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<カフェ・フジタ>

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こういう睡眠を持てないと? / 水上雅敏
こういう睡眠を持てないとどうなるか? 睡眠直前の記憶がうまく圧縮されない、そして記憶されないということにはなるのであろうが。

しかしねずみの場合には睡眠直前の記憶だけのための鋭波であっても、人間なら睡眠直前のことにもおおくの連想がからんでくるからどうなのか。

No.737 - 2014/05/08(Thu) 02:45:43

鋭波が間歇的である理由は? / 水上雅敏
徐波睡眠中の鋭波の出現は間歇的である。これは、しばらく休んで一挙に電圧あげて爆発させて、その勢いで、長い情報も短時間に圧縮してからめ捕る(リッブル振動で分節された各位相に)、ということなのかどうか。そのために夢を見ない睡眠も必要なのか。
No.736 - 2014/05/08(Thu) 02:37:58

症状の潜伏期との関係 / 水上雅敏
いったん眠って記憶を圧縮して側頭葉にたまるようにしないといけない(側頭葉かどうか知りませんが)・・・この構造は、症状の発現には潜伏期があるということを説明しうるものなのかどうか。
No.735 - 2014/05/08(Thu) 01:42:44

続きの自問自答 / 水上雅敏
これは、分節された鋭波の上にメタデータを載せるようなものか? たとえばベンハムのコマの錯覚のように、高周波の白黒の転変を掴むのはあきらめて、いくつかの帯があるという情報だけを色彩分割で伝えるように。あるいは情報を漏らさず、次元を高めた(いくつかのゲーデル数自体もさらに順に並んだ素数の指数とするような)ゲーデル数の観点から考えられるかも。

そしてそれらの記憶は海馬から側頭葉へ移されるということなのかどうか・・。

そして側頭葉の各記憶の間の隙間に欲望が生じ、シータ波とそこに載せられる発火(人間の場合はなんらか言語に関連した発火)の発現をさらに動機付けるということか?

それにしても、リッブル振動で分節された鋭波の各位相にどのように情報が入っているのか。あるいは、その振動の様相と鋭波の特定位相の交叉自体が情報なのか?

No.734 - 2014/05/08(Thu) 01:27:27

鋭波とリッブル振動 / 水上雅敏
徐波睡眠中では、波による波の分割は、鋭波とリッブル振動の間で起こるらしいですね(ねずみの話)。で、その分節された鋭波のその周期は、シーター波の1周期の20分の1。というところから、覚醒時のシーター波の1周期分の情報が、20分の1に徐波睡眠中に圧縮されるということのよう。読解力不足で頭が錯綜していて誤読しているかもしれませんが(731で述べた文献)。

で、ここで想起される記憶断片は主として睡眠直前の記憶の断片とのこと。対して、レム睡眠中の記憶は数日前の行動の記憶も含んでいるとのこと。

No.733 - 2014/05/08(Thu) 01:13:27

夢も無い眠りの必要性? / 水上雅敏
731の記事の件

なぜそれが徐波睡眠で起きえるか? 波を節約して、他方リッブル振動として回帰させる、というメカニズムなのか? そのために夢もない眠りが必要なのか?

No.732 - 2014/05/08(Thu) 00:21:10

波が波を分割する アナログを組み合わせてデジタルに / 水上雅敏
波の各位相が、より周波数の高い波によって分割され、そのひとつひとつに圧縮された情報が載る、というのは面白い。シータ波とリッブル振動の関係。それがねずみの徐波睡眠中に起こっている、とのこと。そうやってねずみは海馬に蓄えられた記憶の断片を徐波睡眠中に早回しで想起しているのだろう、との旨。『脳は物理学をいかに創るのか』244p
No.731 - 2014/05/07(Wed) 23:47:13

訂正 / 水上雅敏
>重力のように情動量は在るものと感じられるが

「感じられる」のは、情動量でなくて情動でしたね。情動量は、それ以前の理論的な仮説。それもなしでやっていけるかの問題。

No.730 - 2014/05/07(Wed) 21:02:05

ホログラム / 水上雅敏
高次元のものは低次元のもののホログラム、という考えを精神分析理論に持ってこれるとしたら、私にまず思い浮かぶのは、情動量の件。重力のように情動量は在るものと感じられるが、実は情動量などというものは無くて、それがあるかのように表象が組み合わさっただけ、という風に考えること。そしてそのような表象概念だけによって、かつて情動量の働きとみなされたものの再構成をしていくこと。それでどうなる? というのわけでもないが、仮説は単純なほうがよい、というのにのっとってはいるかも。逆にそのほうが複雑になるかもしれないが。
No.729 - 2014/05/07(Wed) 20:59:13

シータ波そのものも記憶されるのかどうか / 水上雅敏
『脳は物理学をいかに創るのか』(武田暁 岩波書店 204p)からの抜粋:

『場所ニューロンが形成された後にねずみを別の場所で休ませると、深睡眠中やレム睡眠中の場所ニューロン群の発火パターンに、ときどき覚醒中に運動していた時の発火パターンの一部が時間変化を含めて再現され、トラック走行中の記憶が想起されているように見える。人間の場合に脳に電極を挿入して同様な測定をすることは出来ないが、休息中やレム睡眠中に無意識のうちに絶えず直前に起きた出来事や過去の出来事、あるいは覚醒中に考えたことなどの記憶想起をしているものと思われる。ネズミの実験で興味ある結果の一つは、深睡眠中の記憶想起では時間を20分の1程度に短縮して映画の早回しのような形で記憶の一部を想起し、レム睡眠中の記憶想起では実時間と同程度の時間スケールで記憶想起していることである。』

面白いです。以下、いくつかの部分に対する感想。

>場所ニューロンが形成された後に・・・
→ということは、最初からシータ波の上で場所細胞がうまく(=各位相上を次々と移動していくように)発火するというわけではないのか?? それはあるルートを学習した上でそうなるのか。

>深睡眠中やレム睡眠中の場所ニューロン群の発火パターンに、ときどき覚醒中に運動していた時の発火パターンの一部が時間変化を含めて再現され、トラック走行中の記憶が想起されているように見える
→レムではない深睡眠中にさえこんなことが起きているのか!
→時間変化も含めて、ということはシーター波と発火のセットがそのままの形でどこかに保存されているということか?
ではわれわれの記憶や言語記憶もそういう形で残されているのか? あるいは波は省いた形で順番が残っているということか? そのように残された記憶と、覚醒時の現在にやってきている外界(の刺激)との照合(あるいは対立や弁証法?)はどのように行われているのだろうか。 

>深睡眠中の記憶想起では時間を20分の1程度に短縮して映画の早回しのような形で記憶の一部を想起し
→我々が言葉の意味がすぐ分かったり、聞いた言葉に対して色んな連想を瞬時にしているというのは、覚醒時にさえこういうことが働いているからではないのか? しかしどういうふうにして早回しが可能になってるのか? 本当に早回しなのか、あるいは早回しに等価な何かの構造的な工夫によるのか。

>レム睡眠中の記憶想起では実時間と同程度の時間スケールで記憶想起している
→人間の夢の場合はどうなのか。やたら長い場面の夢でも、実は一瞬に見ていたりするし。それは長く感じられていても実は少数のきれぎれの場面の組み合わせでしかない、ということか? 「同程度の時間スケールで記憶想起」というのをあえて人間の夢に当てはめて考えると、実は、たとえば、思い出すべきある言葉の実時間的長さがレム睡眠の長さであって、夢としてそれが色んな修飾を受けてごまかされているだけ、と言えるかどうか・・(まあこれはこじつけでしかないでしょうが・・)。

**ともかくシータ波自身は、例えば外界からやってくる音波などとは次元の違う波なのでしょうね。もし音波だとしてそれ自体も記憶が残されるとしたら、たとえば、例の聞きようによって「撮ったのかよ」か「エイエイアイ」のどちらかに聞こえる携帯電話のシャッター音も、記憶を想起してもう一方のほうに聞き取れるということになってしまいますから(実際にはそうならないでしょう)。シータ波は、人間で言えば、いわば表象の時系列をそろえるための波とでもいえそうなものにも思えます。

No.728 - 2014/05/04(Sun) 03:13:38

言葉とシータ波 / 水上雅敏
言葉の隙間(あるいは欲望の流れ)の作ったシータ波の上に、今の言葉が発火を乗せている、と考えてよいのか(いわば、自分の補集合にさらに自分を乗せていく様相)。

それともシーター波は言葉を乗せるものとして独立して最初からあるのか?

No.727 - 2014/05/04(Sun) 01:42:07

自己剪定能力 / 水上雅敏
自己剪定能力がケヤキにはあるらしい。不要な枝は自ら切り落とすという。それが街路樹事故につながりうるらしい。
これは、アポトーシスなのか、ネクロトーシスなのか。自己剪定の割合は? 樹木の中ではケヤキにしかないのか?

No.726 - 2014/05/02(Fri) 22:30:05

分裂病とミエリン 3 / 水上雅敏
ミエリンと分裂病についての幾つかの論考の抜粋と私の感想(→のところ)


”脳の隠れた主役 学習と白質の意外な関係
R. D. フィールズ(米国立小児保健発達研究所)
ttp://www.nikkei-science.com/page/magazine/0806/200806_040.html ”

『軸索はミエリン(髄鞘)と呼ばれる脂質に富んだ白い物質で何層にも取り巻かれている。ミエリン自体は絶縁体だが,神経信号を素速く伝える役割をする。軸索にはところどころミエリンの途切れた隙間(ランビエ絞輪)があり,信号はこの隙間を伝播する。軸索の集まりは白く見えることから「白質」,ニューロンの細胞体(核のある部分)の集まりは「灰白質」と呼ばれる。神経科学の研究は長い間,灰白質に集中していた。記憶が貯蔵されている細胞体こそが脳の主役で,軸索はただのケーブルと考えられていたからだ。』
→「軸索にはところどころミエリンの途切れた隙間(ランビエ絞輪)があり,信号はこの隙間を伝播する。」→通す信号のリズムが他のニューロンと相対的に素数的な周期をもつニューロンにミエリンがまきつくと考える以外に、どれかのニューロンが選ばれて、他のニューロンと素数的周期になるように、ミエリンがまきつかれるという順番なのかどうか・・?

『さらに,軸索にミエリンを供給するオリゴデンドロサイトや,軸索を伝わる信号を盗聴してオリゴデンドロサイトに司令を出すアストロサイトなど,グリア細胞の働きも重要だ。シュワン細胞は末梢神経でミエリンをつくるグリア細胞だが,軸索表面にあるニューレグリンというタンパク質を感知し,その量に応じて軸索に巻き付くミエリンの層を増減させているらしい。ニューレグリン遺伝子は統合失調症の関連遺伝子であることから,ミエリンやグリア細胞が精神疾患に関与している可能性も考えられる。』
→ニューグレリンが何かうまく行っていないことが分裂病のいちばんの元なのかどうか?



”場末P科病院の精神科医のblog
ttp://blog.livedoor.jp/beziehungswahn/archives/cat_976520.html ”

『肉を好んで食べる人は人間の生涯にわたってミエリンの材料となる重要な物質であるω3脂肪酸が不足するであろう。常に食生活に気を付けて、魚を食べる回数が少なくなるような食生活を避けねばならない。』

→ 漁村での分裂病者の割合は少ないとかあるのだろうか??

『猿と人とのミエリンの密度(ブロードマンの10野など)を比較したのだが、下の図のように大きな差があり、さらに、猿では青年期で新皮質の髄鞘形成は終わり低下していくのだが、人類は20歳くらいの青年期でいったん止まるものの(生涯最大密度の60%で止まる)、25歳頃から再び密度の増加が始まるのであった(おそらく生涯にわたりミエリンの形成は続き、ミエリンの密度は50〜60歳くらいまで長く維持されるのだろう)。』

→もし25歳以降のミエリンの形成不全に分裂病の原因の一つを考えると、この時期に分裂病が顕在化しやすいことも納得はいく。このミエリンの形成不全は、青年期にその露呈が強まる性の欲望=これまでの親etc.との想像的同一化では対処できない穴に対する象徴化=弁証的な言葉の進展=隙間隙間を狙って言葉を継ぐ意味で互いに独立直交な素数による再構成を作ろうとする傾向・・これらの持てなさと対応しているかどうか。この傾向が原因か、ミエリンの形成不全が原因か、それとも相互的なのか?



“統合失調症と白質の変化
サイエンスデイリーから
ttp://mui-therapy.org/newfinding/white_matter_defect.htm ”

『今回のネズミを使った実験では、オリゴデンドロサイトのNRG1-erbBの発信を妨害すると、発信を妨害されたネズミはより多くのオリゴデンドロサイトを形成し、しかもオリゴデンドロサイトには分枝が少なかった。その為に、神経線維の周りのミエリン絶縁体の形成が極めて薄く、神経繊維の信号伝達速度が低下していたと発表している。所でオリゴデンドロサイトとは、グリア細胞の1つでミエリンと呼ばれる神経線維を覆う絶縁体を形成する細胞である。脳の白質とはミエリンに覆われた神経線維が集まった部分を指す。

又、ネズミのドーパミンに関わる神経細胞も変化していた。ドーパミンは神経伝達物質の1つで、メッセージを細胞から細胞に伝達する役割している。統合失調症ではこのドーパミン系の異常が発症の原因では無いかと長く疑われていて、治療薬はこの部分に焦点を当てている。

「脳の白質が変化するとドーパミン系のバランスが狂う。同じ事が統合失調症でも起きているのでしょう」とコーファ氏は言う。』

→分裂病ではドーパミン以前にミエリンが問題なのか? 

『NRB1-erbBの信号異常を薬で改善したり、オリゴデンドロサイトを守って統合失調症を治す薬は出来ないであろうかとの質問に、コーファ氏は次のように言う。「そこを調べています。多発性硬化症の治療に考えられている白質の治療法が、統合失調症にも応用できるのではと考えています。統合失調症の多くは思春期後期に発病し、最初は軽い認識異常と動きに問題が発生する。だから統合失調症の症状が出る前に白質の変化が現れるかどうかを調べて、もし変化が現れるなら、その段階で診断が可能だし、予防措置も講じられるかも知れない」。

白質の変化が統合失調症に関係があるなら、統合失調症の発症時期が思春期後期であるのもうなずける。最近の研究では、前頭前野皮質のミエリン化(神経線維がミエリンで絶縁化される事)は幼児期ばかりでなく、思春期後期にも起きているとしているから、その時期と統合失調症の発症時期が一致している。

「我々はもう一度統合失調症の患者の脳の白質を調べて、NRG1や erbB4の遺伝子変異が実際白質に影響を与えているかどうかを調べる。NRG1や erbB4以外の遺伝子の変異からも統合失調症が起きている可能性もあるので、それも調べる」とコーファ氏は語る。』

→特記なしですが、どんな調査結果がでるかは興味深いです。

No.725 - 2014/05/02(Fri) 01:48:34

分裂病とミエリン 2 / 水上雅敏
つづき・・

・ここでミエリンについて考えてみたい。ミエリンは特によく使われるようになったニューロンを覆ってそのニューロンを流れる信号が速く進むようにする物質だと覚える。NHKかで見たところから記憶を起こすと(間違いがあるかも知れません)、人のニューロン数は或る年齢あたりで頭打ちになるが(のみならず幼児期に増えてすぐ減る)、その後も、よく使われるニューロンについてはミエリンがまといつき人の能力を向上させる。ところが分裂病などではこのミエリンの形成が阻害されているらしい。

・ここで、健常者においてニューロンの減少することや、ミエリンが覆うのは一部のニューロンに限られてくることは、―すべての整数は素数だけ知っていればその掛け算で構成できるように―いくつかの特殊なメルクマールに気づけばあとはその組み合わせだけで世界を理解できていけるようになるというような、前回の書き込みでのサルの図形の区別のところで述べたような合理的・節約的傾向がうまく働くことによるのだと考えることもできよう。

・ただそういう意識側からのトップダウンの節約傾向こそが或る割合にニューロンを減らさせミエリンをある割合のニューロンのみにまとわせることになるのか、あるいは、そもそもニューロンやミエリン自体にそのような割合に落ち着きたがる傾向があってそれに促されて人は世界を節約的に認識しようとするのか、あるいはその両方が協働しているのかはわからない。

・またトップダウン(遠心性)とボトムアップ(求心性)の信号を伝えるどちらのニューロンにミエリンがまといつくものかもまだ私はしらない。しかしいずれにしろ、どういう質を持つニューロンにミエリンがまといつくか。仮説としては、とりあえず上記「素数」の比喩をまともに受け取って考えてみると、そのニューロンが伝える信号のリズム(その特定のニューロンの持つ発火の周期とか信号の周期とかがあるのかよく知りませんが)の周期が、現在在るところの全てのニューロンの信号のリズムの周期に対して素数的な割合を持っているニューロンにまといつく、と考えてみるのもありだろう(他にもいくらでも可能性はあろう)。たとえば1から10までの周期のそれぞれ10本のニューロンがあるとし、これらニューロン間は共鳴するとしたら、周期1、2、3、5のニューロンは他のニューロンにくらべて共鳴を受けて発火する分量が多くなると言えよう(7は素数でもまだ影響を受けないが)。そういうニューロンが取捨選択されて残されたりミエリンにまとわれたりする、とも考えられる。あるいは、互いに素のニューロンがたがいのリズムがダブらないことを何らかの方法で感じ取って、そこにミエリンがまきつくという可能性もあろう。

・1X2X3X5X7X11X・・・=1+2+3+4+5+・・ らしい(素数全体にわたる積=自然数全体にわたる和)。
前者をミエリンをいくつかのニューロン(素数的周期の信号を持つニューロン)にまとわせた健常者の脳の働き、後者をミエリンが不全で一つ一つの事象を完結したものとして把握し蓄積しようとする分裂病者の世界把握に比喩できるかも知れない。後者の傾向は、例えば、蓄積的学習で常識を得ようと四苦八苦する『自明性の喪失』のケースのアンネ・ラウに見ることもできよう。対して、前者には、永遠に何も完結せず常に分解され続けていくのみの健常者の弁証法的思考を見ることができよう。むろん、実際の脳では両辺の「・・・」のところを達成しきることはないから「=」はいつまでも言えないのだが、健常者や分裂病者の思考の向かう方向は以上のように比喩できると思う。(ちなみに、この健常者の思考に常にある切断の動き、穴へ向かい続ける動きがリズミカルなシーター波としてあらわれれくるのではないか。右辺のような分裂病思考だとシーター波自体が乱されるのではないか)。

・しかし、まずミエリンのまといつきをうまく行かせない質を生体が持っているから分裂病者の思考がそうなるのか、思考をそうするからミエリンが不全になるのかはわからない。ただ、まったく意図的にのみで、ミエリンを不全にすることはできないだろう(健常な思考が、その思考を崩そうとしても、そうするのも健常な思考である、というパラドクスからそれは不可能なように)。しかしミエリンの不全のみで分裂病思考が発するとも考え難い。それだけだとせいぜい言葉に何らかのブレーキや混乱が生じるのみであって、分裂病的な論理のより能動的な破壊(分裂病的な思考障害や妄想)まではもたらさないのではなかろうか。分裂病的な論理が生じたところには本人の思考からのトップダウン的な協力がやはりあったのだと思う。

・それはどういうものか。色んなプロセスがあると思うがひとつ考えてみると、例えば、まず、ミエリン形成不全で、すべてのニューロンが並行的に(弁証的にでなく)平等に働くだけであるがゆえにほとんど足し算的にしか世界を理解できない思考があるとする。ここまではまだミエリンの不全だけで考えられる思考パターン。これは、場面のひとつひとつをその場限りに完結させそれをキメラ的に組み合わせることでしかできない世界理解である。この「完結」性は、想像的統一自我への執着と結びつく。「こういう世界だ」と自分が勝手に決めきった世界から外れたものは見ないようにしてそこに自我をぴったりあてはめ安住させようとする。ところが現実はそのように動かない。それは病者に脅威を与える。「何かこの世界おかしいんじゃないか。私をおとしめようとしているんじゃないか」などという思考が始まる。さらにその懸念を言葉で漏らした時他者から、例えば「おもいすごしよ」などと言われるとする。病者においては「いやきっとそうではない。」と言う方向に思考がずれ始める。それを表明するとまた他者に反対される。他者との関係においての自分のそういう位置が次第に確立してしまう。ミエリン不全のためそれぞれ平等に並行的に働くだけのニューロンの影響がここにもでて、この分裂病的思考に対して弁証法を掛けて疑うこともなかなかできず、この思考一本で世界を解釈する度が強まる。この思考で一杯になってどこかで飽和点に達して疑いが確信に変わる。そんな風にして本人の意識や他者との関係を介在させつつ分裂病的思考が成立するのだと思う。これがエスカレートするほど反動的に、この思考とは別に平行に働き続けているニューロンは―それが直接にそのまま原因となっているとは言わないが―精神自動症や自生思考、幻聴を生じさせるのに寄与するかも知れない。それがまた妄想を強めるという悪循環を始めさせるというふうになっているなどとも考えられるのではないか。

・さらに、ミエリンやドーパミン、思春期発症との関連については後日書き込みたいと思います。

No.724 - 2014/04/30(Wed) 03:48:58

分裂病とミエリン 1 / 水上雅敏
分裂病とミエリンの関係について考察中です。ややこしくなったので、細切れに書きます。中間報告です。まだミエリンの話は出てきませんが・・。

・マウスの海馬におけるシーター波と場所細胞の発火の関係を、人間の言葉の理解メカニズムに援用することはできないか。言語の音素として認知されるまでにはすでにいくつかの脳のトップダウン的な働きを経由しているはずだから言語の音素の認知をそのままマウスの場所細胞の発火と等価とするわけにはいかないだろうが、たとえば、音素意識が発する以前の音波の認知、あるいは音波相互の差異の認知などをマウスにとっての「場所」の等価物と考えることなどによって。そしてマウスが場所(A,B,C・・)を移動するにつれてのマウスの感覚変化を示す場所細胞(A,B,C・・)の発火が、シーター波上の各位相をドミノ倒し的にずれて配分されていくプロセスに、言葉が前後の関係(文脈)を測りつつ進んでいくプロセス(換言すれば、換喩―音素の流れ―と隠喩―前後から考えられる意味の厚みーの弁証的プロセス)をどのようにか重ねて見ることはできないか(マウスの場合とは違って、もっと複雑に、多重の波や記憶との関係づけを考えねばならないだろうけど)。このように考えられるとして、では、このプロセスが乗る波が人間の場合もシーター波なのかその他のリズムの波なのかはわからないが、ともかくそういう波自体はどう発していると考えるか? 生体に内在的にある、と考える以外に、その波も言葉自体が作り出す、と仮説することもできると思う。例えば、その波を、言葉がいまだ語りえていない穴の作り出す欲望の動きが現実界に作り出すものなどとも考ええよう(この場合逆に考えれば、父の名の排除なりで言語を崩せば、この波自体も崩れる、ということになる)。これが突拍子もない考えとも思えないのは、サルがいくつかの図形の区別ができない時は、脳の或る局部電位がただ一回変化した中に多くのニューロンの発火が雑然と起きたが、できはじめると(おそらく、区別を助けるいくつかの最小限の重要メルクマールが抽出でき始めたということかと私は思うが)、その局部の電位の変化が波のように繰り返され始め、特定の位相において規則正しく少数の発火が行われ始めたかのような様相が示されることになったデータもあることによる(p182『脳は物理学をいかに創るのか』武田暁)。

・想像的統合的身体への執着(身体像の穴、去勢に対する強硬な否認)が、そのような言葉のもたらす発火や波、あるいはそれらの関係を乱すことにはならないか。それが父の名の排除そのものであったり、それをたやすくさせる生物的基盤ではないか? 特に想像的な統合的身体は他者の攻撃から攻撃性を持って身を守る態勢を伴ってこようから、そこで生じた交感神経の興奮も影響したりして・・。もちろん分裂病の基盤を考えているわけですが。

・あるいは、分裂病においては、まず、そのような言葉のもたらす発火や波、あるいはそれらの関係の乱れこそが最初にあるのか。そして想像的な統合的身体への執着はその2次的な結果として。

・それにしても人には最初から言語があり論理が多少ともあるとすると、いくら統合的身体への執着を強めたり、言葉を乱そうとしても、そうしようとする自我自体はまともな論理をもっているわけだからパラドクスに陥り自己を分裂病化させるのは難しいだろう。

No.723 - 2014/04/27(Sun) 02:08:45

ご無沙汰しております。 / ネモト [関東]
先生、おひさしぶりです。

先生はお元気ですか?

ラララララ、ラカンでお忙しいのでしょうか。

たくさん飯食って、たくさん映画見てくださいね。

Le vent se lève, il faut tenter de vivre.でしたね!

No.722 - 2014/04/17(Thu) 23:02:34

追加 / 水上雅敏
ネクロトーシスについては以下などあります。

ttp://www.dojindo.co.jp/letterj/145/review/01.html

No.721 - 2014/04/14(Mon) 00:49:51

ネクロトーシス / 水上雅敏
なぜアポトーシスと言う、あえて積極的に死ぬプログラムを入れておく必要があるのか?
ただ、自然衰退ではまずいのか・・。
生と死の弁証法の中(一つの生体の中で、あるいは、個体間で生存の弁証法でか、に限らず)の生が能動的なものなら、それと等価に能動的な死があってもいいような感じもするが、そういうことからなのか。
あるいは、よりよい生の為の能動的な死なのか。
よい実を残すために、いくつかを刈り取る摘果のようなものか?

とするとアポトーシスの働く最適割合というのがあるのではないか。
とすると、摘果の最適割合はどうか。
幼児期の脳に一時ニューロンが増え、その後間引きされて残ったものの割合はどうか。
そこに、どのようにか、素数定理の示す数値(あるNまでの、整数中の素数の割合)が見て取れないかどうか?

話は違ってきますが、「ただ、自然衰退ではまずいのか・・。」と思って色々しらべると、アポトーシス=プログラムされた細胞死、ネクローシス=プログラムされない細胞死、以外に、ネクロトーシス=「プログラムされたネクローシスとでも言えるもの」があるようですね。今まで一見ネクローシスに見えていたものの一部もTNFαでの細胞死の誘導に乗る、ということで、逆に言えば、自然死に見えていた死も、細胞によっては、うまくやれば死なないようにプログラムを変えられる、ということでしょうか。

No.720 - 2014/04/14(Mon) 00:46:28

季節性感情障害の利点? / 水上雅敏
何の番組であったか、母親が、妊娠の早期にダイエットをしていると、生まれた子供は太りやすくなるらしいです。外界は、栄養が少ない世界らしいから脂肪を蓄えられるようにしていこうというメカニズムが働くらしいです。

この番組に触発されて、季節性感情障害の冬に鬱になるタイプに冬眠と同じメカニズムを見る考え方があると思いますが、ふと、冬に栄養を余り母親が採らなかったりして、胎児において冬には行動を制限してエネルギーを使わないようにしようとする機構が働き始めるのでは、とも思いました。しかし、季節性感情障害は日照時間の低下こそが誘因のようだから、そうでもないのでしょうね。それにしても日照時間とかかわる何か妊娠期の母親側の習慣が関係していないものかどうか・・。また、このような冬眠的な行動が、かつて人類に何か利益をもたらさなかったものか、何かの適応行動がただ今の社会に合わないだけなのではないか、という視点からも考えてみたいと思いました。

No.719 - 2014/04/03(Thu) 16:34:22

追加 / 水上雅敏
誤解呼びやすかったと思いますが、717の文、以下のように”コラム”を付け加えて読む必要があります。

”最表層を第1層とし、感覚器官に近いほうのコラムを「低次」(感覚→認識→行動、の左を相対的に低次として)とした場合、低次の”コラムの”第2、3層から、より高次の”コラムの”第4層に情報が流れる。高次の”コラムの”ほうからはその第5層から、低次の”コラムの”第1、6層に流れる(第5層からは、視床への出力も行われる・・つまり第5層は相対的に低次”コラムの”―皮質及び皮質下の―層への一般的な出力層とみなせる)。”

No.718 - 2014/03/29(Sat) 10:43:48

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