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トウゴはアスタから聞いていた“ガンプラ狩り”の話をすぐに思い出した。 戦いに勝利する事ではなく、相手のガンプラを破壊する事を目的……否、楽しんでいるその戦い方は間違いない、陸戦型ガンダムの手にした釘バットのような武器に殴打されたシャニのガンプラが砕ける。 「ガンプラ狩りには関わるな」と釘を刺したアスタの言葉を思い出す、確かに、ああいう破壊を楽しむ手合いとは関わり合いになるべきでは無いだろう。 ましてや、トウゴはこれから念願であった“少女”との再戦に赴くのだ、その為のガンプラをこんな所で消耗して良い筈がない、トウゴのストライクガンダムは少女との再戦の為に作り上げたのだから、その為に使わなくてはいけない。 グフカスタムのヒートロッドが飛行するクロトのガンプラをフィールドに叩き落し、そこにSDガンダムのものだろう巨大な金棒を持ったザクUが追い打ちをかける。 「…………」 ガンプラ狩りと戦っているオルガ等三人組がどういう経緯で5対3の不利な戦いをしているかをトウゴは知らない。 しかし、どんな理由があろうと、トウゴには彼らを助ける理由等無いのだ、普段ばびろに屋で顔を見る機会が多いとはいえ、決して仲が良い訳ではない。 態度も横柄であるし、そもそも、以前はトウゴが今の彼らのように……彼らによって、不利なバトルを要求されたのだ、その因果が廻って来たのだと思えた。 脚を砕かれたクロトのガンプラを助けにオルガのガンプラが割って入る、武器を破壊された!、それだけではない、囲まれている。シャニは……ダメだ、こっちも動けない!。 「…………ッ」 立ち去るべきだ。 自分には、これから大事な約束(たたかい)が控えている。 Please…… 助ける理由なんてない、だから、だから、だから……。 SetyourGPBase! だからって、助けない理由だって、無い!。 「エールストライクガンダム、いくぞっ!」 〜悪夢のガンプラ狩りより〜 【ガンプラ】 名称:陸戦型ガンダム(ガンプラ狩り仕様) ベースキット:HGUC陸戦型ガンダム 制作者:ガンプラ狩り 名称:グフカスタム(ガンプラ狩り仕様) ベースキット:HGUCグフカスタム 制作者:ガンプラ狩り 名称:グフフライトタイプ(ガンプラ狩り仕様) ベースキット:HGグフフライトタイプ 制作者:ガンプラ狩り 名称:ザクUJ型(ガンプラ狩り仕様) ベースキット:HGザクUJ型 制作者:ガンプラ狩り 名称:ガンダムEz8(ガンプラ狩り仕様) ベースキット:HGUCガンダムEz8 解説: 少女と再会を果たしたトウゴは、少女と再戦の約束をする事が出来た。 しかし約束の戦いの日、ばびろに屋に向かうトウゴは、ショッピングモールでガンプラ狩りに襲われ、不利な戦いを強いられるオルガ等を見てしまう。 葛藤を胸に抱きながらも、トウゴはかつて同じように不利な戦いを強いられていた自分を少女が助けてくれた事を思い出し。 胸を張って少女と戦う為にも、オルガ等を助けるために戦う事を決意するが――――。 「うわぁっ!」 「首を突っ込んで来た落とし前はキチンと付けてもらいませんとねぇ……っ!」 エールストライカーを破壊されたストライクに、Ez8と陸戦型ガンダムが襲い掛かる。 トウゴは同時対応が出来るかと刹那自分に問う、――ダメだ、捌ききれない、せめてリーダー格のEz8をカウンターで……!。 しかしトウゴの刹那の思考は中断される、後方からの援護が陸戦型ガンダムを吹き飛ばしたのだ。 「何っ!?」 「オルガか!」 「意地があんだよ……俺にだってな!」 オルガの意地を見て、トウゴのストライクが走る!、Ez8にシールドバッシュを食らわせて怯ませると、アスタとの特訓で散々学んだ間合いを取る。 接近戦になればビームサーベルをエールストライカーごと損失したトウゴのストライクはツインビームスピアを装備したEz8に比べて、余りに不利だ。 しかしトウゴは諦める事をもう選ばない、勝ち方を探す、フィールドに存在する全てのファクターがトウゴの脳裏を瞬く間に駆け巡り、彼と彼のガンプラに力を与える。 「クロト、お前のガンダムの力を借りる!」 Ez8のツインビームスピアが迫る、突きだ!、転がるようにしてかわしたトウゴのストライクめがけてEz8が薙ぎ払うように追撃を放つ、ストライクはそれを受け止める!。 プラフスキー粒子の恩恵を得たビームスピアの刃は本来ならばストライクの装甲だって切り裂く、しかしそうならないのは、同じくプラフスキー粒子の恩恵を受けた武器でその刃を受け止めたからだ。 トウゴのストライクの手には、フィールドに残されていたクロトのガンプラ……レイダーガンダムのハンマーが握られている、先の攻撃を避けると同時に回収していたのだ。 「なっ、それはぁっ!?」 ストライクが手にしている武器の所以に気づいたEz8が、そのファイターが驚きの声をあげるが、遅い。 ツインビームスピアを受けたまま、スピアの柄を滑るようにストライクのハンマーがEz8に叩き込まれる、そしてレイダーガンダムのハンマーの真骨頂は此処からだ。 「ガンダム……」 「やめっ……」 「ハンマァー!!」 ゼロ距離からのハンマーの射出を受けて、Ez8は遥か彼方、場外にまで吹き飛ばされた。 〜悪夢のガンプラ狩りより〜 [No.588] 2014/02/09(Sun) 20:10:53 |