| | アフリカ未接種低感染諸国 2022年9月24日時点https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/
Chiho Haraさん記事より 高城未来研究所「Future Report」Vol.588 9/24号、近況より。 コロナワクチンを受け入れなかった国で指導者がなぜか命を落とす例が6つほどありましたが、タンザニアはその一つ。(高城剛はワクチン完全否定派でもなく陰謀論説は特にとってませんが、どんな大統領だったのかのお話です。読むと敵はワクチン利権だけではなかったんだなと思います。) _____________________ 今週は、タンザニアのアルーシャにいます。 昨年もお伝えしましたが、タンザニアでは「コロナはない」ことになっており、一昨年5月以降、新型ウイルスの感染状況を公表するのをやめています。 当時、ジョン・マグフリ大統領が、パパイヤ、自動車オイル、ヤギのミルクなどをPCR検査に出すと、すべて陽性になったので正確さに欠けると発表。 あわせて「コロナフリー」宣言をしたため、ウイルスや感染事例の存在は公式的にはなくなりました。 この状況は現在も続きます。 また、新型コロナ・ワクチンに関しても「ワクチンは良くありません。もし効果があるなら、白人男性はいち早くHIV/エイズワクチンをアフリカに持ってきたはずです。ですが、そのようなことは起きませんでした。タンザニア人はこれらの輸入品(ワクチン)に注意する必要があります。彼らがあなたをとても愛しているとは思わないで下さい」、「アフリカには、コロナ以上の大変なウィルスが蔓延っています。問題はこちらなのです」とジョン・マグフリ大統領は発言しています。 今年に入って欧米諸国でもPCR検査の結果やワクチンに懐疑的な姿勢を示す国が増え、また、感染者のカウントをするのをやめた現状を鑑みるに、もしかしたらタンザニアの取り組みのほうが、一歩先を進んていたのかもしれません。 しかし、皮肉なことに昨年の春、コロナ(と思われる疾病)でジョン・マグフリ大統領が死亡。61歳でした。 コロナに関する言説からも強引な政治家だったことが伺えますが(あだ名が「ブルドーザー」)、シンパも多く、葬儀の際には反対派だった多くのミュージシャンたちも協力し「追悼歌」を作成しています。 このような文化的側面から国政を司ったトップの死に対する本当の評価が垣間見れるものだと感じます。 ジョン・マグフリ大統領が在任中に行った主な政策は、 ・大金がかかるとされた独立記念日の記念式典を中止し、その予算を衛生の改善やコレラの拡大防止の為の大規模な清掃活動を実施。 自らも路上でごみ拾いを定期的に行う。 ・議会の開会を祝う夕食会の予算や会食を90%以上削減。 浮いたお金を病院のベッド増設や道路工事の費用に充当。 ・大統領や副大統領、首相が飛行機のファーストクラスのチケットを購入するのを禁止。 ・公費でのクリスマスカードや正月のグリーティングカードの発行禁止。 ・遅刻した公務員を6時間収監。 ・政府の会議やワークショップは高いホテルではなく、政府の建物内で行うよう命令。 ・閣僚の数を30人から19人に削減。 などがあります。 なにより徹底した汚職の撲滅に力を注ぎ、賄賂に関して厳しい刑罰を課しました。 ジョン・マグフリ大統領の後任には、副大統領であったサミア・スルフ・ハッサンが選出されています。 タンザニアでは初めての、また、東アフリカ地域で2番目の女性大統領ですが、ジョン・マグフリ大統領のような剛腕はなく調整型のため、いつ政変が起きてもおかしくない状況です。 開発途上国から低中所得国に急成長したタンザニア。 この背景には、故ジョン・マグフリ大統領が命懸けで改革した汚職撲滅があったのは間違いありません。
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No.10204 - 2022/09/28(Wed) 13:09:36 |