安倍首相のエジプトでの演説が問題になっています。
外務省が英訳した際、安倍首相が意図したものより踏み込んだもの となったのか、あるいは最初から日本向けと、現地向けとニュアンス を変えてと考えたのかはわかりませんが・・。
三谷氏のブログ記事の一部をコピーさせていただきました。
《なぜ日本がISの戦いに巻き込まれたか。》 http://blogos.com/article/103927/
前衆議院議員 三谷英弘氏ブログ
※ 以下のブログは決してISを擁護するものでも、彼らの要求に屈するべきだ という趣旨でもありません。 彼らのやり方は卑劣であり、彼らの要求に従うべきではなく、毅然とした対応を するべきだと考えた上での考察です。そこは誤解なきようお願いします。
エジプトでの安倍首相のスピーチ原文をぜひ見て頂きたいと思います。
以下抜粋です。 「イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、 ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。
地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル 程度、支援をお約束します。」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me1/eg/page24_000392.html
"We are going to provide assistance for refugees and displaced persons from Iraq and Syria.
We are also going to support Turkey and Lebanon. All that, we shall do to help curb the threat ISIL poses. I will pledge assistance of a total of about 200 million U.S. dollars for those countries contending with ISIL, to help build their human capacities, infrastructure, and so on."
http://www.mofa.go.jp/me_a/me1/eg/page24e_000067.html
どうですか?
上の日本文は安倍首相のスピーチ、下の英文は外務省の公式の英訳です。
日本文から受ける印象と英文から受ける印象、相当印象が違うなと思いませんか?
日本語のスピーチの方でも相当踏み込んでいるなという印象はありますが、 英語の方は、人道的支援、難民支援という要素と敢えて切り離し、直訳すれ ば「これからトルコとレバノンの支援を行う。
ISILと戦う国々に、人的能力・インフラ支援のために2億ドルを供与する」 となっていれば、直接的にISと対峙するトルコやレバノンなどの国々にISと戦う 兵力や施設を整えるためのお金を提供すると読むのが当然です。
今までの政策を変更したというメッセージに受け取られても仕方ありません。
今回の安倍首相のスピーチは一貫して平和外交を訴えておりました。
しかし、この部分だけを切り取ると完全に資金の面で戦争に加担すると読める 内容になっています。
安倍首相は分かっていてこの内容でOKしたのか、それとも外務省の大失態なのか。 前者であれば、安倍首相の政治決断の是非の問題であり、後者であれば外務省の 責任問題です。
〜後略
[No.6039] 2015/01/23(Fri) 10:02:13 |