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アイドレス閲覧・作製ツールまとめ - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2017/10/09(Mon) 13:32:16 [No.113]
文章置き場 - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2017/10/05(Thu) 00:46:06 [No.95]
提出〇対クロスアクシャ討伐戦 - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2017/09/18(Mon) 23:12:56 [No.54]
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歌魔法と藩国の設定について - 寅山 日時期 - 2017/09/13(Wed) 22:45:39 [No.34]
ドラゴンシンパシーは地竜に乗れるのとTLOの資源消費... - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2017/09/12(Tue) 13:10:47 [No.19]
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部隊試算 報告資料用 - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2017/09/10(Sun) 05:31:30 [No.11]


『量産されたおっさん。あるいはカスタムお父さん』に一度投稿した質疑 (No.10 への返信) - 寅山 日時期@詩歌藩国

以下のものは『量産されたおっさん。あるいはカスタムお父さん』のコメント欄に投稿したものの、封印された16話の開示が危険な可能性もあるために投稿を取り下げたものです。誰かの考察の役に立つためにこちらに置きます。日時に間に合わすために書いたので誤字脱字が多いです。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054895238785/episodes/1177354054895941333


 『量産されたおっさん。あるいはカスタムお父さん』の幻の16話を読むための謎解き。

 謎解きは2つあります。
 以下に私が書いたそれぞれの謎解きは正解しておりますでしょうか?

 その1
 7話のお嬢様は老婦人であり、文明は衰退している。
 その2(本題)
 読者は正解のルートを引いており、ゆえに『幻の16話』の開示を正当に請求することができる。


 前提
 『量産されたおっさん。あるいはカスタムお父さん』には様々な謎があり、その謎を解くことで幻の16話を読むことが出来るのだろうという推測のもとに、謎解きを行う。
 


【その1。7話のお嬢様は老婆である】

 1話から6話までの娘たちには年齢やそれを推測させる容姿の描写がある。

 1話
 それでも、二七歳の今は、マシな方だ。
 2話
  私にだって、娘の頃はあった。
 あれはそう、一四〇年ほど前のこと。
 吹き飛んでばらばらになっていた母親
 3話
実家に髪の毛が薄い実父がいるにも関わらず、私はそんなことを口走ってしまいました。
 4話
 (猫)
 5話
 私の一三歳の誕生日を待たず
 6話
 私が購入した中年男性が一体。設定としては私の肉親、ということにしている

 しかし7話には娘の容姿に関する記述や、彼女の存命している両親の記述はない。

 老いとは単純な年齢の問題ではない。年齢だけで考えれば2話のエルフの娘は人間からすればとんでもない高齢であるがまだイキイキとした健康な娘さんという感じがある。これは同著者の『やが僕』のエルフたちの生態/文化にも通じる。100歳200歳などエルフの世界では若造なのだ。老い、とは加齢を得ての死期の近さや肉体の衰えに関する言葉である。故にエルフは100年以上の年月を生きても若いが、人間では100年生きるのはまれである。また死、それ自体も重要なことなのだが、それは後述する。

 以下抜粋と説明

 家に持って帰ったら、案の定、皆から説教と小言の大合唱。向こう一年分くらい怒られました。→両親や年長の家族の描写がない。老婆ならばそれらが居ないのも十分あり得る。

 早速寮の自室に送りつけて→ここで注目するのは寮という言葉で、3話を経過した後では、寮とは3話で登場する使用人の学校の寮にも思えるが、我々の世界の老人ホームや養老院ではその名前を○○寮とする場合も多く見る。ゆえにここでは7話に登場する寮とは、老親ホームに当たるものと推測する。また3話の娘と7話の娘が口調が似ているが、一人称が私(わたくし)と、わたくしの違いがあるので別人物である。というかミスリードだろう。

 わたくし、見た目に反して電子機器はお任せくださいなんですの。→老人だが電子機器の扱いも巧みだ、という主張。あるいは幼い外見のこと(後述する)。

 死ぬまで勝手に好き放題ですわ。→主義ではなく、実際に死期が近い

 「大丈夫か?」→娘の状態が一目見ても危ういと分かる外見
 人工呼吸器がエラー音を出していますの。→生命維持が危うい容態
 なんとかそう言って、目をつぶりましたわ。→死


 ※ここで7話と、13話と記載されている7−2からも抜粋をする

 7話
 顔もきちんとお作りしてメイクも施してありますから、おじさまはもうどこから見ても白い悪魔、かつてのロックスターにそっくりですわ。髪まで完璧に逆立ててますの。
 
 13話
 「ひぃ、悪魔、悪魔ぁ!」
 散歩か何かでやってきた老婦人がこちらを見て叫んでいる。

 7話の最後に唐突に挿入されれるメイクをしたロックスター=白い悪魔の文脈を、13話のアンドロイドに遭遇した老婦人が一瞬で理解している。このことから7話の少女と13話の老婦人が共通の文化を理解していることを推測する。あるいはこのロックスターが登場するなんからの記録媒体の鑑賞会でも寮で行っており7話の娘と13話の老婦人は同じ寮で暮らしていたのかもしれない。ここから(7話の娘が往年という言葉を使っているのも注目する点だ)7話の娘、彼女自身も老婦人であると推測する。

 以上のことから7話の娘は老婦人であると導く。
 題名の『お嬢様〜』というのもこの言葉は対象が女性であるならば特定の家系や育ちを示しながら年齢問わず使える言葉であり、娘の年齢が幾つでも父は父である。以下の7話からの抜粋

 私の妹たち、すなわち後輩からは、お姉様、怖いですと言われることもありますけれど、わたくし

 というもの、ある種の文化では年齢を問わず同じ学校を卒業した女性をお姉さまと呼ぶ、とは他著者の有名作品を鑑みても十分あることであり、これはそういった学校の後輩たちの言葉だろう。しかし3話で登場した使用人の学校ではないだろう。なぜならば7話の娘はお嬢様と題名で称されているからだ。

 これらも含めて7話の娘は老婦人であると導く。のだがとすると13話として表記されている7-2からの以下の抜粋と矛盾が生じる

少女の身体は今まで良く動いていたというしかない状態であった。
砂浜で少女だったものの遺体を抱え

 と13話と記された文章に登場するアンドロイドは彼女を少女と認識している、上記で抜粋した老婦人との遭遇を見るに、彼は女性の年齢を見分ける能力を持っている。と考え7話から以下の文章を抜粋する

 幸い医療用の人工筋肉はわたくしのお古があまり余っていますからそれを使えばどうにかなるはずですの。

 上記の事から7話の娘は医療的な肉体改造を受けていることがわかる。ゆえに外見的には若くは見えたのだと思われる。病気にならず生きることができれば13話に出てきた老婦人のような見た目になっていただろう(13話と記されている世界には老人がいるのである)。お古があまり余っている、というのも彼女が長年生きてきたことの証拠にもなる。1話から7話までを1つの繋がりある物語と捉え、その上でこの医療的な人工筋肉とその人体への適用のシステムや表皮用の細胞プリンターの存在を考えると、それらはこの話より1つ前に置かれた6話と表記されているものの文章中に出てくる、母胎機械、や12話と表記されている文中に登場する、積層立体プリンターの流れを継いだものだろう。表皮用という言葉にも注目せねばならない。プリントアウトされるのは肉体そのものではなく、あくまでも表皮なのだ。外見を作るこれと中身である人工筋肉はセットで医療的に運用するものと考えることが出来る。表皮を作れるということは外見を(ある程度は)変えることが出来るということだ。

 

【その2 読者は正解のルートを引いており、ゆえに『幻の16話』の開示を正当に請求することができる】
 
 謎解きその2は、その1の説を引き継ぐ。

 7話と表記されている話は死の色が濃厚だ。人間は老人のみ登場し、アンドロイドもジャンクであり、最後に娘も死ぬ。この7話と表記されている物語は1つまえの6話と表記されている物語と比べて技術が後退している。7話の物語には死がある。6話の物語に登場する母胎機械と脳の転写と思われる技術を使えば人間は疑似的な不死になれる(実際は6話の題名にあるようにこれはクローンであり、個々人の主観はその肉体が朽ちたときに死ぬ)。不死とまではいかなくとも、人体の外見のみならず、内臓まで作ることが出来る母胎機械に使われた技術を使えばそれらの移植などで寿命は飛躍的に伸びるはずだし、(外見のみでは無い)若返りも可能だ。ところが7話で登場するのは人工筋肉と表皮プリンターのみで人体そのものを生成できる母胎機械は登場しない。7話から抜粋すると

 人工呼吸器がエラー音を出していますの。

 と呼吸不全と思われる死因を迎える。これも人間の臓器までは作ることが出来ていないことの証左の1つだ。

 これは人間側の技術の交代だが、アンドロイド側の技術も後退している。7話と表記されている物語から抜粋すると

 問題は既に生産が五〇〇年以上前に止まってる人工筋肉部分ね

 とアンドロイドに使用する人工筋肉の生産が停止していることが分かる。アンドロイドの稼働には人工筋肉が必要なのにも関わらずその生産が停止しているということは、それすなわちアンドロイドの生産も停止していることも指し示している5話と表記されている物語では、アンドロイドにはナノマシンや論理機構などが使われている(備わっている)ことが分かるが、7話の物語に登場するのはプログラムに基盤と、われわれ読者が暮らしている現代でも馴染みのある技術が使われている。アンドロイドに使われる技術も低下している……というかアンドロイドという存在が失われている。

 このように7話の物語では6話7話で隆盛を極めた人体生成に関する技術と、アンドロイドに関する技術が大きく低下しているのだ。いったいなにがあったのだろうか?

 
 1話から7話までを1つの繋がりある物語と捉えるとそれが分かってくる。5話と表記された世界では5万機のアンドロイドが地下世界を作っていることが分かる。また考察の手を12話と表記されている5-2まで伸ばすとその世界が1つの社会レベルに発達していることや、人間に反感を持つアンドロイドがいることも分かる。また母胎機械を仕様して誕生した人間を生ものと呼びそれらを人間と看做さないでいい、という理論も生まれていることが分かる。更に11話と表記されている6-2まで手を伸ばすと地下王国が存在する所在地の市長が地下王国に暮らすアンドロイドの一掃作戦を計画していたことと、それは反発してアンドロイドは彼女を襲撃したことがわかり、さらに彼女はアンドロイドという種をぞんざいに捉えていることも分かる。

 5話ではロボット三原則の名称が登場し、アンドロイドは人間に危害を加えることが出来ない。しかし6話と表記された物語に登場する娘はアンドロイドに殺害されているのだ。それを考えるにこの時点ですでにアンドロイドは生ものを論理的にも人間と認識していないことがわかる。これを機に人類とアンドロイドは戦争を開始したのだ。重要なことは、人間自らの手により、その技術発達により、人間の定義から外れたことだ。

 2話と表記された物語、そして考察の手を11話まで手を伸ばすとダークエルフの娘が暮らす星を襲ったのは5世紀以上まえに作られた自律兵器であることがわかる。これはロボット三原則を備えたアンドロイドにより人類への襲撃ではなくて、そういった原理を備えていない自律兵器による攻撃をアンドロイドたちが画策した結果だと推測できる(2話の星で暮らすダークエルフには機械ではない母親がおり、それ故に人間の定義を外れていないと予想できる)。11話文中の父親の言葉を借りれば、それを企てたのは地下王国で暮らすアンドロイドとは別である。とすればなおさらに人類は危うい立場に置かれいる。つまりそれは辺境の惑星であっても人類とアンドロイドの戦いが行われているということであり、そのほかの星でも同じようなことが起こっている可能性が高いことになるからだ。人類とアンドロイドは宇宙規模での戦争を行ったのだ。

 12話で、地下王国への侵入経路には有害ガスが溜まっていることが語られている。5話ではアンドロイドの論理機構を強制的に直すマイクロマシーンのことが語られている。そういったものを知っている者同士が全面戦争を起こしたらどうなるのか?

 それが7話と表記されている物語の世界である。1話から7話までを1つの繋がりのある物語と捉えると7話は物語の最後である。人類とアンドロイドの全面戦争の結果、人は母胎機械を使用しなくなり、老いが溢れ(戦争はまず若者を殺す)、アンドロイドも生産されなくなり、娘は呼吸器に疾患を持ち(有害ガス)最後には死に、しかし彼女の手により生産が停止していたアンドロイドが復活する。しかしそのアンドロイドは人に攻撃を加えるものではなく、優しい父親アンドロイドだったのだ。

 というのが作者が1週目と記した物語の終わりだったのではないか?

 またここには3話の娘が老婦人となってその死の間際に、学校の備品でありかつて一緒に旅をした父親アンドロイドを復活させたかのような物語が見えてはいるがそれはミスリードだろう。なぜならばそうすると、3話が7話の過去として決定されてしまうからである。

ここで作者はTwitter上にてアンケートを行う。この物語の2週目を行うか行わないか?というものはがまず読者に問われた。

7話の最後で娘は死ぬが、死そのものは問題ではない。むしろ不老不死こそが問題なのである。それはそれがある厄介なものを引き付けてしまい、世界自体を崩壊へと導くきっかけになるからだ。1話から7話までを1つの繋がりのある物語と捉えると、その途中で人は人間の定義を外れ不老不死のようなものになるも、7話では再び老いや死に捕らわれている。これ自体は悪いことではない。とすると問題はこの話……7話が一連の物語の最後に置かれたことにあろうと推測できる。前述したように7話は死の色が濃すぎる。アンドロイドも人類も双方絶滅しそうな世界であり、いちれんの物語がそこで終わるのが問題であったのだ。

読者はそのアンケートで2週目を行うことに票を入れた。これが第1の読者の正解である。理由は上の通り、7話で一連の物語を終わらせてはいけないからだ。

そして次にアンケートで読者の独力で2週目をより良くすることを決め、その結果として物語の並び順、次に書かれる物語の順番をどうするのかが読者に問われた。それは以下のものである。


1→2→3→4→5→6→7

居酒屋ヴァルハラ→1→2→3→4→5→6→7

1→4、2→6、5→7、3→3

7→6→5→4→3→2→1

その結果として読者は1→4、2→6、5→7、3→3の順番に票を入れた。これが第2の正解だ。もしほかのものに票を入れていたらどうなるか考えてみよう。

1→2→3→4→5→6→7
1週目と同じで7で終わる

居酒屋ヴァルハラ→1→2→3→4→5→6→7
居酒屋ヴァルハラは一度敗れた者に力を与えて復活させる場所である。誰が復活したにせよ、復活後にまた1週目と同じく7話で終わる。

7→6→5→4→3→2→1
時代が逆行している。ように一見見えるのだが、1週目終了の段階では具体的な年代が記載されているのは6話と表記されている物語の文中だけであることに注目しなければならない。じつはこの1連の物語はそもそもにして7話から1話に向かって読み進めても成立するように書かれていたのかではないか?ただしその場合は最終話となると1話の手前で、人類とアンドロイドが双方に一度は絶滅していると思われる(7話〜2話までが前ループとして扱われれう)。そして物語はまた1話から7話に向かう。

1→4、2→6、5→7、3→3という物語の並びで重要なことはいちれんの物語が3話で終わることである。死の色が濃い7話で終わるわけでも、再び7話に向かう1話で終わるわけではないのだ。そもそも3話は人間とアンドロイドの関係がほかの話で描かれる物語と比べて平穏である。それどころか人類にも平穏が見られる。3話から以下の抜粋をして説明する。

 私(わたくし)、使用人の学校に通っています
 ↓
 学校が存在する程度には平和(人類が滅亡していない)

 何でもボタン一つでやれるような時代で、なんでまた人力で料理したり洗濯したりとおっしゃる人も多いでしょう。でもだからこそ、お金持ちにはそういう需要があり
 ↓
 その程度の技術力はあり、また人間の趣味というか、ある種の不合理さも残っている。

 人間が掃除洗濯料理などを覚える学校なのに、教える方は全員がアンドロイドという、笑うに笑えない状況だったのです。人間の先生を雇うより、人件費というか、費用がとても安く上がるということでした
 ↓
 アンドロイドも生存している、それも学校の先生として使うつかえるて程度には人類はアンドロイドを信用している

 あぁ。そうです。私が恋をしてしまったのは、
 ↓
 人間にいわゆる人間的な感情が残っている

 妊娠したんじゃないかと思うくらいの感じでした
 ↓
 妊娠の概念があり、娘が心中で思うほどには身近な出来事である。この世界でも母胎機械はすでに無いのだ。

 彼は、お茶の作法の先生です。
 ↓
 お茶を楽しむ程度の余裕が人類にあり、そういう文化も残っている。またその文化をアンドロイドから学んでも良いという程度に人類はアンドロイドを信用している。

「減価償却が終わってね。廃棄処分というやつさ」

「壊れるまでは時間があるさ。その間に働いて整備費用を稼げばいいんだ」
 ↓
 減価償却が終わったアンドロイドが持ち主のもとを抜け出しても、捕らえられたり処罰されることはないようだ。その程度にアンドロイドの自主的な行動が認められている。

実家に髪の毛が薄い実父がいるにも関わらず、私はそんなことを口走ってしまいました。
 ↓
 一連の物語の中で由一、生身の実際の父親が登場する。妊娠の概念と合わせて、この世界では普通に人間同士の繁殖により人間が生まれていることが分かる。

 「いや、あれは単なる趣味さ。まあいい。乗りたまえ。本当は大きな犬を買って乗せるつもりだったんだが」
 ↓
 アンドロイドにも趣味がある程度には個性がある。また犬がこの世界に存在していることが分かる。

 抜粋の手を14話と表記されている3−2にまで伸ばすと

 彼は月の光に輝く海に横顔を照らしていました。
 ↓
 月と海がある程度にも自然環境は良い(宇宙規模の汚染や破壊が起こっていない)

 目の前に大きな花束を差し出されるまでは、本当に泣くかと思っていたのです。いえ、ちょっと泣きました。ええ、泣きました。
「すまない。花屋が混雑していてね」
 ↓
 花屋もある程度には文化文明が存在している。


 またこれは書かれていないからこそ重要なことで、3話の娘は肉体を人工筋肉などで改造(改善、治療)しておらず、いちれんの物語のなかで唯一登場する生身の父親と妊娠の概念と合わせて、彼女は人間から生まれた人間だということが分かる。母胎機械によって産まれた生ものではないのだ。つまり彼女は人間の定義の範疇ある人間なのだ。その上で考察の手を15話と呼ばれた3−3まで伸ばし抜粋すると

 可愛らしい女の子の、一時の気の迷いということはよくあるものだ。

 とありまた前述の使用人学校を3年で卒業していることなども含めて成長の概念もあり、彼女がこれから未来のある若者であることが分かる。

 このように3話で描かれる世界には生命力にあふれている、人間も、犬も花屋もあるし、アンドロイドとの関係も(命の危険を守るうんぬなくとも)良好である。1週目のいちれれんの物語ならば、それはある一時期の人類とアンドロイドの戦争が起こる前の、穏やかな日々として終わってしまうのだが、2週目になると事態が変わってくる。2週目では3話が最後である。

 3話が最後であっても人類とアンドロイドの戦いやあったことや、双方ともに死に瀕したことは変わらいだろう。しかし7話が物語の最後では無くなったことで事態は変わった。7話の娘が最後に完成させたアンドロイドはめざめて心優しいひとなることを決めた。その結果が3話となったのだ。戦いとは戦争のことだけではない、読者の世界でもあらゆる人種や職業や性別や心身の状態にある者が戦い普通に生きるという権利を勝ち取ってきたではないか。あるいは今も戦っているのだ。

 その結果として2週目のいちれんの物語の最後に3話(3−2)が現れる。アンドロイドと人類の間には戦争もあっただろう、だがそれでも、いやそれだからこそ互いのことを知ろうとし、人類とアンドロイドが共存している世界があるのだ。

 これが読者がアンケートで選択した一連の物語の終わりである。

 そして3週目と思われる、15話と表記された3−3が始まる。重要なのは戦争をなかったことにすることでも、失敗した娘を守る任務をなかったことにすることではない。そして父親アンドロイドは、いままでのすべての父親の記憶を胸に、自分と世界にむけてOKを出すのである。3話の生命力あふれる世界の中で、もう一度と娘を守るのだ。

 これが物語の正解でなくてなんなのであうか?読者は正解を導いたのだ。なのに16話は幻となり封印されている。これはおかしい。

 としたうえで、読者はルート選びに正解したのだから16話の公開を正当に請求できたのだ。あるいは2週目の物語、その終わりを肯定するならば……父親アンドロイドのOKに読者がOKを出すならば幻の16話の公開を正当に請求できるのだ。あるいは作者が2週目の終わりを読者が肯定するかどうかのアンケートを行い、肯定が多いならば16話を公開することが出来るのだ。

 これが2つめの謎解きです。私は2週目の終わりを肯定しそのうえで16話の航海を請求します。


[No.528] 2020/04/25(Sat) 05:29:16

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