キン肉マン二世がつまらない - キャノン娘 - 2010/06/13(Sun) 20:39:26 [No.391] |
└ Re: キン肉マン二世がつまらない - キャノン娘 - 2010/06/13(Sun) 20:39:50 [No.392] |
└ Re: キン肉マン二世がつまらない - キャノン娘 - 2010/06/13(Sun) 20:40:09 [No.393] |
└ Re: キン肉マン二世がつまらない - キャノン娘 - 2010/06/13(Sun) 20:40:28 [No.394] |
└ Re: キン肉マン二世がつまらない - キャノン娘 - 2010/06/13(Sun) 20:40:44 [No.395] |
└ Re: キン肉マン二世がつまらない - キャノン娘 - 2010/06/13(Sun) 20:41:04 [No.396] |
└ Re: キン肉マン二世がつまらない - キャノン娘 - 2010/06/13(Sun) 20:41:29 [No.397] |
└ Re: キン肉マン二世がつまらない - キャノン娘 - 2010/06/13(Sun) 20:41:58 [No.398] |
└ Re: キン肉マン二世がつまらない - ビューラリウス - 2010/07/04(Sun) 21:51:20 [No.449] |
└ Re: キン肉マン二世がつまらない - キャノン娘 - 2010/07/05(Mon) 00:25:58 [No.450] |
└ 二次元では命の軽重をつけても良い…しかし… - ビューラリウス - 2010/08/10(Tue) 22:00:46 [No.470] |
└ Re: 二次元では命の軽重をつけても良い…しかし… - キャノン娘 - 2010/08/12(Thu) 00:39:39 [No.471] |
・「弟子の活躍を見守る師匠」になってしまった20世紀の現役超人たち 20世紀の正義超人と21世紀の正義超人の戦いが行われたのはたったの二度。 それも必ず「正義超人の大先輩が万太郎を鍛え上げ、実力を認めて、時間超人との戦いに送り出す」という儀式でした。 彼らは自分が優勝するというつもりはなかったのでしょうか? いったいなんのためにトーナメントに参加しているのでしょう。単に時間超人を倒す役を万太郎にやらせたいのなら スパーリングに呼びつけて特訓して試合は棄権すればいいことです。 単なる練習風景の方がマシだと思えるぐらいに八百長くさい試合になってしまった。 同じような「主人公を鍛え上げるために、格上の超人が身を引いてくれた戦闘」は、実は四度も行っています。 一度目は超人オリンピックにキン肉マンを出場させるため、ロビンマスクが組み合って キン肉マンがロビンマスクと互角の体勢を維持して見せた場面。 これは先輩がよき後進を見いだすための修行に他なりません。 ここからキン肉マンは格上の超人を目指して戦う事になり、またビューティー・ローデス、ジェシー・メイビア、シシカバ・ブーなど 同等以上の超人たちを乗り越えて強くなっていくのです。 こうした経験があったかどうかが万太郎との大きな違いですね。 二度目はそのシシカバ・ブー。 超人レスリングのルール上での戦いではなくビビンバを賭けての決闘であるため、光線技も惜しみなく繰り出すものの 即興で模倣されて撃退され、戦闘で負けると遊技に、さらには牛丼の早食いと、キン肉マンのあらゆる得意分野で勝負を挑むものの全て惨敗。 キン肉バスター登場以前の話とはいえ、ここまで完膚無きまでにキン肉マンを打ち破った男はいないでしょう。 ビビンバがキン肉マンを慕っている事を知ると、シシカバは勝者でありながら潔く身を引き、物語から退場。 以来キン肉マンとの再戦はなく、シシカバが地球を訪れた事さえなさそうです。 キン肉マン二世では親類縁者の一人としてすっかり衰えた姿で再登場していましたが、 若き日のシシカバがキン肉マンに与えた影響は少なからぬものがあったことでしょう。 テリーマンのような「親友」でもなく、ロビンマスクのような「先輩」でもなく、カメハメのような「師匠」でもなく、アタルのような「尊敬する兄」でもなく、 ただ偉大な好敵手としての姿を焼き付けて去っていったシシカバ・ブーに相当する人物は万太郎の前には現れていません。 おそらく、今の作者にはもうこんな人物を描く事はできないのでしょうが……。 三度目は王位編でのカメハメ。 悪役に寝返ったように見せかけて、実は……という展開は二世での20世紀超人の豹変ぶりによく似た構図なのですが、 カメハメには「最初から本気で勝つつもりはなかった、鍛え上げるつもりだった」という理由付けがあります。 カメハメはオメガマンに召喚されて現世に姿を現していただけで、キン肉マンを倒したとしてもカメハメが王位を継げるわけでもなく、 超人界に君臨すると言っても「全盛期のカメハメってやっぱり凄かったんだなあ」と語りぐさになるというだけの話です。 (ただ、カメハメはハワイのチャンピオンであっても世界への挑戦に失敗しているので、無益な話ではないのですが) 四度目はキン肉マンたち伝説超人が、万太郎たち新世代超人を戦線に投入する卒業試験の時。 これはまさに実戦訓練であって、伝説超人たちも「新世代に勝ってもらわないと困る」と思って戦ったわけです。 もちろん、自分たちに負けるような者を戦線に投入したら悪の超人に殺されてしまうので、 弱い者はここで落選させるというのも親心です。 長くなりましたが、ここまでに並べてきた「後輩を成長させるために身を引く先輩超人たち」というのは 彼らが勝つ必要がないから引き下がったという立場が一貫しています。 夢のタッグ編のように「自分たちが優勝するために大会に参加したのに、なぜか万太郎に道を譲ってしまう」という話とは違うのです。 二世ではどうだったでしょうか。 20世紀の正義超人が万太郎に本気で襲いかかってくるのは疑いや憎しみのためであり、 それが解消されたら「万太郎を育てるために」と思って攻撃してくる。 彼らは引退後の衰えた時期ではなく、これから王位争奪戦を戦っていく事になる現役の時代であるのにです。 どうして現役も盛りであるはずのキン肉マンやラーメンマンが「超人界の未来のために」と身を引く必要があるのでしょう? しかも、同じ事を卒業試験でやっているのに。 わざわざ若い頃のキン肉マンに引き合わせたのは、そんな「万太郎が勝つために」という関係性のない勝負を描くためではないのですか。 「全盛期のキン肉マンに認めてもらい、父親を乗り越えた主人公・万太郎が時間超人を倒す」という場面を期待して読んでいるわけではありません。 [No.396] 2010/06/13(Sun) 20:41:04 |