掲示板
何でもお気軽に書いていってくださいね。

何が違うの? 投稿者:オグラ 引用

SPD−SW2000Dと開発中のDuoBassoとでは、いったい何が違うのですか?詳しく教えてください。
たとえばスペックとか・・。

No.360 2003/10/06(Mon) 00:04:08

 
Re: 何が違うの? 投稿者:murata [MAIL] 引用

ルームチューニングのために今から青森まで出かけて8日に戻る予定です。暫くお待ち下さい。

No.361 2003/10/06(Mon) 03:49:33

 
SW2000DとDuoBassoの相違点 投稿者:murata [MAIL] 引用

景気が悪過ぎて"DuoBasso"など新製品の発売を躊躇していますが、そろそろいいかな?・・・ と思い始めています。

■SW2000D vs DuoBasso■
一体型のサブウーファは、SW1600 --> SW1600A --> SW2000Dと進化しました。音質改善のためのモデルチェンジですが、パワーアンプの性能アップが主な目的でした。

オーディオ各社からデジタルパワーアンプの新製品が多数発表されていますが、サブウーファ用に限れば、デジタル・パワーアンプの性能は必要十分なれベルに到達しました。SW1600 --> SW2000D へのアップグレードを実施する予定です。

一方SWシリーズサブウーファのDSP部分の性能はあまり進化していません。1990年頃から使い続けたゼネコンの研究所向けのシステム(コンサートホール設計支援。超低音の騒音公害シミュレーション。1Hzまで制御可能なFIRフィルター)のダウンサイジングであり、10Hzまで制御できれば良いサブウーファには最初から必要十分な性能が確保できていたからです。

ところが最近になってDSPの演算能力が急激にアップし、SW2000DのDSP比で32倍の演算能力のチップが入手可能になりました。このチップを使いデジタル信号処理部分の性能を大幅にアップさせるサブウーファがDuoBassoです。

■スペックの比較■
<DSP>
SW2000 :TI,TMS320C67x,Clock74MHz
DuoBasso :TI,TMS320C64x,Clock600MHz
http://www.tij.co.jp/jsc/docs/dsps/product/c6000/index.htm

<FS>
SW2000D :12kHz
DuoBasso :96kHz
・120Hz以下だけを再生するサブウーファですから、Fs=12kHzで不足はありません。しかし信号処理にかかる時間を可能な限り短くしようとすると、Codec(A/D+D/A)に内蔵されているFIRフィルターの群遅延も短いに越したことはありません。Codecのフィルターは固定長のため、Fsをアップすると比例してディレーが短くなり、12kHz -> 96kHzでは1/8になります。

<スピーカーユニット>
SW2000D :30cmコーン×2、定格入力200W×2、瞬間最大入力600W×2
DuoBasso :30cmコーン×2、定格入力600w×2、瞬間最大入力1200W×2

<パワーアンプ>
1200W×2

■機能の比較■
<ピュアオーディオ入出力>
SW2000D :ステレオ入力 -> Lch&Rch加算 -> モノーラル出力
DuoBasso :ステレオ入力 -> L&R2系統で信号処理 -> ステレオ出力

No.362 2003/10/12(Sun) 12:22:07


新製品は? 投稿者:セプ太 引用

● FIR(直線位相)イコライザー
● FIRデジタルプリアンプ
● FIRデジタルチャネルディバイダー
100〜1000dB/oct

の発売の目処はいかがなものでしょうか?

No.346 2003/08/23(Sat) 15:29:35

 
Re: 新製品は? 投稿者:ひろ 引用

私も首を長くして待ってます。

もしかして、TIのクロックの高い石の出荷待ちでしょうか?

No.348 2003/08/25(Mon) 22:44:49

 
Re: 新製品は? 投稿者:ムラタ [HOME] [MAIL] 引用

サーロジックの村田です。新製品が遅れていて申し訳ございません。理由は二つあり、一つはお察しの通りDSPの能力不足です。これはDSPの数で解決できるものなので、FIRのチャンデバは試作(P1-KitのDSPで作った)を終了しています。
http://www.salogic.com/photo/ChDev1.htm

DSPを使った製品は操作系を変更するだけで中身は同じですから、イコライザー、デジタルプり、チャンデバ共に完成していると言えなくはありません。また操作パネルに沢山のツマミやスイッチが必要になるので、パソコンの画面を操作パネルにせざるを得なくなりますが、1台に全てを入れることも可能です。ただ現行品のDSP1個では計算速度に余裕がなく、複数個にするとコストが下がらず、96kHz/24bitのFIR機器の製品化を躊躇しています。

二つ目は、あまりの景気の悪さです。もう少し景気が良ければ多少のコストアップは許容範囲でしょうから、むしろこちらの要因が大きいですね。

弊社のDSPシステムはゼネコンや放送関連の研究所に1000万円超で納品していたものをダウンサイジングしたもので、DSPの性能UPによりプロ向けの数百万円のものであれば何時でも出荷可能です。しかしきっとお客様のご希望価格が30万円代程度であろうと予測していますので、50台程度の数が見込めないと製品化が難しいのです。製品として発表してしまうと売れないうちに陳腐化してしまうに違いないと危惧しています。

最近ルームチューニングのためにお客様宅に伺う機会が多いのですが、せっかくの高価なオーディオ機器がその能力を発揮できずにいるケースを良く拝見します。昨今のように景気が悪い時期は、小額の費用で済む音質の改善法をお勧めするのがベストだと思い、ルームチューニングアイテムの開発に時間を割いているのもFIR機器の開発が遅れている要因です。

オーディオ機器を買い換えたり、ケーブルを交換すると音の解像度や音質が変化します。適切なルームチューニングを実施すると、それに加え、楽器個々の立体的な存在感が変化し、コンサートホールの広さが再現できるようになります。しかも費用は機器買い換えの1/10位のものです。

FIRのデジタル信号処理はアナログやIIRのデジタル信号処理では不可能であった直線位相を実現することができます。例えばIIRのチャネル・デバイダーはSPユニット毎にディレータイムを設定することでクロスポイントの位相を合わせることができます、しかしその周辺の周波数では位相が全く合わないのです。従って遮断しきれていないSPからの音漏れが位相干渉を起こし、音像の立体感を損ないます。位相的要素も含めて実音に微妙にからみつく残響音の表情がコンサートホールの個性になるのですが、その個性も希薄になり、ホールの緊張感や空気感が乏しい音になってしまうのです。

今の時期にルームチューニングの必要性を理解していただき、実施していただくことができれば、景気が回復し、社会不安が解消したときに、FIR機器の素晴らしさを実感して頂けると思います。

入り難いけれどもDSPの入手は不可能ではありません、外観にこだわらないカスタム・メイドでよろしければご提供は可能です。一品生産なので市販のケースを利用して作らざるを得ず、P1Kitのような外観になります。コストはご希望内容にもよりますが、DSP1個で済む範囲の機能であれば30万円台が可能と思います。

No.349 2003/08/26(Tue) 16:33:54

 
Re: 新製品は? 投稿者:ひろ 引用

いろいろ聞きたい、聞いてもらいたいところですが、とりあえず二つ。

1:ソフト(操作環境)はどうしてるのでしょうか
ファームではなく、PC上のソフトの話です。出来れば、TactのRCSのようにイコライジング・チャンネルディバイダ-が同時に操作できるような統合されたものが嬉しいところです。あと、接続はUSB(出来れば2.0)でUSBオーディオにも対応してもらえるとなお嬉しいところです。

2:一つのDSP(600M?)で出来ることってどれくらいなのでしょうか。FIRフィルタのタップ数をどれくらいに取るか、にもよると思うのですが、個人的には1Hz単位、300dB/octでも十分に思えます。サンプリングレイト次第で変わりそうですが、目安だけでも。

No.350 2003/08/28(Thu) 23:33:41

 
Re: 新製品は? 投稿者:ムラタ [HOME] [MAIL] 引用

週に2回の出張チューニングのために時間が取れませんので、簡単なことから順不同でお答えし、残りは後日追加します。

> 一つのDSP(600M?)で出来ることってどれくらいなのでしょうか。
■ まず日本TIのC64xのスペックが下記です。
http://www.tij.co.jp/jsc/docs/dsps/product/c6000/index.htm

600MHzのC64xで16ビットのMMACが2,400,000,000回/secです。64xのプログラムを書いた実績は無いので、考え違いがあるかもしれませんが、Hiend Audioに必須の32bit-MACCでは 1,200,000,000回/secと思います。つまり一秒間に12億回の積和演算が実行できます。

FS=96kHzの1クロック以内に実行できる積和演算は(概算なので 96k-->100kとして計算)、1,200,000,000/100,000=12,000回です。つまりモノーラルで 12,000TAP、ステレオで 6,000TAPのFIRフィルターが実現できます。

チャネル・デバイダーを実現するためのタップ数は、そのクロスポイントの周波数に逆比例するので、クロス周波数が低いほど沢山のタップを必要とします。概算ですが一番低いクロスポイントが 300Hz以上であれば、3Wayステレオが可能と思います。

> 個人的には1Hz単位、300dB/octでも十分に思えます。
■ 1Hz単位の任意特性のFIRフィルタ、または 1Hz毎にポイントのあるFIRのGEQを想定されているのだと思いますが、FS=96kHz、ステレオ仕様での計算結果は下記のようになります。

<任意特性のFIRフィルター>
必要タップ数:131,072TAP
C64x-600MHzの能力:6,000TAP
C64xの必要数:131,072/6,000=22個

<FIR-グラフィックイコライザ>
必要タップ数:917,504TAP
C64x-600MHzの能力:6,000TAP
C64xの必要数:917,504/6,000=153個

タップ数は下記システムによる検証データを元に計算し直したものです。
http://www.salogic.com/home.files/solution/omni-mix.htm

No.352 2003/08/29(Fri) 15:14:17

 
Re: 新製品は? 投稿者:オグラ 引用

> 週に2回の出張チューニングのために時間が取れませんので、簡単なことから順不同でお答えし、残りは後日追加します。
>
> > 一つのDSP(600M?)で出来ることってどれくらいなのでしょうか。
> ■ まず日本TIのC64xのスペックが下記です。
> http://www.tij.co.jp/jsc/docs/dsps/product/c6000/index.htm
>
> 600MHzのC64xで16ビットのMMACが2,400,000,000回/secです。64xのプログラムを書いた実績は無いので、考え違いがあるかもしれませんが、Hiend Audioに必須の32bit-MACCでは 1,200,000,000回/secと思います。つまり一秒間に12億回の積和演算が実行できます。
>
> FS=96kHzの1クロック以内に実行できる積和演算は(概算なので 96k-->100kとして計算)、1,200,000,000/100,000=12,000回です。つまりモノーラルで 12,000TAP、ステレオで 6,000TAPのFIRフィルターが実現できます。
>
> チャネル・デバイダーを実現するためのタップ数は、そのクロスポイントの周波数に逆比例するので、クロス周波数が低いほど沢山のタップを必要とします。概算ですが一番低いクロスポイントが 300Hz以上であれば、3Wayステレオが可能と思います。
>
> > 個人的には1Hz単位、300dB/octでも十分に思えます。
> ■ 1Hz単位の任意特性のFIRフィルタ、または 1Hz毎にポイントのあるFIRのGEQを想定されているのだと思いますが、FS=96kHz、ステレオ仕様での計算結果は下記のようになります。
>
> <任意特性のFIRフィルター>
> 必要タップ数:131,072TAP
> C64x-600MHzの能力:6,000TAP
> C64xの必要数:131,072/6,000=22個
>
> <FIR-グラフィックイコライザ>
> 必要タップ数:917,504TAP
> C64x-600MHzの能力:6,000TAP
> C64xの必要数:917,504/6,000=153個
>
> タップ数は下記システムによる検証データを元に計算し直したものです。
> http://www.salogic.com/home.files/solution/omni-mix.htm


FPGAのXilinx Virtex-II Proを使ってみてはいかがでしょう?300MHz、8ビット演算で1 Trillion MACs/sを記録するそうです。仮に32ビット演算させると、
2500億回の積和演算が実行できます。
つまり1個のチップでステレオ1250,000TAPのFIRフィルターが実現できます。そうすると任意特性のFIRフィルターとFIR-グラフィックイコライザが1つのチップで実現することになります。

No.355 2003/09/03(Wed) 00:42:16

 
Re: 新製品は? 投稿者:ムラタ [HOME] [MAIL] 引用

FPGAのXilinx Virtex-II ProをHPで調べてみましたが、中程度の能力のもので、

@180,000円程度(XC2VP70,2003年第2四半期における25,000個購入時の単価)です。チップ単価と開発費の制約で民生機に使うのは無理と思います。

オーディオ用で1Hz毎に上げ下げができるGEQが必要とすれば、定在波による部屋のF特のあばれの修正でしょうか?、1〜20kHzで20,000ポイント、1〜40kHzなら40,000ポイントのGEQになります。

http://www.club.sense.panasonic.co.jp/club/technics/consulting/listening7/listening7_1.html
にあるように、定在波の節の部分は位相干渉により音が無いエリアです。従って直線位相のEQでどれだけUPしてもF特の修正はできません。100dBUPすれば、打ち消し音も100dBUPし結果0のままです。市販のGEQでF特が修正できるように見えるのは、アナログあるいはIIRで位相がでたらめだからで、ディップのポイントの隣の山による位相干渉でF特が平らになったように見えるだけです。

1980〜90年代に施工された録音スタジオには必ずGEQが備えられていました、しかしレコーディングエンジニアに受け入れられず、使われた例はありません。綺麗な位相干渉が出る狭い空間ではGEQが有効に働かないのと同時に、音源の位相がでたらめになり、楽器、特にエコーの奥行きが欠落し、バランスが取れなくなるからです。

反射音の影響を消すために一番大事な直接音(SPの音)をいじってはいけないと考えるのが妥当です。部屋の音は部屋のチューニングで直した方が良い結果を生みますし、ずっと安上がりです。

PAではGEQが多用されますがハウリングの防止がメインであり、音質調整ではありません。但し広い空間で無数の干渉音により干渉自体が白色化されているのでF特調整も可能と思います。

FIRフィルターが絶大な能力を発揮するのは直線位相のチャネルデバイダーと直線位相のGEQ(音源の音質調整)です。そしてこの用途に使うFIRフィルターの係数ファイル(周波数特性を決定するもの)設計のポイントは、低音域をいかに短いタップでコントロールするかであり、オーディオ各社の企業秘密でもあります。従って長大タップのFIRフィルターの応用製品をサーロジックの民生品として商品化する予定はいまのところありません。予算無制限の業務用の特機であれば製作可能です。下記がその一例です。
http://www.salogic.com/home.files/solution/omni-mix.htm
http://www.noe.co.jp/news/03/03meca2.html

長大タップのFIRフィルターはFIRフィルターの欠点が聴覚の許容範囲を超えてしまうため音がよくありません。どのあたりが限界かについてはっきりした文献はないと思いますが、短いに越したことはありません。サーロジックがサブウーファを徹底的に追求したのは、FIRフィルターによる超低音の制御法が確立できれば、他の帯域は自ずと答えが得られるからです。

No.357 2003/09/04(Thu) 07:58:55

 
チャンデバは是非・・・ 投稿者:ゴウド 引用

チャンデバは是非欲しいですね。
現在はJBL S−9500ですが、将来的には
ウエストレイクを導入しようとしています。
そうなると、どうしても欲しいのです。
気長に待つしかないですね〜。

No.359 2003/09/28(Sun) 09:43:18


音響 投稿者:krell [MAIL] 引用

管理者様、皆様、初めて書き込みいたします。よろしくお願いします。念願のオーディオルームが完成し、いざ音だしをしたところ、ブーミングが酷く床にカーペットを引いたり、機器のラックや、ソファーを置いてなんとなく部屋?らしくなってきたころからブーミングがとれてきました。しかし、フラッターエコーは収まらない為、こちらに記載されていた方法で(手を叩く)その方向の壁に?@厚めの布を吊り下げ、天井には、やはり?A布で波を打たせるようビヨで止めてみました。そこまでしなくても?@でその効果がありました。暫くこの状態で聴いていますが、なんとなく物足りません。リスニングポイントで聴いていると低域が余り伝わらず、むしろその後ろのソファー(壁面)で聴いているほうが低域が伝わります。リスニングポイントで聴いていると私の耳も悪いのでしょうが、臨場感がないのです。SPは、4344下に石ボードを引きSPと石の間に金属のインシュレーター(3点支持)をかませています。SPの向きもポジション向いています。高さは、床から15センチ程です。

出来上がったばかりは部屋は、かなりライブかななんて思っていましたが今は、なんとなくもの足りない感じをしています。最初はグライコを入れてブーミングな周波数を押さえていました。現在は使っていません。いまだチャンデバが固定できない状態です。

部屋の特性はそれぞれに違うし、好みの音も人により違うと思うのですが、ずっと聴いていたい感じにもっとしたいと考えています。取り留めの無い悩みでお答えにくいかと存じます。ご助言いただけたら幸いです。

部屋の外寸 5.460×3.640高さ2.8M(12畳)仕様・床材10×10×10cm(木レンガ)下地モルタル・壁材3cm厚の杉板下地5cm厚スタイロフォーム・天井 吸音パネル。

No.351 2003/08/29(Fri) 14:25:11

 
Re: 音響 投稿者:ムラタ [HOME] [MAIL] 引用

サーロジックの村田です。幾つか質問させてください。

1.躯体はRCですか?、木造ですか?

2.木レンガの下のモルタルは飛び跳ねるとゆさゆさ揺れるのですか、それとも地面の上のRCのように固定されているのですか?

3.壁面の杉板を叩いたときの音と、壁強度を教えてください。スタイロフォームの更に後ろの材質は何ですか?

4.天井の吸音パネルを叩いたときの音と、強度を教えてください。下地はスタイロフォームですか?

多分下記のページに該当するものがあると思います、見当を付けておいてください。

http://www.salogic.com/Basic-RoomTuning/Basic-RoomTuning.htm

http://www.salogic.com/Basic-RoomTuning1/RC-Wall-FrontTuning.htm

http://www.salogic.com/home.files/solution/scalar-instructions.htm

http://www.salogic.com/home.files/room-tuning/room-tun.htm

No.353 2003/08/31(Sun) 20:27:00

 
Re: 音響 投稿者:krell 引用

> サーロジックの村田です。幾つか質問させてください。
>村田様、お世話になります。
> 1.躯体はRCですか?、木造ですか?
> 在来の木造、平屋切妻屋根です。
> 2.木レンガの下のモルタルは飛び跳ねるとゆさゆさ揺れるのですか、それとも地面の上のRCのように固定されているのですか?
>10cm厚のコンクリートの上に木レンガ個々にボンドを付けて張り合わせています。ぐらつきはありません。
> 3.壁面の杉板を叩いたときの音と、壁強度を教えてください。スタイロフォームの更に後ろの材質は何ですか?
> ドンドンという比較的硬い音です。スタイロフォームの後ろはコンパネ(ベニヤ板ではない)外壁はモルタルの上に吹きつけ塗装してあります。
> 4.天井の吸音パネルを叩いたときの音と、強度を教えてください。下地はスタイロフォームですか?
> 叩いた音はまだ試みておりません。天井はフラットでコンパネにスタイロフォーム、吸音パネルで挟んだ状態です。
> 多分下記のページに該当するものがあると思います、見当を付けておいてください。
>
> http://www.salogic.com/Basic-RoomTuning/Basic-RoomTuning.htm
>
> http://www.salogic.com/Basic-RoomTuning1/RC-Wall-FrontTuning.htm
>
> http://www.salogic.com/home.files/solution/scalar-instructions.htm
>
> http://www.salogic.com/home.files/room-tuning/room-tun.htm


上記のHpを拝見いたしましたところ最初のHP参考になります。それと(定在波3)ですか、3.4番目のHPも大変参考になりました。部屋の横使いは一番手っ取り早い方法かもしれません。実のところ縦使いが格好良いかななんて思っていてなかなか横使いにいけないです。自分ながら困った素人でお恥ずかしい限りです。

追、吸音・拡散材料の代用でホームセンターなんかで手にはいりますか?また、作れますか?今考えているのは、近くの画材店に売っているタペストリーをフラッターエコーの発生場所に掛け部屋の見栄えをなんて考えております。

村田様、初めての投稿者に対し、お答え頂きまして感謝申し上げます。今後共よろしくご指導ください。

No.354 2003/09/01(Mon) 10:17:52

 
Re: 音響 投稿者:ムラタ [HOME] [MAIL] 引用

スタイロフォームをネットで調べて見ましたが、音的には発砲スチロールをを硬くしたようなものかな?、と思っています。発砲スチロールを叩いた時のようなカサついた鳴りがあれば対策が必要ですが、とりあえず鳴らないと仮定しておきます。

> ぐらつきはありません。
> ドンドンという比較的硬い音。
> 天井はコンパネにスタイロフォーム、吸音パネルで挟んだ状態。



床や壁は硬い音のようですから壁振動のブーミングは無いものとして、まずフラッターエコー退治を徹底的に行い、次に部屋の響きを好みに合わせます。

フラッター退治のポイントは初期反射音や残響音の高音域を減らさずに響きだけを処理することです。高音域の吸音体を極力使わない、やむおえず使う場合は拡散スカラホールやLVパネルのような高音域の反射体と併用する、布系だけで処理すると、確実に音楽がつまらなくなります。

> なんとなく物足りません。リスニングポイントで聴いていると低域が余り伝わらず、むしろその後ろのソファー(壁面)で聴いているほうが低域が伝わります。・・・ 臨場感がないのです・・・。

リスニングポイントに低音が無いのは、定在波によるものでしょう。
http://www.club.sense.panasonic.co.jp/club/technics/consulting/listening7/listening7_1.html
http://www.club.sense.panasonic.co.jp/club/technics/consulting/listening7/listening7_2.html
http://www.club.sense.panasonic.co.jp/club/technics/consulting/listening7/listening7_3.html

改善の手法は下記3種類です。
1.部屋寸法の整数分の1の場所からリスニングポイントを外す。
2.StainVeilパネルなど、重量のあるパネルで部屋の形状を変え、リスニングポイントに定在波の山を重ねる。
3.リスニングポイントの直ぐ後ろにLV,StainVeilパネルなどを屏風のように置き、定在波の山をリスニングポイントに作る(50Hz以下の超低音が上昇傾向のとき、音楽をずっと聴いていたい音になる)。

”なんとなく物足りない、音楽がつまらない”のはフラッターエコーによるもの、あるいは吸音と反射のバランスが悪い時の症状です。文面から推測すると高音域吸音過多、低音域吸音不足です。となるとお勧めできる調音体は、高音域拡散反射と低音域吸音が同時に実現できるものがよく、LVパネル、StainVeilパネル、QRDなどです。
http://www.salogic.com/home.files/StainVeil-Room01.htm
http://www.dynamicaudio.com/new-audio/sh/5f/lineup_qrd01.html

LVパネル、StainVeilパネルは、センターパネルの角度を微調整することで、ステージ上の楽器定位と奥行きを好みに合わせることができます。

> ずっと聴いていたい感じにもっとしたいと考えています。
現場を拝見していないし、写真も無いので具体的なご提案が出来なくて申し訳ございません。
http://www.salogic.com/Basic-RoomTuning/Basic-RoomTuning.htm
に書いてあることを一つ一つ確実に実施していただくと実現できることです。時間と試行錯誤で解決できます。

予算が許せば弊社のキャンペーンをご利用下さい。木造の遮音率程度(遮音率が高いと低音の吸音方法を現場で考えなければならない)であれば数時間で調音可能と思います。
http://www.salogic.com/home.files/shop/campaign01.htm
http://www.salogic.com/home.files/panel/LV-plus.htm

No.356 2003/09/04(Thu) 04:12:56


D.Cube2の使いこなし 投稿者:T.N. [MAIL] 引用

使用者からの情報が少ないようですので、私なりに当初より改善できた使いこなしを書いてみます。ここでは他に書かれていることは割愛します。

1. 裏面の放熱版を大地アースに落とす。本体からのノイズは少なくないようです。銅テープで取り付けネジにアース線を接続します。この時アース線は他の配線や金属製の電源タップなどから可能な限り離します。出来ればアース線(棒)も別にした方が良いです。これに留意しないと効果は有りません。例えればここは下水管です。なお付属のACコードもノイズの観点から変更します。私はAETのGAIAを使用しています。
2. 本体脚にスパイクを追加。発生する振動はかなりの物ですからスパイクは必要です。費用を掛けたくなかったので暫定的に余っているBDRのコーンを使いました。これを使うと位置の調整が困難になりますので、MDFのボードを下に敷きます。
警告:この作業は危険を伴い、また本体脚を破損する可能性が有ります。
3. 位置をミリ単位でメインSPと合わせる。これが一番重要で効果のある事です。音を聞きながら少しずつ動かして調整します。先にメインSPの左右も逸品館のレーザセッターで合わせておきます。試しに調整後1ミリずらして見るとセンターに小さく定位した音像が大きく広がる事が解ります。メインSPの調整もそうですが、正確に合わせた音とだいたい合わせた音は全く違います。だいたい位置を合わせたものと合わせていないものはたいして違いは有りません。(距離設定を10センチ変えても気が付かないかも)
4. LFE入力は使わない。設計意図とは異なる使い方で異論も有るでしょうが、私はAVアンプ設定で、LFEをメインSPミックスにし左右信号から抽出したLFE音でCubeから出すようにしています。こうすると臨場感がかなり良くなります。ただし私の場合メインSPが昔の軽い38センチのウーハなので、小径のウーハ程LFE音重畳の悪影響が無いので一般に勧められる方法では有りません。他のサブウーハを使っていた頃からこうしています。
5. 使用しないLFE入力はショートする。これをやってみると外部ノイズの影響が確認出来ます。ここは取り説にあるように高音カットしていません。またLFEレベル調整VR、ルームチューニングVRも最小にします。入力をショートしていても効果が有るようです。機会が有るたびに書いていますが、未使用の入力ラインは原始的ですが配線をつながず出来ればショートするべきです。費用が掛からず音が良くなります。(悪くならないだけです)特にフォノ入力がある場合は必ずショートプラグを差してください。

以上は私が行って改善できた事です。どう良くなったかはあえて書きません。
最後にこの掲示板を盛り上げるために、この文章を読んだ方は短くてもかまいませんのでコメントをお願いします。私がこの文章を書くのに1時間掛かりました。何の見返りも期待はしていませんが、何の反応も無いのは悲しいことです。

No.344 2003/08/15(Fri) 11:26:16

 
Re: D.Cube2の使いこなし 投稿者:K.U 引用

私はD,cubeを使い初めて半年程になります。逸品館の掲示板からこちらに来てみました。 ACコードは付属品をそのまま使っていますがこれから試してみようと思います。アースとは観点が凄いですね。自分も試したいですが大地アースといいますとアース線は実際にはどこに落とせば良いでしょう? 野外まで引いていられるのでしょうか。
 スパイクは私も当初考えましたが既製の脚が大きくこれより大きく、合うスパイクが無いのと強固そうなので不要かと思いました。ただ直接床にはおかずに厚めで重量のあるボードを敷いています。無いときと比較はしていませんが。敷かないよりはいいはずです。 

 位置の調整ですがこれが一番の要ですね。私はレーザーセッターはメインのフロントには使いましたが、d,cubeにはどうしたら活かせるか解りません。スペースの都合、フロントSPの中央よりかなり右寄りにしています。聴感上はだいたい合ってるようには鳴っています。ミリ単位で聴きながらやって行くしかありませんね。  以上ですがT.Nさんの使いこなしはとても参考になりました。

No.345 2003/08/16(Sat) 19:13:56

 
Re: D.Cube2の使いこなし 投稿者:T.N. [MAIL] 引用

> アースとは観点が凄いですね。自分も試したいですが大地アースといいますとアース線は実際にはどこに落とせば良いでしょう? 野外まで引いていられるのでしょうか。
屋外に90cmのアース棒を3本と短いアース棒1本(長さを失念しました。何れも松下の製品をオヤイデ電気で購入)を個別配線で2階の部屋から屋外に引いています。外壁を太い線が這うことになるので人には勧められません。エアコンの配管に沿わせて目立たなくしてました。
最近はオーディオ機器にもDSPやスイッチング電源が使われるようになりました。私は産業用スイッチング電源やインバータの設計をしていますので、ノイズの測定や対策を多少知っています。経験からこういった機器では入出力の配線と放熱器からノイズが出るのですが、耳で製品を作って行く場合音が悪くなるのでノイズ対策しないケースが多いようです。私は過去にイギリスのガレージメーカーのD/Aコンバータを使っていた時期が有りました。高サンプリングでアナログフィルターを追放した製品ですが、ノイズが多いのでTVの画面に縞が入り他の機器の音も劣化させていました。オーディオ機器ではノイズ規格は無いようですが、大きなメーカでは電波暗室でノイズ測定し対策しているようです。(内部写真を見る限りは)お金を掛けて音を悪くしていることになりますが、例えば音が悪くなると言ってヒューズを取る事は出来ません。しかし音が悪い製品は誰も買わないのも事実です。
発生するノイズの大小を問わず、他の機器に影響は与える筈ですから使用者側のノイズ対策もやってみる価値は有ります。ただ効果は使用環境で異なります。
>  スパイクは私も当初考えましたが既製の脚が大きくこれより大きく、合うスパイクが無いのと強固そうなので不要かと思いました。
音を出している時キャビネットに触れるとと解りますがかなりの振動です。スパイクを使うと音が非常に明確になります。ところでD.Cude2には着脱出来るネットが付いています。当初使用周波数帯域が低いのとデザインの観点からネットを付けていましたが、スパイクを追加するとネットの有り無しの違いがかなり大きくなります。一般のSPでネットを付けて使用している人はあまりいないと思いますが、Cudeの場合ネットを付けているケースは多いかもしれません。スパイクのおかげでネットがあるとはっきりと音が劣化するのが解ります。まさに空気抵抗になっているようです。
>  位置の調整ですがこれが一番の要ですね。私はレーザーセッターはメインのフロントには使いましたが、d,cubeにはどうしたら活かせるか解りません。スペースの都合、フロントSPの中央よりかなり右寄りにしています。聴感上はだいたい合ってるようには鳴っています。ミリ単位で聴きながらやって行くしかありませんね。
私も元々狭い部屋に不釣り合いな大きなSPが有った所へD.cude2とバイアンプにするためのラックを追加したため置く場所の選択は出来ませんでした。従って置けた場所での調整しかしていませんが、低周波でほぼ無指向性なのと音源が1個なのでメインSPと合わせるだけで良いのでは無いでしょうか。これがこの製品のコンセプトの筈です。−>村田さん違いますか。
>  以上ですがT.Nさんの使いこなしはとても参考になりました。
お役に立てて投稿した甲斐が有りました。新たな使用者の投稿を待ってます。

No.347 2003/08/24(Sun) 00:42:45


サブウーファーに使えるユニットは? 投稿者:ナスカワコウボウ [MAIL] 引用

はじめまして。お忙しいところ恐れ入ります。
密閉ローブーストタイプのサブウーファーを製作しようと思っておりますが、10〜12インチのユニットで何かお勧めのものはありますでしょうか。
おそらくカーオーディオ用のサブウーファーユニットの中に使えるものがあるのではと思いますが、コーンに派手なロゴがついているものや、フレームに華美な装飾の施されているものが多くそういったものは性能が良くても使う気になりません。インフィニティやMAXのものがデザイン的に地味(?)で好みなのですが。

No.296 2003/02/15(Sat) 14:57:29

 
ピュア・オーディオ用のウーファーは大振幅で分割振動が発生し、ローブースト向きではありません 投稿者:ムラタ 引用

ローブーストに耐えるスピーカーユニットを探すのは非常に困難です。ユニットのパラメータで使えそうなものを選んで購入しても、使えるものに遭遇する確立はかなり低いと思います。

<パラメータで探す方法>
http://www.salogic.com/home.files/p1kit/p1kit.htm
フォステクスのユニットを例に上げていますが、ユニットは入手していません。未確認です。

弊社"SW1600"で採用したユニットはパイオニアのカーオーディオ用ですが、モデルチェンジされ、最近の製品はローブーストの用途には向きません。弊社周辺のカー用品店で見る限り、現行品に使えるものは見当たりません。

D.Cube2に採用したユニットは"mercury speakers"のオーダーメイド品ですが、原型となった市販品を使われるのが無難と思います。
VX250DK、VX300DK、VH250DK、VH300DKなどがお勧めです。
http://www.mercuryspeakers.com/starframe.htm

ローブーストする場合、板材の種類にかかわらずキャビネットの板厚は24mmでは不足です。30mm以上にするとタイトな低音が得られます。

No.297 2003/02/15(Sat) 16:01:50

 
Re: サブウーファーに使えるユニットは? 投稿者:ナスカワコウボウ [MAIL] 引用

早速のご返事ありがとうございます。
大変参考になりました。

No.321 2003/02/16(Sun) 13:59:19

 
Re: サブウーファーに使えるユニットは? 投稿者:ナスカワコウボウ 引用

先日は貴重な情報をいただきありがとうございました。

個人的なケースでの質問で恐縮です。部屋のエアボリュームとサブウーファーの関係
についてお伺いしたいのですが、よろしくお願いいたします。

私の場合、自宅の作業場(ギター製作工房です)をリスニングスペースとしており、広
さが約50畳、天井高約3メートルで、普通の6畳間の約10倍のエアボリュームがあり
ます。
床は全面コンクリート、天井はそのまま2階倉庫の床になっており12ミリ合板2枚重
ねで比較的強度はあります。
壁面はいわゆるプレハブ(工事現場にあるようなもの)と同じで2.5mmの極薄合板でグ
ラスウールをサンドイッチしたパネル、外壁は金属サイディングです。作業場なので
内装はなしですが、壁掛け金具など打つ必要のある場所はところどころコンパネで補
強してあります。
内壁の合板ですが、たたいてみても尾をひくような鳴り方はしません。うすすぎるた
めグラスウールの程度のものでも充分ダンプされているのでしょうか。
吸音材の類のものはほとんどありませんが、木工機械や作業台など入っておりますの
でフラッターエコーはありません。

音はかなり外へ抜けますが、低音不足を感じるほどではありません。
幸い、周囲は駐車場、倉庫、空き地、近所には自動車修理屋、板金屋といった場所柄
で、日中なら結構な音量がだせます。

メインスピーカーまでの距離は5メートル、スピーカーの間隔は約3.2メートル、床
は作業スペースのためスピーカーは置けませんので床から約2メートルの高さになる
よう天吊り(といっても普通の家の床に設置するよりは頑丈にしています)です。
普段は仕事をしながら立った姿勢で聞きますので、音像の位置が高すぎるという感じ
はしません。

ここにサブウーファーを設置したいのですが、先述のとおり天井付近への設置になり
ますので、それなりの工夫が必要と思います。
具体的には、御社製品SPD−W1600のようにユニットを2台背中合わせにし、
反動をキャンセルするタイプがよさそうです。
重量も含め、なるべくコンパクトなものにしたいと思っておりますが、既製品では手
ごろなものが見当たりませんので、いきおい、自作となります。

そこで質問ですが、仮に10インチのユニット2台で密閉型エンクロージャーを構成
し、ローブーストをかけてドライブするとして、この広さのスペースで超低域(25
Hzくらいが目標)まで充分なレスポンスで再生することは可能でしょうか。
もちろん再生音量にもよると思いますが、ピアノが原寸大に感じられる程度の音量を
目指しています。
私が気になっているのは、振動板の面積に対して、部屋のエアボリュームが大きすぎ
ないかということなのですが、いかがでしょう。

ちなみに、実験のために持ち込んだヤマハの中型機(200Wくらいか?)はユニッ
トが頭打ちになり必要な音圧レベルはまったく得られません。レスポンスも30Hz
が何とかでるくらいのものです(カタログには20Hzから再生とうたっておりま
す)。
クロスオーバーには、テクニクスのデジタル・プログラマブル・プロセッサーなるも
のを使い、45Hz、−24dB/octでとりあえずはクロスするようです。余裕
ができれば御社のプロセッサーを使ってみたいものです。

御社の製品を購入するわけでもなく、まことに身勝手なる質問で恐縮ですが、超低域
再生は別物、フォステクスのユニットなどで何度か実験しておりますがことごとく失
敗しており、近くにノウハウのある知り合いもおりませんので悩んでいた折、御社の
HPを発見した次第です。

重ねて申し上げますが、私の都合による一方的な質問ですので、お答えをいただけな
くとも一向に構いません。

それでは、失礼致します。

-----------------------------------
ご了解を頂き、メールで頂いたものから転載です ムラタ

No.324 2003/02/18(Tue) 15:26:57

 
サブウーファの超低音は、設置される場所の条件により、”官能の超低音”、”だらしない低音感”のどちらにも成り得る 投稿者:ムラタ [HOME] [MAIL] 引用

ご返事遅くなりました。回答が難しそうですね・・・。
少しづつ書き足していきます。

> 10インチのユニット2台で密閉型エンクロージャーを構成し、ローブーストをかけてドライブするとして、この広さのスペースで超低域(25Hzくらいが目標)まで充分なレスポンスで再生することは可能でしょうか。

■サブウーファから目的の25Hzの低音が再生されているとしても、部屋の状況によって、時には ”聞こえたり”、時には ”聞こえなかったり”と言える帯域です。

■では、どのような条件のとき ”耳に聞こえる官能の超低音”になるのか。どのような条件のとき ”ミッドバスの膨らんだ、だらしない低音感”になってしまうのか。概略ご理解頂いてから本題に入らせて頂くことにします。

■■サブウーファ・サイドの条件■■
目的の周波数までレスポンスがあること。

当たり前のことですが、D.Cube2やSW1600Aの設置では次の接続で比較テストを行うことにしています。

1.CDのD/A出力 --> D.Cube2(SW1600A)の入力。
2.CDのD/A出力 --> PriAMP --> D.Cube2(SW1600A)の入力。

・この比較試聴で低音感に変化が出なければOKです。

D.Cube2の設置調整に伺い、ヌケの良い超低音が出ない、部屋の作りの何処かに問題があるはずだ、と3回調整に伺い、プリアンプのF特が原因であったことがあります。取り説のスペックは 5Hz〜300kHz/±1dBでした。

■■部屋サイドの条件■■
続く。もう暫くお待ち下さい。

No.328 2003/02/23(Sun) 22:44:00

 
ウーファーの高調波歪について 投稿者:ナスカワコウボウ [MAIL] 引用

お久しぶりです。またお世話になります。

ようやくサブウーファーが完成しました。早速調整にいそしんでおります。
まだ詳細な感想を述べられる段階ではないのですが、おおむね期待通りの効果が得られそうです。

ただ気になることもあり、アドバイスいただけたら幸いです。

特定の曲の特定の部分で、ウーファーが異音(高調波歪?)を発してしまうのです。
たとえば、久石譲のSuper Orchestra Night 2001の10曲目の最後のほうで効果音的にピストルの発砲音のような音が入っているのですが、この部分でバコッという異音が発生します。同時に他の楽器がなっているわけでもなく、あとから重ねられた音という感じもしないのです。
同じCDの中で頻繁になっている大太鼓などは50W以上のパワー(アナログテスターで実測、AC10Vレンジで振り切れる)がはいってもウーファーはびくともしないのですが、問題のピストル音は実測で2、3W程度、ウーファーの振動板自体もそれほど大きく振れるわけではないのです。
ただかなりハイスピードなパルス音ですので振動板がボイスコイルのスピードに一瞬ついていけてないのかなという感じもします。
他にも2、3似たような現象を確認しています。

何か有効な解決策はないものでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いいたします。

No.335 2003/05/02(Fri) 07:32:37

 
補足です 投稿者:ナスカワコウボウ [MAIL] 引用

前の投稿の補足です。
久石譲のディスクで大太鼓が50W超の音量のとき、問題のピストル音はテスター実測でピーク10〜20W程度です。そこで、この部分でユニットの異音が気にならなくなるまでサブウーファーのレベルを落としていくと、大体2〜3Wくらいになります。もちろんこの音量では全くの音量不足で、メインとバランスしません。

No.336 2003/05/03(Sat) 11:28:12

 
A/Dコンバータへの入力が、レベルオーバーの可能性が高いと思います。 投稿者:SALogic 村田 引用

生音を録音するとき、VUメータとピークメータをパラレルに接続しパルス的な音を観測すると、その指示値は大幅なズレを生じます。例えばドラムスで12dBくらいの指示誤差が出ます。

マイクロフォンの出力電圧に換算すると4倍、パワーアンプの出力パワーに換算すると16倍です。

大太鼓、ピストルともにパルス音を発する音源ですが、大太鼓の集音は一般にOffマイクが有効なため、余韻のレベルと頭のピークのレベルにそれほど大きな差は付かないと思います。

一方ピストルは集音の方法にもよりますが、Onマイクの場合、パルスばかりでVUメータを振らせるようなレベルの高い持続音は集音されません。ドラムスの指示値くらいの差があるでしょう。

またテスターのレスポンスはVUメータよりかなり遅いと思われますので、上記の誤差の可能性を十分に考慮する必要があります。

次にこのピークが何処でノイズに変わっているかですが、可能性は下記3種類の中にあると思います。

1.ウーファーユニットがパルス速度に反応できない。
■この可能性はまず無いと思います。なぜなら、DSPを通過するときに超低音以外の音を遮断しているからです。但しDSPの演算オーバー、A/Dコンバータの入力オーバーがあれば高域ノイズ混入の可能性ありです。3の項を参照してください。

2.パワーアンプのパワー不足。
■数百Wのアンプであれば、文面ほどの小音量しか出せないはずはないと思います。しいて可能性をさがすと、周波数特性が低域まで十分に伸びていないアンプで超低音だけを出そうとすると、パワーアンプの入力段で波形がクリップする可能性があります。アンプを交換すれば確認できます。

3.SPD-P1のレベル設定。
■アナログ入力回路でのレベルオーバー
バーブラウンのOPA627のようなオーディオ専用に開発された高価なOPアンプでは対策が施されているのですが、一般のOPアンプがオーバースウィングになると+の最大レベルを超えた入力はマイナス側に折り返されて出力されます。−側も同様の動作をします。従って入力レベルが限度を超えるとバコッという音が出る可能性があります。

8時くらいの入力ボリューム位置で、レベルメータに赤の表示が出るような場合、入力ボリュームの前段のアナログ回路で異音を発する可能性があります。対策はプリアンプの出力電圧を下げる(メインSPをドライブするパワーアンプのGainを上げる)か、SPD-P1の初段のGainを下げる(内部のソケットを差し替えると-6dBの設定ができます)。

■A/Dコンバータの入力レベルオーバー
入力ボリュームが9時以上であれば、8時方向に下げ、SPD-P1の出力ボリュームを上げてください。

■DSPの演算オーバーフロー
上記と同じ対応です。

お験し下さい。

No.337 2003/05/03(Sat) 16:39:36

 
早速ためしてみました。 投稿者:ナスカワコウボウ [MAIL] 引用

お世話様です。ご返事ありがとうございます。
早速いろいろとやってみました。

まずパワーアンプの変更ですが、手持ちの中で一番パワーのあるアンプ(マランツPA-02、定格300W/ch.4Ω)に変えてみましたが、改善ならず。

つぎに、
?@ SPD-P1の入力ゲインノーマル、インジケーターは時たま赤が点灯する程度、アウトプットを12時位置に設定(つまり今までの設定)。VUメーターがないのでとりあえずテスターにてピストル音のピークで4Vをさす音量(単純計算で4Ωのユニットなので4W、実際は数十Wかも)にパワーアンプのアッテネーターを設定。
?A SPD-P1の入力ゲインを−6dBにし(バランスインの正相入力)インジケーターが時たま黄色が点灯する程度まで下げ、アウトプットを12時位置に設定し、パワーアンプのアッテネーターで音量を調節。同じくテスターが4Vをさすようセット。
?@、?Aを比較するもほとんど同じでやはり異音はします。
ただしこの音量ではバコッよりおとなしめでボッッという感じです。

ちなみにうちのプリアンプは超低音のレスポンスが悪い(真空管式でしかも出力トランスあり)ので、SPD-P1はCDプレーヤー直結(固定出力)です。

もしやボックスの設計ミスか?
もうちょっといろいろためしてみます。
それでは。

No.338 2003/05/03(Sat) 20:50:16

 
テスターの表示を無視してください 投稿者:SALogic 村田 引用

レベルメータの表示やテスターの表示を無視して次の設定を試してください。

1.SPD-P1の入力VRをGainゼロにする。(反時計方向に回しきる)
2.SPD-P1の出力VRをGain最大にする。(時計方向に回しきる。S/Nの悪化は無視する)
3.音楽信号を入れ入力VRを徐々に上げてメインSPとサブウーファのバランスを整える。

これで歪みはなくなったと思います。

次はS/Nの改善です。

4.出力VRを少し下げ、入力VRを少し上げ、歪みが気になるソースを試聴する。
5.4を繰り返し歪み始める入力VRの位置に印を付ける。
6.入力VRを印より6dB位下げ(聴感で1/2)、出力VRを上げてメインSPとサブウーファのバランスを合わせる。

以上です。

<注釈1>
テスターの周波数特性はきっと1kHz程度でしょう、ピストルの衝撃音には反応しません。テスターに表示されているのはピストルの余韻(殆ど無い)のレベルで、衝撃の大きさではありません。

<注釈2>
ピストルの発射音のパルス幅は非常に狭く、SPD-P1のレベルオーバーも一瞬の時間です。LEDに表示されても目で認識できない可能性があります。

No.339 2003/05/03(Sat) 22:39:25

 
ありがとうございます。 投稿者:ナスカワコウボウ 引用

何度もすみません。ありがとうございます。

オシロスコープとオシレーターを持っておりますので、件のディスクをかけてSPD-P1の出力を観測しました。その結果、

1.大太鼓の連打のレベルに対し、ピストル音のピークレベルが12〜15dBも高い。どちらの音も中心周波数は30Hz前後である。ただし、ピストル音は10Hz以下の超低周波が数dBではあるが、同時に発生している。
14dBとしても電力比25倍なので実際パワーアンプやウーファーがクリップしている可能性が高い。

2.ピストル音に限って言えば、SPD-P1の入力インジケーターの黄色がつきはじめる辺りから正弦波の頭がつぶれ始める。
さらに入力レベルを上げ、赤がつくかつかないか(普通はこのくらいにあわせるのでしょうが)までいくと、正弦波を真ん中から斜めにすっぱり切り落としたような波形になる。
この傾向は出力レベルの大小には影響されない。
初めの段階でサブウーファーの音量をかなり絞っても異音が発生してしまった原因はこれだと思われます。

現在のところ、この現象が発生するのは確認済みのが2曲だけですので、ほとんどの場合は通常のセッティングで支障はありません。

それでは。

No.340 2003/05/04(Sun) 00:30:23

 
ほぼ問題解決しました。 投稿者:ナスカワコウボウ 引用

お忙しいところお手数とらせてしまい申し訳ございませんでした。
最初からオシロで調べればよかったのですが、なぜか思いつきませんでした。
おかげさまでほぼ問題解決です。ありがとうございました。

No.341 2003/05/04(Sun) 12:53:23

 
今後の製品開発の参考にお尋ねします 投稿者:SALogic 村田 引用

今後の製品開発の参考にお尋ねします。

CDの再生でD/Aコンバータから出力されるアナログの最大出力電圧(±2.5V程度が標準)は、VUメータとピークメータの指示がほぼ同じ値になるパイプオルガンの超低音の最大値と、今回のサンプルであるピストルの音の最大値で同じ値です。

しかし音の持続時間が短く積分エネルギーの小さいピストルの音は、ピークレベルが同じでも聴感ではかなり小さく感じる音源です。従ってSPD-P1やD.Cube2などの導入時の初期設定に使うとレベル設定を誤る音源です。

バランス調整用としてお勧めしているCD
http://www.salogic.com/home.files/p1kit/p1kit-instructions.htm

やオルガンなどの持続音を使っていただき、可能性のある音楽鑑賞最大レベルの6dBUP(聴感で2倍)位でSPD-P1を設定し、レベル設定をいじらずに(SPD-P1のレベルメータの振りが小さくても無視)使って頂ければ、今回のようなトラブルに見まわれることは無いであろうと想定しております。

そのような機会がございましたら、その結果をぜひ投稿してください。入力VRのつまみの位置、出力VRのつまみの位置もお知らせ下さい。

SPD-P1、D.Cube2ともに入力のゲインが足りないと言うご意見はありませんので、入力のゲインを6〜12dB位下げても良いのではないか?と確認をしているところです。

SPの感度がマチマチですから仕方ないとも言えるのですが、プリアンプの出力電圧に統一規格がないので経験に頼らざるを得ない部分です。アナログプリアンプの不定な出力電圧をA/Dコンバータの入力にすることに本来無理がある訳で、慎重なレベル設定をお願いするしかありません。

しかし耳の分解能が極端に低い超低音の領域専用であること、A/Dコンバータが24bitであることの2点により、導入時の障壁が超えられればその後は快適にお使い頂けるようです。山本耕司さんのHPに試行錯誤の跡がありますのでご参照下さい。下記も参考にして頂けます。
http://www10.plala.or.jp/audio_interior/dcube.htm

No.342 2003/05/04(Sun) 19:51:28

 
参考になりますかどうか・・・ 投稿者:ナスカワコウボウ 引用

お世話様です。

今回のトラブルはおっしゃるとおり、SPD-P1の入力レベルをLEDインジケーターのみに頼って設定したことに起因します。

私のシステムの場合SPD-P1はCDプレーヤー直結ですので、再生音量やソフトの録音状態にあわせてその都度SPD-P1の出力レベルを調整する必要があります。
加えてSPD-P1からサブウーファー用パワーアンプ(サブウーファーに近接設置)までの配線が15mにもなりますので、できるだけ出力レベルを上げて送り出したいということもあり(そのため入力レベルもなるべく下げたくなかった)、出力ボリュームで3時位置を中心に調整できるよう、パワーアンプのレベルを調節してあります。

実は久石譲のディスクよりもさらにピークの大きな低音の入っているソフトがあります。
MARTIN TAYLOR(イギリスの超絶テクのギタリスト)のNITELIFE (SRCS2528) 7曲目です。
20Hz前後のバスドラのピークですが、おそらくCDの16ビットをフルに使い切っているのではないかと思えるほどのダイナミクスです。
(バリエーション豊かで比較的分かりやすい超低音がふんだんに入っているディスクで私が調整用にもっとも頻繁に使用するものです。)
今回オシロをつないだついでにこのピークをSPD-P1に入力、出力の波形をチェックしながら歪まないギリギリの位置を探りました。おそらくこれを越えるピークの入ったCDはまず無いと思われますので。

SPD-P1の入力ボリュームをゼロからちょっとあげるともう設定目標レベルになってしまい、あまりにクリティカルなので、100kΩBカーブの入力調整ボリュームをとりあえず25kΩAカーブのボリュームの3番端子に75kΩの抵抗を接続したものに交換、ローレベルの調整をしやすくしました。

その結果、固定抵抗も含めたボリュームの実測全抵抗値97.1kΩに対し1番端子2番端子間の抵抗値は約1KΩでした。
これはBカーブボリュームの開度にしてわずか3度です。

基板上のソケットを差し替えXLR-INからの入力にすると1〜2端子間の抵抗値約4KΩの位置まで上げられます。

つまり、私のようにSPD-P1をCDプレーヤー直結(可変出力なし)で使用し、なおかつほとんどすべてのCDで歪みを生じないような入力レベルに設定しようとする場合、SPD-P1の入力ゲインはもっと低くてもいいかなと思います。

ただし、ほとんどのCDは通常の設定で問題なく再生できています。
あまりゲインをしぼるとやはりS/Nや音質劣化が心配(ラインケーブルが長いので特に)ですので私も普通は通常の設定(ピークで赤がわずかに点灯)で使用、支障があるときのみ入力ゲインをしぼるようにしています。

あと、メールでも教えていただいたとおり、パワーアンプは少なくとも600W/ch以上のものが必要なようです。
アンプの制動力が充分で出力に余裕がないと、ウーファーユニット、アンプともに高調波歪が発生しやすいようです。

それでは。

No.343 2003/05/05(Mon) 11:00:39


教えて下さい 投稿者:津田 引用

StainVeil、LV、FW、FWstain、Gallery
の位置付けが良くわかりません。どの様に性能や外観に差があるのでしょうか?

No.333 2003/03/31(Mon) 20:27:05

 
ルームチューニングパネルの分類 投稿者:ムラタ [HOME] [MAIL] 引用

チューニングパネルの改良を重ねる過程で、その種類が増えてしまい煩雑になりましたので、ラインナップを整理いたしました。

HPの記載修正が完了しておりませんが、今月(03.04.01)より次のラインナップ(3種類)になります。

■■LVパネル■■
弊社サブウーファの補助パネルとして開発したもので、サブウーファご購入のお客様にご希望により無償で差し上げていたものの改良型です。弊社サブウーファのユーザー様専用の採算度外視の製品です。直販を除き商品として成立しない価格の製品ですが、強いご希望があって一般販売も実施しています。一般販売は何れ"StainVeil"に一本化させていただく予定です。

■■StainVeilパネル■■
LVの改良型がFWでその改良型がFWstainです(内容は別項参照)。FWとFWstainをカラーバリエーションのあるFWstainに統一し、左右壁面の一次反射を制御するパネル(5月新発売)を加えて、StainVeilパネルと改名いたしました。

また一般オーディオ店での販売をメインにするために標準価格を設定いたしました。FWまたはFWstainパネルの導入をご検討頂いていたお客様のために、ネット売価は暫くのあいだFWstainに据え置きです。

■■Galleryパネル■■
ルームチューニングの結果までギャランティーする商品です。標準品は"StainVeil"と同じ構造で、ステンレスリブの質量を更に増やしました。必要に応じて異型のパネルも加えてチューニングを実施いたします。チューニングで音場の改善が見られない場合は、費用は全額お返しいたします。


以下N0.262からの転載です。原文も合わせてご参照下さい。
---------------------------------------------------
■高音域の特性は総てのパネルで同一です。
■中音域は木の共振による音色付加の部分に差があります。FWでは、LV比で約2倍の数の長さの異なる横リブを設け、縦リブを固定しています。LVと同じ音色のものと、ピッチが1オクターブ高いものとが混ざっています。従って設置枚数が多い場合、FWが明らかに有利になります。
■低音域の特性はステンレスリブ有りとステンレスリブ無しで分類します、LVとFWはステンレス無しですから、ほぼ同じ特性です。
FWstainには厚さ3mm、Galleryには厚さ5mmのステンレスリブを左右に設けてあり、低域板振動の節を明確にし、低音エネルギーの熱変換効果を高めたものです。

なおGalleryパネルは、設置調整・ルームチューニング費用を含む製品で、1日で日帰り可能なエリアであれば、日本全国、設置調整に伺います。事前にオーディオルームの状況をお尋ねし、必要枚数の決定と、横リブの配置を調整いたします。交通費は実費清算です。

No.334 2003/04/01(Tue) 11:04:41


D.Cube2、LVパネルの自宅試聴 投稿者:みたとしひろ [MAIL] 引用

昨日は長時間にわたり、本当にありがとうございました。調子に乗って延々と試聴させていただき、ご迷惑でなかったかと後から心配になってしまいました。

しかし、おかげさまでじっくりと音を聞き、お話を伺う事ができ、大変貴重な経験をさせていただきました。何より、サブウーファー単体では全く音が聞こえないにもかかわらず、音のたたずまいがまるで変わってしまう様は、実に不思議な体験でした。

自宅に帰り、自分のシステムでそちらで聴かせていただいたブラームスのヴァイオリンソナタを聴いて、あまりのスケール感の違いに愕然としました。

D.Cubeなしでも、私のスピーカーと聴かせていただいたスピーカーとでは相当スケール感は違うのですが、D.Cubeを鳴らしたときの、ピアノのボディの震え、ホールに広がっていく空気の波、といったものの「体感」は、D.Cubeのような、本当の意味でのサブウーファーなしではできないものだと納得させられました。
 
オーディオに興味を持ってからの年月だけは長い(中学生の頃から)ので、15ヘルツまでフラット、しかもメインスピーカーの音とかぶることのない100db/octのクロス(と言うより、上ではクロスしていない)、位相の同期(考えてみれば、下手をすれば、逆位相で音を打ち消し合うことさえあり得るのに、なぜこれまでサブウーファーの位相の同期をとらないで平気でいたのか?)のできるサブウーファーがあの価格、というのはとんでもないコストパフォーマンス(というより、金を積んでもこれまではできなかったことでさえあると思いますが)だと思いました。

ただし、音のしないスピーカー?を購入するというのは、妻を説得するのがなかなか困難な仕事なので、もし、よろしければ、機会のあるときで結構ですので、私の自宅でダイヤトーンのスピーカーと一緒に聞かせていただくことができれば、心強いのですが。

D.Cube、LVパネルなどを自宅で聴いてみたい、と思っている方が私以外にもいらっしゃると思います。皆さんの参考になるかもしれないと思い掲示板に投稿させていただきました。

本当にありがとうございました。

No.330 2003/03/07(Fri) 22:09:38

 
”D.Cube2””LVパネル”、ご自宅での試聴可能です。 投稿者:ムラタ [HOME] [MAIL] 引用

遠方からお越し頂き有り難うございました、立川のデモルームはベストポジションにセパレートタイプのサブウーファのSPD-W4(SPD-W1600からパワーアンプを除いたもの)
http://www.salogic.com/home.files/shop/shop.htm
が常設になっており、D.Cube2がベストポジションから外れてしまうので、ご不満もあったかと思います。

今月16日にお茶の水でD.Cube2の試聴会がございます、よろしければご足労下さい。こちらはベストポジションのセッティングです。

今回はD.Cube2のステレオ配置と3D配置の音場の変化、時間があればパネルもお聴き頂こうと思っています。


################################################
お問い合わせのご自宅での試聴の件ですが、大まか下記のように考えています。

■D.Cube2(SW2000、SW1600)はLP盤の反り(周波数にすると約0.5Hz)まで再生してしまう(コーンが大きく動いてしまう)超低音用のサブウーファです。
例えば殆ど耳に聞こえない15Hzの超低音がD.Cubeから再生されたとき、そのエネルギーに耐えられない部屋では、通常150Hz付近の周波数帯で壁が共鳴し、聞こえない15Hzに、聞こえる150Hzの壁面からの輻射音が重乗します。

D.Cubeのボリュームを上げる毎に、ミッドバスの輻射音も上がり、D.Cubeはミッドバスを出すサブウーファのように振舞ってしまいます。

人の聴覚は、音の大きさと、その音の持続時間を掛け算した積分値で音のエネルギーを感じるため、すぐに止まってしまうベースやキックドラムの実音より、制動が効かず、だらだら続く壁面からのミッドバスに聴覚を奪われてしまうのです。

ポップスの録音で見られる傾向ですが、楽曲の楽器アレンジが悪く、フレーズの似た沢山の楽器が重なるとき、グラフィック・イコライザーで150Hz付近をまとめて抜いてしまう(下げる)エンジニアもいます。
音楽の表情や躍動感を一番スポイルしてしまうのが150Hz付近の盛り上がりであると同時に、150Hzが足りないと、個々の楽器がギスギスし、安物の楽器に聞こえる(Jポップにありがちな音)音楽再生で最も取り扱いの難しい帯域です。

正面の壁面がSPに最も近いため、この部分の強度が低いと150Hz付近のミッドバスが盛り上がる上記の傾向が強く出ます。サブウーファの音だけに影響すると考えるのは間違いで、メインSPの音も十分悪くしています。下記のページも参照してください。
http://www.salogic.com/home.files/room-tuning/room-tun.htm

■前置きが長くなって申し訳ありません。
上記の理由で、お使い頂く環境を電話などで確認させていただき、LV・FWパネルの要・不要を含め、貸し出しのご相談をさせていただくことにしています。 ・・・・と言うのが建前ですが、実際はD.Cube2の生産が間に合っておらず、デモ機の数をそろえる余裕が無いため1〜2週間単位のような対応ができず、通常は私が車で持参して1日でお聴き頂いています。

東京近郊に限らせていただいていることと、それなりに経費がかかりますので、お気に召して頂ける音が出た場合には、近い将来で結構ですが、導入をご検討頂けることが条件となっています。

交通費などのご負担が頂けるのであれば、車で1日で日帰りできる範囲であれば、時間の許す範囲で多少の遠方でも上記と同様のご相談をさせていただきます。

また更に遠方のお客様のために、各地のAV販売店と販売契約を結ぶ用意をしています、近い将来販売店で試聴が可能になると思います。ある程度の販売店が決まった段階で弊社のネット販売は終了の予定です。

No.331 2003/03/08(Sat) 09:51:50


(No Subject) 投稿者:ムラタ 引用

ご了解を頂き、メールで頂いたものから転載です。 ムラタ。

No.298 2003/02/15(Sat) 23:44:43

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

人間の最低域可聴周波数はある程度の音圧(フレマン曲線のローエンドを私の推測想像で0ヘルツまで伸ばしてみました)があれば0ヘルツ付近からだと思います。新幹線がトンネルに入ったとき乗客の耳が圧迫されますがあれが0ヘルツ付近の音だと思います。スピーカーユニットに乾電池(DC)をつないだ状態に例えられます。もちろん現実のスピーカーではあの圧力は無理です。東京ドームの天井(剛性は無視)に80センチウ―ファ―を数百個マウントして直流を流せばおそらくドーム内の観客は新幹線トンネル体験ができるでしょう。

荒唐無稽な誇大妄想を例えに揚げて憶測を述べたのは〔耳に聞こえない超低音〕〔体で感じる超低音〕という言葉がある意味で誤りだという事を申したかったからです。以下。(1)外界の生の超低音が〔耳に聞こえない位音圧レベルが小さかった(フレマン曲線参照)〕、〔音圧が大きくて耳を塞いでも(鼓膜振動ゼロと仮定します)体で感じてしまった〕・(2)スピーカーの低域F特が左下がりなので20ヘルツの正弦派が全く再生できず耳に届かないのを、コーンが盛大に振れてるのを確認した上で低周波だから聞こえないのだと錯覚している。

No.299 2003/02/15(Sat) 23:47:27

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

最低域F特フラットのスピーカー(コンクリートホ―ン、80センチウーファー天井マウント、SPDーSW1600等)で16ヘルツ正弦波を小音量で鳴らした時、体でも感じてしまうのは直接波空気振動ではなくて家鳴驚動が体に伝わってます。部屋が振動しない程度の音量まで下げても体で感じる音に聞こえますが錯覚です。16ヘルツ付近の音は耳だけで感じていてもあたかも体で感じるかの様に聞こえます。たぶん天井から体を紐で中吊りにして耳を塞げば解ると思います。(勿論大音量では空気振動を直接体でも感じとれます)

最低域F特フラットのスピーカーである程度の音量で32フィート大オルガンのCDを鳴らしても超低域正弦波の様なペダル音(超大オルガンはマニュアル(手鍵盤)でも32.7ヘルツ以下16.351ヘルツにいたる最低域平均律13音を鳴らせられます)が出て来ないのは超低音だから聞こえないのではなく・・(一)演奏者が32フィートストップ(音栓)を引いていない(二)マイクの最低域F特が落ちている(三)ミキシングでローカットしている(四)マイク頭上で左右チャンネルの超低音が逆相になった、等の録音のせいです。

No.300 2003/02/15(Sat) 23:49:10

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

(五)例えオルガンCDが16ヘルツまでフラットに記録されていても超低音がどのような音なのか体験認識不足の場合は音が出ていても解らないのかも知れません。めまぐるしい幾千ものパイプが織りなす中高域の大音響の洪水や16フィートストップの重低音の迫力にマスキングされてしまうのでしょか。正弦波だけを聴くのとは違います。暖かく柔らかいそよ風のようなしかし力強く魂ごと体を揺さぶるあの32フィートストップの超低音は上記の音響洪水に土台としてミックスされ確実に再演されているはずです。

・・つまり超低音とはある程度の音圧があれば耳だけでも聞こえる音なのです。周波数が高い中高音でも極端に音圧が上がれば体でも感じる事が出来ますが超低音は耳だけで感じる小音圧(とは言ってももフレマン曲線で見るとかなりの音圧ですが)と体に響く大音圧との差が極端に狭い音(ダイナミックナロー)だと言えるでしょう。・・オーディオ界で流布されている〔耳で聞こえない超低音〕とやらのおかげでサブハーモニックスとしての役割のみが強調されています。しかし何世紀も前からオルガンの超低音はファンダメンタル、楽音の一部として機能し音符にも記されています。

No.301 2003/02/15(Sat) 23:50:36

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

勿論世の99%位の音楽ソースは違います。残念ながらソースに超低音が記録されてる事すら稀です。その場合においてもサブハーモニックスもしくは聴き手に何らかの心地良い効果をもたらすホールの揺らぎ等の暗騒音として極低い音圧レベルで記録されているだけです。16ヘルツまでファンダメンタルとして中高音と同レベルの音量で出せるアコ−スティック楽器はオルガンという特殊な楽器だけです。つまりこの帯域の基音がなくてもほとんどのジャンルは音楽として不足なく成り立つ訳です。オルガン録音ですら倍音でごまかしてきました。20ヘルツまでフラットなスピーカーが造られなかった要因でもあります。

あらゆるオーディオコンポ−ネントの中でスピーカーだけが低域F特左下がりです。例え電気的補正で20ヘルツまでフラットにしても今度はパワーが入らず高能率は望めません。完璧に再生するのは物理的に大変困難です。困難を解消した暁には天井に見上げるような超巨大コンクリートホーンが2本そびえ立つという具合になりかねません。先述の通り殆んどの音楽ソースには楽音としてのローエンドは刻まれてませんから多くユーザーやメーカーはこのような常軌を逸した困難が伴う超低音再生を放棄しました。記録音圧レベルが低いゆえにサブハーモニックスやホールの揺らぎの再生はなおさら大変です。

No.302 2003/02/15(Sat) 23:51:35

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

更に生の暗騒音やサブハーモニックスにはオルガンの16ヘルツのローエンドよりも低い超低音が発生している場合があります。だいたい3ヘルツから15ヘルツ付近の音です。AD再生ではレコード盤とプレーヤーの構造上、ソースに含まれていなくてもウ−ファ−のコーン紙をユラユラと揺すりますが CDにはしっかりと刻まれているものがたまにあります。何枚かのソースでウーファ−のスローな揺れを確認しました。実は生のファンダメンタルで!そのような超低音を発生させる超巨大オルガンも海外には希少に存在します。64フィート管(8ヘルツ)、128フィート管!(4ヘルツ)を備えています。

勿論このような超巨大オルガンは存在自体が稀な為、録音は殆んどありません。私自身200枚以上の大オルガンのCDを買い込み(1991年当時)、ブックレットで使用オルガンのストップ表を確認しましたが64フィートストップを持つものはたったのは3枚、128フィートストップはゼロでした。64フィートオルガンCDを3枚ぶっ続けで大音量再生しながらウーファ−のコーン紙を食いいるように片時も目をはなさず見ていましたが16ヘルツ以下の大きな振れはありませんでした。16ヘルツ以下ファンダメンタル記録を見る事はできませんでした。以来私は16ヘルツ以下は例外なくサブハーモニックス、暗騒音とみなす事にしました。

・・話が脱線しすぎました。(もっとも話の核があるかどうかが疑わしいですが・・)。・・つまりファンダメンタルとしての16ヘルツまでの超低音が含まれた音楽ソースを殆んど体験することなしに〔聞こえない超低音(と認識しておられる)〕のサブハーモニックス的役割ばかり説く方々が多いのはいかがなものかという事です。おそらくその様な方々はサブウーファ−の役割を超高域ハーモネータ−の役割と同列にみなしています。何やら得体の知れない主観的な音質的効果ばかりを吟っております。(もっとも耳や機器のレベルが高い彼等に対して私は畏敬の念を払ってはおりますが)

No.303 2003/02/15(Sat) 23:52:29

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

世の殆んどのスピーカーシステムは音質以前に超低域の絶対的な量が不足しています。今まで匆体をつけて偉そうな事ばかり述べてきましたが私の貧相なシステムとて例外ではありません。(NEC A10X、CD10、DIATONE DS1000C、YAMAHA YST−SW1000)。貴社のSPD−1600を購入すべく奮闘中。世の評論家やハイエンドオーディオユーザーの方々はなかなかこのサブウーファ−の効果を具体的に示して下さりません。至高なレベルでの微細な音質向上を官能的なレトリックで芸術的な境地にまで昇華させます。そして客観的なF特データすら示さずに終了します。

具体的に何ヘルツまでフラットに出せるようになったのかをまず第一にアピールすべきです。勿論音楽再生に何ら必要のない測定マイク、オシレータ−、スペアナ等の機材をお持ちの方は少ないでしょうからサインウェーブ信号のテストCD再生による聴感F特で結構です。周波数を高低させると残響特性やスタンディングウェーブ等ルームアコースティックの影響で例えフラットなスピーカーですら音圧は大きく変化します。スピーカー自体のF特客観データにはなり得ないかも知れません。しかし余計な音楽性がからむ余地は一切なく情念に満ちた試聴観に毒されない故、信憑性があります。

・・貴社の立派な資料が各種届いていました(18時帰宅)。ありがとうございました。正弦波入力によるF特図がなかった事が残念ですがやはりアンプの特性上危険なのが理由ですか。しかし10ヘルツまでフラットであると信じます(凄い)。音質的には私のシステムと部屋(6畳)に追加すると完全なオーバークオリティになってしまいます。しかしいかに粗悪な部屋やシステムへの、言わば無謀な追加であろうと私の超低域リファレンスCDが大オルガンである以上明らかに貴社の製品が必要となります。聴感上16ヘルツのローエンドまで十分な音圧かつフラットに出す製品が他にないからです。

No.304 2003/02/15(Sat) 23:56:54

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

話は変わります。自慢めいて恐縮ですが私は絶対音感を有しております。瞬時に判別できるのは主に基音周波数の強い持続単音(最低1秒間程)に限りますがピアノはむろん生活騒音に至る全ての音をハ長調の階名と大まかな周波数で捉える事ができます。たとえ低周波の純音サイン波(25ヘルツ以下はピッチ判別が大変難しいので音の震える感じや悩の試聴体験メモリーで見当をつけます)であっても同様にです。オシレーターの周波数連続可変ダイヤルの数字を見なくても任意の周波数を選べます。ですから測定機がなくてもスピーカーの低域限界周波数が大体聞き取れます。

これまで私がやたらファンダメンタルにこだわってきたのは以上のような聴覚で音を捉えている場合が多いからです。ですからサブウーファ−を追加した際の物理的なローエンドのフラット領域データは私にとって必要条件なのです。地方在住の私が貴社のサブウーファ−を実際に試聴させていただく機会は皆無に近くそれ故、評論家やユーザーの方々には以上私が何度も述べたようなデータ−、すなわち必要条件をまず始めに示していただきたかったのです。彼等は私が求めうる世界を遥かに超越した高次元のエフェクト的効果、十分条件のみを事細かく観念的に記しています。

No.305 2003/02/15(Sat) 23:58:05

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

きっと彼等はリスニングポイントでの可聴帯域のフラット再生などは(超低域を除いて)とうに実現しており極限の音質追求に挑んでいるのでしょう。(羨ましい限りですし、そこまで至った情熱に敬意を表します)。ですからサブウーファ−を加えた際にメインスピーカーで再生不可能な周波数が歴然としていても、「今出たオルガンペダル音は20.601ヘルツのホ音ですね。オクターブ系高次倍音が含まれてますからピッチ判別できました」、「16ヘルツ付近は3デシベル程音圧が低下していますね」・・等といった音楽性不在の低い次元での発言は控えておられるのに違いありません。

・・気宇壮大なゼロヘルツの妄想で始まった私の雑文は、いつのまにか竜頭蛇尾、ひがみっぽくて非難めいた単なる卑小な愚痴へと尻すぼんできました。これ以上は読むに耐えないでしょうし、F特図を送って下さるそうですので(重ね重ねお手数かけます事恐縮に存じます。)他者への皮肉めいた攻撃は止めにします。・・先程音楽性不在という言葉を申しました。私の駄文を読まれて既にお気付きだろうと思いますが、度々記してきた試聴観には音楽性のかけらもなく否定してます。しかし実の所私は音の良し悪しに全く関係なく音楽を愛しております。

No.306 2003/02/15(Sat) 23:59:04

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

私はオーディオ再生においてそう何時も何時もオシレータ−の無機的で不気味な怪音やオルガンペダル音を鳴らして部屋を揺すったり、自衛隊の爆音を轟かしたり、クラシックの超優秀録音をかけて音場の広大性、ピンポイント定位、楽器の音色のリアルさを追求したり、ワンポイントとマルチマイク録音の違いにこだわったり、今出ている音が何ヘルツなのかを判別する・・・等といったオーディオライク的な音楽との付き合いをして装置のあら探しばかりしている訳では決してありません。むしろ何の不満もなく39800円で買った CDラジカセで音楽を聞いている事の方が多い位です。

CDラジカセ(VictorRC−X1 93年購入。ラジカセとは思えぬ程低音が凄いです。重低音スイッチオンにすると60ヘルツまでフラット、さすがに50ヘルツ正弦波ではやや音圧が落ちますがある程度の音量が出せますし、ボリュームを上げると何と30ヘルツが高調波歪の倍音に混ざって微かに音になって本体から20センチ以内の空気を震わせます。とはいえ低音が出るから購入した訳ではなく普段はオーディオ的な試聴は行いません)ではコンポと同様に特にクラシックを良く聞きます。バッハ、ベートーベン、マーラ−、ワーグナ−、ショパン。私が彼等の音楽に浸りきる時、オーディオ的な事は一切問題になりません。

No.307 2003/02/16(Sun) 00:01:35

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

バッハのオルゲルビュッヒライン全45曲に漂う無常な静寂感は劣悪な再生音を超越して魂に響き、無宗教の私にですら敬虔な気分に浸らしえます。ベートーベンの第9。子供の時分から幾千と聞いてまいりました。60分強に及ぶ大曲をもはや私は音楽再生装置がなくても頭の中でいささかな澱みもなく始めから終りまで再現できます。マーラ−の交響曲第6番3楽章の崇高なアンダンテ・モデラート。オーディオ的な着目点が一切ない緩徐楽章が宇宙的拡がりで展開し輪廻すらイメージさせる、まさに時空を越えたようなスケールで極静かに私を圧倒します。

ワーグナーのニ−ベルングの指輪。生の観客ですら4日間に分けて視聴する15時間にも及ぶオペラ超大曲を、4部ぶっ続けで聴き終えた事十数回。荒唐無稽なストーリー、冗長な展開、やたら仰々しいオーケストレーションに一人文句を呟きながらも結局最後まで引きずられてしうのは次々と繰り返し忘れた頃に顔をだす多種多用のライトモチーフの使用に絶妙さを感じるからです。「あっ懐かしい、あの動機が出た」という具合いに。そしてあの感動的なジークフリートの葬送行進曲。一気にブリュンヒルデの自己犠牲へ。・・曲が閉じた後も高揚感が残りつつ、栄耀栄華の儚さを実感させてくれます。

No.308 2003/02/16(Sun) 00:04:09

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

ある日テレビから流れでた壮絶なピアノ曲の旋律が耳に入り稲妻に撃たれたように痺れました。その曲がショパンの革命エチュードでした。以来ショパンの虜に。悲憤慷慨を鍵盤に叩きつけた情熱的な「革命」等のエチュードを中心に様々な曲を幾度も聴いたものです。遂には聴くだけでは飽き足らなくなり22才の時独学で趣味としてのピアノを始めた位でした。趣味とはいえ毎日10時間は練習しました。その結果ズブの素人の私がたった1年で「革命」を曲の半分ほどまで弾けるように。気違いじみた猛練習に打ちこませたあの凄まじい情熱はショパンが与えてくれました。

・・ズレた話が長びき過ぎました。オーディオ界の俗言「低音は本物の基音を聴かなくても倍音が出ていれば基音を聴いたように錯覚する。だから必要以上に超低音にこだわるのは誤りでありむしろその上の帯域の質こそが重要である」等の流れでサブウーファーを論じている方々への反論として私は「きちんと基音で低音のメロディやハーモニーを正確に聞き取りましょう」を強調しました。あえて音楽性を省いて事務的になりすぎた為に「あなたは音しか聴いていないのか」等の誤解を受けるのは本意ではなく、故に個人的音楽観の一部を長々と列挙した次第です。

No.309 2003/02/16(Sun) 00:05:07

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

自分が大好きな音楽の演奏が超優秀録音なら(特に超低音が含まれていれば)良いのですが残念ながらほとんどが名演奏名録音に非ずです。ですから音は音、音楽は音楽と比較的別物として割りきりオーディオと付き合ってます。私は音楽観賞も音観賞(?)も両方好きです。別に二つが融合しなくてもいいとすら思う事があります。・・実はこの10年程オーディオ(音)から遠ざかりアンプのスイッチを入れるのは年に2、3回位という有り様でした。長いオーディオ冬眠から目を醒ましてくれたのは古本で見た貴社の広告の1文《世界中で1台、10Hzの超低音》でした。

・・私がかつて超低音再生に狂い渇望した訳と、その後なぜ長期オーディオ冬眠に至ったのかを述べたいと思います。・・中学生の頃隣家のステレオから響いてくるズンズンという低音は自分の大型ラジカセでは到底出せぬ代物でいつも羨んでました。低音に飢えていた私は数年後ミニコンポを購入。ミニとは言えスピーカーは27センチウーファ−搭載の大型、更にアンプの重低音スイッチオンで50ヘルツ付近が20デシベルもブーストされるので凄まじい低音感が味わえました。゜当時ロックを聴いていた私には高額の単品コンポより凄い低音に聴こえました。・・まだ本物の超低音を知らなかった頃でした。

丁度その頃創刊されたCD付きオーディオ季刊誌の低音特集に興味をもち購入して付属のCDを聴くと収録されていた40ヘルツ以下の正弦波が全く音にならない事に大変驚きました。しかし音量を絞ってバスレフのポートに耳を突っ込むと多少の風切り音に混じり今まで聴いた事の無い低くて重たい連続音が発生していました。特に20ヘルツの正弦波はフルルルル・・とまるで風のようでありながらとてつもなく重く体で感じるような圧迫感がありました。これがステレオでの超低音初体験でした。以来この音をポートの中だけでなく部屋中に充満させる事が夢となりました。

No.310 2003/02/16(Sun) 00:06:06

 
サブウーファ & プロセッサ 測定データ 投稿者:ムラタ [MAIL] 引用

初代モデル ”SPD-P4(DSPプロセッサ)、SPD-W4(パッシブサブウーファ)”による周波数特性の測定。
http://www.salogic.com/spkmeasure.htm

初代モデル(SPD-P4、SPD-W4)によるお客様レポート(周波数特性)
http://www.salogic.com/report/takahisa.files/takahisa.htm

初代モデルのプロセッサー(SPD-P4)の周波数特性と、その後のアップグレードによる周波数特性(低いクロスレンジの周波数特性を改善)。12dB/octの右下りの直線が補正の理論値。
http://www.salogic.com/home.files/p1kit/p1kit-freq.htm

グループ・ディレーに関する測定データ
http://www.salogic.com/home.files/exclusive/exclusive-data.htm

No.311 2003/02/16(Sun) 11:18:40

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

・・・(F特図等の素晴らしい資料ありがとうございました。私の疑問全てが解決しました。完璧なサブウーファ−です。何故オーディオ雑誌では試聴担当記者がこのようなデータ−を記さず、25ヘルツ以下のレスポンスが殆んどない他社の製品と明確に区別しないのかが不思議です。ネットの世界は濃い方々が多いですね)・・・ミニコンポから脱却してオーディオコンポを組んでから1年程たった1990年のある日、遂に真打ちが登場しました。16ヘルツ再生を吟ったヤマハYST−SW1000の発売です。即購入してオシレーター(KENWOOD-AG203)を繋いで16ヘルツを鳴らした時、思わず耳を疑いました。

・・・殆んど無音でした。しかし、いわゆるラウドネス効果による低周波の聴感度低下ではありません。音量が低すぎるのかとボリュームを上げるとユニットがバタツキ始め底着き音や風切り音等の異音が1秒間に16回発生するだけでした。正弦波が方形波に変形してしまいます。カタログ上ではマイナス10デシベルポイントが16ヘルツですが実際の聴感では音圧低下が3分の1とはとても思えません。空振り95パーセント、残り5パーセントが微かに空気を捉えて音になっているような感じでした。・・物凄い圧迫感と家鳴振動によるそこら中のガタつきを想像していましたが裏切られました。

No.313 2003/02/16(Sun) 11:39:17

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

つまり16ヘルツの聴感音圧レベルは フラット再生限界周波数(27ヘルツ)の20分の1程に減少します。異音が発生しない程度すれすれの音量にアンプのボリュームを下げオシレーターダイヤルを回し周波数を上げました。17ヘルツ、・・変化なし。18ヘルツ、空振りが減り音圧レベルは10分の1程に。ガラス戸が静かにガタガタ揺れ始めました。19ヘルツ、音圧レベルは5分の1に。20ヘルツで3分の1に。ようやく独特のユサユサした圧迫感が。歪みだらけの純音ですが、ボリュームを上げると玄関の戸が揺れます。しかしまだまともにパワーが入るとは言えません。ユニットの異音が発生するので大音量再生は全く無理です。

21ヘルツ、相変わらず空振り多くパワー入らず。22ヘルツ、ようやく空振りが減少し空気を確実に捉え始めました。音圧レベルが2分の1、つまり27ヘルツの半分位の音量が出ています。聴感とカタログ上の測定スペックが一致しました。この音に近い32フィートストップのヘ音は私のオルガンCDではよく出てきます。23ヘルツ、大音量はまだ無理です。24ヘルツ、マトモな音になりました。聴感マイナス3デシベルポイントです。パワーを入れると部屋中が強くガタつきますが20ヘルツのユサユサ感は無く1本の音にまとまります。25、26ヘルツ、一段と音圧が上がりほぼフラット、27ヘルツで完全フラット、28ヘルツがポートのF0です。

No.314 2003/02/16(Sun) 11:40:02

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

・・以上がSW1000単体の聴感F特でした。私はメインスピーカーと組み合わせた時に最低20ヘルツまではまともな音量で再生したいのでSW1000のボリューム位置は22ヘルツが中高域と同じ音量で聴こえるレベルにしています。故に28ヘルツ付近がF特の壮大な山になるのは仕方ありません。またカタログ上ではカットオフ周波数の30ヘルツ以上はオクターブ24デシベルで減少しますが実際は50ヘルツ付近まで殆んど音圧が減衰しません。ですから40、50ヘルツ付近を大ピークにしない為に定在波の疎の位置をリスニングポイントに選び、更にメインスピーカーの低域と逆相になるのを利用して相CENSOREDる必要があります。

劣悪なローパスフィルタ−はともかく、25ヘルツ以下にパワーが入らず歪みが多すぎ、何より16ヘルツまで音圧がフラットでないのが最大の不満です。正弦波すらまともな再生が不可能故、倍音にマスキングされてしまいがちなオルガンの最低音16ヘルツなどは、私の持つCDのように例えフラットに録音されていてもまず聴きとれません。ユニットが盛大にばたつき異音を発するので刻まれているのを知る事ができますが。セリーヌデュオンのように20ヘルツ以下がフラットにではなく、だら下がりに伸びている場合はなおさら再生不可能です。ユニット異音がしないので刻まれている事すらわかりません。

No.315 2003/02/16(Sun) 11:41:03

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

・・・YSTーSW1000は到底満足できる代物ではなかったのです。しかし私にはまだ希望がありました。所詮は15万円の小型サブウーファーです。ヤマハはこの程度の製品発売をもってYST方式の集大成とするはずがなく近々当然、超弩級の上位機種に投入すると思っていました。200リットル位のエンクロージャーに38センチ級のウーファーを複数搭載すれば16ヘルツフラット再生は可能なはずだからです。購入してから1週間後には早くもSW−1000に見切りをつけて、ヤマハの超弩級製品の発売を信じて待つ事にしました。それまでは我慢して使っていこうと決めました。(1990 年冬頃)

超弩級サブウーファ−を待つ間に超低音CD収集に明け暮れました。毎月1回往復2万円の交通費をかけて秋葉原の石丸電気に通い(1990年〜1991年)オルガン、電子音楽等で超低音が含まれてそうなCD(ジャケットを見ただけでピンときます)を数百枚買いあさりました。超低音が入ったCDがいかに少ないかが解りました。厳選して購入したはずの200枚のオルガンCDですら50ヘルツ以下音圧急降下の劣悪録音が半分以上もあり、32ヘルツまでフラットが50枚、16ヘルツまでだら下がり(マイナス10デシベル位)に刻まれていたのが25枚、16ヘルツフラット録音はわずか 15枚でした。

No.316 2003/02/16(Sun) 11:41:43

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

・・現在の私のオーディオ用リファレンスCDは全てがこの時期のものです。正確にはこの時期に大量に購入して取捨選択した少量の生き残りです。1993年以降ソフトは殆んど購入してませんし手元に残った精鋭の超低音優秀録音といえど音楽的に感心できないものはオルガンCDも含め全て手放してしまいました。オーディオ狂熱が復活した今、大変後悔しています。廃盤だらけだからです。もはや現行CDを大量に買いあさる資金力は貯金中故全くなく手持ちのオルガン超低音CDでSPD‐1600Aを向かえ待つしかありません。 一体どんなCDなのかを5枚程選んで述べます。

(1)(MENDELSSOHN ORGAN WORKS ARGO 414 420−2) 演奏者ピーターハーフォード、アーゴレーベルの1986年発売の外盤です。彼が演奏するこのレーベルのメジャーなオルガン曲集は日本ではロンドン盤として数枚発売されましたが、何れも超低音は32ヘルツ止まりでした。しかし外盤オンリーのマイナー曲集では一様に16ヘルツまでフラットに刻まれています。その中でもこのアルバムは最高の1枚です。楽譜上最低音16ヘルツは出てきませんが2度上のニ音18.354ヘルツが頻繁に表れその音圧レベルは30ヘルツ付近を遥かに上回ります。私のシステムでもこのCDの18ヘルツでガラス戸を揺する事が出来ます。

No.317 2003/02/16(Sun) 11:42:24

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

(2)(ROMANTIC ORGAN MUSIC 2 LONDON F32L-20253) 演奏者ピーター・ハーフォード、アーゴレーベル元盤(421 296-2)の1988年発売の国内盤です。彼が演奏する国内盤オルガン曲集で唯一16ヘルツまで刻まれているアルバムです。32フィートストップのニ音18.354ヘルツからト音24.499ヘルツまでの音圧レベルは先に紹介した(1)のアルバムより低いのですが最低音ハ音16.351ヘルツが凄まじいレベルで刻まれています。これは録音技師がオーディオファイル向けに意図的に最低音を持ち上げているからです。私のシステムでは全く音にならず、ウーファーのバタツキが激しすぎてとても音量を上げられません。

(3)(SONATAS OF JULIUS REUBKE ORGAN AND PIANO DORIAN DOR-90106)演奏者ジャン・ギュ−、ドリアンレーベル、1989年発売の外盤です。故長岡鉄男氏の紹介で当時有名になったディスクです。音圧ハイレベルで16ヘルツまでフラットに伸びています。先述の2ディスクと違って演奏者がやたら32フィートストップを多用しており始終部屋が揺れっぱなしです。ヘ音21.827ヘルツからイ音27.5ヘルツまでの音程がめまぐるしく上行下行する様はさながら気圧変化を彷彿させます。ハ音16.351ヘルツ、ニ音18.354ヘルツ、ホ音20.601ヘルツも頻繁に出てきますが音圧高レベルの倍音にマスキングされがちです。

No.318 2003/02/16(Sun) 11:43:15

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

(4)(POMP&PIPES! REFERENCE RECORDINGS RR-58CD)1994年、巨大オルガンと木管金管打楽器の競演奏。故長岡鉄男氏の紹介ディスクです。16ヘルツまでフラットに凄まじい音圧レベルで刻まれています。特に32フィートストップの変ホ音19.445ヘルツ、ホ音20.601ヘルツ、ヘ音21.827ヘルツの音圧レベルの高さは前代未聞です。異次元の空気圧を感じます。風のように拡がるのではなく頭上から強烈に圧迫される感じです。音圧が全く減少しないのでウーファーのバタツキがすぐに発生します。しかしボリュームを絞っていても物凄い圧迫感を伴って音程が変化する様がハッキリと聴き取れます。

(5)(ENCORES A LA FRANCAISE・POULENC:ORGAN CONCERTO TELARC・CD-80104) 1982年、LP2枚組をまとめたディスクです。プーランクの協奏曲が16ヘルツまでフラットに刻まれています。演奏者が32フィートストップを乱用してるので25分に及ぶ『超低音狂騒曲』と化しています。冒頭いきなり24.5ヘルツのト音が部屋を揺すりその後はホ音20.601ヘルツからイ音27.5ヘルツの範囲で音程が圧力差でめまいを起こしそうな位上行下行したり持続低音を奏でたりします。終盤にはト音24.5ヘルツが1分45秒も持続するオルゲルプンクトがありそのまま幕を閉じます。まさに低周波公害のような曲です。

No.319 2003/02/16(Sun) 11:43:53

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

・・以上のようなCDが完璧に再生できないのを我慢しながら1994年辺りまでヤマハの超弩級サブウーファーの発売をひたすら待ちました。しかしどういう訳かより小型の廉価版のモデルを乱造するばかりでした。他メーカーには146万円もするダ゛イヤトーンの80センチウーファーシステムがありました。しかし出力音圧レベルこそ100デシベルを誇りますがそれも40ヘルツまでで、30ヘルツでマイナス5デシベル、20ヘルツでマイナス10デシベル、15ヘルツでマイナス20デシベル、10ヘルツではマイナス30デシベルまで音圧が減衰します。パワーアンプとデバイダ−と40ヘルツ以下の電気的補正が必要になるので途方もない金と手間がかかりすぎます。

私はヤマハがSW1000の上位機種を開発しない事を4年間待ち続けた末に確信しました。音質はともかく(主な悪評は立ち上がりが鈍い事でした)レンジ的に27ヘルツまでフラットに再生できて一応20ヘルツが聴こえるSW-1000は究極とされており世の99.9%のソースをごく普通の音量で再生する場合レンジ的には何ら問題がありませんでした。残り0.1%の20ヘルツ以下までフラットな音圧レベルで刻まれている特殊CDを再生する際には破綻をきたしますがそんな希少なソースの為にSW1000より凄いサブウーファーを求める人など殆んどいませんでした。需要のないものをヤマハが造るはずがなかったのです。

No.320 2003/02/16(Sun) 11:44:39

 
Re: (No Subject) 投稿者:センヤ 引用

・・・1994年当時のオーディオ界の技術ではヤマハのYST方式以外のメーカー既存のスピーカーで最低域まで十分な音圧でフラットに再生する為には先述した80センチウーファーシステム等の超大型のサブウーファーを追加して電気的補正を加えるか、超大型の全帯域スピーカーシステム(電気的補正無しで20Hz〜20KHzフラットのレイオーディオRM-7V、電気的補正で15Hz〜45KHzプラスマイナス2デシベルのインフィニティIRSベータ、部屋の壁に埋め込むと電気的補正なしで20Hz〜20KHzプラスマイナス1デシベルの1978年に日立ローディが開発したHS-10000)等の非現実的とも言える巨大で高額のスピーカーを購入する以外に方法がありませんでした。

極一部のスーパーアマチュア達はこの物理の壁が阻む超低音再生に敢然と怯む事なくチャレンジし、上記のような超大型のメーカー既存のスピーカーシステムすら凌駕する超超大型のスピーカーを住居ぐるみで自作してきました。昔かの有名な故高城重躬氏が世界で始めて低音用の超巨大コンクリートホーンを天井に設計したのがその最たるものでその後多くの追随者を生みました。コンクリートホーンで20ヘルツ正弦波を超大音量で聞いた人の話を私が実際に伺った事がありましたが、曰く「テーブルの上に置かれたカップに注がれたコーヒーが激しく波を立てていた」との事でした。

No.322 2003/02/18(Tue) 01:23:06

 
Re: (No Subject) 投稿者:センヤ 引用

・・超低音狂である私はそのようなチャレンジ精神を一応持ち合わせてましたが物理の壁より大きく立ちはだかるのは当然金銭的問題でした。・・1994夏、私の夢はこの先もSW-1000を使い続けるという妥協で終わりました。しかしこの4年間無為に不満足(16Hzフラットで無い事)のままで甘んじてた訳ではなく必死に抵抗しました。SW-1000のポートの直前で仰向けに寝転んでオルガンCDを聴いていました。この試聴方法だと16ヘルツ処かオシレーターの10ヘルツまでハッキリと聞き取れます。勿論どんなに音量を絞っても大部分はただの風ですが確実に音圧も発生しており顔面を震わせました。

ポートから吹き出す猛烈な風を音と勘違いしているのではない事は強調しておきます。・・以前何度も述べたように人間はある程度の音圧があれば20ヘルツ以下0ヘルツ付近に至るまでの超低音を体ではなく耳だけでも感じ取る事ができます。ユサユサした間隔が段々広くなるにつれて圧迫感も増してくるので体だけで感じていように錯覚しているだけです。これは後述する外界の生音で私が数多く体験してきました。・・不自然な格好で音楽を聴く事に嫌気がさしオーディオから離れて再生を断念し、以後10年間私の興味の主対象は外界の生の超低音体験へと転換したのです。

No.323 2003/02/18(Tue) 01:24:14

 
超低音 投稿者:センヤ 引用

生体験を述べる前に、「耳で聞こえない、体で感じる超低音」という誤った俗説に再び反論します。等感度ラウドネス曲線を見ると人間の耳で20ヘルツを感じうる最小の音圧は大体75デシベル位です。しかし70デシベル以下の小音圧を低周波公害に悩まされてる多くの方々はキャッチします。これは私の部屋でオシレーターの20ヘルツを感じうる最小の音量まで下げて再生した時と同じようなものです。このような小音量でも低周波に敏感になってる人はユサユサと重苦しい圧迫感を感じますが体で感じているのではありません。耳を塞ぐと何も感じなくなるからです。

「耳では感じないが体では感じる」事はありえません。大音圧になって始めて鼓膜を介する事が無くても体で感じる事が出来るのです。低周波音実験ボックス(冷蔵庫程の箱の天版に80センチ級のウーファーを外側から箱内部に向けてマウントしたもの。試聴者は箱の中に入りドアをしめて密閉状態のまま低周波音を聞かされる)で耳の聞こえない聾者達に体で感じうる最小音圧を聞かせたデータによると、30Hzで110デシベル、20Hzで120デシベル、16Hz、8Hzで130デシベルでした。同じ箱の中での健常者による耳で聴きうる最小音圧のデーターよりほぼ全スポットで約40デシベルも高い数値でした。

超低周波音と言えどこの様な大音圧でない限り体だけで感じる事は出来ないという証明になっています。程々の音圧でも超低周波音は人間の体より遥かに共振しやすい周囲のものを震わせます。その様を目で見たりその共振が体に響く事も音圧を直に体で感じているように錯覚してしまう要因になっています。そして25ヘルツ付近以下の音はある種の訓練や体験をつまない限り普通の人間の知覚では音なのか振動なのかを明確に区別できません。だから小音圧の20ヘルツ正弦波を耳だけで感じていても、あたかも体だけで感じ取る本物の20ヘルツの振動と錯覚します。

No.327 2003/02/19(Wed) 19:05:16


P1Kitのブロック図は? 投稿者:おざき 引用

おざきです。ひさしぶりに投稿します。
初歩的な質問で申し訳ありませんが、P1Kitのブロック図はD.Cube2のブロック図と同じなのでしょうか。LFE入力のみではDSPがかからないのはP1Kitでも一緒なのでしょうか。

No.293 2003/01/09(Thu) 00:04:17

 
P1KitとD.Cube2では、ブロック図異なります。 投稿者:ムラタ 引用

おざき様、お久しぶりです。

> P1Kitのブロック図はD.Cube2のブロック図と同じなのでしょうか.
P1kitの構成はD.Cubeのブロック図から"Theater LFE入力〜Active Filter"部分を取り除いた構成です。P1kitの予備入力はメイン入力と同じA/Dに入り、DSPで信号処理されます。

D.Cube2の"Teater LFE"に相当する入力はありませんのでご注意ください。

No.294 2003/01/09(Thu) 10:17:55

 
Re: P1Kitのブロック図は? 投稿者:おざき 引用

早速のご回答ありがとうございました。
もしそうだったら今までは何だったんだ!?となるところでした。よかったです。(^^);
ところで今はAVアンプのLFE出力をP1Kitに接続していますが、この場合、P1Kitのローパスフィルターでカットした周波数から120HzまでのLFEが欠落すると思われますので、パワーアンプ導入と同時にAudioL&R接続に接続変えしてみたいと思います。

No.295 2003/01/10(Fri) 00:39:38


村田社長!!! 投稿者:ゴウド [MAIL] 引用

お元気ですか?
お忙しそうですね〜。
お暇になったらでいいのですが、
石膏ボードの周波数ごとの吸音特性って
ご存知内でしょうか?
ご存知でしたら、教えて下さい。

No.246 2002/08/17(Sat) 19:13:14

 
Re: 村田社長!!! 投稿者:ゴウド [MAIL] 引用

すいません、何とかこちらで調査しました。
ご迷惑をおかけしました。

No.248 2002/08/21(Wed) 18:42:42

 
Re: 村田社長!!! 投稿者:ムラタ 引用

ご返事書けなくて申し分けございません、来週あたりに私なりの考えを書き込みます。

一般の建築音響の書物に書かれている石膏ボードの音響特性は、リスニングルームでは適用できません。

No.252 2002/10/08(Tue) 09:01:43

 
データは・・・ 投稿者:ゴウド 引用

メーカーから取り寄せました。
チヨダウーテからです!!

No.258 2002/10/12(Sat) 14:48:00

 
石膏ボードの弊害! 投稿者:ゴウド 引用

村田社長こんにちは。

この間ルームチューンを進めていった末、
当初設定した大量の吸音材は、この3年間で
ほとんど撤去しました。

部屋が落ち着いたせいですが、ここで問題が
発生しました。

声を出すと、声以外の低い周波数が遅れてついてきます。
これは“出ている音ではない”ということになります。
突き詰めていくと、どうも石膏ボードが独特の共振を
しているようです。これを取り去るのに
なくなくゴムハンマーで壁を叩きまくり、
部屋に共振する場所を探し出し、レゾナンスチップを
貼りまくりました。

だいぶ癖が取れてきたのですが、根本的な解決になって
いないように思えます。

2×4の構造ですので455mmピッチに縦に構造材が
入っています。石膏ボードを外して木の良質なものに
張り替えればいいのでしょうが、遮音の問題と
金融公庫の防火規定の関係で
やり変えは難しそうです。
この状態で、表面にはる素材などをアドバイスいただけ
たら幸いなのですが・・・

購入させていただいたLVパネル 調子がいいです。
その後なにかいいものがあるみたいですね〜。
ここで紹介していただけると幸いなのですが・・・

No.263 2002/10/21(Mon) 18:20:23

 
Re: 石膏ボードの弊害! 投稿者:安達 [MAIL] 引用

安達といいます。

私のところの壁は全くオーディオ的に配慮した作りにはなっていないので、果せるかな盛大に鳴る壁があります。大体オーケストラの大太鼓あたりの音域なんですが、叩くとまるで打楽器さながらに鳴るのです。

まだ引っ越したばかりで壁の対策にまで頭も手も回らないのですが、材質は多分石膏ボード。
これは今後の対策テーマになりそうです。

No.265 2002/10/21(Mon) 21:57:35

 
石膏ボードの特性 投稿者:ムラタ 引用

データを示して石膏ボードの特性を記載するつもりだったのですが、安達さんから分かりやすいレポートを頂きましたので、その補足でお茶を濁すことにしました、とにかくオーディオルームに石膏ボードを使ってはいけないのですから。

既に使われている場合、手軽な改善方法はLVパネルなどで覆いをする方法しか思いつきません。特にスピーカー周りです。

さてその特性ですが、石膏ボードを単体で壁貼りしたときの特性は、その吸音特性データの周波数特性に似かよった100〜200Hzを中心にした輻射音が放射されると思って下さい。分割振動なので打ち消し効果もあり、リスニングポイントにマイクロフォンを置いて測定しても、その結果には殆ど反映されません、しかしその面積が大きいため耳には多大な影響を及ぼします。スピーカーの再生音が確実にブーミーになります。

一般に振動や、共振で音のエネルギを熱に変える吸音体の振動音が直接耳に届いてはいけません。必ず中高音の反射体を同じ方向に置き、ミッドバスの輻射音と合成したときに、そのエネルギバランス(周波数特性)がフラットになるように調整するのがチューニングのセオリーであり、失敗の無い方法です。

<補足>
壁からの反射が中高音乱反射のとき、音楽が明るく楽しくなります。ガラスやボードなど平面反射のとき、ミッドバスがブーミーに広がる暗い音になりがちです。石膏ボードの上にコンパネを重ね張りすると、中高音に多少の改善が見られますが、本質は改善されません。かと言ってカーテンなどの吸音材も音楽から楽しさを奪ってしまいます。

No.269 2002/10/23(Wed) 08:09:57

 
Re: 村田社長!!! 投稿者:ゴウド 引用

石膏ボードの上にコンパネを重ね張りすると、中高音に多少の改善が見られますが、本質は改善されません。

村田社長、こんばんは。↑の理屈を少しご説明いただけま
すでしょうか??

No.274 2002/10/29(Tue) 00:26:01

 
オーディオルーム固有の音質を作る5つの要素 投稿者:ムラタ 引用

個々のオーディオルームは固有の音質を持っていますが、その原因は下記の組み合わさり方の違いによるものです。低い周波数から並べると、

1.壁、床、天井の振動
2.フラッターエコー
3.表面反射の周波数特性と反射の方向

この3つが部屋の音質のキャラクターを作る基本要素で、低音域については更に下記の要素が加わります。

4.部屋の寸法比で決まる基準振動モードのどの位置にリスニングポイントを持ってくるか。
http://homepage2.nifty.com/hotei/room/chpt02/chpt02.htm
の「10畳の節面」、「セッティング」参照。

5.スピーカーからの直接音と、壁・床からの反射音の位相干渉。

--続く--

No.275 2002/10/29(Tue) 03:54:47

 
勉強不足ですいません。 投稿者:ゴウド 引用

根本的な壁の振動モードと言われると
確かに表面上対策をしても、難しいかもしれませんね。
住宅の仕事をしている関係で、防火上の石膏ボードは
外せませんので、悩むところです。
表面の材料は、どの位の厚みがあれば、カバーできるで
しょうか?もしかして、難しい??

すいません、勉強不足で・・・
ついつい、表面の材料が大半を占めるような気がして
しまいまして・・・

No.276 2002/10/29(Tue) 12:39:21

 
オーディオルーム固有の音質を作る5つの要素の続き、その1(板振動) 投稿者:ムラタ 引用

部屋の振動には二つの種類があります。前記5つの要素の中の「1.壁、床、天井の振動」は下地の桟の間隔と壁材の種類と厚さで決まる振動です。

桟の間隔を狭くすると振動しにくくなると同時に、振動周波数が高くなります。

壁材を重くすると振動しにくくなると同時に、振動周波数が低くなります。

桟の間隔は一般に90cmまたは45cm間隔で入れますが、オーディオルームであれば30cm間隔が最低条件です。しかも間隔をランダムにして振動周波数を分散させます。あまりバラバラにするとタッカー(釘)を打つ位置が分からなくなるので、25cm、30cm、35cmが良いと思います。

25の倍数は
25,50,75,100,125,150,175,200,225,250,275・・・
30の倍数は
30,60,90,120,150,180,210,240,270・・・
35の倍数は
35,70,105,140,175,210,245,280・・・
で同じ数字があまり出ません、また施工時の誤差を含めて考えればほぼバラバラになります。コンパネのサイズは91cmですから、26,30,35になるでしょう。

板の厚さは表面に針葉樹(松)のコンパネ、その下にプラスター(石膏)ボード、更に下に広葉樹(ラワン)のコンパネが最低条件で、できればプラスターと針葉樹コンパネを更に各一枚加えた5層構造が理想です。

床はしっかり根太を入れ、壁以上に頑丈に作って下さい。根太の間隔の考え方も壁と同じですが、スピーカーの設置位置付近の床にはもう一工夫の奥の手があります。

スピーカーの手前(リスナー側)で床を一旦切断し、スピーカーを置く位置付近の床を独立させるのです。左右と後ろの壁にも直接振動が伝わらないように隙間を空けます。隙間にゴムやウレタンを充填します。

床や壁が振動するとスピーカーのように音を出すと考えて下さい。ボイスコイルの逆起電力で制動が効くスピーカーとは全く違うダンピングの悪いブーミーな雰囲気を垂れ流します。

壁・床・天井の表面積の合計と、ウーファーの振動板の2倍(2台)の面積を比べると、小型のオーディオルームでも500倍以上の面積差があります。壁振動が極僅かであってもスピーカーの面積に換算すると500倍の振幅になるのだ、と考えると、部屋を振動させてはいけないことがご理解頂けると思います。いくら丈夫に作っても振動がゼロにはならないので、その周波数も分散させる必要があります。下地の間隔を分散させなければならない理由です。

No.292 2002/12/15(Sun) 08:56:28

199/200件 [ ページ : << 1 ... 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 >> ]

- HOME - お知らせ(3/8) - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - メール - 環境設定 -

Rocket Board Type-X (Free) Rocket BBS