『天鼓・弄鼓之舞』浅見真州・宝生欣哉・石田幸雄・一噌庸二・大倉源次郎・亀井忠雄・観世元伯
『作り物』の鼓が常の物ではなく、大きい。 これを見た時には知らなかったので、なんで大きくするのだろうと不思議だったし、鼓というより太鼓に見えて、好きではなかった。 その後調べたら、古い“羯鼓台”の作り方だと判明、ひとつ昔の謡本『富士太鼓』に載っていた。(写真)
小書がついているが、省略なしでむしろ重めの前場。 子供を失った親の悲しい絶望的な気配で、ひたすら暗く暗く演じられる(だからと言って長くは感じなかった)。 後は一転して可愛い天鼓だったら最高だと期待したが、『作り物』が大きいからかもしれないが、さらりとしていても力強く感じられ、青年天鼓といった様子。 綺麗だったが、やっぱり天鼓は可愛い方が良いな、と思ってしまう。
他に狂言『蝸牛』野村万作・石田幸雄・深田博治。
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No.126 - 2011/09/17(Sat) 04:12:25
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