掲示板
何でもお気軽に書いていってくださいね。

セッティング 投稿者:okutaka [MAIL] 引用

先日、石井式リスリングルーム研究のホームページでSPを横置きにする(天井が低い場合)ことで低在波の影響を受けにくくなりその結果逆相感が取れる、パネルを用いて縦方向にSPをセッティングをしましたが以前と同じく逆相感が出ます、パネルを用いて、斜めにセットすることで別の部屋を作り出せると書いてあったのですが、詳しく教えて下さいSPを壁から対して斜めに取ると良い結果が出る事は以前述べましたがあくまでも縦方向にSPを置きパネルで調整しても余りかわらないいのですが、縦方向にSPをセットすると音場型のSPになり其れわそれで良いのですが(SPを後ろ壁から距離が取れるから)逆相感が出てきて良くありません、パネルを色々と置き場を工夫しているのですが此処だと言う処が見つかりません一長一短があり妥協範囲が低すぎます、逆相感は妥協できません。縦方向だとSPからの距離が取れるために見た目には良いのですが音は良くありません、残響時間がバラバラでフラットにならないから上手くパネルで同波数特性をフラットに近ずけば良いのですが、簡単にはいきません。何か方法があれば教えて下さい。

No.179 2002/06/02(Sun) 10:13:12

 
部屋の構造が逆位相の音を生成していると思って間違いありません 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

以前に電話でお問い合わせを頂いたときにJBL4344の直近では逆相感が少ないと伺っておりますので、部屋の構造が逆位相の音を生成していると思って間違いありません。

可能性のあるものは、
1.定在波
2.壁面の振動
3.ピアノの響板の振動
のうちの一つまたは複合されたものと思います。

原因を探るには一つ一つ順番に振動を止め、その変化の具合から原因を探し当てます。

実は今日Yさんのお宅に伺い、12畳(だと思う)のホームシアターのチューニングをしてきました。「音の解像度が低い」とのことでしたが、残響時間の周波数特性のロー上がり(100〜200Hz付近)ハイ落ち(8kHz以上)がその原因でした。喋り声を聴くだけで、8kHz付近の高音域が不足と分かる部屋でした、しかし高音を吸いそうな材料はスチュワートのスクリーンとスクリーンを覆うカーテン、それに床の一部にカーペット、大きなソファー程度で、積極的に吸音材を入れてはいません。

この程度で高音域の爽やかな響の音域が不足するのですから注意が必要です。スクリーンのカーテンを開けると高音域が少し増えますが、中高音域がうるさくなります。
原因は前後の壁のフラッターエコで、カーテンがあると止まります、スクリーンでは透過してしまいます。

低音域は150Hz付近を中心に盛り上がっており、ベースのフレーズは良く分かりますが、逆位相成分が多い低音です。

okudaさんのケースと同じように、スピーカーに近付くと直接音の相対レベルが上がるためやや解消します。スピーカー自身の音は左右の特性が良く合っており、定位のしっかりした音で、スピーカーの直接音には逆位相成分はありません。

--- 原因 ---
音を悪くしている原因を捜すと、フラッターエコー(中音域が汚くなり、音がギスギスする)と壁振動(手の平で壁に触るとスピーカーの低音で共鳴している)でした。

--- フラッターエコー対策 ---
フラッターの強いところが3箇所で、前後の約1/4(1箇所)、左右の約1/3(2箇所)でした。材料の関係で一部布、一部LV1500パネルで壁を斜めにしてフラッターの大半を処理したところ、中音域の汚さが取れ、8kHz付近が増えたにもかかわらず、喧しさが減りました。

調整の方法は
http://www.salogic.com/panel.htm
を参照してください。

フラッター対策で設置したLVパネルにより、不足していた8kHz付近の残響音が増え、喋り声の高音域も自然な音になりました。楽器の表情が豊かになり、低音も多少タイトになりました。

--- 壁振動対策 ---
全面プラスターボードの壁です。スピーカーから音を出し、壁面に手の平を当てて調べた振動の状態から、横方向45cm間隔、縦方向90cm間隔(らしい)で下地の桟が入っていました。
344m/0.45×2=382Hz
344m/0.9×2=191Hz
で共鳴します。
■P.S. 連続した板状の壁面ですから、反射音に適用する上記の計算は成り立たないですね。壁一面の大きな振動板に45cmと90cmの1:2の間隔の補強が入り、全体振動による低音と補強により特定の周波数域に分割振動が加わったものと解釈した方が正しいですね。その振動周波数が150Hz付近を中心にしたミッドバス域の低音です。---サーロジック・村田、訂正---

更に悪いことに、45cmと90cmの桟が下地のコンクリートから浮かせてあり。壁全体が太鼓状態で、更に低い周波数で共鳴していました。

低音域過多は明らかに壁振動です、しかし壁に耳を近付けても低音が出ているように聞こえるわけではありません、耳で聞く限りでは低音はスピーカーだけから出ているように聞こえます。しかし壁全体が仮想ウーファーですから、部屋全体ではスピーカーの音圧を上回る低音を出しています。

げんこつで壁を叩いて、コツンと鳴る壁ならOKですが、ドワ〜ン、ドスンなどの音の時は再生音への影響が大きいと思わなくてはなりません。

壁振動は分割振動ですから位相はめちゃくちゃで、スピーカーからの直接音の後に続く低音の余韻は、逆位相成分を大量に含んでいます。経験の積み重ねで直接音と振動音を分離して聴く事ができるようになりますが、逆位相成分も含めてスピーカーの音と思い込んでしまうケースもあるのでご注意ください。
この逆位相感は、okutakaさんのケースと同じものだと思います。

地下室で外壁はRC(コンクリート)壁ですから、プラスターボード(石膏ボード)の壁を撤去するだけで壁鳴りは解決しますし、わざわざ内壁を作る必要もない位(RCのままで残響時間の調整が可能)ですが、美しく内装された部屋の壁の撤去は、一般に不可能なことです。

次善の策は更に内壁を作ることで、LVパネルが最も安価な手段であると思います。
http://www.salogic.com/home.files/room-tuning/room-tun.htm
を参照してください。

Yさんの好みも伺いながらLVパネルで調整した結果、4セット〜6セットのLV1500〜LV1200が必要と判断しました、4セットでかなり改善されるため、後日4セットを納品させていただくことにしました。使い慣れた時点で必要性があれば2セット追加する予定です。Yさんの了解が得られれば、HP本文で、写真入で経過をご報告しようと思っています。

オーディオ専用ルームの場合、パネル高は1200〜1300位がベストのことが多いのですが、シアターのフロントスピーカーの後ろに置くときには、LV1500がマッチするケースが多いであろうことが、今回のチューニングで判明しました。

プロジェクターがバーコの天井取り付け型で、床から50cmくらいの位置以上にスクリーンが設置されているため、LV1200では台詞の定位がスクリーン下部に下りてしまいます。パネルの背を高くすると、センタースピーカーが下にあっても、台詞の定位が上がります。

> パネルを用いて、斜めにセットすることで別の部屋を作り出せると書いてあったのですが、詳しく教えて下さい
■ 石井式リスニングルームの設計シミュレーションは、部屋の構造が6面の立方体のときの定材波を解析したものです。6面の平行壁で構成されているから部屋の各辺の整数分の1のところに低音がない部分が生じることを実験で証明したものです。

LVパネルは一枚で10kg以上の重量があります、LVパネルで斜めに囲った空間の定在波のモードは、下地の平行壁のモードとは別のものになります、たくさん設置すれば別の部屋を作ったのと同じ効果になりますし、LVパネルの後ろの壁振動は十分小さくなります。
http://www.salogic.com/home.files/t/t-mas.htm
のお客様レポートをご参照下さい。

ただしLVパネルは1部屋の想定設置枚数を3セットと仮定して設計しており、6セット以上設置する場合はリブの形状を変更しなければなりません。

Yさん(東京都内)のケースのように、弊社近郊であればパネルの設置をご検討下さっているお客様宅にデモパネルを持参し、必要枚数を決定するサービスを実施させて頂いていますが、遠方のお客様もお問い合わせ頂ければ、同様のサービスをご利用頂けるようにいたします。ご購入後でも同様です。

変形リブのパネルはオーディオルームの現状を拝見しないと決まりません。

かなり長くなりましたので、一旦アップいたします。ご質問頂ければ更に追加いたします。

No.180 2002/06/03(Mon) 09:56:53

 
テストケースとして、遠方のお客様にもルームチューニング・サービスをご利用頂けるようにいたしました 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

テストケースとして、遠方のお客様にもルームチューニング・サービスをご利用頂けるようにいたしました。
このBBSにお悩みを投稿していただき、FW&LVパネルで制御できる範囲であることを確認させていただいた上で、ご希望により調整に伺わせていただきます。

弊社の都合で申し訳ないのですが、当面2ヶ月に1件程度が時間的な限度で、日帰りです。空港から2時間以内が限界と思います。費用は交通費とパネル等の送料です。2ヶ月程度前に予約すると片道約10,000円のエアーチケットが入手できます。

No.185 2002/06/08(Sat) 06:07:20

 
Re: セッティング 投稿者:okutaka [MAIL] 引用

先日から縦方向にSPを設置すると逆相感が出ます、色々と試した結果左右の壁が太鼓状に鳴っている様です私の部屋も90cmおきに桟が下地より浮かしてあり約20cmの空間にわグラスウールが抽入してあります、この壁面が源因とおもわれます天井も同じ構造です、現在は横長にSPをセッティングしています、不思議と壁の影響を受けにくいのか逆相感は出ません、又パネルを色んな位置に置いても、音色は多少変わりましたが嫌な音はしませんでした。先日私のオーディオ仲間の家に遊びに行き、彼曰く新しいSPの試聴に来ないかということでBW802を聞いたのですが、現在のSPが此れほど解像同にすぐれているのには驚きました、私のイメージでは中音域が薄くBGM的な音かなと思ったのですが

No.186 2002/06/08(Sat) 07:31:25

 
HP本文で、写真入で経過をご報告しようと思っています。 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

> Yさんの好みも伺いながらLVパネルで調整した結果、4セット〜6セットのLV1500〜LV1200が必要と判断しました、4セットでかなり改善されるため、後日4セットを納品させていただくことにしました。使い慣れた時点で必要性があれば2セット追加する予定です。Yさんの了解が得られれば、HP本文で、写真入で経過をご報告しようと思っています。

■ Yさんから、「他の方の参考になるのであれば、お使いください」とのメールを頂きました。ありがとうございます。

No.190 2002/06/10(Mon) 06:53:06

 
広島には難しいでしょうか? 投稿者:ゴウド [MAIL] 引用

ゴウドです。
広島に遠征していただくのは難しいでしょうか?
ちょっとルームチューンで悩んでいます。

No.210 2002/06/21(Fri) 19:21:29

 
ルームチューニングに伺う地域に特段の制限はございません 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

> ゴウドです。
> 広島に遠征していただくのは難しいでしょうか?
> ちょっとルームチューンで悩んでいます。

サーロジックの村田です。ルームチューニングに伺う地域に特段の制限はございません。広島OKです。
どのような悩みごとですか?

No.211 2002/06/22(Sat) 14:47:08

 
理屈が見えるようになりたい。 投稿者:ゴウド [MAIL] 引用

ルームチューンは、理屈では追い込みが難しいのでは
ないかと考え始めました。
なぜかというと、部屋というものは“変化”するという
ことが最近わかったからです。
以前最高だと思われたルームチューン(山本さんの
アドバイスで完成したのですが・・・)
が部屋の音響の変化で、変ってしまったからです。
地震の後もそうでした。大幅に変化してしまいました。
感覚が養われていない私としては、
どこかにきっかけがないかと、ルームチューンの本を
片っ端から読み込みましたが、これといった解決策は
みつかりません。
感覚、又はデータが、データの計り方が欲しいのです。
非常に難しいのですが、なにかきっかけがあれば
うれしいのですが・・・
村田社長のテクニックが見られれば幸いです。
ご検討いただければ幸いです。

No.216 2002/06/22(Sat) 20:56:59

 
ルームチューンはオーバー目に実行すると環境の変化を受けにくくなります。 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

過去の私のレコーディングの体験を申し上げると、余りに神経質過ぎるイコライザー(EQ)による音決めは、LPやCDができあがってその部分を聴くと、たいていEQ不足です。

ルームチューンも同じで、過度に繊細なチューニングは、そのチューニングのときの周りの条件が少しでも変わると無意味なものになってしまいます。決定の最終段階の二者択一のときに、少しオーバー気味の方を採用すると、他の条件が変化しても、そのときのチューンが有効に働きます。

熱心なオーディオファンが陥りがちなルームチューンの失敗は、部屋をデッドにし過ぎてしまうことです(低音域だけはライブなままになっていることが多い)。一般にある程度の家具やソファーと壁紙で、残響時間は既にHi落ち、Lo上がりになります。

チューンの手順は
1.LVパネルのような乱反射性のパネルで、不足している高音の残響音を増やす。(結果、中高音域の残響時間に余裕ができて吸音材が入れられるようになる)
2.吸音材でフラッターに代表される有害な響きを吸収する。

コンサートホールがライブな空間であることでお分かりの通り、普段の生活の場よりライブな空間に包まれたとき、人はリラックスして音楽を楽しむことができるのです。ルームチューンのポイントは、オーディオルームを家庭の中で最もライブでそしてクリアな空間にすることです。

大阪にお住まいの方で、新築中の地下室のオーディオルームの壁を、平行壁を作らないように起伏を付けてコンクリート打ちっぱなしで仕上げた方と明日打ち合わせをするのですが、多少の内装で素晴らしいオーディオルームになると思います。

広島には知り合いが沢山いますので、仕事のついでに伺えると良いのですが、近日中の予定は入っておりません。ご希望があれば伺います。詳細はメールで決めましょう。

No.220 2002/06/25(Tue) 12:26:34

 
実は・・・ 投稿者:ゴウド [MAIL] 引用

デットにしてコントロールすることは
以外にも簡単です。
理屈にしたがって、フラッターが生じないように
デットにするだけです。
ライブ∩デッドでコントロールが可能です。
しかし、今悩んでいるのは、部屋が落ち着くにつれ、
どんどん部屋が落ち着き、ちょうどいい状態で
調整しても、デッドになってしまうということです。
もしかすると、1からやり直したほうが
いいのかもしれませんね。
測定器と実際の感覚がマッチしたら最高ですね!!

No.228 2002/06/28(Fri) 15:09:58

 
会話の声の”サ行が少し目立ち過ぎると思うくらいに反射材を配置し、基本バランスをとる 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

ルームチューニング=カーテンという時代が長かったため、”オーディオルームはデッドにするものだ”、という風潮強く残っています。プロの録音スタジオでも1982年までは”スタジオ=デッド”でした。

スタジオがライブになり始めてから20年が経つのに、いまだにデッド信仰があるのは、オーディオ雑誌の弊害でしょうか?

別のスレッドで、コンクリ打ちっぱなしの20畳のオーディオルームについて触れましたが、完成に近付いたころ、私も出向いて調整をすることになっています。最初に吸音材ありきを否定して作るオーディオルームが一番良い音楽を奏でてくれます。

自然な残響の、エネルギーバランスを崩さないように耳で確認しながら時間を詰める(短くする)作業ですから、測定機は不用です。

ゴウドさんの場合、最初に天井の吸音材ありきでしたから、完璧なチューニングを指向すると、デッドになってしまうのは仕方ないことです。

一度吸音材を全部外した状態とし、不具合(振動、フラッター)を少量の吸音材や反射材で退治すれば、ほぼその状態がその部屋の基本的素性です。

この状態で会話の声の”サ行(さ、し、す、せ、そ)”が少し目立ち過ぎると思うくらいに反射材を配置して耳を慣らし(数日聴き込む)をし、その後好みの音色になるように吸音、反射のバランスをとると、きっと成功します。

なれると耳慣らしの期間無しでもバランス調整ができるようになりますし、他人の耳の好みを加味したバランスも取れるようになります。

耳で決めたフラットと測定機のフラットが一致するためには、それを成立させるための条件を整える必要があります。上手く文章化できるかどうか、考えて見ます。 --- 続く--- 。

No.234 2002/06/29(Sat) 15:31:51

 
全体のバランスが大事ということがわかってきました。 投稿者:ゴウド [MAIL] 引用

現在の状況は、スピーカー周辺が超デッド。
部屋の中央部はちょうどいい響きなのですが、
フラッターがひどい。リスニングポイントは、
これも響きはちょうどいいが、フラッターが・・・
8月は、スピーカーを調整に出しますので、
音を出さずにルームチューンを調整してゆきます。
しかし、やっぱりデータが欲しいなぁ〜。
周波数特性を計る簡易的な測定器が売っていますが、
あれで調整できるんでしょうか?

No.241 2002/07/27(Sat) 14:03:09


FW1300 投稿者:jaco [MAIL] 引用

スペシャルオファー?のFWstain1300(試作品) を2セット購入し、使い始めましたので簡単にレポートさせていただきます。

現在の環境は、
壁際にリアプロTV他AV系の機器を配置し
そこから70cm程度前に出してスピーカーを置く
変則的なセッティングとなっています。
以前は、スピーカーの間にTVを置いた状態で
あれこれやったのですが、なかなか満足の行く状況にならず、結局、完全に前に出してしまうやり方にしています。
だいぶよくなったとは思っているのですが、いかんせん、まちまちの機械が後方に並んでいるのは精神的によくないので今回の導入となりました。

スピーカーの間隔が1.5m程度なので、並べ方にもよりますが2セット設置すれば間隔は70cm程度になります。
それでも、テレビを見る場合は画面が見えるようパネルの位置を変える必要があります。
そんなわけで、標準は3セットということですが、3つ並べるほど幅が広くないし、動かすのも大変ということで
とりあえず2セットからのスタートとしました。

両スピーカー後方にとりあえずセットして視聴をしました。
第一印象として、月並みですが楽器の音がきれいになりました。
いままで聞いた音には、何かいろいろな夾雑物がまとわりついていたのだということを思い知らされたといったらいいのでしょうか。
楽器って本来こういう鳴り方するよねという方向に改善されています。
弦をこする、はじくといった音が立ち上がる瞬間のあり様がストレートに伝わってくるようになったような気がします。
また、低音の迫力が格段に向上しました。
ピアノの左手が刻むリズムではこれまで気がつかなかったニュアンスが浮かび上がってきます。
ライブ録音のアンプを通したベースは特に重量感が増したようです。
これは、今までの設置に比べ、壁が近くなったのと同じことによるとは思いますが、想定していた以上の変化でした。
小型スピーカーということで、低音を多少犠牲にしても
壁から離して音場重視といわれる方法をいろいろ試してきたのですが、音場感が損なわれること無く、低音のエネルギーが増大してくれました。
ソースによっては、低音がききすぎのものも在るので、もう少しコントロールの余地はありそうです。
音場という点では、特に縦方向への広がりに効きました。

全体として、変化の質感が、電源周りの変更、ケーブルの変更、ラックの変更などとは全く異なる類のものでありました。
(もちろん、どちらがどうということではありません)

ご心配いただいた中抜けの現象は今のところ感じておりません。定位はよりクリアになっています。
今後、ベストの位置を探してあれこれするうちにまた問題が生じることもあると思いますので、その際は改めて相談させていただきます。

それから、2枚の間の対策として

>センターに20mm程度の■棒か●棒を置くとバランスが
>とれます。お験し下さい。


というアドバイスをいただいておりますが、
具体的にどういうことをするのかがよく分かりません。

?@太さ20mm×長さ1300mmの棒を何本か
 センターの壁に立てかけて置く。
?A長さ20mm程度の棒を何本かセンターの床に置く

ということかなと想像しておりますがどうでしょうか。

今のままである程度詰めたら、次のステップとして試してみたいので、教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。

No.239 2002/07/16(Tue) 19:31:16

 
スピーカーセンターに細い棒を立てると、指向特性と位相特性が改善される 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

例えば、スピーカーのバッフル面と平行なセンターに、TVのブラウン管があると、演奏のステージが前に押し出され、掴み所のない平面的な演奏になることが多いようです。TVを後退させる、タペストリーなどを被せる、などで改善されます。

レコーディングの最終段階のリミックスでは、楽器の佇まいを感じながら整えるバランスと、音圧だけが頼りのバランスとでは、おのずから完成度に差がでます。

楽器それぞれの佇まいが見えればこそ、それぞれの楽器に、その佇まいを際立たせるベストのエコー処理ができるのであり、見方を変えれば、佇まいが見えるモニタースピーカーによって、スタジオの適度な響きもいっしょに集音された楽器の音であれは、人工的なエコー処理無しのままリミックスが可能となります。佇まいの再現は、録音側&再生側ともに最重要課題と言えます。

ステレオスピーカーによる佇まいの再現は、「位相特性・指向特性」の最適化が支配する領域で、従来のオーディオが血道を上げて追求した周波数特性や歪み率特性の改善では決し解決し得ないファジーな部分なのです。

最も簡単に見かけ上(聴感上)の指向特性を改善するには、ボーカルが定位する左右のスピーカーのセンター位置に、スピーカーの背丈程度の釣り竿の太さくらいの●棒または■棒を一本垂直に立てることです。

細い棒による高音域の反射音が中心に生成されることにより、スピーカー自身の内側向きの指向特性が改善されたように聴覚が錯覚します。大方のケースでボーカルの定位が改善されます。その棒を前から後方向に移動すると、反射音の時間を遅らせたことに相当し、楽器とボーカルの前後関係もある程度調整することができます。

私がレコーディングエンジニアをしていたとき、殆どすべてのスタジオにニアフィールド・モニターとして設置されていたYamaha-10Mの、音の改善(位相特性が気に入らなかった)に使っていた手法です。

複数のロッドで構成された釣り竿をバラし「細いもの〜太いもの」へと交換することで、反射音の中心周波数が変更でき、音色もコントロールできます。

jacoさんのケースでは、スピーカーの間隔が狭いため、中ヌケ現象が出ていないようですが、一度お試しください。TVの画面がSPKより低ければ、TVの上方だけに反射棒を置くだけでも効果が確認できると思います。

FW&LVパネルでは、この縦棒による音場調整効果(幅の違う縦棒による複数の中心周波数の反射音、高さの違いによる側面からの反射音)と、背面のパネルの振動による低音エネルギーの熱変換効果を利用しています。内部にぎっしり詰め込んだ粗毛フェルトが板振動によるミッドバスの再放射を阻止し、ライブ感を損なわないまま残響時間を平坦化して最適な音場を作り出します。

背面の松パネルの比重をコントロールすることで低音域の共鳴周波数を制御できるので、別項でご紹介した全面RCのオーディオルームの残響時間のコントロールには、普通のFWパネルと、背面の松パネルにステンレスリブを多数配置したnewFWstainパネルを使用します。データが集まり次第newFWstainパネルも製品化致します。

別のスレッドで扱いますが、センター用の逆蝶番型のLV1300から蝶番を取り除き、センターに多少の隙間を持たせて配置すると、部屋の壁構造にもよりますが、ボーカルの佇まいに、より奥行き感が出る可能性があることが最近の試聴テストで判明しています。

No.240 2002/07/20(Sat) 12:34:28


(No Subject) 投稿者:okutaka [MAIL] 引用

壁とかの鳴きを止めるためにLVパネルで対応しています、床が結構鳴きます土間で無い為に多くの桟で床を支えていますが土間から床まで約40cm程あり結構響いています、音楽を聴いている最中にかがとで床を蹴ると逆相の音に聞こえます、SPの前にムートンなどひくと高音域が薄くなり篭った音になり圧迫感がでます、後ろ横側の壁の鳴きはLVパネルで止められますが、床に関してはどの様に対処すればいいのでしようか、SPは直接床には置いてはいませんブロックで浮かせてありますオーディオラックの位置が少しずれると音が篭る様なのですが此れも床の上手く桟に掛かって居るか居ないかで音が変わっているとおもいますが桟と桟の間にラック等があれば振動し易く音に関係して音を濁していると思われます、床の振動対策を何か教えて下さい。

No.224 2002/06/27(Thu) 01:45:53

 
反射音や残響音の特定の周波数帯域にディップがあったり、大きな反射面と大きな吸音面の接面では、聴覚が圧迫されます 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

> SPの前にムートンなどひくと高音域が薄くなり篭った音になり圧迫感がでます.
■ 位相ずれに敏感な方は、日常的でない周波数特性の音に遭遇しただけで、耳を圧迫されるような逆位相感を感じるようです。例えば1620kHz(だったと思う)のAM放送に入る高速道路の渋滞情報。

反射音や残響音の特定の周波数帯域にディップがあったり、大きな反射面と大きな吸音面の接面(正面が板壁で、左右がカーテンのとき、正面左右のコーナー)でも聴覚が圧迫されます。

しかし部屋の残響時間の周波数特性がほぼフラットで必要十分な長さであれば、ムートン一枚程度では逆位相感は出ないはずで、適切な位置に(?@フラッターポイント、?Aセンターにサブウーファーがあり、キャビネット位置に音像ができてしまう)配置するのであればマイナスの効果よりプラスの効果の方が勝ると思います。

ムートン一枚で高音域が薄くなったと感じるのであれば、部屋トータルの残響音の周波数バランスが、LV1200パネル3セットの補正ではでは不充分なのだと思います。
フラッターエコーが発生しないように注意しながら、部屋の中にある吸音材を減らすか、LV1500のような背の高い、低音吸収、高音拡散のパネルを追加したら良いと思います。

> 床の振動対策を何か教えて下さい
■ 根本的な対策は床下に突っ張り柱を入れることです。対症療法なら二つあります。

?@ 床に24〜30mmのランバーコアまたは、30mmのMDFを敷き詰め、邪魔にならないところに石や金属の重石を置き、床振動を減らす。MDFは30mm以上になると音が締まります。
?A 中高音の一次反射音をリスナーに返すLVやFWパネルを追加し、残響エネルギーの中高音域の密度を高くし、相対的に床鳴りや壁鳴りの影響を感じにくくする。

?@、?Aを併用してもかまいません。

No.229 2002/06/29(Sat) 07:46:47


(No Subject) 投稿者:okutaka [MAIL] 引用

アンプの電源を入れた直後は特にもやもやした低音で逆相ぽく感じます、電源を入れて6時間程経つとなぜか逆相感が薄れます、耳が慣れた気のせいなのでしょうか、又spの振りはどんな関係なのでしょか、振る角度で逆相感が強く感じる時もあります、何故か日によって違う様に思うのですが。

No.205 2002/06/16(Sun) 23:40:30

 
例えアンプの電源が以前からONになっていたとしても、音楽の聴き始めは逆位相感を伴うものです。 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

> アンプの電源を入れた直後は特にもやもやした低音で逆相ぽく感じます。
■ 普段生活している部屋に比べオーディオルームがデッドであると、例えアンプの電源が以前からONになっていたとしても、音楽の聴き始めは逆位相感を伴うものです。特に均質な吸音材で特定の周波数が抜けてしまうような場合、逆位相感が顕著になります。

吸音するには色々な材用をミックスして使うのが正しい方法です。カーテンを均一に敷き詰めるのはぜひ止めてください。フラッターエコーの処理のためにカーテンが吊られるのは致し方ないのですが、高音域をランダムに反射するものを追加して、部屋の中の残響エネルギーの音域バランスを整えてください。逆位相を感じる時間が短くなると思います。

音をピックアップする人間の耳は、空気振動を電気信号に変換する機械であり、感性の領域の音楽信号として感知するのは脳の役目なのです。脳が予測していないエネルギーバランスは感覚量に直すと違和感=位相歪みと同じ認識になるのだと思われます

> 耳が慣れた気のせいなのでしょうか
■ 私がレコーディングエンジニアを職業にしていたときのことですが、仕事の終了時間が不規則なため、車でスタジオに通っていました。レコーディング前の車の運転をしているとき、ある程度の音量(アマチュアの感覚では相当の音量)で音楽を聴きながらスタジオに入いると、いきなりモニタースピーカーの音を聴いたとき、楽器の音は分離して聴こえます、しかし耳(脳)慣らしをせずにスタジオに入ると、暫くの間仕事になりません。耳を慣らすのではなく、脳を慣らすと言ったら良いでしょうか。

> 振る角度で逆相感が強く感じる時もあります、何故か日によって違う様に思うのですが
■ ルームチューニング、機器、ケーブルのバランスが良すぎるとき、言い方を換えると、一般にルームチューニングの可能性が大きいのですが、音を悪くする原因の元を断たずに、他の物による打消し効果で音作りをしたとき、その日の気分によりバランスや逆位相感が変動します。

okutakaさんの事例では、壁や床がかなり鳴るようですから、中高音のランダム反射を更に増やして低・中・高音域のエネルギーバランスを整えると感覚的な音が安定すると思われます。以下他のスレッドからの転載です。

「 超低音領域の振動ですから既設の場合振動を制御する手立てはありません。中〜高音域の反射音を増やすことで等価的に低音域の解像度と定位を改善する方法が効果を顕わします。

中高音を反射させる目的で面の大きな反射物を置くとミッドバスがだぶつくので、面が独立した小さな反射物の集合体が最適です。

凸凹があっても凸凹が連続した平面に配置された場合、波長の長い低音には平面として動作してしまうため、LVやFWパネルのような不連続な溝が必要です。

パネル自身が振動してミッドバスの輻射音を再放射するものも避けなくてはなりません。」

No.226 2002/06/27(Thu) 14:53:23


(No Subject) 投稿者:okutaka [MAIL] 引用

パネルをSPの後ろ側に3セット設置ある程度角度を持たして、パネルと後ろ側の壁の距離は殆ど無いspとパネルも着接している状態でSPからリスニング、ポイント迄約1,9mSPの幅中芯より1,9m部屋の横置きこの場合でもSPの角度で酷く逆相感が出ますspの角度を調整して逆相感のない位置ですと高音域が強く感じ低域などの躍動感が薄れます、まだ逆相感が少し残る位置が躍動感はあるのですが聞くソフトが限られます、縦方向にspを設置すると逆相感の出ない位置はピンポイントでミリ単位少しでもspの角度がずれるとダメみたいです、仮想パネルを使い(自家製)試してはいるのですが、縦の位置にspを設置する方が逆相感が強く横側が弱い様です。

No.193 2002/06/15(Sat) 07:31:17

 
12mmプラスター2枚+12mmコンパネ一枚、サンドイッチ構造の壁の音 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

先週、オーディオルーム一つとオーディオがメインのホームシアター一つの計二つのリスニングルームを拝見してまいりました。二つとも専用ルームとして設計されたもので、壁面はプラスターボードとコンパネのサンドイッチ構造(12mmプラスター2枚と12mmのコンパネ一枚と思われる)で、指の関節で叩くとコツコツと音のする個人宅のリスニングルームとしては最上級の作りの部屋です。

オーディオベーシックVol-23のSound Peopleでお世話になった小菅さんと二人でお尋ねして(SW1600AとLV1200の搬入を手伝っていただいた)、夜分にそのサウンドを堪能させていただき、その興奮が収まる間もなく早朝から山に行き(北アルプスの3000m級の展覧山・燕山に登る計画であったが、梅雨空の具合を考慮して上高地の散策に変更)時差ぼけのような状態で一昨日の
SP JBL S9500 + TS208
PW FM711
PRE ML No,32L
CDT P0s
DAC ワディア 27iX
の音を思い出しながらこの文章を書いています、が、また長い文章になりそうなので、もう一眠りしてから続きを書くことにします。きっとokutakaさんの参考になる部分があると思います。

最上級の作りの部屋ですが、それでも肘で突くと低い周波数でドスンという音がします。

No.194 2002/06/16(Sun) 05:20:16

 
エレクトリック・ベースの4弦の開放のEの音は約41Hzです 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

エレクトリック・ベースの4弦の開放のE1の音は約41Hzです。壁や床が丈夫に作られており、壁が共鳴して振動する周波数が41Hzより低いとき、(ベースの配置はセンターが多いため)ベースはセンターに定位します。

一般にプロの録音スタジオも含め、しっかりした作りのリスニングルームでも、ベースのフレーズがこのE1に近付くと、ベースの音像が拡がることが多いようです。そしてそのポイント(周波数)もはっきり分かることが多いようです。

プラスターボード一枚に壁紙のような普通の部屋の内装では、振動を始める周波数が150Hzより上で、男性ボーカルの音域でも壁が振動します。音が出れば常に壁が振動する状況ですから、ベースが拡がるポイントは明確になりません。

壁振動は分割振動で、スピーカーのように逆起電力による制動もありません。秩序ない逆位相成分を多く含む低音が部屋中に拡がり、音楽から緊張感が失われます。オーディオ的な表現ではブーミーな音になります。

スピーカーやアンプが悪いものと勘違いしてしまう方が多い、注意が必要な音場です。

No.200 2002/06/16(Sun) 16:32:08

 
東京オペラシティリサイタルホール 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

昨日東京オペラシティホール
http://www.operacity.jp/concert/
http://www.awda.jp/09_opera_city.htm
http://www.operacity.jp/guide/ch.html

の付属施設、東京オペラシティリサイタルホール
http://www.operacity.jp/guide/rh.html

で山本晶子さんのパーカッションリサイタル
http://members.jcom.home.ne.jp/akko-perc/info.html
を聴いてきました。国立音大の学生の方々を含む沢山のお客様で満席のコンサートでした。

オーディオルームが話題のページに唐突のようですが、オーディオルームの内装の参考になる作りであったので、取り上げることにしました。

■ ここで一旦、部屋の壁面と再生音の関係を整理しておきましょう。

・ プラスターボード一枚に壁紙のような普通の居間の内装では、男性ボーカルの低音域のような、ミッドバスでも壁が振動します。桟の入り方で変わりますが150〜200Hzの最も共振してほしくない周波数で共振します。その輻射音のためにピンぼけの写真のような奥行き感の乏しい中高音になりがちで、低音域は逆位相感を伴います。---> インシュレーターで床振動を止めると音ヌケが良くなるように、それより高い音域で振動している壁を止めると、音の透明感と躍動感が出てきます。

既設壁の振動を止める具体的な方法は、
?@.壁板を増し張りして、コンパネ2枚プラスター1枚の3層以上とする。(あまり実行したくないですね)
?A.本の詰まった扉の無い本棚を沢山入れる。(実行可能でローコストで、且つ効果的な方法です)
?B.LVまたはFWパネルをスピーカー周りに置く。(コストはかかりますが、効果は実証済みです)

・ プラスターボードとコンパネの3層サンドイッチ構造(12mmプラスター2枚と12mmのコンパネ一枚)で、指の関節で叩くとコツコツと音のする壁面でも、エレクトリック・ベースの4弦の開放の音(41Hz)に近付くと、ベースの音像が拡がる。---> 計36mmの壁でも重量と強度が不足することの証明です。もう少し下がって欲しい40〜50Hz付近で共振します。桟の間隔を狭めるか、板の貼り合わせ枚数を4〜5枚にすれば下がります。
新築や大改装であれば、下地の間柱の間隔は狭くそして太く且つ180cmの約数の間隔を避け、パネルの重ね枚数を1〜2枚増やし、重量を増すと共振周波数を下げることができます。

既設壁の振動を止める具体的な方法は、
超低音領域の振動ですから既設の場合振動を制御する手立てはありません。中〜高音域の反射音を増やすことで等価的に低音域の解像度と定位を改善する方法が効果を顕わします。中高音を反射させる目的で面の大きな反射物を置くとミッドバスがだぶつくので、面が独立した小さな反射物の集合体が最適です。凸凹があっても凸凹が連続面の場合、波長の長い低音には平面として動作してしまうため、LVやFWパネルのような不連続な溝が必要です。パネル自身が振動してミッドバスの輻射音を再放射するものも避けなくてはなりません。LVまたはFWパネルをお使い頂くのが最もローコストな方法だと思います。

■ 東京オペラシティリサイタルホール
もう1度リサイタルホールの写真を良く見てください。
http://www.operacity.jp/guide/rh.html
グレーの柱はコンクリートでその間の壁面は高さ90幅150cm位の無垢板の(合板ではないように見える、または木ではない可能性もある)パネルが横向きに、横に2枚、縦に4枚で構成されています。パネルのサイズは一般に90cm×180cmですが、わざわざ90×150cmに切断して使っています。横と縦の寸法比が1:2だと同じ周波数またはその倍音で共鳴するため、それを避けるためと思われます。
オーディオルームの壁材も材料が無駄になりますが同様の配慮が必要です。パネルを固定する桟の幅を変えて同じような効果を狙えば材料は無駄にはなりません。また職人は面倒でいやがりますが、切り落とした端材もミックスして貼り込めば共振周波数が分散します。

もう一つすごい裏技が隠されていました。
http://www.salogic.com/home.files/exclusive/exclusive-data.htm

の後半の<超低音のイリュージョン>より
残響時間の周波数特性が管理されているコンサートホールでも、超低音域の残響時間は一般に長くなっています。というより、長くなっているコンサートホールが聴覚と視覚と体感のバランスが良く、揺ったりと音楽が楽しめるコンサートホールなのです。

残響音の周波数レンジが広い石作りのコンサートホールの方が、木質のコンサートホールより音楽のイリュージョンに浸れる要素が多いようだ、と感じておられる方も多いと思います。
残響音の超低音の成分が音のイリュージョンを醸し出す作用をするのです。

ヨーロッパにある中世の教会の大礼拝堂で感じる、幾十にも重なった超低音の揺らぎのような佇まいに触れたとき、それよりも小さなコンサートホールやライブハウスでも同じ現象が起こっていることが認識できるようになります。
ピュアオーディオのピュア過ぎる低音に疑問を感じるようになるのです。

自然環境で500Hz以下の逆位相成分を体験することは極めて少ない
http://www.salogic.com/home.files/solution/ear.htm

ので、ミッドバスの逆位相成分は聴覚に決定的な不快感を与えます。しかし大空間の超低音だけは例外で、幾十にも重なった超低音の位相干渉がコンサートホールやライブハウスの臨場感や緊張感を醸し出しているのです。

コンサートホールのロビーから扉を開けてコンサート会場に入ったときのドキドキするような感覚は、超低音の重なりと干渉が作り出すイリュージョンなのです。
<以上HP本文の「SX-DW7 vs SPD-P1ドライブSX-DW7」より抜粋>



286席の東京オペラシティーリサイタルホールは286席の小ホールですが、設計手法で上記イリュージョンを作り出そうとし、そこそこ成功しているのです。
ホールの壁面を肘で突いてみると、低音の可聴限界周波数付近で振動するように作られていることが分かります。

山本晶子さんのリサイタルは自由席であったため、最初ホールのほぼ中央の席、次に最前列のほぼ真中の席、最後に最後列で立ち見、と3箇所で音を聴きました。

超低音域で壁が鳴るため、最前列では、ドラムスなどの大きな音のパルス性の直接音の後に、少し間を置いて楽器音には無かった超低音の残響音のようなカブリ音が後方左右と後ろから戻ってきます。

中央の席では、普通の残響音と超低音のカブリ音があまり遅れずに直接音を包み込み、一体として楽器の音のように聴こえます。

最後列の立ち見が一番良かったのですが、直接音とカブリの超低音が上手くミックスして、ベースドラムなどは大変鳴りの深い重低音の出る楽器に聴こえました。

最後にアンコールがあり、ガットギターとボーカルの演奏があり、後ろの立ち見で聴きましたが、アタックの弱い楽器やボーカルは最前列付近がスイートスポットのように思いました、壁面がつるつるの平面ですから、反射音が単調で躍動感の乏しい音でした。

大空間で感じる低音のイリュージョンの雰囲気を併せ持った小ホールでした。

■ 超低音の壁振動をリスニング・ルームに応用する ---続く---

No.214 2002/06/22(Sat) 18:23:36

 
超低音の壁振動をリスニング・ルームに応用する 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

もう1度、壁面の作りと低音の出方を整理しておきます。詳細は上のページを読み直してください。

<< プラスターボード1枚に壁紙、或いはベニアの化粧合板 >>
150〜200Hzの音で共鳴します。この帯域は音楽の音域の中で一番大切な部分で、レベルが少し(3dB)高いだけで楽曲全体がブーミーになり、少し低い(-6dB)だけで楽曲の滑らかさ、ゆったり感が無くなります。

この症状の部屋をオーディオシステムだけでチューニングするには、スコーカーのレベルをオーバー目に持ち上げて下さい、Jポップのようなバランスになりがちですが、それなりにまとまります。

ミッドバスの壁振動を止めるには壁板を増し張りするか、低音エネルギーを阻止できる重量の有る遮蔽物が必要で、本の詰まった本棚、或いはFW&LVパネルしか材料が思い当たりません。質量の小さい音響板をいくら取り付けても効果は期待できません。

<< プラスターとベニアの3層貼り >>
オーディオ専用ルームとして設計を依頼すると、ほぼこの壁構造になるようです。下地の作りで大幅に共振周波数が変化するので、パネルを支えるしっかりした柱を入れればその共振点を40Hz以下にすることもできます。

この部屋にSW1600のようなサブウーファーを導入するには前のページに書いた処理が必要です。カット&ペーストしておきます。
「 超低音領域の振動ですから既設の場合振動を制御する手立てはありません。中〜高音域の反射音を増やすことで等価的に低音域の解像度と定位を改善する方法が効果を顕わします。中高音を反射させる目的で面の大きな反射物を置くとミッドバスがだぶつくので、面が独立した小さな反射物の集合体が最適です。凸凹があっても凸凹が連続面の場合、波長の長い低音には平面として動作してしまうため、LVやFWパネルのような不連続な溝が必要です。パネル自身が振動してミッドバスの輻射音を再放射するものも避けなくてはなりません。」

前ページでご紹介した、20畳の部屋に
SP JBL S9500 + TS208
PW FM711
をセットしたホームシアター兼オーディオルームで、シアターのスクリーンが下りてくるため、仮設でLV1200をフロントに配置したのですが、中〜高音域の反射音が増えることで、等価的に低音域の解像度と定位が改善されることを確認することができました。

フロント壁面の振動で低音が増強されます、その低音の放射に相当する中高音の反射をLV1200で作り出したことで、エネルギーバランスが平らに近付き、もともとの部屋のクォリティーの高さとあいまって、過去に聴いたことのあるJBL-S9500とは一線を隔す再生音でした。

<< 超低音の壁振動をリスニング・ルームに応用する >>
東京オペラシティリサイタルホールの壁振動は20Hz付近と思われます。教会の大礼拝堂の、低音が漂っているかのような揺らぎまでは到達していませんが、その片鱗は見えていました。

リスニングルームに応用するには、プラスターボードとコンパネを5枚合わせにして壁面を作り、そのパネルを支える柱の間隔を、3枚合わせとは逆に広げると、超低音の振動が得られると思います。

最近ホームシアター・ルームの調整に伺う機会がよくあります。、シアターとオーディオが共存する部屋に、共通の欠点があることを確認しました。オーディオ再生のときに必ずと言って良いほど、センター定位が希薄になることです。

スクリーンでスピーカーの間隔が広くなることも要因の一つですが、スクリーンが中高音の吸音材として働いてしまい、中ヌケになる可能性が高いのです。

スクリーンの後ろに中高音の反射材を置くことがその解決策で、FWパネル挿入できれば良いのですが一般に隙間が足りません、例えばスクリーンの後ろのセンターに太めの金属の鎖を天井から下げるだけでセンターの定位がしっかりします。これで中ヌケが解消します。更に左右に2〜4本下げてバランスをとると、正面全体が改善されます。

この方法は先日調整に伺ったシアターのオーナーが、LVパネルの効果にヒントを得て考案したもので、かなりの効果が期待できます。お験し下さい。

No.223 2002/06/26(Wed) 22:40:22


P1kit と Victor SX-DW7 投稿者:S.Sasak [MAIL] 引用

 SX-DW7の周波数特性にP1kitをあわせせていただいたSasakiです。main speekerは三菱DS-3000を使用しています。このspeeker systemはbaffleの同一面上にunit 4個(dome tweeter, dome mid-high, cone mid-low, cone woofer) 取り付けているため音源がbaffle面からばらばらの位置にありました。Ring状のadapterでcone型speeker unitの位置を前方に出しました。これで随分と音の解像度、定位が改善されました。現在は元のdome型tweeterをRaven ribbon tweeter R1に換えています。R1の高音限界は35kHzですがnet workからの雑音で10kHz以上は出ていないと感じ、ALMのhigh pass filter HP-105にpioneerのPT-R9を追加しています。さてsubwooferですが、最初Audio Pro B1.35を追加しました。設置はB1.35の上にDS-300を積み重ねです。甘美な音が加わりましたが低音は増強されない感じがしたので、Pioneer S-W8(30cm coneが下向きに、passive raditorが前面に付く)に変更しました。音と無関係にdrone coneがゆさゆさと動くのが私の性格に合いませんでした。Victorよりservo付きSX-DW7が発売されたので飛びつきました。SX-DW7の上にmain speekerを載せ設置しました。なんと今までの低音(多分40Hz以下)は気の抜けたbeerの様な、腹がへった時に人の声の様な低音になりました。SX-DW7を前方に引き出すと良い音がするのですが、使い勝手がわるいのでSX-DW7の上にDS-3000を重ねて聞いていました。 そこでSALogicにP1kitの特性あわせをお願いしました。P1kit経由SX-DW7の音は全く別のspeekerに生まれ変わりDS-3000以外の音はしません。しかしです、pianoの低音(C, 16.35Hz)まできちっと聞こえ、Live物は録音現場に居る雰囲気で聞こえます。嬉しくなり、DS-3000のgrille幅に合わせたSX-DW7のgrilleを自作し同一のjergey netを貼りました。LinnのKomri風のspeeker system に仕上がりました。X-DW7にはP1kitは必須のitemと思います。どうも有り難うございました。

No.173 2002/05/26(Sun) 07:34:19

 
「SX-DW7+P1kit」の音がお気に召して大変うれしく思います 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

Sasaki様、SALogicの村田です。「SX-DW7+P1kit」の音がお気に召して大変うれしく思います。

SX−DW7を2ヶ月近く借用し、測定と試聴を何度か繰り返して決定した専用データですが、測定結果から予想される発音のタイミングと、耳で感じるタイミングが一致せずに、かなりてこずった組み合わせです。
http://www.salogic.com/home.files/exclusive/exclusive-data.htm

SX−DW7のオリジナルの周波数特性が非常に良かったため、超低音域の周波数特性の改善は極僅かで、その改善効果は、ヨーロッパの大礼拝堂やヨーロッパのコンサートホールの音場を体験している方の耳でないと気が付かないのではないか、オーディオルームの特性が良くないと気が付かないのではないか、と思うほどでした。

しかしこの変化に気付いてしまうと、無くてはならにものになるはずです。サブウーファーをOffにすると楽器の表情の1/3くらいが消滅したかのようだと、メールを下さったかたもありました。BBSへの投稿を、期待と不安をもってお待ちしておりました。

No.174 2002/05/26(Sun) 20:45:52


逆相感 投稿者:okutaka [MAIL] 引用

先日ピアノの響板を布で煽たり、側面側の壁の振動を無くす為パネル等を用いたりしましたが効果はありませんでした、そんな折り在る雑誌の記事に部屋を横長に使う方法が記されていました以前ALTEC-A5を使用していた折一度試したことが有ったのですがあまり良い結果は得られ無かったのですが,今回はパネルを使い試した処凄く良い結果が得られました、逆相感など全く無く其れよりまして奥行感が表現され音楽が横一列にならず円く立体的に奏でる、正しくナマそのものです、SPから僅か2m弱のリスニングポジションで実に不思議です全くSPの存在は消えていますパネルの中心から円く音が広がりを見せています、因みに直ぐ後ろは壁なのですが凸凹の石のパネルをブラ下げていますSP側もFW1200のパネルの上に凸凹の石のパネルをブラ下げています、不思議なもので音が落ち着くのですFW1200のパネルだけだと高音域がキラ美やか過ぎますが凸凹の石のパネルを前と後ろにブラ下げると音に心地良い艶が出てきますまるで広いコンサ-トホ-ルで聞ける倍音の艶のある空気感です、石のパネルだけだとこの音はでませんFW1200との愛称が私の部屋では良かったのでしょう。横長にセッティングが定在波対策に効果的でした、縦長にSPを設置していると逆相感に悩まされていましたが天井が縦長に対して0.7倍以下の場合横長にSPを設置するのが定説である事がプラスタ-ボ-ドの壁の場合特に重要で有る事が分かりました、横長にSPを設置する事で左右の壁の距離が違うため定位が狂いやすいのですがFW1200をSPのうしろにセットする事により左右の壁の距離感材質等あまり気を使わ無くてすむ。何かアドバイスがあればお願いします。

No.166 2002/05/21(Tue) 01:50:38

 
残響時間の周波数特性をフラットに近付ければ、時間の長・短に関わらずそれなりに音楽が楽しめる 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

■ 何はともあれ一安心ですね。スピーカーを長手方向に置くと成功率が高いことは、石井式リスニングルーム研究
http://www.salogic.com/home.files/solution/isisiki.htm
に詳細に述べられています。技術系の方でないと読みこなせない難しい部分もありますが、結論は簡単明瞭で、結論だけ借用すれば成功すると思います。

■ LVパネルはパネル1セットの重量が25kgあります。パネルを斜めに設置することで、音響的に別の形状の部屋を、部屋の中に作ることもできます。長方形の部屋でも、石井理論に当てはまらない音響特性が実現できますから、短辺側にスピーカーを置いてもかまいません。左右の壁からスピーカーの後ろに、囲い込むような設置が良い結果を生むようです。

逸品館が推薦しているチューニングテクニックも参考になると思います。
http://www.soundweb-asia.com/ab_f006.htm
http://www.soundweb-asia.com/DM2001_WINTER/PDF/02.pdf

以上、部屋の不具合に悩まされている方には必見のホームページです。

■ LV&FWパネルをご利用頂く上で、下記の注意点があります。
小規模なリスニングルームでLVパネルをお使い頂く場合、設置枚数の上限は5セットです(フロント3セット、リア2セット)。それ以上の枚数を使う場合はリブ(表面の桟木)の幅を広いものに変える必要があります。

同じ形式のパネルを沢山並べると、同じ周波数帯域が強調されるからで、okutakaさんの場合はリスニングポイントがスピーカーに近い(パネルにも近い)ためパネルの個性が強く出たものです。きっと8kHz付近の無声音の帯域と思います。

■ 実は今日、同じようなお問い合わせを電話でいただきました。6セットの旧LV1200パネルを設置しているとのことでしたので、リブの幅を広げるために、リブを一部外して(初期のころのLVパネルはリブが木ネジだけで止まっている)、隣のリブに接するように取り付け直すと拡散帯域が広がるとお伝えしました(リブの幅が広くなり拡散帯域の周波数が低くなる)。

okutakaさんのケースでは、LV1200のリブ幅より広い幅(と思う)の凸凹の石のパネルを取り付けたことで、パネルが強調している周波数より低い音域が拡散され、残響時間のバランスがフラットに近付いたものと思われます。

「残響時間の周波数特性をフラットに近付ければ、残響時間の長・短に関わらずそれなりに音楽が楽しめる」というポイントさえ忘れないようにすれば、部屋のチューニングは必ず成功します。

No.167 2002/05/22(Wed) 02:18:15


"DuoBasso" のスピーカーユニット選び 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

"DuoBasso"に搭載予定のスピーカーユニットのチェックを行いました。18inch(46cm)の口径で、サブウーファー専用に設計されたユニットです。

Diameter : 18inch(46cm)
Sensitivity : 98dB/1watt,1m
Power Handling : 700Watt continual
Peak to Peak Excursion : 2inch(50mm)

700Wの連続入力に耐え、最大振幅50mmの46cmユニットです。凄いスペックです。

密閉箱に入れ、SW1600Aの制御データーをSPD−P4(プロセッサ)にセットし、周波数特性と時間特性を補正して試聴しました。

???低音(10〜20Hz)が全然出ない???・・・

スピーカーのスペックからは想像できないつまらない音でした。サブウーファー用のスピーカーユニットの選択で最も重視すべきポイントが「音楽が踊ってくれるかどうか&音楽が楽しくなるかどうか」ですから、完全に失格です。

ローパスの周波数やタイムアライメントを適度に(測定せずに)操作したのですが、改善の様子はありません。がっかりです。

暫く時間を置き、気を取り直し、W1600Aと比較しながら調整をすることにしました、すると偶然と言って良いでしょう、今度は予想を上回る雄大な低音が出たのです(まだ超は付きません)。20〜30Hzの帯域はSW1600Aを越えたように思いました。大口径ウーファーで何度か経験していますが、音がとても素直で軽やかなのです。最初のチエックで感じた軽薄な押し付けがましい(聞こえ過ぎる)印象とは正反対な音になりました。メインスピーカーと完全に一体化し、サブウーファーの存在が消えたと言って過言ではありません。

口径が大きくなると、DSPによる強制駆動の加速度に耐えきれずにミッドバス帯域に分割振動を起こすユニットが多いのですが、このユニットは合格です。分割振動を起こさない大口径ユニットは、IM歪みの少ない(小口径比で)聴こえない超低音を出してくれます。

■ 1回目と2回目の音の差は、プロセッサー(SPD-P4)のタイムアライメント設定を変えたために生じたもので、一回目がプロセッサーの表示に従った正規のタイムアライメント、2回目が -1.9mの設定です。

今回使用した18inch のユニットは、SW1600に使っている12inch のユニットに比べ、音速に換算して1.9m分、時間に換算すると5.5msec分発音が遅れていることを表しています。(1.9m/344m=0.0055sec=5.5msec)

■ P1kitでは、メインとサブのスピーカーユニットの発音タイミングが同じであると仮定してタイムアライメントのオフセットを決めてあります。このケースのようにメインのウーファー(ALTEC505B(15inch))とサブウーファー(18inch)のように大きな口径差(振動板の質量差)があると補正が必要になることがあります。

しかし1.9mの差が出たのは始めてで、±30cm程度の誤差しか想定しなかったため初回はNGの判定をしてしまいました。ピュアオーディオ用のウーファーをサブウーファーに使用すれば距離の誤差はほぼ無視できます。しかしミッドバスの分割振動が問題になります。

No.158 2002/05/18(Sat) 09:17:12

 
"DuoBasso" のスピーカーユニット選び 投稿者:ゴウド 引用

最近、スーパーウーハーの重要性をひしひしと感じております。このスーパーウーハー、期待大ですね。
今回開発したものの製品ラインアップの中でどのような
位置にあるのでしょうか?

No.162 2002/05/19(Sun) 12:22:57

 
Re: "DuoBasso" のスピーカーユニット選び 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

> 今回開発したものの製品ラインアップの中でどのような
> 位置にあるのでしょうか?

DuoBassoはスーパーウーファーシリーズの最上位フラグシップモデルです。位相調整をより高度化、より精密化、より自動化するための新しいアイデアによるアルゴリズムを搭載します。

D-Cube2のフラグシップモデルがほぼ仕上がり、HPにUPしましたが、実はDuoBassoのボックスのテストを兼ねています。私自身が惚れ込むことができるスーパーウーファーボックスでDuoBassoをお届したいと考え、やっと探し当てた職人さんによる丹精込めてた作りの最高級のでき映えのものです(困ったことに、箱の内側に部品を取りつけて傷を付けたくないと思ってしまいました)。

D-CubeのDSPでは演算能力が足りないため、DuoBassoでは新しいDSPボードを設計することになります。マン・マシンインターフェースが強化されるので、プログラムの変更と操作パネルだけ作ればデジタルプリアンプ、デジタルチャネルデバイダーが構成できるものです。

No.163 2002/05/20(Mon) 12:52:45

 
Re: "DuoBasso" のスピーカーユニット選び 投稿者:ゴウド 引用

> D-CubeのDSPでは演算能力が足りないため、DuoBassoでは新しいDSPボードを設計することになります。マン・マシンインターフェースが強化されるので、プログラムの変更と操作パネルだけ作ればデジタルプリアンプ、デジタルチャネルデバイダーが構成できるものです。

おお、待ってました、その言葉。
このスーパーウーハーとこのDSPにより
低音の増強と、チャンデハが可能と理解しました。
これは、楽しみですね。
また、詳細教えて下さいね。

No.165 2002/05/20(Mon) 19:38:24


逆相感 投稿者:okutakatakahiro [MAIL] 引用

本日パネルが届き早速セットしました.横3m縦5,5m高さ2mから3m の部屋の低い方にパネル及びspを設置、後ろ側の壁はパネル上のレンガが壁一面張リですが叩くと壁が振動します(壁厚が薄い為)側面はプラスタ−ボ-ド3枚張りにクロスです、床は頑固に作てありますリスニングポジションの後ろ側に約300kgのグランドピアノが置いてある為にフロウリング材は科合板2枚張り。JBL4344mk?Uをレビンソンのアンプで鳴らしていますが低域の膨らみ過ぎわ幾分ましにわなりましたがソフトによってわ逆相感が出ます特にコンガやバスドラのアタック音に頻繁に現れますベ−スとかサックス等はで難くピアノでもアタック音の時に出ますが生の楽器からわ一切逆相感は在りません[ミニコンポラジカセでも駄目で]音量にも関係するのでしようかJBLで大音量で鳴らすと幾分かましな気がしますが。アドバイスをお願します。

No.155 2002/05/16(Thu) 17:40:19

 
Re: 逆相感 投稿者:SALogic [HOME] [MAIL] 引用

以前に電話でお問い合わせを頂いたときにJBL4344の直近では逆相感が少ないと伺っておりますので、部屋の構造が逆位相の音を生成していると思って間違いありません。

可能性のあるものは、
1.定在波
2.壁面の振動
3.ピアノの響板の振動
のうちの一つまたは複合されたものと思います。

原因を探るには一つ一つ順番に振動を止め、その変化の具合から原因を探し当てます。

> ソフトによってわ逆相感が出ます特にコンガやバスドラのアタック音に頻繁に現れます
■ コンガとバスドラは、打楽器類の中でも特にアタックのレベルが高い楽器です。ピークメーターで監視すると20dB位のピークがあります。

人の聴覚は、幅の狭い(時間の短い)鋭いピークは総エネルギー量が少ないため、音圧を低めに認識します、そのためデッドな余韻の無いスタジオで収録された楽曲では、コンガやバスドラのピークが大きくなりがちです。

ライブハウスなど、ライブな空間で収録されたものは、ピークに相当する余韻が付くので総エネルギー量が増え、ピークが低くなります。

デッドな雰囲気で収録された楽曲で、逆位相感が強いのではないですか?

では確認の方法です。
まずピアノの響板の響を止めて、逆位相成分が減るか否か確認してください。下側から毛布などを当てると簡単です。そして結果をお知らせ下さい。

No.156 2002/05/17(Fri) 20:50:34


(No Subject) 投稿者:ねじ式hayayan 引用

>低音で部屋を揺らすことはできます。なるほどすごいサブウーファーだ。
@この手のオーディオには触手が動きませんが
>楽器の音の透明度が上がり、佇まいと奥行きが同時に追加されます。サブウーファ単体では音は殆ど聞えない(聴こえるとしたらサブウーファーユニットの高調波歪み)のですが、メインと合わせて聴いている最中にサブウーファーを切ると、楽器の音が半分無くなってしまったような、間の抜けた音になるのです。
@こう言ったものには大いに心が揺り動かされます。
我が家のリスニングルームは縦長で両側が狭いものですから、凹凸が少なくても低音に効果のあるルームチューニング材が出来たらいいな。

No.154 2002/05/15(Wed) 18:45:25

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