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「我が名はイライザ・フランセス・霧積!協力してやるからさっさとそのガラクタを倒しなさい!」 目の前に突如出現した少女の台詞。一体どんな状況なのかと問いたかったけど、今の自分も端から見れば似たようなものなんだろう。 改めて、キュアスノーは考える。電魎の攻撃を回避した上に、今の瞬間移動。どんな手品かは分からないが、何かの伊納を持つことは間違いなさそうだ。その少女が協力してくれるという。 キュアエレクトロを見ると、頷いて 「イライザさん、貴女が何者かは分かりませんしかし、協力していただけるのなら助かります。私は黒須京。この姿の時はキュアエレクトロといいます。」 「あ、ええと、上山小雪です。この姿の時はキュアスノー……うわあ!?」 会話の最中にも電魎は自らの一部を切り飛ばし、砲弾にして攻撃してくる。 しかし、イライザの放った符がその軌道を逸らし、少女たちの傍の地面を穿つ。 「す、すご〜……」 「それで、私は何をすればいいの? 出来ればあんまり派手にならずに時間もかけたくないんだけど」 「直接攻撃は私たちが行います。イライザさんには後方援護をお願いしたいのですが。」 「引き受けたわ。今みたいな感じでよければ、ね」 イライザさんとキュアエレクトロがいれば、私が何かしなくても……というキュアスノーの思いはあっさりと却下されてしまったようだ。二人が電魎を見据え構えるのを見て、あわてて自分もそれに倣う。 《おおおおおおん!!!》 再び電魎が廃品砲を放つ。生身の人間が喰らったらひとたまりもないであろう一撃だが 「遅い……! っていうか遅くする!」 イライザがすばやく放った符の効果が、砲弾の速度を急激に緩める。 「スノー、行きますよ」 「あ、う、うん!」 間髪入れずに跳躍するエレクトロに追いすがる。 二人はイライザの力で減速した砲弾を足場に、一気に電魎との距離をつめた。 そのまま拳を振り上げ―― 《おおおおおおおおんんん!!!》 「……ひっ!?」 電魎の雄たけびを聴いた瞬間、スノーの体が硬直する。もしも上手くいかずに攻撃を貰ったら、自分の体もあの穴が開いた地面のように…… 「スノー!?」 珍しく焦ったようなエレクトロの声に、はっと前を見る。眼前には電魍の巨大な腕が迫って―― とすっ 死を覚悟した割りに、思ったよりもずっと軽い衝撃。……そして、まだ生きている。 何故? その答えは単純だった。 「エレクトロッ!!?」 キュアスノーを庇い、電魎の一撃をまともに受けたキュアエレクトロは吹き飛ばされ、激突し、巻き起こる砂煙の中へと消えた。 [No.97] 2011/04/30(Sat) 22:50:31 |