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先述のウルトラマン漫画ですが、エースのものだけは読む方法があります。作者の松久由宇氏のnoteで無料公開されてまして、登録とか一切なしに、普通に全部読めます。
さて、今から30年前の1996年。秋にティガでウルトラマンが復活するまでは、TVでレギュラー放送されてる特撮ものは戦隊とメタルヒーローだけという寂しい時代が長らく続いていましたが、なぜかこの年だけはテレビ東京が単発の特撮ヒーロー番組を2本、新たに持ってました。 片方は東映の『超光戦士シャンゼリオン』、もう片方は東宝の『七星闘神ガイファード』と言います。 制作会社は異なりますが、どちらもスポンサーがバンダイではなく、主題歌にヒーロー名や固有名詞が入っておらず、戦隊などに比べて低予算…という共通点がありました。TV局側のプロデューサーも同じ人。
シャンゼリオンの主役はこの6年後の仮面ライダー龍騎に出てくる王蛇の萩野氏なのですが、とてつもなく明るいナンパな性格でした。なお変身前の名前が「涼村焼(あきら)」というのですが、王蛇の弟の名前が「浅倉焼」だったのはこのことのオマージュです。変身ポーズもちょっと似てます。 龍騎本放送当時にDVDボックスが出たのですが、龍騎の枠内でCMやってました。「シャンゼリオンの、焼くんだよ〜〜♪」。更に雑誌に載った広告では「どこかの誰かさんみたいにイライラしながら待ってた皆、お待たせ〜」とか書かれてました。 スポンサーはセガでしたけど、東映ヒーロー同様変身アイテムやら手持ち武器やらサポートロボやら、おもちゃも色々出てましたね。あと主人公がセガサターンの格闘ゲームプレイしてるシーン出てきます。
一方ガイファードはというと、主役は日テレのミスターコンテストだかでグランプリを取った人で、準グランプリの人達と3人でユニット組んでました。 他の2人も特撮に出てまして、片方は映画の平成ハカイダーの主役、もう一人は重甲ビーファイターの2番目の人ですね。 シャンゼリオンの萩野さんが「ガイファードの主役の彼とは友達なんですよ」と言ってましたが、現在は体を壊して芸能界を引退、コンゴの難民支援をされてるそうです。 こちらは最初から半年だけという番組で、放送前から撮影がほぼ完了してました。メインスポンサーがゲーム会社のカプコンで、元々は特撮ヒーローではなくゲームのキャラクターとして企画されていたとか。 で、シャンゼリオンのセガと違ってカプコンはおもちゃを一切出しませんでした。ガイファードは素手の拳法で戦うヒーローで、手持ちの剣や銃は無し。変身アイテムも無し。サポートロボットも無し。変身前はカワサキのバイクに乗ってますが、変身後はマシン一切無し。 なおキカイダーの時貸しただけのサイドカーが、その日のうちに勝手に黄色く塗られたりウィング付けられたり砂利道走らされてボコボコにされたりで、特撮のマシン提供を控えていたカワサキが久々にスポンサーに付いた特撮でした。 サブのスポンサーであるタカラからソフビが出たのと、あとは食玩の小さいプラモぐらいですかね、発売されたおもちゃは。 敵ボスを演じたのは後の仮面ライダークウガのラ・ドルド・グの人で、声は何の因果かハカイダーの飯塚さん。
さて、ストーリーはと言うと…主人公は悪の組織に拉致られてサイボーグ改造をされるのだが洗脳される前に脱出し…って仮面ライダー1号やんけ。第2話もライダー1号と似たような話でした。東映じゃなく東宝なのに。 素手で戦うことも相まって、それこそ昭和ライダーのように泥臭い戦い方をするヒーローでした。主題歌はやたら爽やかな青春ソングでしたけど。 あとエンディングテーマは大人の女性目線の失恋ソングで、しかもなぜか2番の後半からの30秒ぐらいしかテレビで流れないという…。 番組のサウンドトラックCDも発売されてましたが、なぜか同じカプコン製のゲーム「バイオハザード1」の主題歌も収録されてました。
で、元々ゲームソフトのキャラとして企画されていたためか、放送終了の2年後に突然ゲームが出たんですよね、サターンとプレステで。 しかも格闘ゲームではなくアドベンチャーゲームで、その上主人公はガイファードではなくテレビの総集編に名前が出てきただけの「敵組織に改造されて戦闘員にされちゃった人」という謎チョイス…。
うーむ、そもそもの企画からして謎だらけのヒーロー番組でしたわ、ガイファード。 シャンゼリオンは30周年イベントとかやってるのに、こっちは半ば忘れ去られてますし…。
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No.647 2026/01/01(Thu) 21:56:20
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