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all 対中国、日本と欧米のメディアの記事の落差 - hasebe - 2014/07/16(Wed) 22:16:31 [No.5921]
Re: 対中国、日本と欧米のメディアの記事の落差 - hasebe - 2014/07/16(Wed) 22:30:52 [No.5922]
日本の松阪市に、こんな市長さんがいました。 - hasebe - 2014/07/18(Fri) 09:52:49 [No.5923]
日本は世界トップの“働けど貧困国”? - hasebe - 2014/07/26(Sat) 14:24:13 [No.5926]
安倍政権下=《報道の自由度、世界ランキング》最悪 - hasebe - 2014/07/27(Sun) 11:06:13 [No.5927]
「太る企業 内部留保304兆円」東京新聞 - hasebe - 2014/07/31(Thu) 11:33:07 [No.5930]
大企業の法人税支払いの実態 - hasebe - 2014/08/19(Tue) 12:42:54 [No.5940]
政府はウソをつく、しかし経済指標はウソを付けない。 - hasebe - 2014/09/04(Thu) 22:07:58 [No.5951]
税金をばらまいてはみたものの・・。 - hasebe - 2014/09/09(Tue) 22:13:43 [No.5953]
Re: 税金をばらまいてはみたものの・・。 - hasebe - 2014/09/13(Sat) 10:58:13 [No.5956]
税制にも、公平との安全神話がある? - hasebe - 2014/09/18(Thu) 22:08:46 [No.5957]
グローバル企業は、国内に納税も雇用も生まない無国籍企業? - hasebe - 2014/09/28(Sun) 22:16:52 [No.5961]
Re消費税増税は、非正規雇用を促進させる。 - hasebe - 2014/09/28(Sun) 22:39:24 [No.5962]
世界の貧困と格差の拡大を防ぐ為、財政赤字に苦しむ各国が目をさました。 - hasebe - 2014/09/29(Mon) 11:53:03 [No.5963]
田中宇氏国際ニュース”暗い気持ちで書いた記事” - hasebe - 2014/10/03(Fri) 10:01:49 [No.5964]


日本は世界トップの“働けど貧困国”? (No.5923 への返信) - hasebe

働いているにもかかわらず、日本の母子家庭は貧しいです。

母子世帯のうち、収入が125万円に満たない「貧困層」の割合は、
およそ半数の48・2%にのぼり、先進国で最悪のレベル。

こんな状況で、日本の少子化が止まるのでしょうか?

安倍政権は1機100億円とも言われるオスプレイを、17機購入予定です。

こんな予算があるなら、一体どれだけの母子家庭が救われるのでしょうか?

世界は、貧富の不平等に対し危機感を持ち、模索するなか、我が国の
安倍政権は、益々の格差拡大に動いているように見えるのですが。

子供達の育つ環境を”貧困層”に据え置いては、彼らが担う日本の
未来が明るくなりようがありません。


あいば達也さんのブログに下記のような記事を見つけました。
抜粋コピーさせていただきました。


《あいば達也氏 世相を斬る》
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/f63d10a6495f2e8c1799621781ec9d86

〜前略〜

【日本、少子化対策と口々に叫び 子供の貧困を見逃す社会観】


 《 日本は世界トップの“働けど貧困国”?
   “富裕層”の連鎖と“貧困”の連鎖が加速している。》

100万ドル(約1億円)以上の資産を保有する、日本の富裕世帯数は
124万世帯となり、米国、中国に次いで世界3位となる一方で、「生活
が苦しい」と全世帯の6割、母子世帯の84.8%が答えた。

しかも、「子どもの貧困率」が16.3%と過去最悪を更新し、これは
先進国でもトップレベルだ(平成25年度 国民生活基礎調査の概況)。

子どもの貧困率が年々上昇している背景に、シングルマザーの増加や、
非正規雇用の低賃金が存在していることは言うまでもない。

が、親が働いているにもかかわらず、子どもが貧困であるという現象は、
世界的に極めて珍しい現象。

2008年のOECDのデータでは、働いている1人世帯の子どもの貧困率は、
OECD加盟国中で最も高かったのである。

つまり、働けど働けど生活は楽にならない、「努力するだけ無駄」な
社会が、今の日本の姿なのだ。

いつ間にやら、グローバル化が当たり前の世の中になってしまったが、
グローバル化とは、デキる人“だけ”しか生き残れない社会に拍車を
かけるモノ。

一部の人と企業にしか利益をもたらさない。

 そして、その戦いに敗れた人たちの子どもが、貧困になる。 子どもの
貧困は、学力低下や、不登校、ひきこもり、高校の中退……、最悪の場合、
自殺の引き金にもなる。

 子どもの自殺というと、「いじめ」ばかりがクローズアップされるが、
実際には貧困が原因とされる自殺のほうが多いのだ。

2011年以降に自殺した国公私立の小中高校、特別支援学校の児童生徒約500人
について実態を調査したところ、経済的困難で将来を悲観した自殺が5%と、
いじめの2%を上回っていることが明らかになっている(文科省調べ)。

  完全なる負の連鎖――。
「日本の貧困は生きていけないほど貧しくない」などと平気で口にする人たちは、
この実態をどう受け止めるのだろうか。

ブランド服に身をまとい、夏休みを海外で過ごす子どもたちがいる一方で、貧困の
負のスパイラルに引きずりこまれる子どもたちがいる。

書いているだけで、暗澹たる気持ちになってしまうのだが、子どもたちの6人に1人
がこういった状況に置かれている。
6人に1人。そう、6人に1人だ。

  政府は「子供の貧困対策」の大綱案をまとめ、月内にも閣議決定するが、その
内容は「6人に1人」という危機感を、どこまで感じているのか少々疑問を抱くもの
となっている。

もちろんこれが、子どもの貧困解消への最初の大きな一歩になるんだとは思う。

でも、子どもを育てる“親”の賃金、非正規雇用の賃金の低さ、これらも合わせて
具体的に実効性のある政策に取り組む必要がある。

もっともっと危機感をもったほうがいい。
だって、子どもの貧困は、私たちの“常識”を覆す問題を生み出すまでになって
いるのだ。

両親の学歴や、所得、職業から、子どもたちが生まれ育つ家庭の社会的階層
(Socioeconomic status:SES)をとらえ、上位、中位、下位に分類したところ、
学校外での学習時間は、階層上位グループの子どもが一日あたり76.6分である
のに対し、中グループでは60.7分、下位グループでは55.4分と明らかな差があり、
「授業の理解度」でも明確な階層差があった。
             (『学力と階層』(苅谷剛彦 氏))

  が、それ以上に深刻な差が認められたのが、学習へのかかわり方、すなわち
「学習への意欲」だった。

「学習への意欲」を社会階層で分析した結果、階層下位の子どもたちほど、
「学習への意欲」が低いことが明らかになった。

少人数授業などを取り入れ、熱心に取り組んでいる地域でさえ、階層格差に
起因する「学習意欲差」を縮小するのは難しいことが、調査結果から示され
たのである。

 私たちは、「努力」というのは、誰もが気持ち次第でできるものだと考える。

だが、それは本人の問題ではなく、子どもたちの出身階層に強く影響される「能力」
だったのである。

その理由を私は、階層上位の家庭の親たちが、競争に勝った人々であることが関連
していると考えている。

勝つためには、当然、努力が必要となる。

  「努力」なんて言葉を使うと、根性、忍耐など同様、究極の精神論のようで、
スマートに生きてきたエリートには、泥臭く聞こえるかもしれない。

だが、人は何かしら動機づけられるから、努力する。会社の出世競争に勝つため、
収入を多く得るために努力し、その努力が実ったとき、競争に勝つ。

そういう親のもとで育つ子どもは、「努力する」ことの意味と、「本人の努力次第
で手に入るものがある」ことを自然と学ぶ。

 一方、階層下位の家庭の親たちは、「努力しても報われなかった」人たちといって
も過言ではない。

働いても働いても、生活は楽にならない。
生活することに必死だから、「学びたい」という欲求があっても、余裕のない生活に
追われ、気持ちも次第に萎える。

“貧困の蜘蛛の巣”から、どうあがいても脱することができない人々は、「努力する
だけ無駄」と、努力を放棄するようになる。

 それは、子どもたちが、努力することの意味を学ぶ機会を失うことでもある。

おまけに、生活に余裕がない家庭では、仕事に忙しくて子どもと向き合う時間もない。

子どもががんばってテストでいい点をとっても、「頑張ったね!」と褒めてあげる機会
も制限される。

貧困という経済的な問題が、子どもとの“関わり方”にまで波及していくのだ。

 小学校の先生をやっている友人が、経済的に困窮している家庭の子どもほど、
授業についていけなくなると、「私バカだから、わからな〜い」と投げ出す傾向が強い
と嘆いていた。

「努力」のスイッチが、どこにあるのか? どうしたら、努力ができるのか?
なぜ、努力しなきゃいけないのか? それらがちっともわからない。

頑張って学力を上げなければならない子どもたちほど「踏ん張って努力する力」が低い。

〜中略〜

それが、階層格差の実態であり、見過ごされがちな重大な問題なのだ。

 だが、「あなたは大切だ」という価値あるメッセージを繰り返し経験することは、
SOC形成にとても有効である。

20歳を過ぎても、30歳を過ぎても、いくつになっても、たった1人でいいので、自分を
大切だと思ってくれる人がいる、“質のいい環境”に身を置くことさえできれば、
生きる力は高められる。

 「私にはそんな人いない……」――。 そう嘆いている方も、是非、もう一度周りを
見渡してほしい。 きっといると思いますよ。

うん。きっと。少しだけいい人生にするためにも、周りを見渡してみてください。

                             (河合薫氏 健康社会学者 )


[No.5926] 2014/07/26(Sat) 14:24:13

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