Re: DSD256対応オーディオインターフェース絶滅するか? (No.771 への返信) - JONY |
海苔好き(乗り好き) さん、pontion さん、こんにちは。
海苔好きさんは、海の幸グルメの人なんだろうなと思っていたら、鉄道(バス?飛行機?)もお好きなのかしら?‥ と、前置きはこのくらいにして‥
DSDレコーディングについて、私も一言だけ。 私は業務で DSDレコーディングをしたことはありません。pontionさんも仰るとおり、編集に障壁があるからです。 DXD変換を前提にするなら、DAWには、Merging Technologies の Pyramix という高音質を誇るアプリが存在するので、これを調達すればDSDマルチトラック編集が技術的には可能になります。大手レコードレーベルのDSD音源の編集も、これ一択なのが現状でしょう。 ※ 最新の Sequoia pro 17(現在は MAGIX から Boris FX ブランドになっている)でも、残念ながら、DSD音源は扱えません。
DSD編集に障壁があると私が考える具体的な理由を挙げますと、長年愛用してきた Sequoia/Samplitude がPCM音源オンリーであるのはもちろんですが、ノイズ処理やラウドネス調整で重用しているプラグインアプリが、PCM版であること、しかも、その一部は、サンプリングレート 96kHz までという制約がありますので、たとえDXD音源であっても対応できないという事情があります。
Pyramix のことは詳しく知りませんが、DSD音源のラウドネス調整は、どのようにしているんでしょうね? DSD音源の配信などの情報源を読む限り、デジタルドメインでのラウドネス調整やノイズ除去処理は、ほとんど(あるいは、まったく)していないのではないかしら。 耳障りな収録環境のノイズがない理想的なロケーション、理想的な残響、完璧なマイクセッティングで収録して、最小限のテイク編集とミックスだけで仕上げる、というのが、DSD録音された音源の実態なんじゃないかと。 必ずしも理想的でないシチュエーションで収録された音源をマスタリングする場合の「引き出し」の豊富さでも、圧倒的にPCMが有利でしょうね。
DSD音源を再生する際のオーディオ環境にも、理由があるように思います。 DSD音源の本来の音の良さを味わうためには、かなりグレードの高いオーディオ装置、よくチューニングされた静かなリスニングルームが必要では。(どちらもカネがかかる!) パソコンやテレビ、一般的なヘッドホン・イヤホンで聴いている限り、DSDとPCMの違いは判らないか、適切にラウドネス調整された上質なPCM音源のほうが、一般的に好印象に受け取られる可能性が高いのではないかと思います。
配布用の映像ディスクに収録するPCM音源のサンプリング&ビットレートについてですが、私の場合、収録と編集は 32bit Float/96kHz です。仕上がった音源をダウンサンプリングして 16bit/48kHz のリニアPCMにしてから EDIUS に取り込み、ディスクに焼きます。 理由は、ビデオデッキやパソコンなど再生機器の安定動作や互換性維持のためです。映像のほうがディスク容量をより多く消費するので、映像のグレードを落とさずに済むというメリットもあります。 ディスクを視聴する一般の人を想定したとき、音声のグレードと映像のグレード、落として目立つのは、圧倒的に映像のグレードのほうです。 それでも「音屋」のこだわりとして、Dolby Digital(AC-3)などの圧縮音源規格には落とさず、一貫してリニアPCMとしているのが私の流儀です。
[No.773] 2026/06/21(Sun) 23:12:32 |