> メタ世界は常に現在なワケで
なるほど、用語の意味がずれていたようです。"Future's End"の劇中の時代が、外の世界と同時代、と書くべきでした。 それで"Past Tense"ですが、こちらは趣旨を誤解してました。実は「非ウィンドウシステムとタッチペン」といった部分は意識して観ていなかったので、特に違和感はなかったです。しかしそういう事なら、確かにTOSとはまた違ったレトロさですね。考えてみるとこの話の世界は、ディックの作品に典型的に見られる「悲観的な近未来」です。同系列の「ターミネーター」の原作(?)の彼の作品を読むと、アンドロイドが破壊されたときに歯車が飛び出したりして、正にキャプテン・プロトン的なレトロさが感じられます。"Past Tense"はいわばその主題にあわせた技術設定で描いているのでは。 一方"Furture's End"は、現実世界のマイクロソフト全盛を揶揄した作品なので、「現在」の技術設定に合わせたと考えます。StarTrekでは、例えばペリーローダンとは違って、常にメタ世界の歴史に劇中世界の歴史を修正していませんか。その結果、DS9, VOYでは「優性戦争」はなかったかのように扱われてしまいます。それどころか、もしENTの次のシリーズが作られれば、それこそベル暴動の存在すら危ういと思います。
[No.97] 2006/02/17(Fri) 20:41:57 |