| 西側諸国のすべての人々に対して語っている。真実に目を開いて、良心に従うのか、それとも嘘を語り続けるのかは、一人一人が決めることだ、と。嘘を語り続ける人たちを、ロシアはすべて記録して、一人残らず裁くだろうと。
この声明を、ポリャンスキーは「馬を水場に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」という言葉で始めている。これはつまり、今、嘘を広めるのをやめて、良心に従った行動に改めるのならば、これまでの罪は問わないということなのだ。それがつまり、水場に来て、水を飲むか飲まないかは、馬が決めることだということ。だけど、水を飲まないと決めた馬、つまりこれまで通り、嘘を広めて戦争に駆り立てる行動をやめない人々は、その行動のすべてを記録して、裁く、と。 今、戦闘をやめるのならば、これまでの罪は問わない、と言うのを「アムネスティ(赦し、忘却)を与える」というのだそうで、これは紛争をすばやく解決するために、使われる手段なのだそうだ。プーチン政権は、エリツィン時代から引き継がれた政治腐敗を一掃するのに、これと同じ手を使った。明日から腐敗をやめるならば、これまでの罪は問わない、しかし今後も腐敗を続けるならば、すべての罪を徹底的に追及する、と宣言したのだ。 これによって、8割方の企業家たちは、政治家を買収するのをやめて、会計をきちんと申告し、税金を払い始めた。プーチン政権は、残りの2割ほどのオリガルヒたちを裁いて追放すればよかった。そのため、プーチン政権は驚くほどの短期間で腐敗を一掃することに成功し、あっという間にロシア経済を建て直すことができた。 ポリャンスキーの国連安保理での発言は、全世界に対してなされたアムネスティの宣言だと言える。西側諸国の政治家やメディアは、ロシアが一方的に侵攻してきたという嘘を騙って、ウクライナに武器を投入させていた。しかし、それに関わってきた人々の中には、まわりがやるからしかたなく合わせてきた人たちも少なくないはずなのだ。ロシアのこのアムネスティの宣言によって、こうした人たちの多くが嘘を騙るのをやめ、良心に従って動き始めるとしたら、状況は急速に和平に向かっていく可能性がある。
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No.11614 - 2024/08/17(Sat) 13:39:29
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