 | Chihiro Sato 抜粋::戦後70年以上が経って、アラブやアフリカ、アジアの国々が経済的に発展し、多極的な世界に変わっていっている。それまでは、西側諸国が植民地主義的に他の民族を支配してきたけれど、それがもうできなくなっているのだ。世界は、西側諸国が言うことに何でも従っているのをやめて、公正さを求めている。西側諸国がそれに合わせることができなければ、終わっていくことになる。 2020年に奇妙なパンデミックが始まってから、一つの問題が片づきそうになると、次の問題が来る、という具合に続いていっている。それも、偶然のように起こっていくのだけれど、ここに来て、実は同じ一つの問題が繰りかえされていることに気づく。植民地主義的な、一極支配のあり方を世界に押しつけようとして、次々と何かを悪者にし、敵対させることで人々を支配しようとしてきた。しかし、こういう一極支配というものは、多くの人々の人権を無視するので、長くは続かない。それで反撃が来て崩れそうになると、次の問題を起こして、人々の意識を逸らそうとする。新たな敵が出てきて、そちらに敵対意識を向けようとする。 しかし、そうする間にも、人々は世界的な情報ネットワークを築いていき、ウクライナの戦争をきっかけにして、ロシアを中心とした多極的な経済ネットワークができたりして、西側諸国の植民地主義的な支配権力は、ますます追い詰められていっている。そこに来て、今度はイスラエルだ。植民地主義的な分割統治の問題そのものが表に出てくることになったわけだ。 シャヒッド・ボルセンは、イスラエルを支持すると言っている人たちは、数年前にはマスク政策に従っていたんだろうし、ウクライナを支援していた人たちなんでしょう、と言っていた。自分の考えも何もない、一極支配に従うだけの人たちだと。しかし、イスラエルのことでは、イスラムの人たちはそれには従わないし、世界の多くの人々も、イスラエルを支持しない。だから、今イスラエルを支持している人たちは、世界の転換についていけない人たちだと。 ここに来て、2020年のパンデミックから、私たちが大きな世界の転換を進んできていたことに気づく。これは、一極支配の植民地主義的な世界が崩れていき、多極的な世界ができていく大きなプロセスなのだ。生物多様性が生態系の大きな調和と豊かさを作り出すように、生き方の多様性というものが本当の意味で開花し、平和が永続する世界ができあがろうとしているのだ。 *** 画像は、エジプトからのガザへの支援物資のトラックの列。封鎖されたガザへ、水、食糧、医薬品などをエジプトの国境から運んでいる。
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No.10945 - 2023/10/17(Tue) 18:22:40
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