押忍
「本当に現役学生達がＯＢ達と愛校式に出たがっているのかどうか、顧問（現応援団の）を通じ、生徒を一人一人呼んで意向を確認してみる。」
この学校管理者側のことば、なんかどっかで前にも聞いたような話ですね。
鶴工祭のとき、同じく現役と新旧合同の演武をやろうということになった際、学校管理者が行おうとした切り崩し分断阻止策でした。
そのＯＢなるものが生徒達に強制し、たぶらかし、迷わせ、無理矢理承知をさせて出張ろうとしてるんじゃないか、と。
そのときは怒りに目がくらんだ私の単細胞自爆暴走行為によって自ら御破算にしてしまいましたが、愛校式については深く深く隠忍しますので皆様重ね重ねご心配なく。
子供たちに悪影響を及ぼすおそれのあるもの、そこから子供たちを遠ざけ守ることは教育者としての責務です。警戒するのは当然です。だが我々は素性を明らかにし、その目的、健全性をことあるごとに中外に示しながら清廉性を証明してきた。
あとは信頼するかどうかですが、信頼しないからこそまた同じ事が繰り返されている。
しかしおもしろいのは、学校管理者が言う「顧問」とは誰のことでしょう。
おそらくあの先生のことでしょうが、当のご本人は、現在の鶴工には応援団は実質存在せず、したがって私は顧問ではない、言われてました。
学校管理者は誰を何のことを言ってるんでしょうね。
ひとりひとり呼んで本当に出たいのかどうか確認する。
じゃあ心底出たい、と現役学生が言ったら、認めるんですかね。
認めはしないでしょう。
なぜなら現役学生の意向云々などよりも酒席に未成年を～ということがけしからんということで拒否しているのですから、生徒の意向など本来関係ないことのはずです。そこまで詭弁を弄するんですか。
ところで現役といっても自発的に真の心から出でたる気持ちで来てくれている熱血の生徒達は、現役応援団員のすべてではありません。
それを形式的にすべての構成員を呼んで意向の確認を行えば、参加を望んでいる者は半分以下しか居ないことになり、そらみろ、半分も居ないじゃないか、ということになる。
いろいろ学校管理者も考えるもんです。
だが我々は全員を参加させることが目的でやっているわけじゃない。
あれもない、これも足りない、そんな困難な状態で悪戦苦闘しながら練習を始めた我々オジサン軍団のところに、自発的に自らの意思で一緒にやりたい、と駆けつけて来る生徒達。
休日の寒い体育館でジャージに着替え、共に練習に汗を流す生徒、一人で懸命に楽器を演奏してくれる生徒。
それがたとえ少数であってもそんな彼らの気持ちに応え、出場させてあげたい、そう思うのが人情でありましょう。
我々の気持ちはただその一心なのです。
我々のこみあげるこの気持ち。それはこの彼らの姿をみなきゃわからんです。
それがわからん奴は一回でいいから見に来い、自分はそう言いたい。
我々は、そんなひたむきで一生懸命な純粋きわまりない子達といっしょにやりたいんです。彼らの気持ちを汲んであげたいのです。
鶴工最後の卒業生である彼らに最後の素晴らしい思い出を差し上げ、社会人として巣立っていく彼らに鶴工という名の心の勲章を胸に授け、荒波の世の中に出してあげたいのです。
しかし昭和の亡霊のような浪花節野郎のこんな熱っくるしい感情論と、厳正な原理原則論の学校管理者側とでは最初から戦さになんかなりゃしません。
でも世の中にはそんな冷厳な原理原則論だけじゃない、もっと大切にしなきゃならない人情や思いやり、信頼、感動といったものがあるはずです。
それを大切にしなきゃ義や誠や心は荒びすたれ、世の中はますます混沌としたつまらないものになってしまいます。
かって鶴工は義理人情に満ちあふれたもっとあったかい学校でした。
だから僕らは忘れられないんだ。
母校の最後。せめてその最後には鶴工らしいあったかい学校のまま栄光ある消滅を迎えてもらいたいものです。
押忍 したっ
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No.254 - 2011/01/31(Mon) 09:43:33
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