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all クラシック音楽界の現状を紹介する番組 - JONY - 2020/05/09(Sat) 17:11:10 [No.439]
続・クラシック音楽界の現状を紹介する番組 - JONY - 2020/05/29(Fri) 20:00:31 [No.442]


クラシック音楽界の現状を紹介する番組 - JONY

みなさん、こんにちは。
クラシック音楽の演奏家・音楽家の方々は、活動の場である音楽ホールなどの演奏会場が、軒並み営業自粛による閉館となり、その活動の場を失っていますが、そんな中でも「音楽にできること」を模索して、いろいろな活動をされているようです。
そういった活動がNHKの番組で紹介されていましたので、概略をご紹介します。

※ 以下、音楽家のお名前は、放送ではすべて実名で紹介されていて、有名な方も多く、そのままでも問題ないと考えますが、念のため、すべてイニシャルにしました。詳しい方ならすぐにお判りと思いますが、悪しからず。

【1】5月5日(火・祝)NHK-BS1 13:00〜
BS1スペシャル「外出自粛の夜に オーケストラ・孤独のアンサンブル」

この番組は在京オーケストラの団員が、その自宅で現況への「コメント」と「ソロ演奏」を個別にビデオ収録したものでした。
出演者は、NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団の7人で、N響の第1コンサートマスターのS氏、都響コンサートマスターのY氏、そのほか、チェロ、クラリネット、オーボエ、トランペット、トロンボーンの首席や副首席奏者がそれぞれ選んだ曲目をソロ演奏。

演奏に先立って各奏者の簡単な略歴が画面で紹介され、NHKのディレクターと思しき人がビデオによる遠隔通話で次のような質問をして、各奏者が回答していました(質問は奏者により異なる)。
・今 どんな1日(日々)を過ごしていますか?
・今の状況をどう感じますか?
・最後のコンサートはいつでしたか?
・今 音楽家にできることは?
・バイオリン歴は?(バイオリン奏者に対して)
・今 どのくらいチェロを弾いていますか?(チェロ奏者に対して)
・トロンボーン歴は?(トロンボーン奏者に対して)
・「不要不急」についてどう思いますか?
・仲間のことを考えることは?

N響コンサートマスターS氏の言葉が印象的でしたので、ご紹介します。
「こういう時勢だから音楽が消え去る、とは全然思っていない」
「音楽が不要不急になることは絶対にあり得ない」
「音楽を聴いたことによって自分の過去を突然思い出したり、未来に対する希望が湧いたり、そういうことが起きるのが音楽のすごさ」
「音楽の中に自分たちの希望を託す、未来を託すことがすごくできると思う」


【2】5月8日(金)NHK-Eテレ 21:00〜 
ららら♪クラシック「音楽にできること(1)」
離れていても思いはとどく 特別企画 クラシック音楽家たちのメッセージと演奏

この番組は、今年3月以降、クラシック音楽界で行われてきたいろいろな活動を紹介するものでした。(一部、紹介した音楽家が過去にNHKのスタジオで演奏した映像もあります。)

今年3月上旬にYou-Tube で公開された「 Japan Horn Sound 」の演奏が話題になったことが紹介されました。
これは、2月下旬に「自粛要請」が出た後、N響首席ホルン奏者のF氏が呼び掛けて、3月に国内オーケストラのホルン奏者が集まり、(NHK放送センター内と思われる)スタジオでのレコーディングを生配信したもの、とのことです。
この3月に撮影された映像には、日本指揮界の大御所、A氏の姿が。ホルンのほか、曲目によりチューバとティンパニの奏者も参加していました。

4月に入って緊急事態宣言が出されてからは、スタジオでの演奏収録ができなくなったため、全国のオーケストラから参加表明した33名のホルン奏者が、自宅などから「遠隔合奏」する試みをネット配信したことを紹介。
曲目は、ホルスト作曲「惑星」から「木星」。演奏とともに、各奏者の手書きメッセージも画面に紹介されました。

そのほかの音楽家の取組みとして、
・インターネット中継で有料公演する初めての試みを行った若手ピアニストS氏と若手サクソフォン奏者U氏のデュオコンサートの一部分を紹介。
(この紹介映像の後、U氏が過去にNHKで収録した同じ曲のピアノとのデュオ演奏を紹介。ただしピアニストは別人。)

・ピアニストK氏が、自宅で過ごす日常のシーンに応じたプレイリスト(曲目)をネットで紹介。
【参考】このサクソフォン奏者U氏とピアニストK氏は、それぞれNHK-FMのクラシック音楽番組のMCを務めていますね。

・新日本フィルハーモニー交響楽団の団員が3月下旬に You-Tube に公開して話題になった「テレワークでパプリカやってみた!」が紹介されました。
これは、管・弦・打の各楽器奏者がそれぞれ自宅で、各パートを演奏し、全体で一つのオーケストラサウンドを作り出そうという試みです。
そして今回、新たな挑戦として、遠隔で合奏するのが更に難しいであろう、ロッシーニ作曲のウィリアム・テル序曲が見事に遠隔合奏される様子が放送されました。

なお、次回の ららら♪クラシック「音楽にできること(2)」は、5月15日放送予定となっています。
「心に寄り添う音楽」と題して、中国出身の男性ピアニストL氏、日本人女性バイオリニストS氏、韓国出身の女性ギタリストP氏、フランス語圏スイス出身の男性フルート奏者P氏(ベルリンフィル首席奏者)が登場すると予告されています。

※ 私は、広告のないNHKを好んで視聴していますが、NHKの関係者ではありません。念のため。(受信料は忘れずに払っています。(^^;)


[No.439] 2020/05/09(Sat) 17:11:10

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