4月1日、ポーイング社は現在製造中の787の新バージョンを発表した。737などに採用されている客室上部に工夫をこらした「スカイインテリアア」を一歩進めたものになるという。
機体の上部を完全にオープンにし、無限大のスペーシャスな感覚を味わえるという、またその結果、機体が軽量化できることにより、燃料効率が高まる他、究極の炭素繊維系新素材、木材の利用が可能になり、青空の下で森林浴感覚味わえる。また日中は照明も要らない。木材の採用については「炭素繊維系新素材の中でも、東大寺が現役であることでもわかるように、メインテナンス次第では、2千年強の使用も不可能ではなく、『もったいない』を航空機製造に持ち込んだ世界初のケースになります」と誇らしげに語った。
なお、オープンキャビン採用による成層圏での宇宙線被曝のリスクについては、「花粉症の1シーズンの吸入量に比べれば、直ちに健康に影響があるレベルとは言えない」とコメントしている。ただし、雨天時に幌がかけられる「コンバーチブルバージョン」もオプションとして用意していることを付け加えた。「技術的にこなれた新素材」を使っていることで、現行バージョンよりも先の納入も期待されるため、業界内では高い注目を集めている。
[No.188] 2011/04/01(Fri) 07:33:38 |