掲示板
何でもお気軽に書いていってくださいね。

D−CUBE 投稿者:シモノ [MAIL] 引用

以前D-CUBEが出る前の時点で、使用中のソナスファベール ムジカにSA-LOGICのSWを接続する方法を教えていただいた者です。ムジカにはプリアウトがないので、SA-LOGICのSWを接続するには、ヴォリュームはアンプに連動しないがREC OUTからと、教えていただきました。知人のD-CUBEを自宅に運び、試聴ができそうなのですが、D-CUBEでもその通りでよろしいでしょうか。また端子はRCAですが、ケーブルは一般の、RCAでいいのでしょうか。

No.288 2002/12/11(Wed) 08:53:10

 
D.Cube取扱説明書から抜粋 投稿者:ムラタ 引用

D.Cube2の入力パネルとブロック図を下記に示します。(PDFが重いので表示に時間がかかります)
http://www.salogic.com/home.files/catalogue-DCube/f1.PDF
オーディオ用のRCA入力は "1" のL,Rです。
http://www.salogic.com/home.files/catalogue-DCube/g2.PDF
ここに普通のRCAピンケーブルで接続してください。

D.Cube2はメインスピーカーとの位相が合わないとその本領は発揮できません。下記のページを熟読のうえ、慎重にセッティングして下さい。

バランス調整用のCD
http://www.salogic.com/home.files/catalogue-DCube/e1.PDF
本格セッティングの前に
http://www.salogic.com/home.files/catalogue-DCube/m1.PDF
タイムアライメント
http://www.salogic.com/home.files/catalogue-DCube/h1.PDF
LV1200パネル
http://www.salogic.com/home.files/catalogue-DCube/n1.PDF

なおCDプレーヤーのアナログ出力が空いていれば、この出力をD.Cube2に入力しても同じ結果になります。理論上はこちらの方が信号パスが短く音質的に有利です。ただ超低音ですから、差が判別できるかどうかは?です。

No.289 2002/12/11(Wed) 13:37:43

 
Re: D−CUBE 投稿者:シモノ [MAIL] 引用

早速のご返事ありがとうございました。大変参考になりました。

No.290 2002/12/11(Wed) 18:25:13

 
D.Cube2のセッティングテクニック 投稿者:ムラタ 引用

ついでに他社サブウーファでは不可能なD.Cubeのセッティングをご披露します。

低音、特に超低音が充実するとオーディオシステムのグレードが各段ににアップすることは既にご存知と思います。比較的小型のスピーカーが使われることが多いシアターのオーディオシステムを、ピュアオーディオのレベルにアップグレードする方法です。

AVプロセッサーの音声出力から、「フロントL」、「フロントR」、「LFE」の3つの出力をD.Cubeに入力します。フロントの周波数特性が超低音の領域まで拡張され、しかも位相整合ができ、同じに映画のLFEにも使ってしまう一石二鳥の方法です。
http://www.salogic.com/home.files/dcub.files/dcub03.htm

No.291 2002/12/12(Thu) 19:06:25


アップグレードについてご質問 投稿者:ねじ式 引用

その節はBBSにてスーパースワンの特性など調べていただき有難うございました。
いろいろ試していくうちに低音部の音楽に及ぼす影響の大きさが浮き彫りとなり是非とも御社のスーパーウーハ−を使用してみたい衝動に駆られております。(ただこの不況下の中、なかなか購入に踏み切れないのが現状です)
そこでD−CUBE2についてお伺いいたします。

1.近日中の申し込みで年内納品は可能でしょうか?

2.先にP−?T KITを購入したのですが
  D−CUBE2 購入時の下取りは可能でしょうか?
  もし可能なら概ね御いくら位でD−CUBE2の購入  可能となるのでしょうか?

  以上についてお教え下さいますようお願い致します。

No.285 2002/12/02(Mon) 11:54:14

 
Re: アップグレードについてご質問 投稿者:ねじ式 引用

追伸
スワンSPの低域レンジを伸張する方法が見つかりました。これによりP−?TKITのカットオフ周波数を41Hz以下でなんとか使用することが可能になりました。
以下その方法を記します。我が家での結果ですので、どなたがやられてもその通りゆくとは限りませんが、何らかのご参考程度にはなるかもしれないと思い書き込みさせていただきました。間違いや更なる使いこなしがあればご教授願います。
方法)1.バックロードホーン後面開口部を重量物で(exレンガなど)塞ぎ、数センチほどの開口部のみを設けます。=低域レンジとスピード感が伸びます。
   2 後面開口部の左右を同じようにレンガなど(レコード盤など軽量のものでは質の良い低音は得られませんでした)で塞ぎバッフル効果をもたせます。その面積により低域レンジの伸びと量感が変化するのでメインシステムの低音とのつながりを見てバランスを合わせます。
                       以上。

No.286 2002/12/02(Mon) 12:16:52

 
P1kitからD.Cube2へのアップグレード 投稿者:ムラタ 引用

D.Cube2の量産機の出荷の用意に追われ、ご返事遅くなりました。D.Cube2は出荷が遅れていますが、現在いただいている数量の納品が完了すると、その次の生産から在庫販売の余裕ができる予定です。

> 1.近日中の申し込みで年内納品は可能でしょうか?
■ 組み立てに使う部材(DSP,codec,SP,キャビネットなど)には多少の余裕がございますが、組み立てに必要な時間がそろそろ限界に達します。なるべく早めにご予約ください。

> 2.先にP−?T KITを購入したのですが
  D−CUBE2 購入時の下取りは可能でしょうか?
■ P1-kit発売当時、D.Cube2は発売されていなかったため、アップグレード対称製品のリストには記載されておりませんが、上位機種には変わりないのでアップグレード対象製品に準じる扱いとさせていただきます。

下取り価格は、P1kit-Type1 = 78,000円、P1kit-Type2 = 81,000円とさせていただき、この金額を標準価格から引いた金額でD.Cube2をご用意させていただきます。



ところでまだアクティブになっておりませんが、HPに「委託品販売コーナーを新設します」の項があります。弊社の生産能力の限界からD.Cube2などの主力製品も販売店様の要求を満たす供給ができずにいるため、ネット販売が主となってしまっています。従いまして弊社製品を買い替えの下取りに出すのが難しい状況と思います。

そこで一般オーディオマーケットでの下取りが可能になるまでの期間限定(弊社製品を扱ってくださる販売店が増えたら終了)ですが、弊社新製品へのアップグレードのお客様を対象に、旧製品売却の掲示板ページ(製品のご紹介だけで、売買交渉は当事者間)とさせていただこうと考えています。

ご希望があれば、製品のチェックと1〜2年程度の製品保証をさせていただく所存ですが、運営のルールは皆さんのご意見で決めようと思います。投稿お待ちします。

No.287 2002/12/10(Tue) 19:39:57


進捗はいかがですか? 投稿者:津田 引用

FIRのデジタル・チャンデバの進捗はいかがですか?

No.277 2002/11/24(Sun) 20:26:43

 
Re: 進捗はいかがですか? 投稿者:ムラタ 引用

フラグシップモデルのサブウーファ”Duo Basso”とリンクする計画で概略の構想を作りましたが、D.Cube2の量産モデルの立ち上げに時間を取られてHPへのUPが遅れています。

ところで妥協のない96KHzFIRのスペックで設計すると、Duo BassoのDSPでは全く歯が立たず、テキサスの最高速のDSPであるC64Xの600MHzコア
http://www.tij.co.jp/jsc/docs/dsps/product/c6000/c64xcore/index.htm
でもスピードが足りません。勿論複数個使って並列処理して間に合わせるのですが、532ピンのDSPを複数個使うのはぞっとしますね。

1.1GHzのコアで1秒間に11億回のフロート演算が実行できるとすれば1個で済みそうですが、サンプル出荷時期も不明です。

No.278 2002/11/26(Tue) 09:55:56

 
Re: 進捗はいかがですか? 投稿者:ひろ 引用

> フラグシップモデルのサブウーファ”Duo Basso”とリン>クする計画で概略の構想を作りましたが、D.Cube2の量産>モデルの立ち上げに時間を取られてHPへのUPが遅れていま>す。

値段帯はどれくらいを考えておられるのでしょうか?
Duo Bassoとのリンク、ということは、ほかのDSPユニットをはるかに上回るのでしょうか?

No.279 2002/11/27(Wed) 22:20:55

 
直線位相のチャネルデバイダー、プリアンプの価格 投稿者:ムラタ 引用

価格帯は非常に悩むところです。C64xクラスのDSPを使うと
http://www.tij.co.jp/jsc/docs/dsps/product/c6000/c64xcore/index.htm

基本的なドライバーソフトまで(デバイダー、プリアンプなどのアプリケーションプログラムを含まない)の開発費で1000万円位が常識的な値です。それにアプリケーションの開発費が必要で、筐体まで豪華のすると海外製のフラグシップモデルのような価格帯になります。

安く作る方法はただ一つで、他の製品と総てを共用することです。幸いなことに充分吟味して設計すればDSP部分の共用は可能です。そこでDuo Bassoと共用と考えているのです。しかしチャネルデバイダーが必要とするスペックはDuo Bassoの遥か上位なのです。

Duo basso用に開発したDSPボードをグレードに合わせて複数枚使用して構築するのが妥当な選択と思います。

機能を分割して必要最小限の構成(音は最大限の構成)のとき50万円以下にしたいと考えています。

DSPドライブのサブウーファのカテゴリーに、開発の参考にできる他社製品が無いため、新たな疑問点が生じるとその解決に数ヶ月を要し、P1kit、D.Cube2ともにアナウンスから製品出荷までに予想を遥かに超える時間がかかりご迷惑をおかけしました。FIRのチャネルデバイダー、プリアンプも同じような状況です。発売時期はDuo Bassoの次となります。

販売を完了していますが、150個のDSPを使い1000dB/octの遮断傾斜を実現したDSPFIRチャネルデバイダーが下記で、次期デバイダーの基本原型です。
http://www.salogic.com/home.files/solution/salo-proto.htm
これにサブウーファ用のフィルター(これが一番DSPパワーを必要とする)が追加になります。

デバイダーも含まれますが、デジタルプリアンプの原型が下記のブロック図です。
http://www.salogic.com/home.files/solution/salo.pdf
http://www.salogic.com/home.files/solution/omni-mix.htm

No.284 2002/12/01(Sun) 03:20:24


SPD-P1でアライメント0の時の出力 投稿者:KK@K 引用

SPD-P1でタイムアライメントを使用すると1周期遅らせてメインの周期に合わせるとのことですが、

タイムアライメント0にすると
1周期目は時間差無く出力されるのでしょうか?
やはり2周期目からでしょうか?

No.280 2002/11/29(Fri) 18:45:28

 
Re: SPD-P1でアライメント0の時の出力 投稿者:ムラタ 引用

SPD方式の位相整合の手法はHPの解説をご参照下さい。下記二つのページがございます。
http://www.salogic.com/home.files/solution/solution.htm
http://www.salogic.com/home.files/exclusive/exclusive-data.htm

これらを要約したものがこのスレッドの4つ下の
”LFEの低音遅延(D.Cube2)”です。

No.281 2002/11/29(Fri) 23:21:01

 
Re: SPD-P1でアライメント0の時の出力 投稿者:kk@k 引用

「DSP・FIRフィルターでスピーカーの周波数特性を補正すると、フィルターのタップ長の1/2の長さの信号処理時間がかかる」ですね!分かりました。
「仮にスピーカーユニットの発音ディレーの等しいサブウーファーをメイン・リスナー間の距離にそろえて置き、アライメント=0で駆動した場合も、2周期目からメインと同期する(クロス周波数での話)」と解釈しました。よろしいでしょうか。

No.282 2002/11/30(Sat) 16:31:39

 
サブウーファの位相とメインスピーカーの位相を合わせないと超低音は出ない 投稿者:ムラタ 引用

正しい解釈です。SPD-P1でサブウーファーユニットをドライブする場合、必ず下記動画シミュレーションが成り立つように、サブウーファの配置とプロセッサーの距離のつまみ(D1,D2)を整合させることが必要です。

"ディレーで位相を合わせる(動画シミュレーション)の項参照”
http://www.salogic.com/home.files/exclusive/exclusive-data.htm#move-simulation

この設定が曖昧であると、低音が二つ聞こえたり、超低音が全く聞こえなかったりします。

ところでSPD-P1(P1kit)はプロセッサーだけの商品で、スピーカーユニットが付属しておりません。従って厳密にはユニットの速度差による誤差を生じます。しかし一般的なスピーカーユニットの発音ディレーは100〜150μsec程度で、速度誤差は50μsec(0.00005sec)程度に納まります。

距離に換算すると、340m(音速)×0.00005=17mmで誤差範囲とみています。D1,D2は取り扱い説明書の理論値で合わせていただき、±数cm程度の範囲でサブウーファの配置を前後させてベストポイントを探してください。

ついでですから、SPD-P1使用上の注意点を列挙しておきます。

1.スピーカーユニットの振動板の1箇所を指で押したとき、振動板全体が等しく後退するものを選択して下さい。押したところが変形して凹むユニットでは、DSPで補正された超低音の振幅でミッドバスに歪み音が発生し、メインスピーカーの帯域で低音が二つに聞こえます。
紙の振動板はまず不合格で、ケブラー(D.Cube2)、カーボン、PPコーン(SW1600)などが最適です。

2.リスニングルームの壁が超低音で振動すると振動の倍音の輻射音が大量に発生します。サブウーファで超低音を出しているにも拘わらず、ミッドバスばかりが目立つブーミーな低音になります。壁面を強化する必要があります。

壁面の強度不足はかなり深刻な問題で、ウーファー比で面積が数百倍ありますから、触って振動を感じるようであればメインスピーカーの音もブーミーに変化しています。

普通の居間を利用したリスニングルームは大方不合格で、壁面を強化または100mm以下の幅木の集合体で壁を構成すると、電源ケーブル交換などの繊細な変化とは次元の違う、ドラスチックな音質改善効果が現れます。まずメインスピーカーの音質が大幅に向上し、その結果サブウーファとの繋がりが各段に改善されます。

地を這う超低音、コンサートホールのイリュージョンはオーディオシステムのグレードアップだけでは得られません、リスニングルームのチューニング次第です。

HP本文のD.Cube2のカタログ集にも参考にしていただける記載がございます。
http://www.salogic.com/home.files/catalogue-DCube/catalogue.htm

No.283 2002/11/30(Sat) 18:16:12


D.Cube & FIRのデジタル・チャンデバ 投稿者:ムラタ 引用

D.Cubeのモニターをご希望下さったお客様へのD.Cubeの発送が、昨日でやっと完了しました、年度末の企業への納品で年末から作業を始め、やっと終わって外に出たら桜が咲いていた、と言う経験は何度もありますが、今回のように延々続いた開発は、一番初期のDSPシステムを製作した1991年以来です。若さが違うので今回は疲れました。
http://www.salogic.com/home.files/solution/omni-mix.htm

昨年のP1kitから丸1年で、しかも外注先への発注が終わり入荷を待っていたら先方が廃業や、予定していたスピーカーユニットが生産打切りで代替がないなど、外的要因が多かったのが今回の特徴です。日本の経済状況の深刻さを実感いたしました。

D.Cubeモニターのご希望をお受けし、製品の仕様について若干のご意見を伺った結果、大幅な仕様の変更をしてしまったため、とんでもなく長い時間お待たせしてしまいました。

シアターに完璧に対応させるための変更だったのですが、ピュアオーディオにしか使わない予定であったお客様には大変なご迷惑であったのだろうと思います。モニターの結果を製品に反映させるためのモニターであり、モニター仕様が製品と異なっても仕方がない、とのアドバイスもいただきましたが、より良い解決方法が出荷前に分かってしまったのですから、私の性格としてその方法は採用致しかねました。改めて納品が遅れました事をお詫び申し上げます。

さて次はFIRのデジタルプロセッサー(チャンデバ、EQ・・・)です。来週からスタートです。

No.271 2002/10/24(Thu) 16:37:58

 
Re:FIRのデジタル・チャンデバ!! 投稿者:津田 引用

>さて次はFIRのデジタルプロセッサー(チャンデバ、>EQ・・・)です。来週からスタートです。

えっ!!やった!!無茶苦茶期待してます。
是非ともユーザー第一号になりたいです!!
がんばって下さい。
(これでやっとうちのGS-1が蘇るかも!)

No.272 2002/10/24(Thu) 22:02:43

 
おお、! 投稿者:ゴウド 引用

安くなるかなぁ〜。
もしかしてかなり高価??
でもワクワクしますね!!

No.273 2002/10/25(Fri) 07:46:06


LFEの低音遅延(D.Cube2) 投稿者:植木 [MAIL] 引用

村田社長、先日はD.Cube2を納品いただきありがとうございました。あの神技のような調整の早さには驚くしかなかったです。
D.Cube2を追加した感想は、まず音が自然になることです(クラシック等の場合)。ホールトーンも豊かになり、教会録音での「音の壁」も再現されるようになりました。
まだあまり触っていないのでとりあえずの感想ですが、私はAVもやっており、LFEのことで質問があります。メインSPの低域拡張はフェーズドメインによりD.Cube2の設置場所はそんなに問われないですが、フェーズドメインを使っていないLFEの場合、低音の遅延はどのくらいあるのでしょうか? またLFEにおいては普通のサブウーハ同様かなりリスナー寄りにおいて位相を合わせる必要があるのでしょうか?
ご多忙のところ失礼しますが、宜しくお願い致します。

No.266 2002/10/22(Tue) 21:14:23

 
サブウーファの効能 & LFEと音楽との位相の依存関係 投稿者:ムラタ 引用

### ホールトーン ###

DSPによる直線位相のFIRフィルター(周波数に拘わらずディレータイムが一定)でスピーカーの周波数特性を補正すると、フィルターのタップ長の1/2の長さの信号処理時間がかかり、その分サブウーファーの音が遅れます。

"ディレーで位相を合わせる(動画シミュレーション)の項参照”
http://www.salogic.com/home.files/exclusive/exclusive-data.htm#move-simulation

のように、フィルターの遅れに更にディレーを加え、その遅れがクロス周波数の1波長の整数倍に一致するように設定すると、聴感では位相が合ったように聞えます。この方法はホーンスピーカーの位相整合に従来から使われている手法の応用です。
http://www.salogic.com/home.files/solution/multi.htm

そして同時に更に二つのメリットを生みます。
■1.人の聴覚は僅かに時間のずれた同音量の二つの音(クロスポイントではメイン&サブ同音量)を聴くと、先に聞こえた音の印象をより強く認識します。従ってサブウーファーを追加してもメインスピーカーの音色が変わりません。

■2.フランスやドイツの残響時間が10秒もあるような大教会の礼拝堂では、足元から胸まで幾十にも重なった揺らぎのような超低音の湖に浸かり、中高音が空から降ってくるような神秘的な音を体験することができます。そしてその音がクラシックのコンサートホールの音作りの原点である事が自ずと理解できるのです。つまり超低音の領域に位相のうねりがあると、コンサートホールのイリュージョンが再現されるであろう事が想像できるのです。

フェーズ・ドメイン方式はクロスポイントの位相だけを合わせる方式ですが、クロスより上の領域は100dB/octの急峻なフィルターにより音が重ならないため、位相干渉は起こりません。クロスより下の領域はメインウーファーの低域の切れが甘いとき位相干渉が発生します、しかしこの位相干渉による超低音の揺らぎは、コンサートホールのイリュージョンをオーディオルームに再現するプラスの効果を発揮するのです。

<●注1>D.Cubeが組みあがると、テスト用の安物のスピーカーを接続して恐る恐る火入れをします。アンプのパワーが大きいのでトラブルがあると1〜2秒でボイスコイルから白煙が出るからです。
LFE入力にCDを接続し首尾良く音が出始めると、ピッチの定まらない、飛び跳ねながら声を出しているような音が必ず出ます。
LFEでは中高音もスピーカーから再生され、安物のスピーカーでは再生できない(音にならない)超低音で音全体が揺すられているため、車の運転中に救急車とすれ違ったときに感じるドップラー効果の塊のような音になります。つまり音のピッチが明確に判断できる50Hz(程度でしょう)以上の音は、サブウーファーから出してはいけないのです。
サブウーファー単体で音楽を聴いたとき、楽曲のタイトルが判別できるようではサブウーファーとして失格です。メインスピーカーの音がピッチの干渉でドロドロします。



### LFEの位相 ###

■AVのLFEから出力される効果音は、MA処理で画像に合わせて後から嵌め込まれた超低音のエフェクトで、映画のセリフや音楽と位相の依存関係はありません。1フレーム(1/30秒)以内のズレであれば判別できない筈である。と考えた結果がアナログ処理によるリアルタイムLFE回路です。

画像とのタイミングですから数msec(1/100秒以下)のずれは許容範囲と考えて良いと思います。アナログ処理はこれほどの遅れを生じないので、特段の測定はしていません、次の測定の機会に、念のため測定をしてHPに掲載しようと思います。

D.Cubeではありませんが、HPに測定例があります。大方のサブウーファーのバスレフポートの共鳴音を無視したときの発音ディレーはこの程度です。

”DW7をパワードサブウーファとして使うときのグループディレー参照”
http://www.salogic.com/home.files/exclusive/exclusive-data.htm#dw7

スピーカーユニットの発音ディレーは口径の大小を問わず、ほぼ 15/100000秒程度です。

”ALTEC 515B のグループディレー参照”
http://www.salogic.com/home.files/exclusive/exclusive-data.htm#altec515b

■メインスピーカーとサブウーファーの距離の差が3.4mあると時間ずれが1/100秒です。12畳程度の部屋でサブウーファーをLFEだけに使うのであれば配置の考慮も不要です。
ピュアオーディオの位相整合を中心に考えてD.Cubeを配置してかまいません。

<●注1> D.CubeのLFE入力には位相制御回路が無いので、AVのフロントの音をLFEとミックスしてD.CubeのLFEにいれると、位相マッチングが不可能になります。
AVシステムでオーディオを兼ねる場合は、フロントの音はD.CubeのAudio入力に入れてください、AVプロセッサーのフロントRCA出力には予備のRCAがないので、別途パラケーブルが必要になります。
http://www.salogic.com/home.files/dcub.files/dcub03.htm

<●注2> AV用に作られたサブウーファーは、LFEの効果音がセリフや音楽と位相の依存関係がないことを前提に設計されています。音楽用に使おうと考えるのが邪道であると思います。
にも拘わらずオーディオ雑誌が音楽用に使ってその音質を評価し、あたかもサブウーファーが有効であるかのような論評をしたところに大きな誤解が生じ、サブウーファー不用論を生んだものです。

No.267 2002/10/23(Wed) 07:26:25

 
Re: LFEの低音遅延(D.Cube2) 投稿者:植木 [MAIL] 引用

早速のご回答ありがとうございます。
LFEにおいて心配だったのが、1)LFEとフロント・センターSPで位相整合を取る必要がある成分があるのか、2)D.Cube2の入力の初動感度がどのくらいか、という2点が少し心配だったのです。現在AVアンプが使用できないので自分の耳で判断する事も出来ず、今回質問させていただきました。
ご回答の通りであれば、特に心配はいらないということですね。ありがとうございました。

No.270 2002/10/23(Wed) 20:22:38


D.Cube2、到着 投稿者:安達 [MAIL] 引用

本日ついにD.Cube2が到着しました。
一か月前に引越した為、まだ自宅のステレオが全然まともに設置されていないのですが、新しいものを入手した時は早く試したいものです。
という訳で本来の音を評価できる状態では全然無いけれど、とにかくD.Cube2鳴らしてみました。

ちょっと触って聴いてみた印象ですが、これは何だかとんでも無く凄いというか、こういうのは初めてです。
何しろ今部屋の中には引越しの段ボール箱やら未設置のステレオ機材がそこらに置きっぱなしで、SPから出た音は滅茶苦茶に反射したり回り込むんだりするせいか、音域によって定位がバラバラ、妙な逆相感もあるのも当然と思っているのですが、(無論早く片付けるつもりです・・・)D.Cube2に付いている「D2」というつまみをちょいと動かしたら、ボーカルやらシンバルやらあらゆる音域がまるで周囲の障害物のいくつかを除去したかのように、しゃきっと見通せる感じになるのですよ。
D2のつまみの位置を更に一つズラすと途端に全体に音がシュンとしぼんでしまってダメになってしまうのも不思議。
低い音が出るというのは当然思っていた通りなのですが、こういう音域を問わず部屋の空間を支配するような感じがあるとは思っていなかったので興奮しています。
ま、こんな状態で鳴らしてどうこう言っていても仕方ありませんので、とにかく部屋を片付けて調整していくとどうなるのか試していくつもりです。

No.264 2002/10/21(Mon) 21:49:32

 
位相が楽器の存在感を支配するのです 投稿者:ムラタ 引用

周波数特性が音色を支配し、位相が楽器の存在感とその表情を支配するのですが、耳で明確に僅かな位相ずれが判別でき、且つ調整できるかたはあまり多くはないようです。安達さんのような方に使っていただけることを、大変うれしく思います。

■D1,D2は最初は取り説の数値に設定していただき、その後耳が慣れてから多少補正して下さい。10cm以下の補正はD.Cubeを移動して調整してください。
■D.Cube2の設置位置が壁から離れると、直接音と反射音で位相干渉を起こし、せっかくフラットに調整してある周波数特性にうねりを生じます、一般に壁に近いほうがナチュラルな低音になりますが、壁鳴りに注意です。

No.268 2002/10/23(Wed) 07:36:32


チューニングパネルの選び方? 投稿者:津田 引用

今更ですが、LVパネル、FWパネル、FWステンレスパネル、
Galleryの性能差、使用方法の差を教えて下さい。

現在左右の壁の一次反射を揃えたいと思い物色中です。
どの製品が適しておりますでしょうか?

No.260 2002/10/14(Mon) 21:16:51

 
Re: チューニングパネルの選び方? 投稿者:ゴウド 引用

く、黒ですか!!
渋いですね〜。

No.261 2002/10/16(Wed) 15:46:02

 
Re: チューニングパネルの選び方? 投稿者:ムラタ 引用

オーディオ雑誌の記事によると左右の一次反射のポイントの処理が最優先で重要のように書かれていますが、理屈が付け易いから繰り返し取り上げられるだけで、さして重要な課題では無いと思います。

チューニングの実施例にも類似の記載がありますが、
http://www.salogic.com/home.files/av-room/av-room1.htm
LV〜Galleryパネルをスピーカーの背後などの周辺に置き、フロントのエネルギー感を高めると左右の一次反射のポイントからの反射音は殆ど気にならなくなります。と言うより、左右の反射音が気になるのは部屋の残響時間が短過ぎる証拠です。

強いて処理するのであれば虚像ができなければ良いと考えて下さい。部屋がデッド気味であれば、1箇所だけライブな処理をすると逆位相感に似た違和感が出るので、吸音で処理します。ライブ気味なら拡散で処理します。

LV〜Galleryパネルの特性は、高音域は入射音の拡散、中音域は縦方向への音象拡大(縦方向へ拡大は音象の定位が向上する)と木の音色の付加。低音域は吸音です。

■高音域の特性は総てのパネルで同一です。
■中音域は木の共振による音色付加の部分に差があります。FWでは、LV比で約2倍の数の長さの異なる横リブを設け、縦リブを固定しています。LVと同じ音色のものと、ピッチが1オクターブ高いものとが混ざっています。従って設置枚数が多い場合、FWが明らかに有利になります。
■低音域の特性はステンレスリブ有りとステンレスリブ無しで分類します、LVとFWはステンレス無しですから、ほぼ同じ特性です。
FWstainには厚さ3mm、Galleryには厚さ5mmのステンレスリブを左右に設けてあり、低域板振動の節を明確にし、低音エネルギーの熱変換効果を高めたものです。

No.262 2002/10/17(Thu) 07:23:50


新製品の予定? 投稿者:プリアンプ 引用

● FIR(直線位相)イコライザー
● FIRデジタルプリアンプ
● FIRデジタルチャネルディバイダー
100〜1000dB/oct

その後発売の見込みはいかがでしょうか?
首を長くして待ってます。

No.242 2002/07/29(Mon) 12:57:22

 
私も・・・ 投稿者:ゴウド [MAIL] 引用

期待してますよ・・・
アンプは出来ましたよね!!

No.243 2002/07/29(Mon) 21:25:53

 
Re: 新製品の予定? 投稿者:ぼくも〜 引用

期待してます。
出来れば一つの機械で、上の三つを出来るようにして欲しいのですが。というかなぜ分けてるのかがわかりません。
FIRデジタルプリ、で全部出来てもいいのでは?

TactのRCSみたいに一台で全部出来るものを期待してます。

ちょっとずつでもいいからネタ出ししてください(^^)

No.244 2002/07/29(Mon) 22:29:57

 
Re: 新製品の予定? 投稿者:ムラタ 引用

なかなか手が付けられませんが、画像が必要なのでHP本文で扱います。まずDSPで可能な機能の一覧。次にコストとの兼ね合いで、どこまで製品に盛り込むのかなど、決めたいと思います。

例えば、適応型フィルターを利用して、オートルームチューニング、その結果の周波数特性を測定する機能、なども組み込めるのですが、測定結果の表示器など、コストアップになります。パソコンを制御系に使うことも出来ますが、きっと使えない方が増えるでしょうし・・・

No.254 2002/10/08(Tue) 09:16:31

 
やっぱりシンプル?! 投稿者:ゴウド 引用

村田社長、お久しぶりです。

やはり、オーディオマニアとしては、
シンプルで性能がいいものがいいですね。
そして、低価格なものが・・・

要望としては、シンプルな回路で
100デジベル以上の減衰率とタイムアライメントが
あれば充分です。

あ、第一通商の奴はコンバーター外付けですが、
あんな感じからスタートがいいですね〜。

No.255 2002/10/08(Tue) 18:42:37

 
Re: 新製品の予定? 投稿者:ゴウド 引用

第一通商のより、よりシンプルに。
タイムアライメント付きのチャンデバ。
性能は、1000デジベル減衰っていうのも
いいですね〜。手持ちのコンピューターに
接続してコントロールできるもの。
とにかく、コントロール系・チャンデバなども
外部にして欲しいです。

No.256 2002/10/09(Wed) 10:25:17

 
Re: 新製品の予定? 投稿者:ひろ 引用

> 例えば、適応型フィルターを利用して、オートルームチューニング、その結果の周波数特性を測定する機能、なども組み込めるのですが、測定結果の表示器など、コストアップになります。パソコンを制御系に使うことも出来ますが、きっと使えない方が増えるでしょうし・・・


わ〜、tactの製品が発売するのかどうかも怪しくなってきた(それ以前に値段が・・・)ので、PAか、CarAudioに逃げようかと思ってましたが、こちらのほうが遥かに期待できそうですね。

表示&細かい設定はPC必須でもいいんじゃないかと思うのですが・・・て言うか、まだ決まってないのですか?
2002年がもうすぐ終わってしまいます・・・

No.257 2002/10/12(Sat) 11:48:44

 
Re: 新製品の予定? 投稿者:津田 引用

> なかなか手が付けられませんが、画像が必要なのでHP本文で扱います。まずDSPで可能な機能の一覧。次にコストとの兼ね合いで、どこまで製品に盛り込むのかなど、決めたいと思います。

やっとご返事頂けるお時間を取っていただいた様子で
安心しました。デジタルならではという事を考えると
チャンデバ、パラメトリックイコライザー、タイム
アライメントは必須かな。SACDやDVD-A入力にも是非
対応頂きたいですね。コントロールはパソコンで充分。
今時使え無い人は殆どいないのでは?(少なくても
このHP見てるくらいだから)
FIRはこれは必須ですね。
受注生産でも良いと思いますよ。

No.259 2002/10/14(Mon) 21:10:08


D.Cube2、そろそろかな 投稿者:安達 [MAIL] 引用

D.Cube2を注文してから、はや4か月以上経過しましたが、いよいよ出荷開始のメールを村田さんから先週頂戴しました。
私の分も近いうちに出荷されるものと楽しみにしています。

No.249 2002/10/07(Mon) 22:41:37

 
Re: D.Cube2、そろそろかな 投稿者:ムラタ 引用

大変お待たせして申し訳ございません。最終のご案内から終日遅れていますが、本日ブラックモデルの納品が完了します。

お近くの方だけで申し訳ないのですが、納品が大変遅れましたので、始めての設置ではお悩みになることが多いバランス調整を、ご希望により、ご訪問して実施させて頂いています。

超低音で壁が動く場合、壁からの輻射音でミッドバスが膨らむことが多く、超低音のレベルを上げられない現象が起こります。この場合、壁振動を止める処置が必要になります。。

D.Cubeの使い方について、山本耕司さんのHPが参考になりますので、ご案内致します。「僕のオーディオ生活パート3」の 2002.07.09 以後によく登場します。
http://www.246.ne.jp/~studio-k/tcn-catv/myaudio3.html

No.250 2002/10/08(Tue) 08:48:06

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