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No.491へ返信

all サムライスピリッツ・天下一剣客商売 - キャノン娘 - 2010/08/20(Fri) 18:29:59 [No.488]
Re: サムライスピリッツ・天下一剣客商売 - キャノン娘 - 2010/08/20(Fri) 18:30:22 [No.489]
Re: サムライスピリッツ・天下一剣客商売 - キャノン娘 - 2010/08/20(Fri) 18:30:43 [No.490]
我旺の乱・田沼陰謀説 - キャノン娘 - 2010/08/20(Fri) 21:11:18 [No.491]
もし小兵衛がサムスピに出たら - キャノン娘 - 2010/09/09(Thu) 00:33:00 [No.494]


我旺の乱・田沼陰謀説 (No.490 への返信) - キャノン娘

ところで、半蔵のエンディングで、田沼意次が我旺と通じていたという報告がもたらされます。
剣客商売ファンにとっては愕然とするようなこの話、果たして真相は?

一番信憑性がありそうな説は「サムスピ世界の田沼意次は本当に内通していた」というもの。
天草四郎がああいう人で、由井正雪もああなって、服部半蔵や柳生十兵衛があのようなキャラで、
徳川の血筋にも慶寅という人物がいるわけです。
田沼意次が史実から離れたサムスピ独自の人物設定があったとしても不思議ではありませんし、
ましてや別個の作品である剣客商売とうまく重ならなくても仕方がありません。

確実な答えはこれであるとして、しかし、せっかく剣客商売とのクロスオーバーを想像するにあたって
田沼意次の人物設定が剣客商売に登場したものではないというのは残念なところ。
ここは「剣客版田沼が我旺と内通していたという噂がある」という路線で考察していきます。


まず、時系列としては、我旺の乱始まる→将軍・徳川家治死去→田沼意次失脚→我旺の乱終息という流れになります。
そのため、失脚した意次が権力を取り戻すために我旺に反乱を唆したという展開はありえません。
意次は時代に沿えば、サムスピキャラが特に事件を起こさなくても失脚したはずの人物であり、
主な原因は浅間山の噴火や天明の大飢饉の対策失敗、息子・田沼意知が暗殺された事件によるもので
我旺の乱は「飢饉に対して無策な徳川幕府の打倒」を掲げていたものですから、むしろ田沼政権の打倒が目的だったはずです。
その乱の最中に失脚という展開では、これはむしろ後任の老中・松平定信の陰謀ではないかと思えるほどです。

本当に意次と我旺が手を組んで徳川幕府を倒し、新政権を樹立するという筋書きを組み立てるとしても
ひとつ難しい問題があります。
権勢を失いかけた幕府の老中・田沼意次が、徳川幕府打倒に走るとしたら、
その理由は「自分の思い描いたとおりの政治を行いたかった」からであろうと思われます。
金権政治や賄賂の横行が取りざたされる事が多い田沼時代ですが、田沼家には蓄財がほとんど無かったとの逸話があるので
遊び暮らすための権勢や財貨を求めてのことではなく、あくまで政治家として反対派を粛清したかったという話でしょう。
政敵との暗闘が思うに任せず、天災や一揆が相次ぎ、ついに打倒田沼を隠れ蓑にした武力反乱を我旺に委託した……
というシナリオができそうですが、実は剣客伝のエンディングでこの説が難しくなります。
我旺が日本を治める事になった場合の統治方針は強固な鎖国政策。
田沼意次は貿易の積極化、蝦夷地の開発(ナコルルとは相性が悪そうですね)、重農主義から重商主義への転換など
我旺の政策とは相反するものばかりです。
どちらかと言うと我旺の政策方針は松平定信の寛政の改革(重農主義、倹約、文武奨励など、徳川吉宗の享保の改革を手本としたものです)に近いもので、
「打倒田沼を掲げて立ち上がった我旺に対して、幕府は軍を差し向けると同時に、
飢饉対策に失敗したばかりか大規模な反乱まで招いた田沼の失政を責め、乱の終結を待たずに罷免した」
という話のほうが辻褄が合いそうなイメージです。
そして、失脚した意次に全ての責任をかぶせて抹殺すべく、田沼失脚後の政権を掌握した松平定信によって
服部半蔵に抹殺指令が下ったものではないのかと……。
この場合、服部半蔵は真相に気付いたとしても、幕府上層部からの指示では従わざるを得ないのが忍者の辛いところです。

もはや意次を守りきれる者たちは秋山一家しかありません。
蟄居中の意次邸を襲撃する伊賀忍群、父意次の身を守って雑魚忍者を防ぎ続ける三冬、
忍者の頭領服部半蔵を向こうに回して丁々発止の戦いを繰り広げる小兵衛、
天下の柳生十兵衛を相手に互角の斬り合いを演じる大治郎……あまりにも熱いシチュエーションではないですか!
サムスピ側が悪役になってしまうのがちょっと苦しいところではありますが。
できれば真相を知った慶寅が戦いを止めに駆けつけ、半蔵も十兵衛も刃を収め、
松平定信陣営と秋山ファミリーの戦いも一応の決着を見る、という形に持っていきたいところです。
あまり松平定信を悪人にするわけにもいきません。
なぜなら定信はこれから「鬼平犯科帳」にて、長谷川平蔵の良き上司として登場してくるからです。

剣客商売と鬼平犯科帳を繋ぐ幻の時期設定で、松平定信と田沼意次の政治的暗闘にサムスピキャラが一枚噛むというこの話、
全くの妄想ではありますが、秋山小兵衛引退を飾る最後の一戦としては最高のメンバーではないかと思うのです。


[No.491] 2010/08/20(Fri) 21:11:18

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