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不味いコーヒーを飲み干す。 これならうちのコーヒーの方が不味いな。 コーヒーは不味いほどに良い、となればこのコーヒーはまだ上品な方だ。 ただし対面の男は忌避する程、普通に不味いようだったようだ。 その男(アル=シャーユィとか言ったか)は立ちあがると、では早速、と言った。 さて、そんなわけで、俺とアルは、終焉の位階のアジトへきていた。 外観は古臭いビル、それだけだと言いたいが中からする血の匂いが多すぎる。 しかも入り口の天井は壊れ、戦闘跡がある。 そして何より、今も中から戦闘の音が聞こえる。 「行くのか?」 「行かないのですか?」 正直帰りたい。 情報のやり取りだけで済ますはずが何故に道案内までしているのか。 まあ、ホイホイ連れてきた俺にも……ん? 視界の端に紙切れが映る。 その紙切れを拾う、何やら複雑な文様がかいてある。 そういえば探し人、イライザ嬢は符を使う魔術使いだとか聞いたか。 (依頼主も写真ぐらいよこせってんだ、どんな顔してるのかもわかりゃしない。) まさかこの中にいるのか? アルの方を見ると、戦闘の跡を調べていた。 「行くのですか?」 「帰ろうと思ってたが気が変わった」 「そうですか」 あるは一瞬顔を歪ませたが、頷いた。 まあ、いい、中に入って確かめればいいことだ。 それに中でド派手に立ち回ってる奴らもいるし、今そっと入ってもそこまで危険もないかも知れん。 いや、暴れているのはイライザ嬢なのか? 恐ろしい話である。 ともかく、俺達は汚いビルに足を踏み入れた。 [No.129] 2011/04/30(Sat) 23:28:21 |