Re: ひとつの問いです (No.741 への返信) - JONY |
ワッチさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね。経験しないと分からないことは多々あります。 もっと言うと、「経験したら想像とは違った」のが現実だろう、ということですね。 つまり、「経験して初めて、知らなかった世界やまだ知らない世界があることが分かった」と言ってもいいでしょうか。
昨今のバーチャル技術などは、実際にその場にいなくても臨場感のある体験ができたりして、それはそれで素晴らしいものですが、あくまでも、それは人の手で創り出されたもので、その世界を分かったつもりになるのは、ある意味、危険だと思うわけです。
人間の創造的・芸術的な活動というものは、人それぞれが精魂込めて(場合によっては命をかけて)取り組んで結実するものでしょう。 それを体感・鑑賞するために特段の敷居(学習)は必要としないのが普通です。 しかし、いざ、同じような技術の成果や芸術を自分の手で作りたいと考えたとき、ことは容易ではない、ということに気づくわけです。
手順書・マニュアル的なものがあったとして、それがあれば誰でも実現できる次元のものは、もはや創造でもなければ芸術でもないでしょう。 現実世界において、あることを自ら経験したときに、そこで知覚できることは人それぞれのはずで、違っているからこそ対処の方法や努力の内容も変わってくるのでしょう。 芸術の世界であれ、技術の世界であれ、求める何かのために、すでにある知識や知恵が役に立たないところまで究めた人が、本当のフロンティアなのだろうと思います。 (いつかは、そんな次元に到達してみたいという願望はありますが‥)
芸術の創り方は、おそらく言語化できないものでしょう。 いっぽう、技術のほうは言語化が可能でしょうが、編み出されたすべての技術やノウハウが、公開されているネット空間に存在すると考えるのは、早計。 クラシック音楽の録音技術についても、然りです。 どういった技術の詳細やノウハウが、ネット空間に未だ存在していないかは、この掲示板の常連の方々であれば、想像がつくと思います。 ベテランの方々ならオープンにできない「企業秘密」の部分は、少なからずお持ちでは? その「企業秘密」の独自性(オリジナリティ)を測る方法がほとんどないことも、一方の現実ですが‥
[No.742] 2025/07/23(Wed) 00:02:19 |