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   SpectraLayers Pro6 VS izotopeRX7 - ワッチ - 2020/05/06(Wed) 12:43:46 [No.435]
Re: SpectraLayers Pro6 VS izotopeRX7 - JONY - 2020/05/09(Sat) 13:07:37 [No.438]
Re: SpectraLayers Pro6 VS izotopeRX7 - ワッチ - 2020/05/09(Sat) 19:44:53 [No.440]
Re: SpectraLayers Pro6 VS izotopeRX7 - SONORITE - 2020/05/30(Sat) 20:31:01 [No.443]
Re: SpectraLayers Pro6 VS izotopeRX7 - ワッチ - 2020/05/31(Sun) 12:46:00 [No.444]



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SpectraLayers Pro6 VS izotopeRX7 (親記事) - ワッチ

ノイズ除去ソフトで有名なSpectraLayers Pro6体験版が1か月間無料でしたので、トライしてみました。

https://www.steinberg.net/jp/products/steinberg_trial_versionen/spectralayers.html?_sp=63217bc4-1ea9-4e0c-b1dc-9944f16590a3.1588732035806&_ga=2.220983901.473910690.1588732005-562927110.1588732005

 私は現在izotopeのRX5(最新版は7)を主にノイズ除去ソフトとして使っています。が、うまく除去できないこともたびたびあり、SpectraLayers Proならまた違った角度からのアプローチで可能になるのかなと思った次第です。

 両ソフトは同じようなものでありながら多少立ち位置が異なっていて、SpectraLayers Proは「完成された音をレイヤーに分解して再構成が出来る」事に重心を置いてますし、RX7の方はノイズ除去に特化したソフトになっています。しかし7になってからはSpectraLayers Proを意識したのでしょうか、ヴォーカルを抜き出したしてミックスバランスを変えられるような機能も追加されました。

 このようなソフトをご存じの方も多いでしょうが、未経験の方にとっては以下のようなデモは驚異に映ると思います。実況中継のナレーションバックにサイレンの音が入ってますが、サイレンだけ消してしまいます。
https://www.sourcenext.com/product/vegas/spectralayers/

私はこのデモを聴いた時は実際にはこんなにうまく消せないだろうと思ってましたが、RX5を入手して自分の素材で試したら完璧に同じ事が出来ました。また早朝の野鳥の声に交じった遠くのカラスの声だけを消すことも出来ましたし、蝉しぐれの中で鳴くハトの声を消すことも出来ました。しかし魔法ではないので当然限界はあり、消せない音もたくさんあります。


 さてトライアル版のSpectralayersPro6ですが、お恥ずかしい話きちんと使いこなせる前に期限が切れてしまいました。
動作原理は使用中のRX5と同じですし(選択された音の高さや時間の位相を反転させて相殺させる)やれる事もだいたい同じなのですが手順や設定方法などが異なり難しかったです。モチ、自分の理解力の無さも大きかったのですが。

 わかったことは、RXで消せない音はSpectraでも消せないので技術的限界は両者とも同じという事です。
経験則で言うとオンマイクの音は消せません。無理に消すと非常に違和感が出ます。またオフマイクでも低域から高域にわたって広くスペクトルが分布しているものも出来ないことが多いです。また当たり前ですが残したい音と消したい音の音域が深くオーバーラップしていると無理です。
逆に言えばオフマイクで倍音成分の少ないもの、残したい音と音域が離れるほど完ぺきに消す事が出来ます。先のデモビデオのナレーションにかぶるサイレンなどはこの典型的な例になります。

 両ソフトに言える事ですが、音声を画像化しているとはいえ、その画像を見てもどの部分が目的の消したい音(あるいは抽出したい音)なのか判断がつかない場合もあります。そういう場合でなくても消しにくいノイズは何度もカット&トライを繰り返す必要があり、非常に手間と時間と根気を必要とします。非常に最先端技術のソフトではありますが、使い手の職人技で結果が大きく左右されるソフトでもあります。


 さてこの両ソフトですが、平凡な結論になりますがノイズ除去をメインに使いたいのであればRX7を、完成された音のバランスの再構成をメインに使いたいというのであればSpectraleyarsがおすすめかと思います。ノイズ除去に関してはRXには多くのプリセットアルゴリズムが用意されていて便利です。また取説も日本語化されていて、画像もふんだんに使って説明しているのでわかりやすいです。
対するSpectralayersは取説が英語版しかなく、画像も少なく習得には時間がかかると思います。


 使ってみるとわかりますが録音した作品の仕上がりレベルがぐんと上がるので、一度お試しになってみる価値はあると思います。

ここからRX7のトライアル版がダウンロードできるようです。
10日間だけのようなのでご注意を。
https://www.izotope.com/en/products/rx.html


[No.435] 2020/05/06(Wed) 12:43:46
Re: SpectraLayers Pro6 VS izotopeRX7 (No.435への返信 / 1階層) - JONY

ワッチさん、こんにちは。

SpectraLayers Pro6 と iZotope RX7 どちらも割と最近になってインストールしています。
まだ使いこなしているという状況ではありませんが、演奏会録音のノイズ処理で、「これは困った」という時に購入し、大いに役立ちました。

セッション録音とは違って、聴衆の存在、照明や拡声機器の電源との共存、輻射、配線設備の共有など演奏会のライブ録音の場合は、予期しないノイズに見舞われることが多々あります。

聴衆の「雑音」では、楽章間ではなく曲中でオーケストラが「全休止」あるいは ppp で進行中に「咳払い」なんかがあるとき、SpectraLayers Pro6 は、「咳払い」の消去を簡単にできるので助かります。
楽音と重なるときは、音域によって完全に消すことはできないまでも、聞き流している分には判らないレベルにはなりますね。「全休止」の時の効果は、完璧です。

iZotope RX7 は、ホール設備の吊りマイク回線に乗った位相回転を含む致命的な中低音域のノイズを目立たなくするために役立ちました。
ピンクノイズ風で楽音をマスクするほどではないものの、ちょっと形容しがたいノイズで、ゲネプロの時には、まったく異常がなかったにもかかわらず、本番になって発生したために、録音中に回避できなかったもの。
収録音に加わるだけのノイズではなく、収録音の位相まで動かしてしまっているもの。

位相の補正は、DAW の時間軸で調整し、ピンクノイズ部分は、iZotope RX7 のダイナミックイコライザ機能ほかで楽音と「分離」。
完璧ではないものの、ビデオ音声用としてなら問題ないレベルまで持っていくことができました。
(なお、収録後にマイクや持込み機材の故障でないことは確認済み。)

クラシック録音においては、ある意味で、「保険」のようなソフトですね。


[No.438] 2020/05/09(Sat) 13:07:37
Re: SpectraLayers Pro6 VS izotopeRX7 (No.438への返信 / 2階層) - ワッチ

JONYさん、こんばんは。
レスありがとうございます。

両方とも使っていらっしゃるとはびっくりです!



> セッション録音とは違って、聴衆の存在、照明や拡声機器の電源との共存、輻射、配線設備の共有など演奏会のライブ録音の場合は、予期しないノイズに見舞われることが多々あります。



ですよね〜。フィールド録音でもいらないカラスや遠くの救急車、
ひどいのは富士の樹海で野鳥の録音をしようとしたら数匹の野犬に吠えられまして、石を投げて追い払いましたが遠くでずうっと吠えていてすべて録音がパーになりました。




> 聴衆の「雑音」では、楽章間ではなく曲中でオーケストラが「全休止」あるいは ppp で進行中に「咳払い」なんかがあるとき、SpectraLayers Pro6 は、「咳払い」の消去を簡単にできるので助かります。


まだこの手のソフトを知らなかった時にライブ録音のSACDを聴いて、曲間で聴衆の気配がまったくしないのに驚きました。普通は衣擦れや咳などが聞こえるはずなのにそういう音が一切しない。
ゲネプロの録音と一部を差し替えているのか、いやいや聴衆がいないと残響時間が変わるはずだから編集で差し替えたらバレるだろうとか、演奏前に聴衆に録音するから静かにしているように注意でもしたのかとあれこれ想像してました(笑)。
が、この手のソフトの存在を知って「そういうことか」と納得したものです。


私の使い方は、まず素材の明らかに不要な所やRX5で消せそうにない部分をSoundForgeでカット編集してからRX5でぼちぼち消していってます。
 フィールド録音ってある意味時代を切り取って記録しているわけですが、こうして不要部分を消していくと、それは真実を記録してないのではないかと思うことがあります。どこまで手を加えることが正しく時代を記録していることになるのか、その境界線に悩むこともあります。一方でどうせ趣味なんだから、自分が気に入るように作ればいいじゃないかという考えもわいてきます。
 このあたりは正解がなく難しいですね。



> クラシック録音においては、ある意味で、「保険」のようなソフトですね。



 私としてはあらゆる録音に使いたくなりますね。


[No.440] 2020/05/09(Sat) 19:44:53
Re: SpectraLayers Pro6 VS izotopeRX7 (No.440への返信 / 3階層) - SONORITE

こんばんは。
ワッチさんに録音会でRX5のデモを見せていただいてから、SpectraLayersProのセールで買って、ノイズが入ってしまったファイルに使ってみましたが、確かにフルに使いこなすのはなかなか難しそうで、あまり特殊なことはできていません。表示させて、こういうノイズだな、と可視化するレベル。Audacity のノイズカットのような使い方なら、すぐできます。
ネットを見ているとSpectraLayersPro は6/14までセール中でなんと3千円じゃありませんか。
これなら、ちょっと使ってみよう、という値段ですね。
上のURLにリンク貼っておきます。


[No.443] 2020/05/30(Sat) 20:31:01
Re: SpectraLayers Pro6 VS izotopeRX7 (No.443への返信 / 4階層) - ワッチ

> こんばんは。


> ネットを見ているとSpectraLayersPro は6/14までセール中でなんと3千円じゃありませんか。
> これなら、ちょっと使ってみよう、という値段ですね。


 確かに6月14日まで3000円ですね!ただし「5」で、最新版の6ではないです。モチ、5と6で極端な差はないと思います。「6」は単品の販売はしないとソースネクストは言ってますね。んなケチなことは言わず6も単品販売してくれればいいのに・・・というのはユーザーのわがままでしょうか。
https://www.sourcenext.com/product/vegas/spectralayers/

 これから導入してみようという人には3000円はめちゃ魅力です。が、やっぱりネックは日本語取説が無い事でしょう。なのでノイズ除去をメインにするならRX7を私はオススメします。RXだって使いこなすのは容易ではないですから・・・。


[No.444] 2020/05/31(Sun) 12:46:00
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