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尽助の纏うライダーシステムは対ワーム用に開発された戦闘用スーツである。 その戦闘力は幼虫期のワームを数体相手にしても引けを取らず、また当初より集団戦を想定していたそのシステムの防御力は特筆するものがある、ワームの攻撃は勿論、幽魔獣や獣聖人等の攻撃さえおいそれと通用するものではない。 「とはいえ、なぁ!」 目前に迫るワームの顔面を殴り飛ばし、尽助は“下がった”。敵の勢いを恐れた訳ではない、敵勢力の目的はあくまで少女であり――――尽助の打倒では無いのだから。 「さすがに、キツいんじゃねぇか、これは」 あえて言えば、尽助ならば、仮面ライダーアゲハの能力をフルに利用するならば、この危機的状況を打開する事も可能なのだろう。 だが、敵の目的が気を失って横たわっている少女にある以上、必然的にそちらに向かう敵の手を尽助は一人でフォローをしなければならない。 一人を引き離して、蹴り飛ばすものの、追い討ちをかける暇もなく新しい敵が少女に向かっていく、キリが無い。 「くそ……」 多勢に無勢を絵に描いたような状況、そこに――――。 「ゴセイブラスター!」 「……なんだ!?」 そこに赤い戦士が現れるまでは。 出現と共に赤い戦士が手にした銃型の武器から放った光線がワームの一体を打ち倒す。 赤い戦士はまずワームや幽魔獣の群を見渡し、次にちらり、と倒れる少女を見て、そして尽助を見ると――――。 「蝶々のロボット!、女の子を助けるんだろ!?」 「ロボットじゃねぇ!、仮面ライダーだ!、っつか、誰だお前?」 どうやら赤い戦士には強化スーツの装甲がロボットに思えたらしい、それを否定しつつ、問いかける尽助の言葉に、「あ、そうだ」と思い出したように呟く声は、若い青年の声であった。 「俺はゴセイファイヤー!、事情は判らないけど、力を貸すよ!」 「ゴセイファイヤー……聞いた事の無い名前だが――」 尽助は後ろから忍びよる幽魔獣を裏拳で殴り、すぐさま振り向いてもう一度、今度は正面から幽魔獣を殴り飛ばす。そして背で赤い戦士、ゴセイファイヤーに答えた。 「見ての通りだ、手を貸してくれ」 その言葉にゴセイファイヤーは「あぁ!」と気持ちの良い返事を返すと、彼の死角をフォローする為に尽助に駆け寄った。 [No.214] 2011/05/01(Sun) 21:07:56 |