| 願書を受け取り、入園案内を読み、疑問がありまして、質問させていただきます。 行事の為の保育(練習)をやらないとありますが、それはどういうことなんでしょうか? また、自由時間が多く、それはそれでいいと思いますが、机にむかっての時間はどれくらいあるのでしょうか? 施設の充実はすてきなものばかりで、楽しみです。 |
No.181 - 2005/10/17(Mon) 16:03:35
| ☆ Re: (No Subject) / 佐倉城南幼稚園職員 | | | | ご質問をいただきどうもありがとうございます。 先ず始めのご質問についてですが、幼児教育の中で「・・行事のための練習(保育)をやらない・・」ということですが、本園では行事は園生活の中で普段の自然な生活の流れに変化や潤いを与えるものであり時には行事という経験を通し、またそれを楽しみながら日々の園生活と異なる体験をすることで子どもの活動意欲を高めたり、幼児同士の交流を広げ深めたり、子ども自身が新しい思わぬ発見をしたりするものと考えています。行事を計画する時に園児の心身に無理がないように考慮しなくてはいけません。 幼稚園生活の基本は日々の日常保育が基本です。日常の保育が充実していれば行事は年間を通してそれほど必要ありません。普段の保育からでもたくさんのドラマや感動が生まれます。何故かといいますと遊びを通して幼児自らが自分の力や友達とのかかわりの中でそうしたものを見つけていくことが可能ですし、それが幼稚園という集団生活の醍醐味です。 次から次へと行事が続くとそれに向けて練習や準備に追われがちになります。十分な遊びを通して学べる時間がなく、行事前は遊びの時間が息抜きの時間になり、子どもたちから「先生、練習が終わったから遊んでもいい」と聞いたりする笑うに笑えない悲劇も残念ながら見聞きします。また練習の過程ではなく結果だけでみる親が多いと園もそれが親に対する保育の成果として運動会などでそれこそ一糸乱れぬように指導し、親もそれを見て涙し感動する。でもそこにいたるまでの練習の時間と労力の過程を考えると・・。そして肝心の主役の子どもの気持ちはどうでしょうか。言葉は悪いですが調教みたいです。見方として大事なことは行事をしている時の子どもたちの表情はどうかということで、ある程度子どもへの負担度がよくわかると思います。楽しそうに笑顔で生き生きとしていれば問題ないでしょう。緊張していたりこわばったりしていたらどうでしょうか。大事なことです。 保育者自身も行事に向けての保育が日常の保育のための時間にさかれ、1年中行事に追われがちになり、最初に述べた日々の保育の充実ができにくくなりがちです。また保育者も行事の過程の出来不出来で子どもを見てしまいがちです。本園も自戒しなくてはいけません。あくまでも保育が主であり、行事は従です。「行事のための保育(練習)をしない」というのはそういう意味です。行事そのものは否定するつもりはありませんし冒頭述べましたように行事は大事なものです。本園のHPの年間行事を見ていただいてお分かりのように色々とあります。要はやり方次第です。 本園はひとつひとつの行事を丁寧に考え、何かしたらその場で終わりでなく、例えば「さつま芋掘り」にしても苗植えから途中の生育の見学、芋ほり、焼き芋や芋巾着で楽しんだりするように考慮しています。そうすることで行事が日常保育からかけ離れず日々の保育の中に無理なく入ります。遊戯会の劇遊びにしても自らの園生活の経験などを通して子どもたちで創作します。楽しく無理なく取り組むことで喜びや意欲が生まれます。 大変限られた拙い文で、ご理解いただけたかどうか心配です。とても大事なことなので29日の入園説明会の席上でも、少しお話申しできたらと思います。 次に「机に向かっての時間はどれくらいあるのでしょうか」いうご質問ですが、午前中は各保育室でクラスワークをします。 机で絵を描いたり絵の具や粘土を使ったりまた様々な材料をつかって色々な物を創ったりします。年長になりますと小学校の進級も念頭に置き、文字や数に親しませる意味でもワーク(教材)を使ってそうした指導も行います。机の上で園からの手紙を折って出席カードにしまって家に持ち帰る支度をするのは机を使った大事な時間です。机を使わないと出来ないことを経験を通して知ったり机の上で色々と経験する事を通して机や椅子を大事にして愛着を持って欲しいものです。そうした時間も大切にしています。 また椅子にすわりきちんと人の話を聞くことはとても大事なことですので、そうした姿勢も大事にしています。絵本や紙芝居の読み聞かせを通して人の話を聞くと色々と面白いんだということを知らず知らずに学べます。もっとも原則絵本や紙芝居は机に座って聞くものではありませんが。 幼児が椅子に座り机を前にして他人から説明を聞く時間は限られます。その説明を聞いた後の自分で取り組む時間は無制限です。一概に何分といえません。例えば年長ですと自ら題材に熱中しますと飽きることなく延々1時間以上取り組んでいるケースもあります。説明は出来るだけ子どもにわかりやすく短くして、後は一人一人がその子なりに完成まで出来る時間と環境を十分用意しておくことが大事だと思います。ある程度共通に出来るワークですと40分ぐらいが限界でしょうか。具体的に何分とはなかなか事情によりことなりますのでご理解ください。 大事な子どもさんの入園に際し、幼稚園を選ばれるにあたり色々とご質問等ありましたら何なりとお問い合わせ下さい。 今回のご質問等でわからない点ありましたらお電話でもまた園長に直接お聞きくださっても結構です。 ご投稿いただきどうもありがとうございました。 |
No.182 - 2005/10/17(Mon) 20:04:56 |
| ☆ Re: (No Subject) / 佐倉城南幼稚園・園長 | | | | NO181のご質問に際しNO182としてご回答しましたが、その際名前が「佐倉城南幼稚園職員」になっていました。前のレスのまま気づかず、返信してしまいました。 回答は園長がしており「佐倉城南幼稚園・園長」になります。謹んで訂正させていただきます。失礼しました。 |
No.183 - 2005/10/17(Mon) 20:25:04 |
|