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――――死ね、聖杯 足元が落ちるような感覚に目覚め、瞼を開いてもそこは闇だった。 夢か。 パティ・ガントレットは脳裏を去りつつある夢の残滓をかき集め、その感覚を反芻していた。 わたくしが与えた力を以てわたくしに逆らった者の夢。 わたくしが滅ぼし尽した者の夢。 「……ふふ。」 甘やかな疼きが総身に湧く。 正義の剣でわたくしを貫こうとした男。 背徳の拳でわたくしが叩きつぶした男。 想えばあれが頂点だった。 あれに焦がれ、上海に聖杯戦争を投影した。 マスター達は実に良いものだった。 正義に身を委ねた者。愛に心狂わせた者。欲望に魂を捧げた者。いずれにもなれなかった者。 もがき、挑み、足掻いた。純粋に。 サーヴァント達もとても良いものだった。 正義に身を委ねた者。愛に心狂わせた者。欲望に魂を捧げた者。いずれにもなれなかった者。 もがき、挑み、足掻いた。純粋に。 誰も彼もがわたくしの敵だった。 わたくしを憎み、愛し、蔑み、憐れみ、求めてくれた。 けれど、誰もわたくしに届かなかったのだ。 七人の魔に通ずる人間。七騎の永遠に通ずる英霊。 さらに鬼札まで加えたのに、彼らはわたくしを飲み干せなかった。 ここは闇。上海龍脈の心臓部。 あふれ出る死を我が身に蓄え、わたくしは答えを待つ。 わたくしを満たすのは何物か。 わたくしは何のために生まれ、何をして生き死ぬのか。わからないなど……。 いや、わかっている。わたくしは知っている。 何のために生まれたのか。 何をして生きるのか。 何をして死ぬのか。 未開の闇を。 不明の神秘を。 理不尽な災いを。 渦巻く欲を。 終わらぬ混沌を。 この、わたくしを。 人間が見つけ、人間が暴き、人間が征服する。 答えは人間だ。いつだって。 [No.632] 2015/11/24(Tue) 22:58:21 |