似合わずキザな事言うんだねええ・・・」


「え・・・うわっ!?」


ベンチの後ろからトモコがぬっと顔を出し、白い目でじっと睨まれる。


「き、聞いてた?」


「ええ、こっ恥ずかしくなるようないやらし〜〜い話をね!!」


「そ、そう・・・は、はは・・・」


空笑いする淳平の背中には再び冷たいものが流れ始めていた。





「でもまあ・・・少し分かった気がするよ。つかさがあんたに夢中な理由」


「えっ?」


トモコは穏やかな目でやや離れた場所にいるつかさの姿を捉えた。


「さっきつかさの言った通り。あたしあんたに意地悪してたんだ。堂々と二股かけるような男は気に入らないし、それが親友の恋人だったら絶対に許せない。だから色々やってボロ出させようと思ってたんだけど・・・」





(やっぱ・・・そうか・・・)


(俺がしてることは世間では認められない。まあ分かってはいるんだけど・・・)


(こうして目の当たりに言われると・・・やっぱ・・・辛いな・・・)


淳平の表情は一気に暗くなり、胸がぐっと締め付けられる。





「でもね・・・もうそんな気は無くなったよ」


「へっ?」


「さっきのあんたの言葉と・・・それとあのつかさの顔。ホント幸せそうだよ。もう一人の恋人とあんなに仲良くして・・・どう見ても不幸には見えないよ」


トモコの瞳には、綾と楽しそうに笑いながらショッピングをする親友の姿が映っている。


「あんな顔見せられたら、あんたに突っかかるのがばかばかしく思えてきたよ。たとえ優柔不断でだらしなくって恋人が二人もいるのにもかかわらす他の女に手を出すような男でも、つかさが本当に幸せならそれでもいいのかな・・・」





(あのお・・・なんか突っかかられてるような気がするんだけど・・・)


トモコの口調はとても穏やかだが、言ってる内容はかなり棘がある。





「で〜〜も・・・やっぱ納得いかない!! だんだん腹が立ってきた・・・」


(な、何なんだよこの娘!? 言う事がころころ変わるなあ・・・)


だが、それを口にすれば集中砲火を浴びる事は必至。


淳平はやや怯えながらトモコの言動、挙動に注意するしかない。





「あんたが手を出した女の子はみんな幸せそうなのに・・・まともなあたしが一人身なんて・・・」


「えっ、彼氏いないの? なんで!?」


淳平は驚き、素で聞き返してしまった。


寂しそうに肩が震えるトモコの背に向かって・・・





(こんなかわいくって、気のよさそうな娘が何で?)


そう思ったからこの言葉が出たのだが、それをきちんと口にはしなかった。


トモコに対しては言ってはならない『禁句』を、最も悪い形で口にしてしまった。





当然、結果は・・・





「あんたをぶん殴ったら・・・このイライラも吹っ飛びそう・・・」


憎悪に満ちた目でにやっと嫌な笑みを浮かべながら淳平を睨み付けるトモコ。


「だーっ!!ちょっと待って!! 何でそうなるの!?」


「乙女の複雑な心が分からない男は・・・万死に値する・・・」


淳平に向けて一歩踏み出したトモコの目は、完全にイッていた。





(や、やばい・・・何とかしなきゃ・・・)


つかさに助けを呼ぼうとするも、トモコの圧倒的な迫力に押されて声が出ない。





(俺・・・このまま死ぬ?)


そんな思いが脳裏にちらつき出したとき、









「美鈴ぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」


遠くから聞き慣れた男のひっ迫した声が、次第に迫ってきた。





「ん、この声・・・外村?」


淳平は遠くから人込みを掻き分けながらやってくる外村の姿を捉えた。


「やばっ・・・兄貴のヤツ、まいたと思ったのに・・・」


美鈴とその彼氏の顔に緊張が走る。


「えっ、どういう事?」


状況が飲み込めないつかさ。


「ひょっとして外村くん、美鈴ちゃんの交際認めてないの?」


「はい。今日も家を出る時から付いて来て、必死の思いで逃げてきたんです。なのに・・・」


綾がそう問いかけると、美鈴は困り果てた顔でそう答えた。


「お、おいそれってまずいぞ! 外村の奴メッチャ怒ってるぜ!!」


淳平にも大きな緊張が走る。





美鈴が襲われた一軒、それにそれまでの美鈴に対する言動、


外村が完全な『シスコン』なのは淳平にも分かっている。


(美鈴が入院して苦しんでたときの外村の様子、あれじゃあ妹の溺愛ぶりは誰でも分かる)


(そんな外村が大事な妹を他の男に取られるとなったら・・・)


(下手すりゃ血が流れるぞ!!)


淳平が美鈴を抱いた事は、もちろん外村には秘密にしてある。


それがもしばれたら、淳平は間違いなく殺されるだろう。





「俺、逃げないっすよ。ちゃんとお兄さんに説明して・・・」


「バカ止めろ!!今は美鈴を連れて逃げるんだ!!」


淳平は一歩踏み出した美鈴の彼氏を怒鳴りつけながら制止する。


「で、でも・・・」


「今はまだその時じゃない!! このままじゃ君はもちろん、美鈴も傷つきかねんぞ!!」


「あ・・・」


「今は逃げて美鈴を守るんだ!! それが今、恋人としての君の使命だ!!」





「わ、分かりました・・・美鈴ちゃん行こう!!」


淳平の熱い言葉に納得し、男は美鈴の手を取り反対方向へ駆け出して行く。





(でも・・・本当に幸せそうだな・・・)


突然手を握られ、幸せそうな微笑を浮かべながら恋人を見つめる美鈴の表情が淳平には印象に残った。


緊迫した中で、幸せな安らぎを感じる瞬間だった。










「じゃあ・・・後はあいつを何とかしないと・・・」


淳平は逃げて行く二人の前に立ちはだかり、改めて緊張した顔で迫り来る外村に目を向ける。





それとほぼ同時に・・・





「でりゃああああああ!!!!!」


横からトモコが外村目指して突撃を開始した。


―手に『白い武器』を持ちながら―





予想外の事態に、


(と、トモコちゃん!? な、何で君が・・・)


その迫力にただ圧倒される淳平。


(トモコ、あんたそんな物どっから・・・)


手に持つ武器に驚くつかさ。


(トモコさん・・・かっこいいな・・・)


妖しい目で見つめる綾。


三者三様の思いでトモコの背中をただじっと見つめる。










「俺の行く道邪魔するものは・・・何人たりとも容赦しねえ!!!」


外村は迫り来るトモコに対し一切ひるまず、突進を続ける。





「乙女の恋路を邪魔する奴は・・・何人たりとも許しがたし!!!」


トモコもさらに速度を上げ、勇敢に外村へ向かっていく。





「うおおおおおおおおおお!!!!!」


「でやあああああああああ!!!!!」





反発し、ぶつかり合うふたつの思い。


そのエネルギーは辺りを行き交う全ての人の意識を集める。










そして、衝突した。















パアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!















派手な音が多くの人の注目を集める。










その中心では、










怒りのトモコによる『ハリセンアタック』が炸裂し、











外村の身体が天高く舞い上がっていた。


[No.708] 2004/12/22(Wed) 20:08:50
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