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No.669へ返信

all Samplitude Pro X8について - JONY - 2023/10/12(Thu) 20:51:43 [No.667]
Re: Samplitude Pro X8について - pontion - 2023/10/20(Fri) 21:44:51 [No.668]
Re: Samplitude Pro X8について - JONY - 2023/10/22(Sun) 18:23:16 [No.669]
Re: Samplitude Pro X8について - pontion - 2023/10/24(Tue) 23:09:41 [No.670]
Re: Samplitude Pro X8について - JONY - 2023/10/26(Thu) 02:19:00 [No.671]
Re: Samplitude Pro X8について - pontion - 2023/10/28(Sat) 23:27:16 [No.672]
Re: Samplitude Pro X8について - JONY - 2023/10/29(Sun) 22:46:19 [No.673]
Re: Samplitude Pro X8について - pontion - 2023/10/30(Mon) 21:53:27 [No.674]
Re: Samplitude Pro X8について - JONY - 2023/10/31(Tue) 21:58:03 [No.675]
Re: Samplitude Pro X8について - pontion - 2023/11/01(Wed) 00:57:47 [No.676]
Re: Samplitude Pro X8について - JONY - 2023/11/01(Wed) 20:33:06 [No.677]
★Room Simulator の動作についての補足情報 - JONY - 2023/11/03(Fri) 03:00:06 [No.678]
Re: ★Room Simulator の動作についての補足情報 - pontion - 2023/11/05(Sun) 22:36:42 [No.679]


Re: Samplitude Pro X8について (No.668 への返信) - JONY

pontion さん、こんにちは。

pontion さんのコメントがありましたので、Samplitude Pro X8 の使用感などについて、引き続き、こちらに書き込みます。長文になりますが、ご了承ください。

ここの以前の掲示板は、「Samplitude Info」という掲示板とペアになっていましたから、ここにお出ましになる古株の方々は、ほとんど Samplitude ユーザーだと勝手に想像していましたが、状況が変わったのかしらん。

私も長いこと、Samplitude ユーザーですねぇ。他社の音声編集ソフトは、メインの編集アイテムには、なり得ませんでした。
WindowsXP 時代の Samplitude V8 classic を皮切りに、Samplitude Master10 、Samplitude ProX 、Samplitude ProX2 Suite と使ってきました。
その後、アップグレードはしていなかったんですが、4年前に一念発起して、Sequoia14 も調達しています。

Sequoia があるなら、新しい Samplitude は必要ないか? と考えるところですが、今回のアップグレードは、最新の Samplitude Pro X8/Sequoia16 ともに、リサンプリング・エンジンが一新された、との触れ込みに食指が動いたわけです。

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◆リサンプリングの音質向上について◆

もともと音質が良いと定評のある Samplitude/Sequoia (この二つは基本的なエンジンは同じとされる)ですが、近年 Sound Forge を自社製品として手中に収めたことや他社の追随もあり、アルゴリズムの改良が進んだのではないかと想像しています。

リサンプリングの一般的な使用方法は、サンプリングレートが異なっている音源を同じひとつのプロジェクトファイル(VIP)に読み込んで処理するための手法・機能ということでしょうが、私が着目したのは、その用途ではありません。

着目したのは、マスタリングの最終段階※での使用です。
これまでは、仕上げのリサンプリングをすると、どうしても「音」の密度が少し薄まる感覚が拭えませんでしたが、Samplitude ProX8 Suite を試してみたところ「おおっ!」となりました。
リサンプリング・エンジンを一新したという音質改善の効果は、ハッキリ確認できますね。予想以上と言ってもいいです。
※ 最終の記録媒体(CDやDVDなど)のマスター音源にするための変換処理。
【例】32bit Float / 96kHz ⇒ 16bit / 48kHz など

実際に、ステレオミックスした同じハイサンプリング音源を使って、最終段のリサンプリングを Samplitude ProX8 Suite と、これまでの Samplitude ProX2、Sequoia14 とで比較したところ、これまでの二つを超える仕上がりになります。
元の音源と同じとまでは行かないものの、薄まる感じがほとんどありません。

「リサンプリング」のコマンドには、位相の処理方法など選択可能なパラメーターが用意されているので、調整可能というのがいいですね。

マスタリングの道具として、新しい Samplitude ProX8 (Suite)は、強力なアイテムになってくれるだろうと思います。

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◆Samplitude ProX8 Suite の動作(挙動)について◆

このソフトは、2台までのコンピュータにインストールできるので、私は、ふたつのワークステーションで走らせています。
1台目は、CPU=Xeon W-2145 3.7GHz 8C16T RAM=64GB OS=Windows11 Pro for Workstation Ver.21H2。
2台目は、CPU=Xeon E-2174G 3.8GHz 4C8T RAM=32GB OS=Windows11 Pro for Workstation Ver.22H2。

どちらもインストールに問題はありません。
ただし、挙動の安定性が少し違っています。1台目のほうが安定しています。
CPUなどの性能は1台目のほうが優れていますが、2台目もけっして、スペックが低いわけではありません。推奨環境は充分以上にクリアしています。

しかし、2台目にインストールした Samplitude ProX8 Suite は、何かの拍子に、しばらくフリーズしたりすることがあります(少し待てば復帰する)。
断定はできませんが、どうも、OSの Windows11 Pro Ver.22H2(現在の最新版) に原因があるのではないかと考えています。
Windows10 Pro や Windows11 Pro Ver.21H2 のほうが安定しているかも、と。

Microsoft が Windows11 Pro Ver.22H2 で、新たに盛り込んだ機能のためにバックグラウンドで走っている何かが、アプリケーションソフトと競合しているのでは、というのが私の推理ですが‥
できれば、別の方の運用状況も知りたいところです。

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◆互換性について◆

Samplitude ProX8 (Suite) のプロジェクトファイル(VIP)は、これまでのプロジェクトファイルと拡張子=VIP は同じですが、中身の機能(あるいはアルゴリズム)に違いがあるためか、完全な互換性がないようです。

具体的には、Samplitude ProX2 Suite で作成したプロジェクトファイルを X8 (Suite) で開こうとすると、次のようなメッセージが表示されます。(表示は英語)

「このプロジェクトは古いバージョンで作成されています。このバージョン(X8)で保存すると、古いバージョンでは正しく開かないかもしれません。このプロジェクトを古いバージョンのサンプリチュードとの互換性を保持しておくには、新しい名前で保存してください(意訳)」

逆に、Samplitude ProX8 Suite で作成したプロジェクトファイルを X2 Suite で開こうとすると、次のようなメッセージが表示されます。(表示は英語)

「このプロジェクトは、後のバージョン(Samplitude X8 Suite) で作成されました。互換性の問題を避けるために、後のバージョンを使うことをお勧めします。(意訳)」

つまり、Samplitude ProX8 (Suite)には上位互換性があって、古い VIP は開くことはできるが、X8 (Suite)で保存すると、古いバージョンでは正しく開かないかもしれない、ということを言っています。

X8 Suite で保存した VIP を X2 Suite で実際に開いてみると、普通に開いて通常の操作もできますが、X8 の新しい(改良された)機能を使ったプロジェクトは正しく動作しないのかもしれません。その部分は未確認です。

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◆ProX8 (Suite) その他の優位性について◆

Samplitude ProX2 (Suite) になくて、Samplitude ProX8 Suite ※にある、機能のひとつに、DDP (Disc Description Protocol) EXPORT があります。

これは、CD製作に際して、編集完了後のデータをプレス工場に伝送する際の標準フォーマットのファイル群を作成する機能です。
Sequoia では、標準装備でしたが、Samplitude Proにも搭載されたわけです。(注:X8 Suite 限定※)
とはいっても、Sound Forge Pro では、遅くとも Pro12 (Suite) の世代以降、この機能がついていたので、特段、目新しいことではありません。
【※印の2箇所は、2023.11.1補記】

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◆Sound Forge Pro に対する優位性について◆

Sound Forge を引用したついでに、Samplitude Pro にあって、Sound Forge Pro にない点のひとつは、スぺクトラル・クリーニング(Spectral Cleaning) があります。
これは、MAGIX 独自開発の機能で、かなり以前から Samplitude/Sequoia に搭載されています。
Steinberg の Spectral Layer が世に出る以前からあるノイズ除去システムです。

MAGIX 独自のアルゴリズムで、除去したい音の前後の音声信号を解析して、除去したいノイズ部分に本来あった残すべき音の「復元」を高度に計算してくれる、スグレモノです。
私は、Steinberg の Spectral Layer を使いこなしているわけではありませんが、ノイズ除去効果は、MAGIX の方が優れていて、しかも効果を得やすいと感じています。
※ ただし、高性能で便利な反面、いくつかの制約があったり、副作用を抑える使用上のノウハウが必要な部分があります。また、Sequoia のほうが仕様やパラメーター上の優位性があります。

MAGIX は、Sound Forge Pro を、Samplitude Proの「コンパニオンソフト」と位置付けていますね。
Sound Forge Pro にも「pow-r」ディザリング(ノイズシェイピング)を搭載するに至ってますしね。
ところが、画面上の操作感は、全然違います。これまでのユーザーへの配慮でしょうか。
両者の位置付けが、もうひとつ、判りにくいです。

私は、Sound Forge Pro を使いこなしては、いないので、逆の例、Sound Forge Pro の方が優れている点があるのか、あるとすればどんなところか、残念ながらコメントできません。
もし、Sound Forge Pro のほうをより重用している方がおられれば、コメントをお聞きしたいところです。


[No.669] 2023/10/22(Sun) 18:23:16

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