| 美津穂さんの美質 今、ご紹介にあずかりました大阪府屋川市から参りました森脇と申します。 敏彦さん、美津穂さん、この度はご結婚、おめでとうございます。 私はこのめでたい結婚式の日取りを知らせていただいたときから、もう指折り数えながらこの日を待ちました。期日が10日を切ったころから、風邪を引かないよう、交通事故に遭わないよう、ぎっくり腰をやらないよう日常生活で気を遣ってまいりました。 それほど、私にとっては美津穂さんの結婚式に出席させてもらえるということは私の人生における最も嬉しく、輝かしく、めでたいセレモニーだったのです。 私が新婦の美津穂さんに初めてお会いしたのは今から12年前のことでした。そもそものきっかけは今日の挙式の導師をおつとめになられました役様を通じてでありました。役様は皆様もよくご存じだと思いますが大乗院のご住職でありながら天台宗寺門派三井寺修験道の行者でもあります。その役様が仏法の世界における肝胆相照らす間柄の親友とでもいうべき修験者、名前を伊吹秀明という滋賀県の神主さんが修験道の霊山である大峯山系の奥深い霊場の地、深仙で60日間の断食行に入ったとき、是非とも見舞いに行こうと思われ、そのおりに、霊感が強いために、日頃いろんな霊障に悩まされていた当時の美津穂さんを役様が大峯の清らかな冷気を浴びるとよいのでは、と同行されることをお勧めになったことがきっかけでした。他にも役様の導きに帰依しておりました二人の男女も交えて大峯・深仙の地に出発という段になったのですが、いざ前日に大乗院さんに葬式が入ったため、役様は急遽、美津穂さんを含む3人だけで先に大峯に出発させる処置をとられたのです。そのときに険しく、道も迷いやすい大峯に初めて行く3人のために役様は大峯の修験道をサポートし続けている和歌山県の山ぐるーぷに道のガイドを依頼してこられ、その白羽の矢が私に当たったのでした。 800メートルの高いところにある深仙までの山道は山登りに慣れた人でもあごを上げる人が結構あるくらい厳しい登山のコースなのですが、普段車しか移動手段を使わなという3人の方をお連れしての深仙行きは通常なら2時間で行けるのに、倍の4時間もかかるという大変なガイドとなり、美津穂さん以外の40代の男女の方はまさに息も絶え絶えの果てにたどり着いたという状況でしたが、そのなかで美津穂さんだけが割合平気そうだったことが印象深く残っております。 深仙に着いた私たちを伊吹行者は大変な喜びを持って迎え下さったのですが、我々4人が次々と挨拶する中で美津穂さんの番になったとき、美津穂さんは伊吹行者の前にひざまずいて自分を大変可愛がってくれた叔母を最近亡くされたことを話し、今日はその
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No.7151 - 2008/12/22(Mon) 15:35:18
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