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「まあ、落ち着け」 突然怒気を発した若い男を宥める、男はもう一度「悪ィ」と言いながらそっぽ向いた。 何かひどく憤っている、この血の海と匂いの先に何か楽しいものがあるとはとても思わない、男にそうさせる何かがあったのだろう。 そしてよく見たら巷で人気のミュージシャンじゃないか? どちらにせよ向こうが教団の手先なら問答無用で襲いかかってくるんじゃなかろうか。 その点でいえば敵じゃないだろう。 出来るならここで何があったか聞きたいが、知りたい情報と必要な情報は分ける必要がある。 だからまあ、それは良い。 問題は若い男の隣にいる女性だ。 写真こそないが、話に聞くイライザ嬢の特徴にそっくりだ。 服装だけでわかるのかと思ったが、これは確かに、わかりやすい。 これで違う人だったら驚く、軽く自己紹介したところやはり、探し人であった。 しかしこの二人、何故かぎらついた雰囲気を感じる。 話しを続けようとして、少し思案する。 「まあ、立ち話もなんだ、ここを出て話さないか?」 とりあえず、こんなところで長話するもんでもない。 ついてきてくれるか心配だったが、思うところあるのだろう、それは杞憂に終わった。 そんなわけで俺たちはアジトのそれなりの近くにあった喫茶店にきていた。 とりあえずこれで俺の仕事はひと段落である。 と、言うのもここが指定の場所なのだ。 後は依頼のことを話せれば話しておこうか、と思ったのだが… 便所行ってる間に話が始まって話す機会を逸したんだがどうしたもんか。 流石にここでサヨナラするのも酷い話だ、アフターケアもバッチリな探偵である。 依頼主でもない、しかも勝手に連れてきておいてケアもなにもないが。 実際多少の興味もある、まあ、少しぐらい付き合うさ。 [No.136] 2011/04/30(Sat) 23:34:47 |