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No.741へ返信

all ひとつの問いです - JONY - 2025/07/19(Sat) 19:26:36 [No.740]
Re: ひとつの問いです - ワッチ - 2025/07/21(Mon) 22:59:23 [No.741]
Re: ひとつの問いです - JONY - 2025/07/23(Wed) 00:02:19 [No.742]


Re: ひとつの問いです (No.740 への返信) - ワッチ

JONNYさんこんばんは。お久しぶりです。


> ひとつの問いです。

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> クラシック演奏の 〔収録・編集・制作〕 に必要な知識やノウハウ、芸術性は、ネット情報だけで得られ、誰でもプロ並みに習得できるものか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>
> 今や、インターネット上には、あらゆる情報があふれていて、検索ボタンを押せば、必要とする情報が簡単に手に入る時代になりました。



> ふつう、単なる知識の段階から一歩進んで、ノウハウや技術などの専門性を習得しようと探求すれば、どうしても文面だけでは理解できない事柄が生まれ、疑問や悩みが出てきます。
> そのようなときは、専門の学校に入学したり、その道の先達に教えを請うたり、この掲示板のような場で同好(同業)の士に質問をして回答を待ったりしたわけです。もちろん自身で地道に探究してノウハウを積み重ねることも大切です。
>
> しかし、このご時世、すべてネット上の情報だけで完結しようとしている人々が増えてきたように感じられます。そこには、得られた情報だけに満足せず粘り強く探求する姿勢が足りないようにも見えます。
> このままでは優れたノウハウや技術がひっそりと消えていくだけでなく、上には上があることを知らずに闊歩する人々だらけの時代になっていくのではないかと心配します。





 養老孟のベストセラー、「バカの壁」の中にこんな内容が書かれてありました。

『出産時の陣痛がとても痛いことは男でも知っている。知ってはいるがその痛みをわかる事は一生無い』(若干内容が違いますが意訳です)
 このように「知る」と「わかる」との間にはとてつもなく深い溝があります。ネットで検索すれば答えは得られますが、それは「知った」のであって「わかった」わけではありません。しかし「知る」=「わかる」と勘違いしている人のなんと多いことでしょう。私も偉そうに上から目線でこんなことを言ってますが、この事実に気が付いたのは比較的最近の事です(笑)。

 私事ではありますが、10年くらい前から箱根町の天然記念物に指定されているヒメハルゼミの録音に行ってます。最初、ヒメハルゼミがどんな声で鳴くのか知らなかったのでネットで検索して声を聴きましたが、しわがれた様な酷い声で、なんでこれが天然記念物になるのか、何故「ヒメハルゼミを聴く会」なるグループが存在するのかまったく理解できませんでした。
 そして実際に現地に行ってその声を聴きました。
林のごく隅の方で小さな鳴き声が聞こえたかと思うと、それがあっという間にさざ波のように広がって空を覆いつくすのです。ホントに感動的でした。「ああ、こういうことか!」と納得したものです。「知る」と「わかる」の違いを実感した出来事でした。
 とはいえこのように言葉で表現しても、やはり感動は伝わりません。経験しないとわからない事は沢山あります。というよりもほとんどの事は経験しないとわからないのだと自分は思っています。

 人が一生のうちに経験できることは本当に限られてます。なので自分が知らない事、わかっていないことで世の中はあふれているわけで、そう考えると謙虚な気持ちでネットの情報を受け止める事が出来ると思うのです。


[No.741] 2025/07/21(Mon) 22:59:23

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