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先日不思議な夢を見た。 ある人物が「妙な姿」となって夢に現れた。
そこは 水平と垂直しかない、端正な空間だった。 丁寧に刈り込まれた樹木が、唯一曲線を描いていた。 その真新しい修道院は、やや標高の高いところにあった。 恐らく日本ではない。かといってヨーロッパのどこでもない。
冷たくクリアーな空気。ゆるやかな風。静寂。 普段自分の周りにある、濃い世界と正反対だと思ったけれど、 居心地が悪いかといったら、そうではない。 心が洗われていくよう。
私は中年の修道女に連れられ、無言で歩いた。 きわめて姿勢の良い「垂直の修道女」であった。 会話こそないが修道女から受ける空気は暖かかった。
「これが、その方です・・・」 修道女は、薄暗い小部屋に置かれた、 50センチ四方ほどの「焼き釜」の扉を静かに開け、 白い何かを指さした。
灰の中にあったのは、 月の様に白い「シャレコウベ」であった。 それは「マスク」であった。後頭部は無い。 本物の頭蓋骨からなるものだ。「彼だ」と思った。 けれど、わたしは、不気味だとは思わなかった。 僅かな光に浮き上がる「マスク」は、息をのむほど美しかった。 小部屋の左から右へ、クリアーな風が吹き抜けていた。 なんにも音がしない。音がしない。音がしない。水平と垂直。
そのシャレコウベマスクの男、私は知っている。 数年会っていないけれど、実在の人物だ。 でも、これは悪い夢でないから、案ずることは無いと思った。 その人が今、 自分の道を変えようとしてることを、私は知っている。 心から、新しい道の成功を願っている人物だ。 きっと私の中にある「彼の過去」が葬られたのだ。 この夢は良い暗示なんじゃないかと思った。 なぜなら、とても後味がよい夢であったから。。。
なんでこんな夢をみたのかな? 人の心理って面白いね。
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No.279 - 2006/05/23(Tue) 15:22:27
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