| 27日マチネ、28日千秋楽を観てきました。
これまでの2作品を織り交ぜながら、今回新たに書き下ろされたシナリオ。
その中にいる風峰薫は、少し頼りなさそうな、ぽーっとした感じもあり、現世でダンスをしているという設定で、芝居小屋で踊る薫がスイッチの入ったときの姿はまるで大ちゃん。
私の知っている大野智をを凝縮したような、彼をデフォルメしたようなそんな感じに受けました。
ストーリーは、一人の青年が高収入の提示のある一枚のチラシから、ある実験のサンプラーにされて、引き起こされる事態から、何を感じることができるのか。
薫が、タイムスリップした先は、関が原の戦いの7年後。 豊臣秀吉を守るが為に結成されし真田幸村の影の家臣、真田十勇士の残党たちが、主君のあだ討ちを目ろみながら、機会を伺う芝居小屋。 十勇士たちと、徳川側の服部半蔵たちとの戦を垣間見る薫が、どう感じどう行動していくか。
一人の人の思い、考えを伝え続けていくことで、自由でたのしいことが当たり前のようにやってくる世界に変わっていくこと。。。 人の思いを時代を超えて伝えていくこと、その連鎖が時代を救うこと。 そんなことを感じさせてくれるお芝居でした。
ヒロインに踊ることの素晴らしさ、それが『先にある遠い国』に繋がることを薫が教えたくて彼女と踊るシーンでは、理由がわからないのに何故か涙が溢れ、もう、誰も死なせはしないと敵見方関係なく、戦を止めるスローモーションのシーンでも、心が揺り動かされて涙がとまりませんでした。
単純な解かりやすいお話で、真っ直ぐに心に響く脚本。 それは、脚本と演出を手がけたきださんが、大ちゃんのことを熟知し、彼ををどんな風に見せるか、観客の大半を占めるであろう大ちゃんファンがいったい彼に何を求めているのか、大ちゃんという人を光らせるよう、大ちゃんのために書いた脚本であったから、大野智の魅力を120%以上に引き出せたんだと思いました。
そして、きださんが大ちゃんに何を望んでいるのかを大ちゃん自身もしっかり、理解できていたからこそ、表現できたんじゃないか。
薫という青年は、大野智とはまったくの別人。でもその中に大野智が限りなく存在する。 それは、きださんだから書けた脚本なんだ。 そして、あのカンパニーだからこそ、大ちゃんが安心して演じれた。 そのことが舞台を軽やかに、また力強く動き回る彼の表情から伺えた。
こんな人たちに囲まれて、舞台を築け上げ、自分を光らせることのできる大ちゃんは、幸せものだなぁ、ほんとに良かったねって、思うと胸がいっぱいになりました。
最後のご挨拶で、泣かないで!ってファンの人に言われて、「うるせぇーよ」ってはにかんでいたのに、キャストの皆さんに胴上げされて、感無量で顔を覆っていた大ちゃん。
達成感に満ち溢れたあなたを見せてもらえて、ほんとうに嬉しかった。 今回2回とも大ちゃんファンの隣で観劇したのですが、
初めて見る大野智の舞台を、彼女たちと一緒に観れたこと、観劇後ホテルに戻り一晩中大野智を語りつくしたこと、何よりもかけがえの無いものになりました。
貴女たちの大野智は、最高です! すばらしい舞台を、アリガト。。。。
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No.1483 - 2006/12/28(Thu) 21:26:00
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