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all お知らせ「小沢裁判報告会」の開催について - 米ちゃん - 2012/11/08(Thu) 20:22:08 [No.5143]
Re: お知らせ「小沢裁判報告会」の開催について - hasebe - 2012/11/09(Fri) 11:36:28 [No.5144]
平野貞夫氏『小沢裁判控訴審判決』の総括 - hasebe - 2012/11/13(Tue) 13:14:27 [No.5155]
達増 拓也氏【平野貞夫著『小沢でなければ日本は滅ぶ』を読んで】 - hasebe - 2012/11/13(Tue) 14:39:30 [No.5156]


達増 拓也氏【平野貞夫著『小沢でなければ日本は滅ぶ』を読んで】 (No.5155 への返信) - hasebe

◎平野貞夫著『小沢でなければ日本は滅ぶ』を読んで

                 日本一新の会・達増 拓也
                      (岩手県知事)

 平野貞夫先生の近著『小沢でなければ日本は滅ぶ』(イースト・
プレス)の読みどころは多々あるが、私が特に重要だと指摘した
いのは、東日本大震災後の小沢一郎氏の動きである。

 民主党の代表経験者や自民党の総裁経験者などを動員して、菅
内閣を指導する「非常事態対策院」を設立する構想があり、その
構想の中心に小沢氏がいた、ということが『小沢でなければ…』
に書かれている。3月19日に行われた菅首相と民主党代表経験
者の会合が一つのハイライトだったが、菅首相が突如、谷垣自民
党総裁に電話で入閣要請をして断られ、挙国体制はひとまず頓挫
した。

 その後、3月28日に中曽根元首相にこの構想が伝えられ、中
曽根氏もその気になったのが二度目のハイライトである。小沢氏
は、そのような重要な状況下で、同日岩手入りして東京にとんぼ
返りしたのだった。しかし翌日、菅首相サイドが断って来て、構
想は幻に終わる。

 私は3月16日の岩手県災害対策本部会議の席上、マスコミの
前で、関東大震災の直後に政府が帝都復興院を設け、岩手県水沢
出身の後藤新平が総裁となったことを紹介しながら、今回は「東
北復興院」が必要である、と述べた。水沢を含む岩手県南をエリ
アとする「岩手日日新聞」だけが翌日記事にした。その週末に共
同通信から受けたインタビューでも同じことを述べ、そのインタ
ビューは共同通信の配信網には乗ったが掲載した新聞は無かった。

 私は岩手県水沢出身の小沢一郎氏を総裁とする「東北復興院」
の設立を期待して発言していたのであり、同じ時期に国政の中央
で「非常事態対策院」構想を巡る動きがあったのだが、実を結ば
なかったのは本当に残念である。被災県の知事として自重してい
たのだが、もっとはっきりと、「菅内閣の対応ではダメだ」「超
党派の挙国体制が必要だ」「小沢一郎氏が災害対策の指揮を執る
べきだ」と発言すればよかったと反省する。

「被災地が地元なのだから、小沢氏はすぐに、ずっと、被災地入
りすべきだった」という意見があるが、挙国体制作りこそ小沢氏
がすべき、小沢氏でなければできない、重要な役割だった。6月
の菅内閣不信任案を巡る動きも、その一環だったのだ。

また、「小沢氏が大震災に背を向けて東京から逃げようとしてい
た」というのは全くのでたらめだ、ということもよく分かる。そ
もそも発想の次元が違う。なお、小沢氏が東京にあって、震災が
れきの処理などの重要課題に適切に対処していたことも、『小沢
でなければ日本は滅ぶ』に書かれている。

 これを書いている今日、小沢氏の二審無罪判決が出た。私は、
ツイッターに次のように書いた。

「小沢一郎氏無罪。この間、多くの国民が検察の問題や戦後史の
本質について深く学び、主権者国民の自覚によって日本を建て直
さなければと痛感したと思う。大震災に引き起こされた自覚と相
まって、日本を変える力になると期待する。」

 今からでも遅くない。小沢一郎氏は、自覚した国民と共にある。
自覚した国民の力が、新しい日本を創る。
                           (終)


[No.5156] 2012/11/13(Tue) 14:39:30

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