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挨拶代わりというわけではないだろうが、デェリートがどこか緩慢とした動きで肥大化した腕を振り降ろすと、耳障りな轟音が響き地面が抉れる。 3人は瞬時に飛びのく。 「ここまで指向性を持たせられるモノなのか!?」 「さあね。けど、どんなモノか分からなくても目の前のこいつは現実よ!」 「しかし、ここで時間をとられると増援呼ばれてジリ貧だぞ」 互いの間に緊張が走る。と、一向が進入した方向から―― ―――ブォォオオオオン― ―ガキィィィィィィン!! 突如大型のレーサーバイクが現れ、躊躇なくデェリートに突っ込む。 甲高い金属音と火花があたりを彩り、デェリートの身体が大きく後退する。 激突の瞬間、ライダーはその手を離し、一瞬早く着地している。 「お兄様、また、新たな侵入者、のよう、です。」 「その、ようです、問題は、ありません、排除する、まで、です、お姉様」 ライダーはそのままデェリートとの間合いを詰め、コウイチたちとデェリートとの間に立ちはだかる。 その姿はスマートなパワードスーツに包まれており、顔も見えない。 「何者なの!?」 「イライザ・F・霧積、か。先日の電魎騒ぎに噛んでたのはあんただろう。あんたが共闘した二人のうちの、黒い方の『兄』だ」 パワードスーツの男――黒須恭太郎が答える。 「兄? 随分唐突だけど、このタイミングでこの行為ってことは、加勢してくれると見ていいのかしら」 イライザは符を構えながら更に問う。ミヤコと名乗った少女は随分と淡々と大人びた雰囲気を持っていたが、なるほど、どこか似た空気を纏っているかもしれない。 「あぁ、あんた達じゃこのレベルの電魎の相手は厳しいだろう」 「いきなりやってきて随分と言ってくれるじゃないか、マスクドライダー。子守を頼んだ覚えは無えぜ」 「コウイチ=シマ、か。適材適所だと言ってるんだシャーマン。――こいつの相手は俺がやるから、あんた達は進め」 言うが早いか、デェリートの懐に潜り込み、痛烈な蹴りを放つ。 「俺にかまわず先に行けってかい。おいおい格好良いな」 「お蔭様で一人でも電魎に対抗できそうなんでね。先に行って『妹』達を助けてもらいたい」 息をつかせぬ連続攻撃。その一瞬の間を突いたデェリートの攻撃が、恭太郎の身体を3人がいる方向へ吹き飛ばす。 「自分で助けに行ってはやらねえのかい」 「……家庭環境が複雑でね。どんな顔して会えばいいかわからん」 パワードスーツに身を包んで、顔も何も無いだろう。その言い回しに思わずイライザは笑みを浮かべる。 「まぁいいわ、乗ってあげる。異論は?」 コウイチも三草も首を振る。実際問題、ここで消耗してはとても教団を潰すどころではない。 「それじゃ、お言葉に甘えさせてもらう!」 3人は出口に向って走り出し、それを守るように恭太郎が構える。 「――もしあいつに会えたら、無理はするなと伝えてくれ」 呟く恭太郎に、イライザは、 「自分で伝えなさい。って言いたいところだけどね、忘れなければ言ってあげる」 そして三人の姿は消え、異形の電魎と恭太郎だけが残された。 「不覚です、逃してしまいました、お姉様。」 「不覚です、すぐに追いましょう、お兄様。」 「でも」 「でも」 「こいつは八つ裂きにしましょう、お姉様。」 「こいつは八つ裂きにしましょう、お兄様。」 デェリートの四肢が蠢き更に膨れ上がる。異形という言葉だけでは足りぬ異形。 それに対峙するには、人間一人は余りにも頼りなく映る。 「……と言って、あっさりやられる訳にもいかんしな。あいつに貰ったデバイスの試運転にもちょうどいい」 右腕に生体オーラ、左手に電磁光を漲らせ、仁王に立つ。 「こいよ、化物」 [No.155] 2011/04/30(Sat) 23:50:57 |