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all 脇役ながらスグレモノ 電球コンプ - JONY - 2021/07/25(Sun) 23:34:55 [No.466]
電球コンプがモデルチェンジ CSP917Aに - JONY - 2021/08/17(Tue) 21:44:40 [No.472]
Re: 脇役ながらスグレモノ 電球コンプ - ワッチ - 2021/07/26(Mon) 21:38:26 [No.467]
Re: 脇役ながらスグレモノ 電球コンプ - JONY - 2021/07/28(Wed) 01:06:07 [No.468]
Re: 脇役ながらスグレモノ 電球コンプ - ワッチ - 2021/07/29(Thu) 19:56:29 [No.470]
Re: 脇役ながらスグレモノ 電球コンプ - JONY - 2021/08/01(Sun) 17:42:45 [No.471]


脇役ながらスグレモノ 電球コンプ - JONY

このところ、めっきり投稿がなく寂しい状態が続いてますね。
それほどの話題ではないかもしれませんが、
私自身が使ってみて好印象だった機材の話題を提供したいと思います。

レコーディングや映像収録でのメイン機材ではありませんが、脇役ながら、
「これは使える!」と言える、いい仕事をしてくれました。

「電球コンプ CSP917 Lacomp」
CURRENT社が製造、販売する電源不要のラインレベル用2chコンプレッサー。
(スイッチ切替えでステレオリンクの設定も可能。)

CURRENT社 CSP917 Lacomp 製品ページ(・・同社からの直販もあります)
http://www.crnt.co.jp/csp917.html

この製品は、いろいろなシチュエーションで使えると思われますが、
フルオーケストラの演奏会のビデオ収録の際に、実際に使ってみた印象では、
ダイナミックレンジの大きな収録音源を、リアルタイムで高品位に(ポンピングや
ブリージング、ノイズ感などの不自然さをまったく起こさないで)、かつ電源不要、
コンプのかかり具合の調整は、ノブひとつだけという簡便さを以って、品位の良い
収録に仕上げることができるというスグレモノです。

一般的なコンプレッサーのような、ゲインレベル、スレッショルドレベル、圧縮比、
ニーの形状(ソフト or ハード)などのパラメータはまったくないのですが、
出音を聴くと、音楽の流れや抑揚を一切、損なうことがなく、違和感のない自然な
音調で聴きやすい音源にしてくれます。
フルオーケストラのフォルティシモで、ティンパニの連打やバスドラが鳴っても、また、
スネアドラムのパルシブな中高音域が鳴り響いても、オケ全体のボリューム感には、
まったく影響がなく、音圧の大きい部分だけを自然に抑制してくれます。

一般的なコンプレッサー機器を使用して、ここまでの効果を得ようとすると、
そこそこの機材を使わないといけませんし、電源が必要になり、調整に時間を要する
ことになるのは、避けられないところです。

なお、付け加えておきますと、収録した音声を市販クラスの CDレーベルの水準に
することを考えた場合は、DAW でコンプレッションのパラメーターを細かく調整
したほうが、仕上がりのレベルを高く追い込める余地があることも事実です。
(ラウドネスレベルの微調整など。ただし、プラグインソフトの選択と設定が重要。)

したがって、録音技術的には、コンプやリミッターなしの音源を収録確保したうえで
後日、DAW処理する一方、「現場渡し」の準完成的な音源を必要とする場合には、
この製品はとても役立つものだと言えます。

なお、この製品には、JENSEN ライントランス(JT-11B)を内蔵する特注仕様の
バージョンもあり、音声機器と映像機器などをアイソレートする役割を持たせる
ことも可能となっています。(私が調達したのは、このトランス内蔵仕様。)


使用するシチュエーションの例 ・・・
・ フルオケやブラスバンドのコンサートで、録音と映像収録を同時に行う場合。
・ ビデオカメラ用にも、吊りマイクの音声信号を送って同時録音をしたいが、
ダイナミックレンジが非常に大きい音源なので、カメラ側のALC:オートレベル
コントロールまかせでは、ポンピング現象などによって、かなり不自然な音声に
なってしまう。それを避けるために最大音圧に適正レベルを合わせると、今度は、
全体の平均音量が相当小さくなってしまうジレンマがある。
・ そこでマイクアンプの出力を2分岐し、ひとつを音声レコーダー用(後日 DAW
で処理する)とし、もう一方にこの製品(CSP917)をつないで、ビデオカメラ用
などとする。
・ CSP917 の出力は、ビデオカメラ用のほか、サブの音声レコーダーに繋げば、
 演奏終了後に、即、主催者などに確認用の音源として渡す用途も考えられる。

以上、皆さんのご参考になるかどうか、わかりませんが、私の「スグレモノ」でした。

みなさんにも、「これはスグレモノ」というものがあるのではないでしょうか。
ぜひ、どんどんご紹介ください。


[No.466] 2021/07/25(Sun) 23:34:55

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