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『立憲政治を護る闘い』はこれからだ! (親記事) - 豊後の小兵衛

━━【日本一新】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                 通巻第220号・2014/7/1
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                     顧問:戸田 邦司
                     発行:平野 貞夫
                     編集:大島 楯臣
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☆「日本一新の会」は、皆さんからご協力頂く「会費」で運営し
  ています。出費多難な折ではありますが、ご協力賜れば幸甚
  です。よろしくお願い申し上げます。

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         加入者名   日本一新
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◎「日本一新運動」の原点―220

            日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

○ 『立憲政治を護る闘い』はこれからだ!

 七月一日(火)、安倍自公政権は集団的自衛権の行使を容認す
る閣議決定を行った。この暴挙は、憲法九条に対する権力による
クーデタだけではなく、立憲政治へのテロ行為といえる。
 何故、憲法が集団的自衛権の行使を許さなかったのか。それは
国連憲章五十一条の立案経過を知っていた日本の指導者たちが、
「不正な侵略戦争」に利用される可能性を危惧していたからであ
る。ベトナム戦争など戦後史を知ればわかろう。安倍首相は「国
際情勢の変化」を理由とするが、確かに「変化」があった。
しかし、それは集団的自衛権の行使によって問題が解決できない
情勢への変化である。

 その変化は、グローバル化によって人・情報・文化などが国境
を消した情勢になったことだ。紛争や戦争となれば人類の多くが
受ける悲劇は計り知れない。憲法九条で世界の信頼をもつ日本が、
智恵と外交力で世界の混乱を収めることこそ、「積極的平和主義」
である。
 情報によれば、安倍首相がこうまで急ぐ理由は、イラクで米国
が参戦する事態を想定してとのこと。それを阻止できない公明党
とは何であったか。結党五〇年という節目で、これまでの矛盾し
た政治行動を自爆させることになった。創価学会員を言い含める
ことはできても、国民を騙すことはできない。

 わが国の議会政治の混迷に驚いているのは、首都東京に雹を降
らした、お天道様だけではないようだ。六月二十六日(木)、二
十七日(金)と立て続けに二人の報道記者が私に連絡をしてきた。
朝日新聞政治担当のA記者と、共同通信政治担当のB女史で、二
人とも「集団的自衛権の解釈改憲」が入り口だが、日本政治の根
本問題について私から話を聞きたかったようだ。僅か二人とはい
え、諦めてはいけない。まだこの国に望みはある。
 話の要点を、メルマガ読者諸兄に紹介しておこう。

(朝日新聞政治部A記者との懇談)

 A氏は、「竹下内閣や海部内閣時代、自民党一強時代でも野党
と徹底した話をした。国会も厳しい議論をした。国民も納得した」
と昔話から始めた。「昨年の特定秘密保護法といい、今年の集団
的自衛権問題といい、民意がまったく生かされていない。国会が
役割を果たしていない事態をどう考えればよいか」と攻めてきた。

 私は、「国会や政治の動きを正確に知りたいならば、単純に昔
の国会と、今の国会の表側の動きだけを比較しただけでは駄目だ。
動きの背景に何があったか、国民的合意をつくる核がどこにあっ
たか、これらのことを知っておくことだ」と、まずはマスメディ
アの表顔姿勢を注意した上で、「僕が事務局日記をつけていた、
昭和六十年から平成三年という時代は、自社五五年体制の崩壊期
で、米ソの軍拡競争から冷戦終結、そして国連中心主義の時代だ
った。内外の政治の軸が激変していて、政治家もマスコミも先が
読めず、そんな背景からお互いの立場を超えて真剣に議論した。
国会運営だけではなく、政局や政党のあり方などについて、与野
党の政治家から意見を求められた。それを日記に残したわけだ」
という話から始めた。

A氏 今の政治を動かす軸は何処にあるのか?。

平野 表向きは安倍首相と側近だろうが、実体は安部人脈の官僚
と有識者だろう。さらに、その政策の内容を無批判に正当化する
マスメディアの一部もセットに考えるべきだ。今の国会は「脳死
状態」だから国民的合意ができるはずはない。

A氏 自社五五年体制は、資本主義か社会主義かの対立軸があっ
た。今、対立軸が不明だ。

平野 政党や政治家が対立軸に気づかないのだ。特定秘密保護法
でも集団的自衛権問題でも「戦前回帰の政治か」、「戦前の軍国
主義には反対だ」という根本的な対立軸があるのだ。そういう歴
史認識を政治家だけではなく、マスメディアもしていない。

A氏 共産党・社民党はわかっていると思うが?。

平野 共産党の「唯我独尊姿勢」が結果的に戦前回帰政治に荷担
することになっている。自党だけで政権を獲れるという幻想が最
近強くなった。他の少数会派は、ほとんど影響力を行使する力は
ない。民主党にも安倍首相に同調する勢力が二〇人前後いる。維
新の会、みんなの党、結いの党も、安全保障の技術論ばかりで、
戦前政治への反省と歴史観を学んでいない。

A氏 政治家の質の劣化が混迷の原因か?。

平野 国会議員の質が悪いからというだけで問題の解決にはなら
ない。そもそも、「金権強欲社会」で質の良い国会議員が多く選
ばれるはずはない。先進国でも同じことだ。デモクラシーの伝統
をもつ国は、それぞれ国情にあった運営ノウハウを「影の制度」
として持っていて、それがデモクラシーの欠陥を補完している。
日本人はそれに気づかず、議会民主政治の建て前だけで、民主主
義が機能すると錯覚している。

A氏 先進国のデモクラシー運営ノウハウとはどんなものか?。

平野 英国では内閣府の中に特殊な部署があって、議会と内閣が
与野党の調整をやっている。表には出さないセクションだ。スタ
ッフは議会の先例や歴史に精通しており、地位も名誉も金も要ら
ない。「英国の政治が正常に動くことを生き甲斐」とし、大きな
トラブルや問題を解決して、民主政治を担保しているのだ。仏国
では憲法院という法律の合憲性を審査する憲法裁判所が、その役
割を果たしている。議会で制定し、施行前の法律も審査するぐら
い議会へのチェックをやる。メンバーは大統領・国民議会議長・
元老院議長が個人的責任で三人づつ任命し、元大統領が終身の構
成員だ。その時代の賢人といわれる人たちが選ばれる。歪みとな
った現代の代表制民主主義、迷走する直接民主主義の統治システ
ムを補完している。独国では、伝統的に内務省が国民に信頼され
ていて、ここで政治問題の調整をやっているといわれている。
米国では最高裁判所が議会に対しても、行政府にも厳しく対処す
ることで、デモクラシーを機能させてきたといわれている。最近、
人事の問題で行政府が強くなったようだ。

A氏 日本はどうなんですか?。

平野 私の経験では、昭和四十〜五十年頃には、政治の混迷に、
元首相や元衆参議長が非公式に集まり、私たち国家の運営の先例
や情報を知っている人間を使って収拾策をつくった。「角栄、い
いかげんいしろ!」などと進言して、憲政の常道を守った時期が
あった。今では「憲政の常道」という言葉すら聞かれなくなった。
今の日本で喫緊に必要なことは、国会・内閣・司法やマスメディ
アなど、憲法運用に関わる機関をチェックする「憲法オンブズマ
ン」の設置だ。

(B女史との電話懇談)

B女史 憲法九条の解釈改憲といわれる「集団的自衛権問題」は
七月一日に閣議決定して、十四・十五日に国会で集中審議で内定
しているようです。納得いきませんが、論理的にどういうところ
が間違っているんですか。

平野 わが国は憲法九条の運用を「専守防衛とし、集団的自衛権
の行使はできない」ことを国是として確立してきた。これを限定
的とはいえ、行使できるように解釈で変更しようとしている。日
米安保条約も自衛隊も憲法九条の解釈を変更したものだから問題
ないと主張するのが自公両党だ。
 これは不条理というものだ。戦後の厳しい国際状況の中で、憲
法九条を必死に護り抜いてきた国民合意の限界をぶち破り、他国
で戦闘できるようにすることは、九条の原理や性格を根本的に変
更するものである。変更するなら憲法改正手続で行うべきだ。
「自公政権は立憲主義を否定するものだ」と、衆参議長が抗議す
べきだ。仏国の憲法院なら許さないことだ。

B女史 公明党はよく合意しましたね。

平野 民主党へ政権交代した時からの傾向だが、「弁護士政治家」
に原因がある。国会を国民代表の議論の場ではなく、政党の民事
訴訟の場にした。集団的自衛権の与党協議は自民党が高村副総裁、
公明党が北側幹事長、それに加えて山口公明党代表も弁護士だ。
私に言わせれば政治家弁護士が、憲法の原理をもっとも知らない
ようだ。形式論理の三百代言で憲法の平和主義を冒涜している。
与党から示された「高村妥協案」は、北側幹事長が裏でつくった
といわれている。山口代表が高村合意案を「憲法九条の規範は変
わらない」と評価したが、これは公明党の代表による自爆宣言だ。
公明党の弁護士政治家と、裏で操っている創価学会顧問弁護士に
問題があるようだと仄聞している。


 安倍自公政権は「国会の憲法改正発議権」を踏みにじり、「国
民投票による憲法改正権」を国民から奪った。お天道様はもとよ
り、真実を知り始めた国民の怒りは厳しいと私は思う。
「立憲政治を護る闘い」はこれからだ。        (了)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         次回の定期配信は、7月10日(木)です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━END━━━━━


[No.5903] 2014/07/02(Wed) 14:09:41
日本一新の会メルマガ『民主主義の危機』に直面した日本! (No.5903への返信 / 1階層) - hasebe

日本一新の会メルマガ、平野貞夫氏の記事を転載させていただきます。

数多くの政治家長老が政界からひいた今、平野さんの話は、とても
貴重で、国会、政界の知恵袋だと思います。

現在、国会議論というプロセスをとばし、ほんの一部の自民党政治家と
公明党との協議のみで日本と日本国民にとって重要な案件が決められて
います。

「こんなはずではなかった」と、憲法政治の劣化に平野さんを愕然
とさせている現状、それに協力している公明党とはいかなる党かを
平野さんの記事から学ばせていただきます。



━━【日本一新】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                 通巻第221号・2014/7/10
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                     顧問:戸田 邦司
                     発行:平野 貞夫
                     編集:大島 楯臣
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◎「日本一新運動」の原点―221

            日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

○ 『民主主義の危機』に直面した日本!

 七月一日(火)、安倍自公政権は『集団的自衛権行使』の解釈
改憲を強行した。閣議決定文書のタイトルは『国の存立を全うし、
国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について』と
いうものだ。

昭和初期の、右翼軍部が好んだ文言が彷彿として甦るものだ。
要約すれば「国家と国民のために戦争できる体制をつくる」と、
軍事国家への宣言である。

 閣議決定が行われた同日同時刻、私は国会議事堂通りの官邸近
くにいた。続々と人々が集まる様子を見ながら、半世紀を超えて
ここで人生を過ごしてきた自分を思い返し、「こんなはずではな
かった」と、憲法政治の劣化に愕然として佇んでいた。

(憲法違反だけではない国連憲章違反だ!)

 閣議決定した文章に詳細な反論をするつもりはないが、この、
「違憲構想」が法的に整備されると、国連憲章違反になりかねな
い問題が起きることを危惧している。

数多いるはずの有識者の誰も指摘しないのが不思議と思う。

 国連憲章が認めている自衛権による武力行使は、「加盟国に対
して武力攻撃が発生した場合は、(中略)個別的又は集団的自衛
権の固有の権利を害するものではない」(第五十一条)によって
行いうるものである。

閣議決定された「わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻
撃が発生し、・・云々」について、日本の存立とか、国民の生命
とか、幸福追求の権利とか、大層な理屈を並べているものの、こ
れらの『明白な危険がある場合』について、具体的な歯止めの文
言がなく、政府が、恣意的に判断することを表明したものだと、
私は思う。

 これは、日本の在外権益が侵されたとき、集団的自衛権行使の
名によって相手国に軍事介入するとの意味にもなる。

閣議決定直後に記者会見した山口公明党代表は「(武力行使は)
国民をまもるための『自衛の措置』に限られることが明確になっ
ている(一般的な)集団的自衛権の行使を認めるものではない」
と明言している。

ならば、戦前の満州事変(昭和六年)や日華事変(昭和十二年・
支那事変=日中戦争)における日本の対応を正当化するつもりか。

国連憲章がこの「山口代表説」を認めるはずはなかろう。

この種の問題は当事国の理解による警察権によって解決されるべ
きことであり、「武力行使」の問題ではない。

 要するに、安倍首相は新三要件が明確な歯止めと自賛するが、
歯止めどころか『武力行使三要件』という代物といえる。歯止め
とは従来の憲法解釈のように「わが国への攻撃があった場合」と
具体的でなければならない。

これから国の内外で議論が行われることになるが、「新三要件」
が国連憲章違反という問題が起きるだろう。

(公明党は、なぜここまで堕落したか!)

 公明党が衆議院に進出して四十七年目になる。昭和四十二年一
月二十九日の第三十一回衆議院議員総選挙だった。

候補者三十二名で、二十五名を当選させるという異様さに国民は
驚いた。

創価学会という宗教団体の異常な選挙活動が議会民主政治に適合
するかどうか、多くの有識者が疑問を持った。

当時の私は、衆議院事務局から派遣されて第二次佐藤内閣で国会
運営のキーマンといわれた園田直副議長の公務秘書を勤めていた。

当時同職の年代は四〇才であり、三十一才の私には荷の重い仕事
の毎日であった。

 国会の制度を熟知せず、議会運営の先例に慣れていない公明党
の国会活動に、政府も与野党も、そして事務局もしばしば困惑し
た。

その年の八月、健康保険法特例法案の強行採決をめぐって混乱し
た時、朝日新聞の衆議院記者クラブ所属の芝隆治記者に呼ばれた。

公明党委員長竹入義勝氏の相談相手で、園田副議長の盟友でもあ
った。

 その芝記者の話が私の人生を変えた。「公明党は創価学会とい
う宗教団体がつくった政党だ。他の宗教を排斥したりして、思想
信条について異なる意見を認めない。

真面目な人が多いが、相対主義の議会政治に慣れるかどうか気に
なる。

国会の運営などで困ったときには、平野に聞け≠ニ幹部に伝え
てある。

貴方の出世に影響があるかもしれんが、公明党がおかしくなれば、
日本の民主主義が崩れる」と。

 以後、私は衆議院事務局で二十五年間、参議院議員として十二
年間、この芝記者の進言を守って生きてきた。この間の経過は、
『公明党・創価学会の真実』、『公明党・創価学会の野望』(講
談社+α文庫・Amazon Kindle版)に記録してある。

創価学会にも公明党にも「民衆の救済と平和憲法の守護」に生き
抜いた、私の友人がいたことも事実だ。

 七月一日(火)、『集団的自衛権行使』の容認は、いかなる論
理をもってしても、創価学会の教義や公明党の立党精神を否定し、
踏みにじるものである。何故、ここまで堕落したのか。

まず、公明党幹部の多くが、人間のあり方や政治の理念を理解で
きず、三百代言の屁理屈というロボット政治家だという現実だ。

こんな人間たちを国会議員に創り上げ、幹部にした創価学会幹部
の責任も重大である。

「憲法の平和原理」を守るために政治生命を懸けよと、何故指導
しないのか。

「政教分離」を隠れ蓑にした創価学会幹部の不作為≠ノ強く抗
議する。



(ジョン万次郎の「草の根運動」に、ご理解とご協力を!)

 平成三年(一九九一年)、ジョン万次郎の漂流一五〇年を記念
して、日米草の根サミット大会が日本で開催されました。奇しく
も、この年は太平洋戦争開戦五〇周年でもありました。

 ジョン万次郎については、このメルマガの連載で紹介しました
から重複を控えますが、日本の鎖国のために、日本近海を航行す
る外国の船員たちが難儀していることを解決するために、万次郎
は命を賭して帰国し、日本の開国と近代化に尽力したことは既に
述べたとおりです。

この働きが草の根による日米友好の原点といえます。ジョン万次
郎の子孫と、ホイットフィールド船長の子孫はこの財団を通じて
今でも交流があります。

 日米草の根サミット大会は、万次郎漂流一五〇年周年と太平洋
戦争開戦五〇周年を回顧し、日米の草の根市民が人間として真に
理解し合うのが、世界平和のもとになるという趣旨で開かれたも
のです。提唱者は当時自民党幹事長であった「ジョン万次郎の会」
会長の小沢一郎氏でした。

 小沢会長には「米ソ冷戦が終わった後、日本人が健全な国際意
識をもつために、万次郎の思想や生涯を知ってもらおう」との思
いがありました。より詳しい主旨や経緯は、「ジョン万次郎とそ
の時代」(川澄哲夫編著・廣済堂)を参照して頂けばと思います。

 米国の市民五〇〇人を招待し、京都と東京で開かれた第一回草
の根サミット大会は、党派や信条を超えた各界から、心ある人々
の協力で成功することができました。

丁度、湾岸戦争の直後で、日本が世界から孤立していた時期で、
この催しは国際的にも評価されました。

その成果で、財団法人『ジョン万次郎ホイットフールド記念国際
草の根交流センター』(CIE)が設立されたものです。

 この間、心ある企業や人々がしっかりと支えていただき、二十
三年間にわたり、毎年、日米交互に「草の根交流サミット大会」
を開催し、四万人を超える一般市民が日米友好を通じ、世界の平
和に尽くしてきました。

 昨今、日本と諸外国の関係が複雑になり、国際的な市民による
草の根交流がこれまでよりも増して求められています。

 そのような中、去る五月十五日(木)、長年にわたって日米間
で草の根交流を促進してきた財団のために、アメリカ大使館の首
席公使カート・トン氏が自身の公邸にてディナー・レセプション
を開催してくれました。

招待を受けて参加したのは、財団の協賛企業、日米で事業を展開
する企業やNPO関係者、財団役員など約五十名で、小沢会長と
共に私も出席しました。

 トン首席公使は二〇一二年のノース・テキサス大会、二〇一三
年の島根大会にも、ご自身がオープニング式典や、歓迎レセプシ
ョンに参加された経験から、「日米草の根交流サミットはすばら
しい催しだ。私自身もとても楽しむことができました」と挨拶さ
れました。

 この様に、内外から財団への期待が高まったことを受け、より
裾野を拡げて、「日米草の根交流のみならず、世界中の草の根交
流を活性化させなければならない」との新方針が出されました。

この方針は、財団の小沢一郎会長と与謝野馨副会長の強い意志で
もあり、一部の篤志家だけではなく、多くの皆さんに呼びかけて
財団の活動と歴史を知って頂き、幅広くご協力を呼びかけるもの
です。

 つきましては「日本一新の会」の皆さんで、財団の活動にご関
心を持っていただく方、ご理解をいただける方は、日本一新の会
事務局までご一報いただければ幸いです。担当から関係資料をお
送りいたします。                  (了)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         次回の定期配信は、7月17日(木)です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━END━━━━━
※維持会費の年度切替の季節となりました。該当の会員さんには
 継続してのご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 会費は月払500円、年払5.000円で、振込先は下記のとおりです。

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[No.5907] 2014/07/10(Thu) 09:17:59
平野貞夫氏 『運気』が落ち始めた安倍政治! (No.5907への返信 / 2階層) - hasebe

◎「日本一新運動」の原点―223

            日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

○ 『運気』が落ち始めた安倍政治!

 ブラジルのW杯では、日本チームは事前予想を裏切り、一勝も
できずに散々な結果に終わった。その時、私が感じたのは「これ
で安倍首相の運気≠ェ落ち始めるな・・・」ということだった。

W杯の期間は日本で「集団的自衛権」の与党協議の最中だ。もし、
日本チームがベスト8にでも残っていれば、七月一日の安倍首相
記者会見の反応も、こうまで評判は落とさなかったと思う。

 政治には「無関係の関係」という法則がある。W杯と集団的自
衛権とは論理的には関係ない。

しかし、W杯で日本チームが大活躍していればテレビや新聞の報
道は大騒ぎとなり、集団的自衛権の危険性を指摘する報道は激減
したであろう。

七月上旬の報道各社の世論調査で、安倍内閣の支持率は激減した。

多くの調査では10%近く、NHKという安倍政権擁護メディア
でさえ5%ダウンと驚くべき数値であった。

 安倍政権の応援団はNHKだけではなく、読売・産経・日経グ
ループといったマスメディアもあって、圧倒的に世論を誘導する
力を持っている。

滋賀県知事選挙では、約42%の人が自公推薦候補が敗れた理由
に「集団的自衛権行使容認の閣議決定」を挙げている。

ネット世論では約67%の人が解釈改憲を評価していない。

それにしても「集団的自衛権」の解釈改憲に反対する国民が60
%を超えた事実は大きい。

日本人の政治意識は案外健全である。

私の推測では、安倍政権の猿知恵側近たちが企んだ計算は、W杯
の期間中に意図的に「集団的自衛権」の与党論議を続行して閣議
決定を行えば、W杯の騒ぎの中で、批判も減少すると踏んだので
はないかと思う。

この目論見は外れたわけだ。

高度な情報社会というのは、このように情報操作を前提とするも
ので、余程国民自身がしっかりと目を見開かないと、権力側に騙
されることになる。

「集団的自衛権」をめぐる今回の国民世論の結果は、安倍首相に
とっては想定外のことであろう。

権力は、W杯の結果を情報操作に利用できるが、W杯の結果を左
右することはできない。

それは人間の力を超えた「天命」のようなものがあるからだ。

権力者が驕り高ぶり、謙虚さが失われたとき「運も実力のうち」
という法則は消える。

運気≠ヘ墜ちてくるのが宇宙の理(物事の筋道)である。

 そういえば7月17日に発生した、ウクライナ領域内でのマレ
ーシア航空機事件だが、親ロシア派による撃墜の可能性があると
いわれている。外務省関係者は「タイミングが悪すぎる。

日ロの関係改善がまた滞りかねない」とこぼしているとのこと。

これも「運気の落ち」かもしれないが、この事件の世界経済への
影響が無視できない。

株価の世界的急落が始まるだろう。経済の低迷が続けば、政府や
日銀が想定する「景気の夏以降の回復」は難しくなる。

アベノミクスの命取りになる可能性がある。

 もうひとつの「運気の落ち」は、11月に予定されている沖縄
県知事選挙だ。自民党本部と沖縄県連で、仲井真現知事の立候補
をめぐって調整ができなかったが、仲井真氏が事実上立候補表明
をした。

一方の翁長雄志那覇市長は普天間米軍基地の県内移設に反対して
幅広く県民に支持がある。

一騎打ちとなれば結果はだいたい読める。安倍政権の沖縄政策の
根っ子から打撃を受ける。

どうやら、お天道さんの堪忍袋の緒が切れたようだ。

(国民の60%超が反対し、国会議員の70%が賛成する
                 安倍解釈改憲政治の危険性)

 7月14・15日の2日間、衆参両議院で「集団的自衛権」の
集中審議が行われた。自民・公明の言動はもとより、野党の論議
について国民の評判はきわめて悪い。国民の多くが心配している
「集団的自衛権」問題と各党が提起する問題にすれ違いというか、
異次元さを感じるのは私だけではないだろう。

 東京新聞の7月16日(朝刊)が、各党論議を総括している。
それを参考にして、どこに国民の気持ちとの捻れがあるのか点検
してみたい。

○民主党 限定的な行使を容認する意見も党内にあり、行使自体
 の是非は明確な判断に踏み込んでいない。ただ閣議決定による
 行使容認には、海江田代表も「国民の声を無視している。大い
 に疑義がある」と反対した。

○共産党 「地理的な限度がなく、海外の武力行使がどこまでも
 拡がる」(小池晃政策委員長)

○生活の党「国民の信を問うべき内容だ」(村上史好衆議院議員)

○社民党「立憲主義を根本から否定する暴挙だ」(吉田忠智党首)

○結いの党 「過去の憲法解釈を簡単に踏み越えるのは暴走と言
 われかねない」(柿沢未途政調会長)

○日本維新の会 解釈改憲により行使容認に「わが党は賛成だ」
(片山虎之助参議院議員)(結いの党とは合流を予定し、統一会
 派として活動しているが見解は別れており、統一見解を模索中)

○次世代の党(維新の会分党予定) 「政府の閣議決定を高く評
 価する」(桜内文城衆議院議員)

○みんなの党 浅尾代表が閣議決定の具体的内容を問うにとどま
 った。

 この東京新聞の総括記事に不満を持つ方もあるだろうが、要約
すればこんな程度だったと思う。

安倍首相が「国民の生命を護るため」といやに高揚した言い方が
気になったが、満州事変も日華事変も「国家の生命線」とか「邦
人の生命擁護」のための武力行使から始まっている。

それに「集団的自衛権」の技術論や運用論を、いくら議論しても
安倍政権の術中に入るだけだ。もっと大事な問題がある。

 閣議決定後の国会論議といえば、風呂の中の屁と同じ。国民の
胸にストンと落ちてこないようであり、そこら辺の検証が必要で
ある。

そこで集団的自衛権の解釈改憲に批判的な大手新聞が特集してい
る有識者の声を読んでみるとある特長が浮かび上がってくる。

それは70歳代以上の高齢者の心情だ。戦争体験者をはじめ、
戦後焼け跡を記憶している人たちの声だ。

戦争や戦争が醸し出す人間の悲しみを、受けとめる政治家という
か、政党がいないということである。

「集団的自衛権」の解釈改憲に反対する立場の政治家でも、それ
らの人々の心の叫びが理解できず、憲法の手続論か、安全保障の
技術論でしか問題を捉えていないのだ。

考えてみれば、衆議院議員480名と参議院議員242名、合計
722名の国会議員のうち、約70%が安倍首相の「集団的自衛
権解釈改憲」の理解者であることが空恐ろしい。


(「集団的自衛権」の本質を知らない最近の外務官僚たち!)

 7月20日(日)の朝日新聞朝刊に、元外務次官の竹内行夫氏
が登場し「今回の行使容認はきわめて抑制的なものだ。朝日の報
道には疑問を感じる」と語っていた。そして問題発言があった。

「従来の政府解釈は他国防衛説であったとみられます。・・・・
今回、自国防衛説に変わったとわたしはみています」と。

それは岸内閣の60年安保改定の第五条で伏線を敷いていたとし
「他国防衛のための集団的自衛権を導入するには、憲法改正が必
要だと考えますが、今回(自国防衛説)は第9条の理念を守り、
許される範囲で解釈の変更をしたのであって、解釈改憲との批判
は当たらない」と述べている。

 原点―219号で採り上げたが、60年安保改定が岸内閣で行
われ、岸首相が退陣した直後(昭和35年8月10日)、政府の
憲法調査会で元外務省条約局長の西村熊雄氏は、国連加盟の申請
書について次のように述べている。

「日本政府はその有するあらゆる手段で国連の義務を遵守するが、
日本のディスポーザルにない手段を必要とする義務(憲法9条関係)
は負担しないことをはっきりさせ、提出しました」と、留保
を明言した。

 さらに西村元条約局長は、60年安保改定の議論に対して証言
の最後に「この点(留保を付したこと)は忘れられていますけれ
ど、この機会に報告しておきます」と、当時の外務官僚の怠慢を
意識して警告を発したものと私は理解している。

「集団的自衛権」
について他国防衛説≠ニか自国防衛説≠ニいう議論は、外務
官僚が自分の都合で利用する屁理屈である。要するに事実上他国
で武力行使をすることだ。

敗戦後、わが国は東西対立、米ソ冷戦や代理戦争の中で生きて
きた。飢餓から脱出して、復興、そして豊かな生活を実現してい
くため吉田保守本流政治が阻止すべき課題がふたつあった。

 ひとつはソ連の指導による日本の武力革命阻止であった。もう
ひとつは米国が要求し、岸保守亜流が企む再軍備の阻止だった。

前者は昭和36年の日本共産党の戦略変更によって、議会主義に
よる政権獲得路線となる。もっともその後共産党はソ連と決別し、
日本社会党がソ連の支援を受けるようになる。

 問題は保守亜流岸派の動きである。米国は講和条約の代償とし
て日本に再軍備を要求したが、吉田首相は拒否する。

戦犯岸信介氏は政界復帰後、再軍備を目指して政権獲得に挑戦す
る。

協力したのは米国CIAであった。

吉田首相は米国と交渉を重ね、憲法上の疑義を批判されながら自
衛隊の設置まで決断する。

吉田首相にとって「集団的自衛権の容認」は、戦前軍事国家への
回帰の峠であった。

退陣の半年前、自衛隊法の制定と同時に「憲法上許されない」と
の政府見解を出すことになる。

これを外務省は隠している。

(第19回国会・衆議院外務委員会議録第57号を見よ!)

「集団的自衛権」とは、日本にとって国際法上の権利という次元
の問題ではない。「戦前の軍事国家」に進むかどうかの問題だ。

戦争を知る世代の人たちの心情はここにある。     (了)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         次回の定期配信は、7月31日(木)です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━END━━━━━


[No.5925] 2014/07/25(Fri) 15:37:46
小沢一郎・生活の党代表は、ロイターのインタビューに応じ・・・・ (No.5925への返信 / 3階層) - 豊後の小兵衛

[東京 22日 ロイター]―小沢一郎・生活の党代表は、ロイターのインタビュー
に応じ、安倍晋三首相はピークを越え下り坂に入ったと述べ、長期政権に懐疑的な見
方を示した。(http://bit.ly/1n5cOgJ

 原子力発電所の再稼働、福島県知事選、沖縄県知事選、消費税率10%への引き上
げ判断など、政権の今後を左右する大きな課題を抱え、年内の衆院解散・総選挙はあ
りえないとの見通しを示した。
 集団的自衛権行使容認については「日本は憲法第9条によって、日本が直接攻撃を
受けたときでない他の国との紛争については、自衛権の発動は認められていない」と
反論し解釈の余地はないとした。
 安倍政権による集団的自衛権行使を容認する閣議決定後、専門家の間では、日本が
安全保障面で「普通の国」になる一歩だとの評価が聞かれた。1993年に出版され
た自身の著書『日本改造計画』で「普通の国になれ」と主張した小沢氏に、安倍首相
との主張の違いを聞いた。

インタビューは17日に行った。概要は以下の通り。

─かつて主張した「普通の国」と安倍首相の主張する「積極的平和主義」との根本的
な違いは何か。

「『普通の国』と最初に言ったときには、日本は特殊な国で普通の人の仲間入りはで
きないという話をしただけだが、私の真意と異なり、軍備を大きくしてというような、
右翼の大国主義というイメージで伝えられてしまった」
「安倍氏が普通の国と言っているかは別にして、私の考えとは違う。安倍氏は、いわ
ゆる戦前の五大強国と言われた軍備を日本は持つべきという、戦前回帰的なイメージ
を抱いている。安倍氏の言う普通の国というのは、そういった軍事的、経済的な大国
主義をイメージしているが、幻想である」

「私は『自立と共生』を唱えてきた。安全保障であれ何であれ、自分のことは自分で
するのが当たり前のこと。ただ、それ以上の、世界平和の維持・紛争解決について、
国際社会の共同の中で解決していく。すなわち、国連を中心にして解決する、という
理想に基づいて日本国憲法は作られている。日本はその理想を追い求めるべきである」
「自分のことは自分でやる。それ以上のことは、国際社会の共生と共同の中で解決し
ていく。安倍氏はそこが抜けているのと、自分のことは自分でというのを戦前の軍事
大国としての日本にリンクしたイメージをもっている(点で、私の主張と異なる)」

「今度の集団的自衛権(の問題)も集団的であれ個別的であれ自衛権に変わりない。
当然、国連憲章にも定められているし、自衛権を持っているのは当たり前だが、日本
は憲法第9条によって、日本が直接攻撃を受けたときでない他の国の紛争については、
自衛権の発動は認められていない。国際協調の中で、国連を中心にして解決を図って
いくことが、憲法の理念であり、理想である」

─集団的自衛権行使容認を閣議で決定する手法について。

「この問題は、解釈する余地がない。第9条は、他の国の紛争に自衛権を発動しては
ならない、と書いてある。解釈する余地がない。条文に書いてない時に(ケースで)、
解釈が生まれる。安倍氏は当初、憲法改正に取り組もうとしていたが、雰囲気が悪く
なっていくにつれ、だんだん言わなくなった。
 これは、9条の改正を主張するのが筋道で、それが正しい為政者のやり方だ。安倍
氏がやりたいのであれば、国民に憲法9条改正を発議すればよい」「私は、国連の平
和活動には日本は協力すべきだ、という意思は一貫して変わりない」

─安倍政権が長期政権になる可能性は。

「ならない。国民のためにならないし国のためにもならない。何より国際情勢が楽観
できない。長期政権を阻むのは経済的な問題だろう。政治と経済は裏表だから、分け
ることはできない。世界経済が必ずしも楽観できないからだ」

─9月衆院解散・総選挙の可能性は。

「今年、解散・総選挙はないと思う。滋賀県知事選の結果に政権与党はとてもショッ
クを受け、がっくりきているらしい。年内には川内原発再稼働、福島県知事選、沖縄
県知事選、消費税率10%引き上げの判断などが控えている。国内情勢だけでこれだ
け大きなものがある。今年選挙はありえないと思う。そこをなんとかくぐり抜けてい
けば、もしかしたら(来年)夏まで持つかもしれない」

「来年の夏までに、世界が平穏無事であれば、安倍政権は続くと思う。そうすると、
解散・総選挙するかもしれない。ただし、安倍氏はもうピークを越え、今は下り坂。
この坂の角度が大きいか、小さいかという話だ」

                (リンダ・シーグ 吉川裕子 編集:田巻一彦)


[No.5931] 2014/07/31(Thu) 14:17:07
小沢一郎氏提言 (生活の党機関紙16号) (No.5931への返信 / 4階層) - hasebe

生活の党機関紙16号(8/10発行)に、小沢さんの提言が載って
いました。

皆様はすでにお読みかも知れませんが、格調の高い提言だと
思い、ここに転載させていただきました。

日本は、戦後69年、戦争に巻き込まれず、1人の戦死者も出さ
ずに済んだのは、ひとえに憲法9条のおかげだったのではない
でしょうか。

たとえ占領軍の米国政府が、どんな思惑であの憲法を持ち込ん
だ(?)にしても、そのおかげで朝鮮戦争にも、ベトナム戦争
にも、その後のアメリカの戦争に巻き込まれ無かったのは事実
です。

韓国は、集団的自衛権ゆえに米国のベトナム戦争に参加し5000
人が戦死し、10000万人が負傷しました。

弱肉強食の世界の中で、日本が生きていくには、たとえ国連が
不完全であろうと、拒否権等の問題が大きかろうと国連をもり
立て、”世界平和”を高く掲げて行く道しかないのでは。

自立とは、自分の国は自分で守る。
しかしそれは同時に、世界の平和と安定のために寄与する。

敗戦国だからこそ出来る謙虚さで、高い理想のために努力できる、
それは世界でも日本でしか出来ないのではないでしょうか?




  《生活の党小沢一郎氏提言》   (生活の党 機関紙)
http://www.seikatsu1.jp/wp-content/uploads/20140801organa.pdf

【安倍政権の本質は反歴史・反民主主義】

憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使容認を閣議決定した安倍首相は、
「戦前回帰」とも思える、古くさい主権国家論に基づいた国家を目指
しているように思えます。

戦前、日本は軍事力で五大強国と言われた時代がありました。

日本を再び軍事大国にして、国威を発揚し世界に日本の存在を知らし
めたいというのが安倍首相の考えだと思われます。

しかし、そうした考えは21世紀の国際社会では通用しない、本当に間
違った、いびつなものだと思います。

歴史を振り返ると、20世紀までの主権国家は自らの国益を強く主張し、
常に勢力の拡大を念頭においてきました。

力と力のせめぎ合いを繰り返し、武力に訴えてでも国益を貫き通そう
というもので、それが最終的には戦争という結末につながりました。

その最たるものが、近代における第一次世界大戦、そして第二次世界
大戦です。


【21世紀の世界は国連中心主義で】

二度にわたる世界大戦は戦勝国にも敗戦国にも、かつてないほど桁外
れの人的、物的損害を及ぼしました。

この無益な争いに終止符を打たなければならないという歴史的反省に
立ち、新しい人類の歴史をつくっていこうという考えから生まれたの
が国際連合です。

各国がそれぞれの主権と国益を前面に押し立て、その拡大を図ってい
く限り争いはなくなりません。

21世紀となった現在、自己主張するだけの旧来の主権国家観から脱却
して、国際社会が協調して紛争や争いをなくしていかなければならな
いというのが国際連合の基本理念といえます。

そして、その行き着く先は世界連邦という理想の姿です。

 人類が目指す国際平和はまだまだ理想でしかないというのが現実
ですが、国連中心主義を唱えると、第二次世界大戦の戦勝国を中心
に構成されている国連に協力するのはどうかという議論が必ず起こ
ります。

また、「十分に機能していない国連に頼っても仕方がない」「国連
にとらわれる必要はない」などという議論も常に出てきます。
 
 しかし、現在、国連が十分に機能していないからといって、その
議論に立って国家を語るならば、人類は再び、かつて辿ってきたの
と同じ道を繰り返さなければならなくなります。


【日本国憲法の精神は人類普遍のもの】

日本は世界に類例のない憲法を持っています。

国民主権、基本的人権の尊重、そして平和主義と国際協調、日本国
憲法の四大原則はまさに人類普遍の考え方であり、国連憲章とも整
合性がとれています。

私はこの憲法を持つ日本だからこそ、他の国以上に世界の理想達成
に向けて日本は努力していかなくてはならないと思っています。

 そのためにも、あくまでも国連を中心として世界平和を守るとい
う理念を堅持し、国連に積極的に協力すべきです。

日本は自らの意志で国連に加盟し、国連に協力することを国際的に
表明しています。

世界に宣言したその言葉を、ただの空念仏に終わらせてはいけません。

私は20年前から一貫して「自立と共生」という理念を主張してきました。

「自立」とは自分自身をきちんと認識することによって、他人を理解し、
他人を認めることで、それが「共生」へとつながっていきます。

21世紀の理想世界の実現を考えた時、日本がまず「自立と共生」という
理念に基づいて国づくりを進め、その範を世界に示すことで、世界平和
をリードする役割を果たしていくことができると思っています。


[No.5932] 2014/08/02(Sat) 22:21:11
小泉氏スピーチ「おかしいと言う私が変人なのか」 (No.5932への返信 / 5階層) - hasebe

小泉純一郎元内閣総理大臣の講演会が7月7日に東京国際フォーラムで
行われました。

会場は、4000人以上の聴衆で埋め尽くされたそうです。
さすがですね。

小泉氏のスピーチは、誰にでも理解出来る言葉で分かりやすいです。

スピーチの最後に下記の言葉で締めくくっています。

この言葉を読むかぎり、小泉氏の脱原発の気持ちは、まちがいない?
本気なのだと思えますが。


【老人が大志を持ったっていいじゃないですか。

 原発ゼロで自然とともに生きるという大きな志、夢のある事業に少しでも
 力になれればと、今日もこうして喜んでやってきたわけです。

 私のオヤジは病気で65歳で亡くなっています。
 だから65歳で死んでもいいやと思っていましたよ。

 でも70歳過ぎたら、まだ死ぬのは早いかなと思うようになりました(笑)。
 もう総理をやめたんだから、表に出る必要はありません。

 それが福島の事故があって、寒空の中、街頭演説に出るようになったんです。
 人間の考えは変わる。

 自分の能力を社会のために役立てたいと思っております。】


経済の死角に載っていた小泉氏のスピーチの記事の抜粋をコピーさせて
頂きました。



《経済の死角》

【あなたはどう思う?小泉純一郎「原発ゼロ」独演会90分を全文掲載!
      「おかしいと言う私が変人なのか」】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39984

]
細川(護煕)氏を推した都知事選にも負け、もう「過去の人」と言われているんで
すけれど(笑)、まだ私の話を聞いてくれる人がこれほどいるんだと驚いております。

私、「総理のときになぜ原発ゼロと言わなかったんだ」とよく言われるんですよ。

もっともな疑問です。
でも当時は「原発は安全でコストが安くて、クリーンなエネルギーだ」という専門
家の方々の話を聞いて—何せ頭の良い人たちが言うのですから—「なるほどな」と
思っていました。

ところが、3年前の3月11日に福島の悲惨な事故があった。

この時以来、自分なりに原発とはどういうものなのか、本を読んだり人に話を聞いて
勉強してまいりました。

そこで疑問を感じたんです。日本は本当は原発を造ってはいけない国なのではないか?と。

日本は核兵器の保有国ではありません。
それに日本は国土が狭い。アメリカのカリフォルニア州程度です。

その中に1億2000万人もの人がいる。しかも、他国に比べ、地震や津波など自然災害が
圧倒的に多い。

原発は火力や水力といった他の発電方法に比べて、コストが一番高いということが
わかってきました。

単純に発電するだけなら安いかもしれないが、安全対策、事故が起きた際の
賠償や廃炉にかかる費用や年月、作業員の確保を考えるとカネ喰い虫なんです。

そして何より最終処分場の確保はいまだに出来ていません。

しかも、これらの負担はいま生きている我々だけにかかるわけではない。
50年、100年どころか、千年、万年という単位なんです。

ひと月程前だったか、NHKでアメリカ・バーモント州の原発を扱ったドキュメンタリー
が放送されていました。住民が賛成派と反対派に分かれ、稼働を続けるか停止するか
を争った。

もちろん原発を認めれば補助金が出て、住民の生活が良くなる。

日本と似たような状況です。そんな中、行われた州知事選挙は反対派の候補者が勝利。

それに反発した賛成派が連邦裁判所に訴え、「原発の稼働に関する権限は州政府にはない」
という判決が出た。

ところが、反対派ががっかりしているところ、思いがけない結果になったんです。

それは……会社の名前を忘れちゃった。どうも最近物忘れが多くてね(笑)。

ともかくその電力会社が記者会見で「原発から撤退する」と発表したんです。

原発は住民対策や技術的な問題を考えると割に合わない。
このまま推進していったら会社の経営は危なくなると。

日本でも経営者が賢明だったら、「原発は合理的ではないし、安全でもない。
これから起こり得る事故を考えると、コストも安くない」と気付くはずです。
ひとたび事故が起こったら取り返しがつかないんですから。

大体、原発の研究者とか技術者、電力会社の経営者、幹部たちはみんな学業成績優秀
で頭脳明晰な、いわゆる「頭の良い」人たちです。

でも、頭が良いはずなのに、判断力がない(笑)。洞察力もない。甘いっていうかね。

国民に「税金をくれ、税金をくれ」ってよく言えると思う。
ああいう人たちは、国民の宝である税金をなんだと思っているのか。

千年、万年にわたる税負担を負わせておいて、なおかつまだ原発を動かそうとしている。
おかしいと言う私が「変人」なのかと問いたい。

いまCO2を削減する技術がどんどん進化しています。
先日、清水建設の新本社に見学にいきました。このビルは省エネ技術がすごいんです。

当初、CO2の削減目標を5割と立てた。それから1年経って、予想を超えて7割ものCO2
排出を削減できた。いずれこういうビルが増えていくでしょう。

日本にはこういった省エネ技術を実現できる技術力があるんです。

自動車だってそうですよ。トヨタ、ホンダもCO2を排出しない「燃料電池車」を実用化
して販売しようとしている。かつては1台あたり1億円かかると言われていたが、今年
売り出そうとしているのは700万円以下。

日産は電気自動車で、寝ている間にコンセントで充電できる。
各社、様々な努力を続けています。これから企業や家庭にどんどん普及していきますよ。

人間は「変節」していい
いまだに原発をクリーンエネルギーだなんて言う人がいます。

たしかに原子炉で燃料を燃やして、電気を発電するまではCO2を出さない。

だが、原発施設内で動いている機械は石油を使っているからCO2を出している。ウソなんです。

原発は安全だと言われていますが、導入されてからたった60年の間にスリーマイル島、
チェルノブイリ、そして福島と3回も大きな事故を起こしている。

とてもじゃないけど、安全とは言えません。
私、自分なりに勉強して、こうしたことがわかったんですよ。
無責任と言われるけど、人間の考えは変わっていいんです。

ウソだった、過ちだったとわかって、そのまま何もしないでいいのか。
総理はやめたんだけどね、黙ってりゃいいのか?と。

そういう気持ちでこの前の都知事選は細川さんを応援したんです。
選挙には敗れたんですが、多くの人が話を聞いてくれました。

政治が決めて原発を始めたんだから、廃止をするにしても政治が決めなきゃできないん
ですよ。

小泉は対案を出さないから無責任だと言われる。しかし、原発問題は広くて深いんです。
廃炉をするにしても、40年、50年は平気でかかってしまう。

他にも廃炉のための技術者の確保・養成、原発をなくした場合に地域をどうやって発展
させるのかなど問題は山積みです。

だからこそ、こういう問題は政治が決め、国民の叡智を集めて、体制をつくるべきなんです。

いま原発はゼロなんですよ。昨年の9月以来、日本の原発は一基も動いていない。

もうじき1年経ちます。「原発なしではやっていけない」と彼らは言うが、やっていけてる
じゃないですか。

エネルギーの輸入が多くなったから赤字だ、と言われています。

石油や石炭、天然ガスを輸入して、赤字が出ているのは国家の損失であると。

しかし、食糧もほとんど輸入なのに、これを国家の損失なんて言った人がいるでしょうか。

石油、石炭、天然ガスを輸入できるだけ、豊かになったんです。
もう1年近く、原発ゼロでやっていけている。たとえ石油の価格が上がっても、それだけ
代替エネルギーや省エネ技術の開発が進みますよ。

国も変わっていいんです.

専門家の間で、福島の事故を受けて、これから再稼働させる原発には世界で最も厳しい
安全基準をつくらなければならない、と言われています。

しかし、その基準が国民に示されていないのに、なぜ早く再稼働させようと準備を始めて
いるのか。まったくわからない。

日本はいままでいろんな困難を乗り越えて、ピンチをうまくチャンスに変えてきたんです。

人間は考えを変えることができますが、それは国もそうなんです。

日本全体もこの200年あまりすごく考えを変えてきた。まず幕末は「開国はけしからん」
という尊皇攘夷が幕府を倒した。それから明治政府になって、尊皇攘夷と言っていた人
たちが政権を取った途端、すぐ開国した。

第二次世界大戦のときもそう。アメリカやイギリスは鬼畜生だと言われていた。

英語は敵性言語だから使ってはいけないと言われていた。
しかし、敗戦後、すぐアメリカと一緒にやっていこうということになった(笑)。
変わったけれど、正しい方向に変えていたから良いんですよ。

人間も国も変わります。その時々の変化をうまく捉えていった。

もう覚えている人は少なくなりましたが、いまから40年以上前は1ドル=360円でした。

それが'71年に変動相場制になった。

当時、輸出がメインの企業などから毎日為替が変わると商売がしにくくてたまらないと
言われました。その頃は落選中ですから、よく覚えています(笑)。

落選中、選挙区でよく集会を開いていました。100人くらい来ているかなと会場に着いたら、
4~5人しかいなかったということもよくありました。変動相場制の話をしましたね。

1ドル=250円になったとき多くの企業は大変だ、と言っていた。

1ドル=100円になったら、日本経済はもう壊滅だと言っている人は多かったんですよ。

いまどうですか?1ドル=100円になっちゃった。それが妥当な相場だと言われている。

困難な事態を日本はいつも克服してきた。

戦争も乗り越えました。猪瀬直樹さんの著書に『昭和16年夏の敗戦』という本があります。

昭和16年にアメリカとの関係がきな臭くなって、4月に近衛内閣が総力戦研究所という
シンクタンクをつくったんです。

それで、各省からエリートを集めて、アメリカと戦った場合どうなるか?というシミュ
レーションをした。結果、日本は必ず負けると出ました。

でも当時の陸軍大臣に机上の空論と却下された。そして12月に真珠湾攻撃を始めたんです。

当時、「満州撤退なんてとんでもない」「満州は日本の生命線だ」と言われていた。

ところが、敗戦して満州も朝鮮も台湾も失った。でも発展できないどころじゃない。

失ったけど、ここまで成長できたじゃないですか。ピンチをチャンスに変えることに成功
したんです。

「週刊現代」2014年7月29日・8月2日合併号


[No.5933] 2014/08/06(Wed) 22:02:32
小沢氏の「普通の国」と安倍首相の「積極的平和主義」の違い (No.5933への返信 / 6階層) - hasebe

平野貞夫氏が、「日本一新運動」の原点―225で、小沢さんが
長年かかげてきた「普通の国」と安倍首相の「積極的平和主義」
との違いを分かりやすく記事にされています。

小沢さんの「普通の国」、自立した、しかし世界との共生を目指す
国家としての日本と仮想敵国に負けない軍事力を持って対峙する
という国家との違い。

どちらも独立した誇れる国家に、との思いかもしれませんが、その
理想の高さが違います。

軍事力を前面に出せば、軍拡競争になります。
世界の軍需産業は大喜びかもしれません。

戦争でたとえ勝ったとしても、9.11以降の米国を見れば分かるように
テロで何時、報復されるかと臨戦態勢を続けることになります。

世界の平和と安定のために寄与する国家・・、その段階で日米安全
保障の形は進化します。

現在、国内に133か所も駐留している米軍基地、国連の平和に寄与出来
る国家となれば、敗戦により必要とされた駐留軍ですが、その役目は
終わるものと日米安保に書かれているわけです。

その上で、日本国民が,日本の安全保障の為に他国の軍隊の駐留を欲
しているのなら、それを選択すればいいのでは?

小沢さんの「普通の国」「自立と共生」は、なんと深い意味が内蔵さ
れていることか。

下記に、日本一新のメルマガから平野貞夫氏の記事を一部転載させて
いただきました。



    《日本一新の会》
http://nipponissin1.blog136.fc2.com/


(ロイター通信が確認した小沢氏の「普通の国」と
            安倍首相の「積極的平和主義」の違い)

 7月22日(火)、ロイター通信社は小沢一郎生活の党代表の
インタビューを東京から世界に向けて発信した。その全文を手に
して25年前を思い出して驚いた。

「かつて主張した普通の国≠ニ、安倍首相の主張する積極的
平和主義≠フ根本的違いは何か」との質問に明快に答えていた。

要約すると、

1)(平成初年頃)日本は特殊な国で普通の人の仲間入りはでき
  ないという話が、軍備を大きくし右翼の大国主義というイメ
  ージで伝えられた。

  安倍氏は、「戦前の五大強国といわれた軍備を持つべきだと
  いう、戦前回帰的イメージを抱いている」がまったく違う。

2)私は「自立と共生」を唱えてきた。安全保障であれ何であれ、
  自分のことは自分でするのが当たり前のことだ。

  それ以上の世界の平和維持・紛争解決は、国際社会の共同の
  中で解決していく。

  国連を中心にして解決する、こういう理想で日本国憲法はつ
  くられている。

  日本はその理想を追い求めるべきである。

  安倍氏が自分のことは自分でというのは、戦前の軍事大国と
  しての日本をイメージしている。

3)今度の集団的自衛権の問題も、集団であれ個別的であれ自衛
  権に変わりはない。

  国連憲章にも定められているし、自衛権を持っているのは当
  然だが、憲法第9条によって、日本が直接攻撃を受けた時で
  ない他の国の紛争について、自衛権の発動は認められていな
  い。

  集団的自衛権について憲法第9条の解釈で行使できる余地は
  ない。

  安倍氏がやりたいのなら第9条改正を発議するのが筋道だ。

  私は国連の平和活動には日本は協力すべきだという意志は一
  貫して変わりはない


[No.5934] 2014/08/07(Thu) 11:18:40
政権交代を目指さない野党に、存在意義はあるのでしょうか? (No.5934への返信 / 7階層) - hasebe

選挙が、この秋なのか、1年後あるいは2年後なのか
分かりませんが、ほんの少し政界に動きが出てきたような・・。

数日前、維新と結いが新党結成の会議を開いているが
色々難航しているとの新聞記事がありました。

巨大与党に対し、このまま分裂して野党が戦えば議席を失います。

間違っても、主導権争いなどせず野党連合を目指して欲しい。

政権を担わなければ、政治家としての仕事はほとんど出来ない。

政権交代を目指さない野党に、存在意義はあるのでしょうか?

かつて、民主党と自由党が合併した際、当時小沢一郎
自由党代表は、一言の注文を付けず、屈辱的ですらあった
「無条件合併」受け入れました。

そして小沢さんは、無役の一兵卒となりました。

この間の事が永田町異聞に書かれています。
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10556441108.html


『合意に至るまでの心境を、小沢さんはこう振り返る。

 自由党のままでいるのが政策的にはいちばん純粋だし、
 わかりやすい。
 仲間にとっても自由党でいるほうがハッピーだった。

 しかし、自由党が多数をとって政策を実現するには時間がかかる。

 ところが、日本に残された時間はそう長くない。
 僕もそんなに若くもない」

 民主党との話し合いで、僕は何も異論をはさまないで、民主党の
 言うとおりにしたんです。

 我々が耐え忍べば政権への道が開ける。』

                  (小沢一郎政権奪取論より)


政治家としての志し、目標のためには己を捨てることの出来る
そんな気概と覚悟を持っている政治家は何人いるのでしょうか?

せめて、小沢さんのような政治家が、5人くらいは居てくれたら
と願うのですが・・。


[No.5935] 2014/08/12(Tue) 23:33:56
Re: 政権交代を目指さない野党に、存在意義はあるのでしょうか? (No.5935への返信 / 8階層) - kana

> 選挙が、この秋なのか、1年後あるいは2年後なのか
> 分かりませんが、ほんの少し政界に動きが出てきたような・・。
>
> 数日前、維新と結いが新党結成の会議を開いているが
> 色々難航しているとの新聞記事がありました。
>
> 巨大与党に対し、このまま分裂して野党が戦えば議席を失います。
>
> 間違っても、主導権争いなどせず野党連合を目指して欲しい。
>
> 政権を担わなければ、政治家としての仕事はほとんど出来ない。
>
> 政権交代を目指さない野党に、存在意義はあるのでしょうか?
>
> かつて、民主党と自由党が合併した際、当時小沢一郎
> 自由党代表は、一言の注文を付けず、屈辱的ですらあった
> 「無条件合併」受け入れました。
>
> そして小沢さんは、無役の一兵卒となりました。
>
> この間の事が永田町異聞に書かれています。
> http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10556441108.html
>
>
> 『合意に至るまでの心境を、小沢さんはこう振り返る。
>
>  自由党のままでいるのが政策的にはいちばん純粋だし、
>  わかりやすい。
>  仲間にとっても自由党でいるほうがハッピーだった。
>
>  しかし、自由党が多数をとって政策を実現するには時間がかかる。
>
>  ところが、日本に残された時間はそう長くない。
>  僕もそんなに若くもない」
>
>  民主党との話し合いで、僕は何も異論をはさまないで、民主党の
>  言うとおりにしたんです。
>
>  我々が耐え忍べば政権への道が開ける。』
>
>                   (小沢一郎政権奪取論より)
>
>
> 政治家としての志し、目標のためには己を捨てることの出来る
> そんな気概と覚悟を持っている政治家は何人いるのでしょうか?
>
> せめて、小沢さんのような政治家が、5人くらいは居てくれたら
> と願うのですが・・。
>


 今は小沢さん、生活の党にとって厳しいときですが、
小沢さんの蒔いた種はこれからも大事にしていかなければと思います。
いずれ花が咲くことを信じて。

いい歌があります。ベット・ミドラーの「rose」



[No.5936] 2014/08/13(Wed) 13:04:56
Re: 政権交代を目指さない野党に、存在意義はあるのでしょうか? (No.5936への返信 / 9階層) - hasebe

kanaさん

kanaさん、こんにちは。

ベット・ミドラーの「rose」、いい歌ですね。
心にしみ入ります。

何処を見ても、あまり展望が開けているとは言えない状況
だからこそ、美しい歌を聴き楽しくしていたいですね。

昨年の夏の参議院選挙の際、岩手の10か所の街宣、台風の
真ただ中、どしゃ降りの雨に打たれ10か所も回って演説
している小沢さんを見ました。

分刻みの予定、自分の生活も何もかも、ご家族さえも犠牲
にして、なを且つ”このままでは死んでも死にきれない”
と言う・・・。

その掲げる思いの深さに感じ入るばかりでした。

きっと、お天道様は見ていてくれますね。





>  今は小沢さん、生活の党にとって厳しいときですが、
> 小沢さんの蒔いた種はこれからも大事にしていかなければと思います。
> いずれ花が咲くことを信じて。
>
> いい歌があります。ベット・ミドラーの「rose」
>
>


[No.5938] 2014/08/14(Thu) 17:39:08
小沢氏は、「中央集権を壊す可能性がある脅威」 (No.5938への返信 / 10階層) - hasebe

阿修羅に鳥越俊太郎氏vs長谷川幸洋氏との対談記事が載っていました。

2年前の記事ですが、今読んでも興味深いです。

長谷川氏は、多くのマスコミ人と似た小沢批判をするジャーナリストです。

この記事の後半でも、小沢氏はもっと表で説明しろとか、鳩山政権では
幹事長という権力者だったのに、日頃の理念と違う動きをしていたとか
批判しています。

当時、要職から外されそうになった小沢氏が”内閣に口を挟まない”条件で
幹事長になったことは、今では多くの人が知っているのですが、彼は知らない?

長谷川氏は一度も小沢氏に直接インタビューをしたことも無いと言いながら
批判していますが、ジャーナリストとしては、雑な評論をしているように
思えます。

それでもとても重要な事を言っています。
    『ずばり言って、小沢氏は「霞が関」の虎の尾を踏んだのではないか。

     実は非公式の”最高会議”が別にある。

     それは財務省と法務・検察の首脳、それに官僚の最高ポストである事務担当
     の官房副長官が集まる会合です。

     財務・国税と法務・検察は事務次官をはじめ、さまざまなレベルで日常的に
     連絡を取り合っていて、人事の交流もある。』

この非公式な日常的な”秘密会議”での交流で共同歩調をとれるならば、小沢さんを
失脚させるだけでなく政権をひっくり返すことも難しくない?

この国の官僚達が、財務・国税と法務・検察、外務とある時は、手を握り、どれほど
のことが出来るのかが理解出来ます。

下記に阿修羅の記事を抜粋コピーをいたしました。





 《「小沢一郎を消せ」と命じた本当の黒幕は誰か?》

〜鳥越俊太郎氏×長谷川幸洋氏〜週刊ポスト 2012/07/13号

  http://www.asyura2.com/12/senkyo132/msg/376.html



国際謀略から闇献金、果ては家庭問題まで、徹底した執拗な小沢バッシングは
20年に及ぶが、いずれも空振りに終わり、政治家・小沢一郎はまだ生きている。

それだけでも稀有な存在だが、なぜ小沢氏だけがこれほどまでに狙われるのか。

20年前から「この男を見続ける」と注目し、ウォッチしてきた鳥越俊太郎氏と、
一線を画して小沢氏の政治手法に批判的な立場を取る長谷川幸洋氏は、しかし
「小沢叩きの異様さと黒幕」で意見が一致した。


【◆検察が作り上げた”疑惑”】

鳥越:私が小沢一郎という政治家に注目したのは20年以上前、たしか官房副長官
   だった頃で、自分の番組『ザ・スクープ』で直撃取材したことがある。

   47歳で自民党幹事長になり、私は日本を動かす政治家としての存在感を感じ、
   番組で、「この男をこれからも見続けていきます」と宣言しました。

   その通り、彼は政治の節目節目で必ず大きな役割を演じ続けてきたけど、こんな
   政治家は過去にはいなかったし、アメリカや諸外国の政治家を見渡しても珍しい。

長谷川:私は小沢氏に会ったことはないし、鳥越さんほど長く注目してきたわけでは
    ありません。

    私が注目したのは西松建設事件や陸山会事件そのものより、むしろマスコミの
    異常ともいえる小沢バッシングからでした。

    一方、それでも政治の中心に居続ける小沢氏のタフさには正直、驚きます。
    それが小沢神話に繋がっているのかもしれません。

鳥越:私も報道は常軌を逸していると感じました。

長谷川:秘密の捜査であるはずなのにこれでもか、と毎日のように小沢批判記事が出た。
    明らかにネタ元は検察です。

    マスコミがあそこまで情報を当局に依存することも異常だし、今となってみると、
    捜査報告書はデタラメ、西松建設からの違法献金は訴因からも外れ、陸山会事件
    では、どうでもいいような「期ズレ」が争点だった。

    はっきり言えば検察がデッチ上げたような事件だったと思います。

鳥越:異様さの象徴といえるのが、ゼネコンへの一斉家宅捜索でした(2010年1月)。
   検察は胆沢ダム建設で「天の声」があり、その見返りとして小沢氏にカネが渡った
   というストーリーを描き、大手ゼネコンにも一斉捜索をかけた。

   テレビも新聞もその様子を大きく報じたが、その後どうなったかの報道は一切ない。

   何も出ないまま立ち消えになりました。
 
   しかし国民には”大捜査を受ける小沢”というイメージだけが植え付けられて残る。

   長谷川さんが指摘されたように、西松事件はおろか、微罪に過ぎない陸山会事件で
   すら、検察は2回も不起訴決定をした。

   つまり何も犯罪行為は認められなかったわけです。
   それと国民が受けたイメージはあまりにも違う。

長谷川:検察審査会が小沢氏を「起訴相当」と議決する根拠のひとつになった田代政弘検事
    の「捜査報告書」は完全なデタラメ。

    特捜部長に宛てた副部長の報告書も佐久間達哉・前特捜部長が自分で書いていた、
    と報じられた。

    それに小川敏夫・前法相によれば、田代報告書にも文体に不統一な点があって、
    実は佐久間部長の手が入っていた可能性がある。

    こうなるともう検察による重大な犯罪です。

    本来なら大阪の郵便不正事件で証拠を捏造して実刑判決を受けた前田恒彦・元検事
    より罪刑が重くなる可能性がある行為です。

鳥越:そもそも検審に対して検察が説明すべきは、なぜ自分たちが不起訴にしたのかという
   理由でしょう。
   それなのに逆に「小沢はこんなに悪い奴だ」と印象付ける報告書を作った。
   これを検察の内部処分で済ますことは許されない。

【◆官僚が警戒する「危険人物」】

鳥越:検察が事件を作り上げたのは「小沢だから」という面があると思います。

   1993年に自民党を割った小沢氏は、わずか2日で新生党を結成して細川政権を立ち上げ、
   自民党を野党に転落させてしまった。

   そういう政治勘を恐れる者は少なくない。
   もし彼が権力の座に就けば、これまでいい加減な事をしてきた検察、司法にも手を突っ
   込んでくるかもしれない。

   そういう危機感から始まっているのかもしれません。

長谷川:同感ですが、少し違う点も指摘したい。ずばり言って、小沢氏は「霞が関」の虎の尾
    を踏んだのではないか。

    そこには「暗黒捜査」を続けてきた法務・検察も含まれるでしょうが、本質的に小沢氏
    は霞が関にとって危険人物だった。

    1993年に上梓した『日本改造計画』は、今読んでも色褪せないことが書いてある。
    まず官邸機能の強化や、政府と与党の一元化など、政策決定プロセスをがらりと変え
    ようとしていた。

    さらに地域主権を主張し、地方分権基本法を提唱している。

鳥越:「官から政へ」という小沢氏の理念はその頃から変わっていないし、民主党政権になっ
    てから事務次官会議を廃止するなど、一部はその方向で動いた。

    今はそういう政権の姿ではなくなってしまったが。

長谷川:官僚がそれを絶対に許さないからです。

    これは堺屋太一さんに教えてもらった話ですが、彼は通産官僚として1970年の大阪万博
    を推進した。

    それが省内から猛烈な反発を受け、省の部屋に閉じ込められたこともあった。

    なぜか。霞が関にとって、もっとも重要なのは東京一極集中であり、中央集権体制の
    維持だからです。

    1960年代というのは、そうした官僚の悲願が成就された時代で、その中で「大阪万博」
    などもっての外だった、と。

    小沢氏は1993年の時点で官僚システムを根本的に変えようと主張していた。

    霞が関にとっては前に立ちはだかった最初の力ある政治家だったのでしょう。
    小沢氏が「中央集権を壊す可能性がある脅威」と映ったのは間違いない。

    実は、霞が関には世間にはよく知られていない最高レベルの秘密会合もあるんですよ。

鳥越:それこそ事務次官会議でもあったし、官房長が横の連絡を取り合ったりすることもあり
   ますね。

長谷川:それはもちろん重要です。
    が、実は非公式の”最高会議”が別にある。
    それは財務省と法務・検察の首脳、それに官僚の最高ポストである事務担当の官房副
    長官が集まる会合です。

    財務・国税と法務・検察は事務次官をはじめ、さまざまなレベルで日常的に連絡を取
    り合っていて、人事の交流もある。

鳥越:それが事実だとすれば「この政治家は危ないから排除しよう」「あの政治家のスキャンダル
   を探しておいてくれ」といった官僚による政治支配の談合になる。

長谷川:その結果かどうかはわかりませんが、私は3年目の政権交代直前から、鳩山政権は
    駄目だろうと思っていました。

    なぜかというと、鳩山氏は2009年2月に「政権を取ったら霞が関の局長級は
    いったん全員、辞表を書いてもらう」と言っていたのに、政権交代前の6月には
    辞表の件を撤回した。

    あれっ、と思ったら、ちょうどその頃、鳩山氏には「故人献金問題」や母親からの
    「子ども手当」などのスキャンダルが表沙汰になった。

    それで折れてしまったに違いありません。

    小沢氏の対しては同じ頃に西松建設事件が起き、霞が関はこれで脱官僚路線を止めら
    れると思ったでしょうが、こちらは不発に終わったわけです。


【◆米国の虎の尾も踏んだ?】

鳥越:これは直感的なものでしかないが、霞が関や法務・検察に加え、「小沢問題」には
   どうもアメリカが関わってるんじゃないかという気がしてならない。

   戦後の日米関係は、歴代の自民党政権がそうであったように、アメリカの言いなりでした。

   毎年、アメリカから日本に「改革要望書」が就き付けられ、アメリカに都合の良いよう
   に日本の制度や法律がどんどん変えられていきました。

   例えば、アメリカの大手小売店が日本進出したいと思えば「大規模小売店舗法を廃止せよ」    と”要望”し、日本はそれを”お説ごもっとも”と聞き入れる。

   その結果、日本中にシャッター通りができた。

   小沢氏は、自民党時代に厳しい日米交渉を経験している。

   官房副長官としては異例の政府特使になり、建設交渉、電気通信交渉でアメリカと
   ガンガンやり合ったタフ・ネゴシエーター。

   アメリカは警戒すべき人物だと思ったことでしょう。

長谷川:そこは、どうでしょうか。
    先ほどの話と合わせて言うなら、霞が関にとって日米記事軸は絶対不可侵の話です。

    だからアメリカを怒らせる政治家は危険人物ですが、『日本改造計画』の頃の小沢氏
    ははっきりと日米基軸を主張しています。

    いつから日米中の「正三角形論」になったのかはよくわかりませんが、そうしたわか
    りにくい政治姿勢が不信感を招いたという見方はできます。

鳥越:小沢氏は今でも日米基軸でしょう。
   ただ、言いなりではなく、主張すべきは主張する点がこれまでの親米派と違う。

   期待感からそう思うのかもしれないが、普天間問題でもオスプレイの配備計画でも、
   もし「小沢総理」なら違う展開を見せたのではないですか。

長谷川:政治家としての小沢氏については、私は批判的です。
    著書や会見などでの主張は筋が通っているし、傾聴に値する点も多い。
    でもそれは表の話。裏では違う顔を見せることがある。

    党と政府の一体化は従来からの主張で、鳩山政権では幹事長として政府の政策に
    深く関与した。

    例えばガソリン税の暫定税率廃止をひっくり返したのは当時、幹事長だった小沢氏
    でした。

    これはマニフェスト破りの第1号です。
    ところが、小沢氏はその決定について自らきちんと説明していない。

    著書では幹事長は入閣すべきだと主張していて、そこはまだ実現していなかった、
    というのかもしれませんが、それならそれで幹事長の自分が説明しなければならない。

    理念と実際の行動に差がある。


〜中略〜


長谷川:そこに殉教者のような雰囲気を感じる国民もいるでしょうね。

    なぜ小沢氏が政治にこだわるか?それはもちろん、権力への欲望でしょう。
    それは別に否定も批判もしませんけど、あれくらいの「重要人物」はもっと国民の前
    で語ってもらわないといけないと思います。

鳥越:小沢氏はこれまでも総理大臣になろうと思えばなれた。
   それをせず、しかしここまで叩かれても政治に身を置き続けるのは、やはり日本に
   足りないもの、政治家として成し遂げたいものが残っているからではないか。

   その志があることは、私は信じたい。


[No.5939] 2014/08/18(Mon) 23:23:28
Re: 小沢氏は、「中央集権を壊す可能性がある脅威」 (No.5939への返信 / 11階層) - kana

西松事件、陸山会事件はひどい事件でした。
 大いなる人権侵害ですよ。
 首謀者は誰だったんでしょうか?
 崩壊間近の自民党政権、出世願望の強い特捜部検事、ひらめの裁判官、
マスコミ特に新聞社の政治部記者(OBも含めて)、それを利用した一部の民主党幹部、
そんなところが暗に陽に通じて起こした事件でしょう。
既得権勢力による小沢氏追い落としですね。
 陸山会事件当時、元特捜部長としてテレビにコメンテーターとして出て
盛んに検察が社会の正義を担っているような発言をしていた熊崎某なる人物が
今、プロ野球のコミッショナーをしている。
「そういうことか」という感じがして、以来、日本の野球は見ません。
メジャーの方が面白いし。

 また、西松事件の発端と関係がありそうな飯塚事件の死刑執行。
その時の刑事局長が今や検事総長。その時の法務大臣はどこにいるか知らないけど
時の総理大臣は今は財務大臣。
ざらざらした不快感を禁じえません。

 とは言え、文句ばかり言ってても始まらないので
できることをやるしかない、と思っています。


[No.5941] 2014/08/19(Tue) 21:42:35
Re: 小沢氏は、「中央集権を壊す可能性がある脅威」 (No.5941への返信 / 12階層) - hasebe

kanaさん、皆様 おはようございます。

kanaさん、日本は何時からこんな国になったのでしょうか?
以前は、公務員には、その気配でしたが、今では銀行、大企業でも
まるで官僚体質のような気がします。

2〜3年でセクションが変わるので、瑕疵がなければOKですので
目立つ事をしない、責任をとらない。

横並びでいれば、上司の意向に従えば、何ら責任問題が起きず安心。
”あうん”の呼吸で周囲を忖度して動く・・。

上から下まで、多くの組織が内部から硬直化、腐敗してきている
かもしれません。

小沢氏の問題でも、田代検事は公文書偽造であり村木氏以上の事件
であったにも関わらず誰も責任を取らず多くの司法関係者は出世。

ただそんな話は山ほど有って、しかしその官僚の大本山の霞ヶ関が
日本の権限とカネを支配、コントロールしているわけですから。

小沢さんが、人ものカネを地方分権、国税庁を財務省から引き剥がす
を言い続けていますが・・未だ・・。

毎年、国家予算が税収をはるかに超えていますが、地方に予算、権限
を委譲すれば、半分の予算でやれると知事さん達は言っているのに。

法人税も大企業ほど払っていないで、そのしわ寄せは中小企業と個人に。

では、どうしたら良いのかと言えば、大層なことでなく、わずかな
税制、政策を変えることで国を大きく変える事が出来るのでは?

人も企業も、それが得、利益になるとなれば一斉に動きます。

でも税制、政策を変えるのは、今の利権者たちには出来ません。

私達国民が声をあげることでしか社会を変えることが出来ないと
1人1人が自覚するしかないと思っています。


[No.5942] 2014/08/21(Thu) 10:46:51
Re: 小沢氏は、「中央集権を壊す可能性がある脅威」 (No.5942への返信 / 13階層) - kana

hasebe さん

日本はいつからこんな国になったのでしょうか?
わかりませんね。
先日、友人と話をしていたらこんなことを言っていました。
彼は以前、金融機関の官公庁接待が問題になった時、
銀行でMOF担つまり大蔵省担当をしていていました。
ノーパンしゃぶしゃぶとかが話題になった時です。
大蔵省の局長級も辞任に追い込まれました
彼も逮捕され厳しい取り調べを受けたそうです。
夜になると東京地検の上の方は記者懇と称してマスコミとの食事会に出かける。
そこで接待を受け、捜査の内容をしゃべる。
そしてタクシーチケットをもらって帰る。
すると翌朝の新聞には、彼が供述した内容が出ているということがあったそうです。
あの事件以来、官僚の中でも検察、特に東京地検特捜部の力が大きくなったと思います。
そして、調子に乗りすぎて小沢さんの事件でこけた。
こけたけど、小沢さんに比べて受けた傷は限りなく小さい。
少なくとも一般国民からはそう見えます。

日本の政治を動かしているのは試験で選ばれた官僚や大手マスコミの記者ではないか。
本当は選挙で選ばれた政治家が、日本を動かすべきです。
官僚や新聞記者は政治家を「選挙目当て」とか「金に汚い」とか「政局好き」とか
そんな言葉で評価を下げようとします。
そのくせ都合が悪いときには政治家の後ろに隠れたりする。
小泉さんが官邸建替えのとき、一時期特許庁長官か誰かの社宅に移りましたが、
彼は「役人はこんないい家に住んでいるんだなあ」と驚いていましたが
そんなことが起こりうるわけです。

小沢さんの目指す政治は民主主義です。
それは国民から選ばれた政治家が政治を行うということだと思います。
当然のことです。
小沢さんが、裁判において陳述書を読み上げましたが、
それは小沢さんの歴史観、政治家としての信念がよく表されていて名文だと思います。
一部を抜粋します。

それ以上に、本件で特に許せないのは、国民から何も負託されていない検察・法務官僚が土足で議会制民主主義を踏みにじり、それを破壊し、公然と国民の主権を冒とく、侵害したことであります。おととしの総選挙の直前に、証拠もないのに検察当局は捜査・逮捕権という国家権力を乱用して、私を狙って強制捜査を開始したのであります。衆議院総選挙は、国民がみずから主権を行使して、直接、政権を選択することのできる唯一の機会にほかなりません。とりわけ、2年前の総選挙は、各種世論調査でも戦後半世紀ぶりの本格的な政権交代が十分に予想された特別なものでありました。そのようなときに総選挙の行方を左右しかねない権力の行使が許されるとするならば、日本はもはや民主主義国家とは言えません。

議会制民主主義とは、主権者である国民に選ばれた代表者たる政治家が自由な意思により、その良心と良識に基づいて、国民の負託に応え、国民に奉仕する政治であります。国家権力介入を恐れて、常に官憲の鼻息をうかがわなければならない政治は、もはや民主主義ではありません。日本は戦前、行政官僚、軍部官僚検察・警察官僚が結託し、財界、マスコミを巻き込んで、国家権力を乱用し、政党政治を破壊しました。その結果は無謀な戦争への突入と悲惨な敗戦という悲劇でした。昭和史の教訓を忘れて今のような権力の乱用を許すならば、日本は必ず同様の過ちを繰り返すに違いありません。

東日本大震災からの復興はいまだに本格化できず、東京電力福島第一原子力発電所の事故は安全な収束への目途すら立たず、加えて欧米の金融・財政危機による世界恐慌の恐れが目前に迫ってきている時に、これ以上政治の混迷が深まれば、国民の不安と不満が遠からず爆発して偏狭なナショナリズムやテロリズムが台頭し、社会の混乱は一層深まり、日本の将来は暗たんたるものになってしまいます。そうした悲劇を回避するためには、まず国家権力の乱用を止め、政党政治への国民の信頼を取り戻し、真の民主主義、議会制民主主義を確立する以外に方法はありません。まだ間に合う、私はそう思います。裁判長はじめ裁判官の皆様の見識あるご判断をお願い申し上げ私の陳述を終えます。ありがとうございました。*******

 


[No.5943] 2014/08/23(Sat) 15:09:15
Re: 小沢氏は、「中央集権を壊す可能性がある脅威」 (No.5943への返信 / 14階層) - hasebe

kanaさん、皆様

kanaさん、貴重な投稿、ありがとうございます。

「ノーパンしゃぶしゃぶ」は、単独の事件だったわけでなく、それ以前、
その後の銀行合併に至るプロセスだったように思えます。

東西冷戦が終わり、彼の国のターゲットがバブルに酔いしれていた日本
の経済にむかいました。

プラザ合意での急激な円高、小沢さんが細川政権下で作るまで”サーキット
ブレーカー”無しで無防備に行った先物市場、あまりに稚拙な日本のバブル
潰し等々、気が付くと日本から数百兆の資金、資産が外資に流れ出しました。

ここで構築されたシステムは、実に巧妙です。
国民の多くは、気が付かない?

先日、郵便局に行ったら、アフラックの保険コーナーが出来ていました。
日本の郵便局が、日本の保険会社ではなく外資の保険の出店。
外資の保険会社は、その利益の80%が日本からのものだそうです。

今はまだ吸い上げる資産が日本にありますが、それが無くなったら、
どんな事になるのでしょうか?

東京新聞の長谷川幸洋氏が言っていたように、官僚組織の非公式の
”最高会議”の存在。

『財務省と法務・検察の首脳、それに官僚の最高ポストである事務担当の官房
 副長官が集まる会合で、財務・国税と法務・検察は事務次官をはじめ、
 さまざまなレベルで日常的に連絡を取り合っていて、人事の交流もある。』

小沢さんの問題も、外務、財務、検察、マスコミと見事な連携プレイでした。
とても検察だけで、あそこまで突っ込むことは出来なかったのでは?

小沢さんが、あれ程危惧していた日本の状況【偏狭なナショナリズムやテロリズム
が台頭し、社会の混乱は一層深まり、日本の将来は暗たんたるものに】になりつつ
あります。

先ほど、NHKのBS1で”ナチスの台頭と軌跡”というドキュメント番組を放送
していました。

ヒットラーにカリスマがあったわけでも、大多数のドイツ国民が諸手をあげて
支持していたわけでもなく、稚拙な演説、プロパガンダに何故ドイツ全体が引きずら
れて行ったのか?

ドイツの中で、ユダヤ人は1%の人口。
多くのドイツ人にとっては、ユダヤへの迫害は人ごと、無関心だったという。

ユダヤ人への迫害が、99%のドイツ人にとって最後まで無関係でありえたのか。
それは、歴史が示すとおり、ヨーロッパだけで2000万人が死んだ第二次世界大戦
により、結局自分達の身に降りかかりました。

福島のことも、政治も、自分とは関係ないという国民の無関心が、いずれ自分の首
を絞めることに、思い至って欲しいとおもいます。


[No.5944] 2014/08/23(Sat) 21:36:47


   『立憲政治を護る闘い』はこれからだ! - 豊後の小兵衛 - 2014/07/02(Wed) 14:09:41 [No.5903]
日本一新の会メルマガ『民主主義の危機』に直面した日本! - hasebe - 2014/07/10(Thu) 09:17:59 [No.5907]
平野貞夫氏 『運気』が落ち始めた安倍政治! - hasebe - 2014/07/25(Fri) 15:37:46 [No.5925]
小沢一郎・生活の党代表は、ロイターのインタビューに応じ・・・・ - 豊後の小兵衛 - 2014/07/31(Thu) 14:17:07 [No.5931]
小沢一郎氏提言 (生活の党機関紙16号) - hasebe - 2014/08/02(Sat) 22:21:11 [No.5932]
小泉氏スピーチ「おかしいと言う私が変人なのか」 - hasebe - 2014/08/06(Wed) 22:02:32 [No.5933]
小沢氏の「普通の国」と安倍首相の「積極的平和主義」の違い - hasebe - 2014/08/07(Thu) 11:18:40 [No.5934]
政権交代を目指さない野党に、存在意義はあるのでしょうか? - hasebe - 2014/08/12(Tue) 23:33:56 [No.5935]
Re: 政権交代を目指さない野党に、存在意義はあるのでしょうか? - kana - 2014/08/13(Wed) 13:04:56 [No.5936]
Re: 政権交代を目指さない野党に、存在意義はあるのでしょうか? - hasebe - 2014/08/14(Thu) 17:39:08 [No.5938]
小沢氏は、「中央集権を壊す可能性がある脅威」 - hasebe - 2014/08/18(Mon) 23:23:28 [No.5939]
Re: 小沢氏は、「中央集権を壊す可能性がある脅威」 - kana - 2014/08/19(Tue) 21:42:35 [No.5941]
Re: 小沢氏は、「中央集権を壊す可能性がある脅威」 - hasebe - 2014/08/21(Thu) 10:46:51 [No.5942]
Re: 小沢氏は、「中央集権を壊す可能性がある脅威」 - kana - 2014/08/23(Sat) 15:09:15 [No.5943]
Re: 小沢氏は、「中央集権を壊す可能性がある脅威」 - hasebe - 2014/08/23(Sat) 21:36:47 [No.5944]




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