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11月19日 日曜日 一茶
為替149,62
■株式相場見通し
予想レンジ:上限34500円−下限33000円
米消費者物価指数(CPI)に続き米生産者物価指数(PPI)の結果から、米連邦準備制度理事会(FRB)による高金利政策の打ち止め期待が前進、2024年1-2月までの米つなぎ予算が成立する見通しとなったことで、目先の懸念材料が大きく後退した。相場への影響は限定的だったものの、1年ぶりの米中首脳会談が大きな問題もなく終えたことも心理的な安心材料として働いている。NYダウとナスダック総合指数が3週連続で上昇し、ハイテク株が買い直される米国市場の展開は、東京市場にとっても好感される流れだ。
心理的な節目となる33500円台を回復した日経平均は、9月15日戻り高値33634.31円と6月19日の年初来高値33772.79円を残し、バブル崩壊後の戻り高値更新を視界に捕えている。6月高値以降で強弱感が対立しやすい33500円近辺に日経平均は位置しているが、押し目買い意欲の強さは継続しており、過度な下値不安となる材料もない。来週23日は、東京市場が勤労感謝の日、米国市場が感謝祭でともに休場という。立ち合い日数4日間のカレンダー事情のなか、市場エネルギーの減退も予想される。ただ、米国の金融政策に影響が大きい経済指標や労働統計の発表は見当たらない。企業決算の発表も終了し、手掛かり難ともいえるが、年末高ラリーへの期待感は高く、きっかけ次第で日経平均は、新展開入りとなる可能性が高まっている。
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No.5872 2023/11/19(Sun) 03:28:18
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