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“ふわり”と着地できるとは、毛頭思ってはいなかった。 まぁ、いいとこ“ずどん”だ。手足の一本ぐらいはへし折れるのを覚悟。最悪、ミコトはなんとか凌げるだろう程度の衝撃までは緩和できると、そういう算段だった。 ―――果たして、結果は“どかん”だ。 周囲の地面が捲れ上がり、ちょっとしたクレーターと化した。 蘇州川沿いの柔らかい砂の上だったのは不幸中の幸いだったが、それはそのまま砂袋でしこたま殴られたような衝撃となって俺たちを襲った。 「がっ……げほっ、ぐえ……!」 悶絶して転がる。想定以上だ、死ぬほど痛い。 だが、肉体のダメージとしては想定よりは軽かった。両手足は動く。骨は折れていない。あちこち灼熱感を伴う痛みが走っているが、どうやら出血すらないらしかった。 「み、こと――おい、生きてるか、おい! ……げほっ、げほっ」 返答のないミコトを引き摺り起こし、脈と呼吸を確認する。 脈と呼吸で正常を判断できる類の存在なのか疑わしいところだったが、少なくともそのあたりのバイタルサインは人間と変わらないらしい。どちらも異常なし。気を失っているだけだ。 「あぁ――くそ、くそったれ、頭がぐらぐらする」 落下の衝撃で脳髄が揺らされたか。 視界が回転しっぱなしで、地面が絶えず立ち上がって俺に抱きつこうとしてくる。ひどく眠気があるのに、目を閉じると不快感で意識が覚醒する。右手の甲がひどく熱い。 酷い有様だった。そして、大人しく悶絶しているわけにもいかない状況だった。 呻き声が聞こえる。無数に。 「まぁ、来るよな――そりゃ、来るか……ええい、くそ……!」 周囲を屍喰らいに囲まれていた。 知性もない、強靭さも備えていない、正しく動くだけの壊れかけの人体。怪物と称するにはあまりに脆弱な存在。だが原始的なゆえに行動は迅速で、今の俺たちは数だけ揃っていれば殺すに十分。 「はぁ――――は、はぁ……はァ――――」 呼吸を整える。 過呼吸を警戒し、厳密に定められた適正量だけを、適正なリズムで肺に送り続ける作業に専心する。 視界が定まった。立ち上がる地面を蹴りつけて立ち上がる。眠気はすっかり吹き飛んだ。右手の甲だけは相変わらず熱い。 「――よし、きやがれ」 未だ失神したままのミコトを庇って、グールの前に立ち塞がる。 魔力の生成が落ちている。魔術回路へのダメージは未知数。正直言ってしんどいが、ここを切り抜けねば一息もつけない。 が、次の瞬間。 「――――オレのような“ババ”を引くとは、どんな不運なヤツかと思えば」 銀光が煌いて、グールたちが揃って横一文字に両断される。 「まったく、こんな莫迦がまだいたとはな」 目の前に、女の背があった。 金色の鎧を纏い、鍵をそのまま巨大化したような異形の剣を携えた、女。 「おま、えは――――」 右手の甲の熱が、引いた。 そこに刻まれた、歯車と剣を組み合わせた意匠の刻印。 “令呪”。 三画のサーヴァントに対する絶対命令権。マスターの証。 「オマエの行動は見ていた。オマエの人格は知れた。憐れで不運な小僧、オレの英雄は当代、オマエを置いて他にはいまい――ゆえに、問わん。宣言しよう」 振り返る。青い髪が揺れた。 海面のような青。自然の正常を象徴する色。 瞳も青。非人間的な透明さに、人間的な感情がこれでもかと塗り加えられた視線。 「セイバー。召喚に応じここにまかり越した。オレがオマエのサーヴァントだ」 俺のサーヴァント、セイバーは剣を赤い大地に突き立てて、堂々と名乗って見せた。 ● Saber MatrixLevel:1 【CLASS】セイバー 【マスター】志摩康一 【真名】??? 【性別】女性 【身長・体重】162cm・49kg 【属性】中立・善 【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具A 【クラス別スキル】 ・対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 ・騎乗:D 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。 【固有スキル】 ・神性:- 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。 ■■の子であるが、母親は不詳。 ■という神にあるまじき運命を負うため、完全に失効している。 ・勇猛:C 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 ・神々の加護:EX オリュンポスの神々の加護。 拠点防衛に限り、神々による支援行使が恒常的に行われる。 ・無窮の武練:A ■■■と同一視されるまでに到達した武芸の手練。 心技体の完全に近い合一により、いかなる地形・戦術状況下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。 【宝具】 - Unkown - 【Weapon】 『鍵剣』 鍵を大型化したような異形の剣。 【解説】 - Unkown - [No.639] 2015/12/01(Tue) 23:20:20 |