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「Horizon End……」 『意味は地平線の果て、だ』 「知ってるわよ、馬鹿にしないでよ」 それは失敬、と深選は言うが、わざと言ったに違いない。 旧政府軍基地施設、と言っていたのを聞いたけど、本当に、いよいよ物々しくなってきた。 「すぅ……はぁ」 深く息を吸い込んで、深呼吸。 小雪ちゃん達が電魎を倒して戻って来るまでの間に、少なくとも覚悟だけは決めておかなきゃいけない。 死ぬ気は無い、勿論無い、当然だ。 ただ、死ぬかもしれない。 私は弱い、ハッキリ言って、この中で誰よりも弱い。 深選が護ってくれると言ってくれた事を信じてる、それでも“死ぬ”可能性が一番高いのは、やっぱり私だろう。 当然、銃弾が当れば死ぬ。 刃物で切り裂かれても死ぬ。 何かに潰されても死ぬ。 首を絞められても死ぬ。 その他色々、私が死に至る可能性に溢れる要素が満ちている場所に向かおうというのだ、緊張しないなんて無理、正直恐い、泣き叫んでしまいたいし、その場に蹲ってしまったら、二度と立ち上がれない気すらする。 「深選」 『何だ』 それでも、私は負けない。 ぎゃふんと言わない、「もう駄目だ!」と泣いて諦めたりなんかしない。 だって、私より強いけど、私よりずっと小さな女の子があんなに一生懸命戦ってるのに、私が「もうヤダ!」なんて言える訳が無い。 小雪ちゃん達の事を抜きにしたって、こっちはいい加減頭に来てるんだから、この騒動の元凶には絶対にその報いを与えてやらなければいけない。 「……えっと」 『どうした、言いたい事は言えるうちに言っておけ』 つまり、そう、私は気合を入れなおしたのだ。 気合を入れなおしたからには、こう、それを表明したいと思う訳で。 「……その、ぜ……」 『何だ、一体?』 「全部上手く行ったら……」 『ん?』 「全部上手く行ったらキスしてあげる!」 『ノーサンキューだ』 深選は一切の間を挟まずに即答した。 『それより入手した情報を信じるなら、俺達以外にも教団を相手にしている連中が居るらしい、まずはそいつらと……聞いているか?』 「聞いてるわよ!!」 勢い任せだったのは認める!、自分でも何言ってるんだ、映画の見すぎじゃないの?って(今は)思うけど!!。 あぁもう、耳まで熱い!、この微妙な間をどうしてくれるのよ!!。 ……小雪ちゃん達が近くに居なかった事だけが幸いである。 「あっしは聞いてるんですが……」 「ぎゃあああぁぁぁぁっ!?」 [No.147] 2011/04/30(Sat) 23:43:37 |