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記事No.852に関するスレッドです


人の歯状回の特別さ / 水上雅敏
NHK 人体 「脳」

人間の歯状回では90歳頃まで細胞が盛んに生まれている、とか。マウスではそうではない、と言っていたか聞き逃したが、まあそういうことだろう。
ここで人間だけに、なぜそんな特権があるのだろう、と思ってしまうが、「崩れていくことが生み出す」というような構造を考えれば、特別にプラス方向の特権のように考える必要もなくなるように思う。いい例が思い浮かばないが、ひとつの細胞という統一体が、細胞分裂でバラバラになることがそのまま器官を分化させていくことにつながる、というような。その上でなぜ歯状回について、人間だけそうなのか、と考えると、それは、人間が、早生まれで、身体が十分安定性を得ない時に生まれ、背伸びして統一的な他者の像を自己像と思ってしまって立ち上がり行動する、という無理から始まっていることに起因するのではないか? つまり、その無理な同一化が耐えられず徐々に崩れていき、その崩れ自身の隙間がまた構造化されて、それがまた崩れてその隙間が構造化されていく、ということがこの歯状回の細胞の生成と対応しているのではないか? そして、この構造化を可能にしているのは、これもまた統一体として勘違いされた自己像の崩れということに関係するが、この無理な自己像の崩れの隙間を象徴化しつつ徐々に自己像を無へと軟着陸させていくものとして人間が作り上げているものである言語なのではないか?

No.852 - 2018/02/10(Sat) 15:29:54