| ご無沙汰です。仕事場の移転やら竹島上陸などでバタバタしてました。Sapio誌で発表した「竹島上陸記」(発売中)のその後物語として、某国外務省より”遺憾の意”と”強い要請”の文書が送られてきました。 「日本人が固有の領土である竹島に渡る際、韓国側の出入國手続きを経て竹島に入域することは、韓国領土であることを認めたと誤解されるおそれがある」との論旨でありました。 現在の竹島がどのように不法占拠されているかについて我々は知らなければなりません。テレビや新聞は韓国メデイアが撮った映像や写真を臆面もなく使用しています。だけどこれらの映像や写真には、竹島(独島)は韓国領土との前提の元に撮られたものです。 日本人が見た竹島ではありません。例えば隠岐の漁師たちが残した生活の痕跡は今でも存在しているのだろうか。韓国側が撮ったものには絶対にこのような光景は映し出されません。日本人がその眼で見て初めて存在するか、消滅しているかの判断ができると思うのです。残念ながら私が見た範囲内で日本人の痕跡は皆無でした。生活の営みの痕跡は完全に抹消されているという事実がこれで初めて日本人によって確認されることになったのです。 外務省の立場を多少理解はしています。だが、その送りつけられた「遺憾・要請」の発送者の固有名詞は書かれておらず、捺印も押されていません。単に「外務省大臣官房国内広報課長」とタイピングされているだけの、言わば”怪文書”に価するような文書だったのです。このあたりが、これまで問題の島を国民の眼に触れないように先送りしてきた官僚の面目躍如?たる所以でありましょう。 「日本の全国境見聞録」は今秋小学館より単行本化することになりました。このへんの経緯も詳しく書こうと思ってます。
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No.35 - 2006/07/07(Fri) 23:58:46 |