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イライザ嬢とシマといったん別れた俺は事務所に戻ってきていた。 Horizon Endか、話には聞いたことがある、なんでも『臭う』らしい。 用がなきゃ行きたくはないところだな。 もちろん、逃げるという選択肢はない、探偵だからだ。 怒りに燃えるシマや依頼人のイライザ嬢も逃げはしないだろう、イライザ嬢来なかったら帰るぞ。 ノリでそのまま付き合うかもしれないが。 アルは裏方に回るのだろうか、次に会うときはあの世かも知れんな。 ちなみに準備の方はすでに終わっている、正確には準備の必要がない。 電子キーには通用しない万能鍵やら応急処置の道具やら必要なものは日頃から常にコートに忍ばせてある。 その時々で必要なものはやはり変わるわけである程度で良いだろう。 しかし、武器は特に持ってはいなかった。 銃の類もピンと来ないため普段は使っていない。 まあ、必要なら撃つが、素手より威力、精度ともに劣る、あれなら『キ』でも飛ばした方がマシだな。 「高周波なぁ……」 高周波ブレードを掲げてみる。 ほぼジョークで言ったらアルがくれた、さすがバベル仕事が早いぜ。 帰ったら届いてたことには少々驚きだが。 見た目には普通の剣だが、スイッチを…これか? 押す、と ほら、机が切れ……やっちまった。 結局、俺の準備の時間の大部分は机の修理にあてがわれた事になる。 やれやれ、馬鹿やったな。 くっ付けた机で不味すぎるコーヒーを飲み、新聞を読みながら一人笑う。 まぁ、遺書を書いてもしょうがないわけで、こんなものだ。 「いつも通りの依頼、それだけさ」 さぁ、時間だ、新聞をゴミ箱に投げ捨てる、今出れば約束の時間まで丁度。 俺はコートと帽子をひっつかみ街へと繰り出した。 [No.150] 2011/04/30(Sat) 23:46:05 |