| 優れた(「すごい!」)Rec[収録]、MIxが施された楽曲に贈られる「Best of Mix 最優秀エンジニア賞」:「曲名:One Last Kiss/アーティスト:宇多田ヒカル」 《エンジニア/スティーヴ・フィッツモーリス コメント》
・「One Last Kiss」が受賞したことについて いつも思うのは、クリエイティブな努力というのは主観的で、それに対して(客観的な)賞が与えられるというのは不思議な気持ちです。そうは言っても賞をいただくというのは、たくさんの人に知られ、楽しんでもらえるものを作るということは嬉しいことです。感謝します、ありがとう。
・このミックスでフォーカスしたものについて この曲のミックスに関しては、リズムトラックがとても重要だと思っていて、それは動きのあるベースが肝になっていると思います。そしてもちろんボーカルですね。ボーカル処理に関してはとても丁寧に時間をかけました。表に出る範囲やバックグラウンド的なリバーブなどの処理、1番のフォーカスはリズムトラックと言っていいですね。とても時間をかけました。音楽的な要素としてはピアノです。あとの音要素はエフェクト出来だったり、時にリフも必要な要素ですが、曲をメインで支えているのはピアノです。
・宇多田ヒカルの楽曲と他の楽曲の違うところ 彼女の曲と、僕が仕事をするいわゆるUKのポップミュージックとの主な違いは、「音楽性が斬新なところ」だと思います。UKのポップミュージックは形式化されてしまっているところがあって、たとえばラジオでかかる曲とか、サブスクリプションのトレンドで、長いイントロや間奏などはなくなり、楽曲の構成もABサビである必要もなく、リフレインが続いてサビにいって、別のセクションに入って展開して、という感じ。なので、比較して斬新に感じる彼女の音楽はミックスして楽しいです。
【ノミネート作品】 ・曲名:One Last Kiss / アーティスト:宇多田ヒカル ・曲名:STAND-ALONE /アーティスト: Aimer ・曲名:Not the End / アーティスト:安田レイ
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No.12586 - 2021/11/24(Wed) 17:33:03 |