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No.476に関するツリー
タスカムから新しいレコーダー
- ワッチ -
2021/12/27(Mon) 12:28:00
[No.476]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- JONY -
2021/12/28(Tue) 01:30:04
[No.478]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- ワッチ -
2021/12/28(Tue) 18:46:41
[No.479]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- JONY -
2021/12/28(Tue) 23:31:31
[No.480]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- ワッチ -
2021/12/29(Wed) 22:29:57
[No.481]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- JONY -
2021/12/30(Thu) 21:38:27
[No.482]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- 葛の葉 -
2022/01/07(Fri) 23:07:40
[No.483]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- JONY -
2022/01/10(Mon) 02:20:41
[No.484]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- 葛の葉 -
2022/01/10(Mon) 11:40:48
[No.485]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- JONY -
2022/01/11(Tue) 03:31:40
[No.486]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- 葛の葉 -
2022/01/11(Tue) 11:00:34
[No.487]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- 葛の葉 -
2022/01/12(Wed) 12:18:59
[No.488]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- JONY -
2022/01/14(Fri) 04:36:44
[No.489]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- 葛の葉 -
2022/01/14(Fri) 13:27:28
[No.490]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- ワッチ -
2022/01/16(Sun) 13:01:47
[No.491]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- 葛の葉 -
2022/01/17(Mon) 21:38:46
[No.492]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- ワッチ -
2022/01/18(Tue) 21:50:20
[No.494]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- JONY -
2022/01/17(Mon) 23:17:02
[No.493]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- ワッチ -
2022/01/19(Wed) 12:01:08
[No.495]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- 葛の葉 -
2022/01/19(Wed) 14:19:59
[No.496]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- JONY -
2022/01/19(Wed) 19:30:03
[No.498]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- ワッチ -
2022/01/19(Wed) 19:15:04
[No.497]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- 葛の葉 -
2022/01/19(Wed) 23:21:44
[No.499]
└
Re: タスカムから新しいレコーダー
- ワッチ -
2022/01/20(Thu) 22:10:46
[No.500]
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タスカムから新しいレコーダー
(親記事) - ワッチ
皆様お久しぶりです。
ご存知の方も多いかもしれませんが、タスカムからPortacapture X8という新しいハンディレコーダーがリリースされました。
https://tascam.jp/jp/product/portacapture_x8/top
このレコーダーの売りは何と言っても32bitfloat録音ができる点です。すでにZOOMのF6がこの方式を採用していましたが、タスカムもそれを横目で見たり見なかったりしてこのレコーダーを開発したのだと思われます。
上手いなぁと思ったのはそのコンセプトで、H6がフィールドレコーダーなのに対し、ハンディレコーダーで成立させた点です。微妙に立ち位置を変えることで、真正面からの競合を避けてます。
他に目新しいのは、液晶のタッチパネルで、スマホ感覚で操作できる点です。それが本当に便利かどうかは使ってみないとわかりませんが。
入力は6chですが、ミニプラグの入力が2ch、XLR入力は4ch装備されています。
サイズは83(W)× 205.6(H)× 41.5(D)mmとDR-100MKVより一回り大きく、重さも50gほど重くなっています。私はハンディレコーダーをあまり使ったことが無いので、このサイズがハンディとして許容できるのかどうかはわかりません。使い手次第、と言ってしまえばそれまでか。
私個人としては現用機のF4で充分なので、買いたいとは思いませんが、非常に魅力的な製品だと思います。買いたいとは思わないが、録音マニアとして新しいレコーダーが世にリリースされる事をとてもうれしく思います。
繰り返しますが、タスカムはいい所を突いてくるなぁと思いました。と同時に昔のソニーにはこうした発想があったんだよなぁと、あらためて時代の流れを感じた次第です。
[No.476]
2021/12/27(Mon) 12:28:00
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.476への返信 / 1階層) - JONY
ワッチさん、こんにちは。お久しぶりです
新製品、気が付きませんでした。Amazon では一時的に品切れになってますね。
この性能と機能で、実売7万円は、魅力的ですね。
私も、「どうしても欲しい」ところまでは行きませんが、ライブレコーディングのサブレコーダーには、いいかも。
私のように、コンサートの映像と音声をワンマンで収録するのに、もう 32bit float は欠かせないです。
事実上、録音レベルを調整する必要がなく、高音質に収録できるのは、32bit float の威力です。
しかも、ADコンバーターをチャンネルあたり2つ使うのは、音質面で大きなアドバンテージですね。
バランス・ライン入力にも対応していて、基準入力レベルが、+4dBu、最大入力が+24dBuなのは、とっても Good。
【誤】ただ、ラインレベルのバランス入力端子がTRSなのは、残念。ZOOM もそうでしたが。
【正】バランス入力は、マイク・ラインともに XLR と TRS の両方に対応しているので、業務用機器からのラインレベルも XLR のまま入力が可能になっています。
※ ワッチさんのご指摘で取扱説明書を確認し、修正しました。
電源が、乾電池のほかに USB給電が可能なのもいいですね。まあ、この時代には当然ですが。
電池の持ちも、定格を見る限り、まずまずのところを行っているようです。
液晶タッチパネルと、操作アプリはハンドヘルド・レコーダーとしては新機軸ですね。
これは、欲しがる人がいっぱい居るでしょう。ZOOMのクワガタロボットより、よく売れるのでは。
ただ、やはりコンサート収録の業務用途で考えると、バランス入力が最大 4ch なのは惜しい。ひとつの現場で、録音ソースにバランスとアンバランスが混在することは、まずないですから。
しかし、ハンドヘルド型なので、一般向けとして、これ以上を求める人は、ほとんどいないでしょう。
ところで、個人的に TASCAM の次の一手で期待しているのは、HS-P82 の後継機です。
希望としては、10ch(以上)の入力と32bit float を搭載し、かつ現行機と同様、クロック入力を備えていること。マイクアンプも、最新・最高のグレードにアップデートしてほしいですね。
時代の流れとして、おそらく DANTE 入力等に対応するでしょうが、それよりも、オプションの外部のリモートフェーダーに注文したいですね。
リモート側にもタッチパネルを装備して、完全なリモートを可能にしてほしいところです。出してくれるかしらねぇ。
あ、また脱線してしまいました。では。
[No.478]
2021/12/28(Tue) 01:30:04
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.478への返信 / 2階層) - ワッチ
JONYさん、どうもです。
> ライブレコーディングのサブレコーダーには、いいかも。
> 私のように、コンサートの映像と音声をワンマンで収録するのに、もう 32bit float は欠かせないです。
> 事実上、録音レベルを調整する必要がなく、高音質に収録できるのは、32bit float の威力です。
確かにそういう使い方にはもってこいですよね。これほど信頼性の高いバックアップはないでしょう。
> ただ、ラインレベルのバランス入力端子がTRSなのは、残念。ZOOM もそうでしたが。
あ。ラインレベルもXLRで受けられますよ。
> 電池の持ちも、定格を見る限り、まずまずのところを行っているようです。
そうですね。きちんと比較してませんが、このバッテリーの持ちについては最近のレコーダーはほぼほぼ横並びのように感じます。
> これは、欲しがる人がいっぱい居るでしょう。ZOOMのクワガタロボットより、よく売れるのでは。
個人的にはタスカムのデザインの方が好きですね。
> しかし、ハンドヘルド型なので、一般向けとして、これ以上を求める人は、ほとんどいないでしょう。
音質はわかりませんが、スペック的にはもうこれ以上は望む必要がないくらいですよね。
> ところで、個人的に TASCAM の次の一手で期待しているのは、HS-P82 の後継機です。
> 希望としては、10ch(以上)の入力と32bit float を搭載し、かつ現行機と同様、クロック入力を備えていること。マイクアンプも、最新・最高のグレードにアップデートしてほしいですね。
そうですね。そんなフラッグシップ的なレコーダーがあるといいですね。サウンドデバイセスなんかはそうですけど、国産にも一つぐらい夢を語れるようなレコーダーがあってもいいかなと。
> リモート側にもタッチパネルを装備して、完全なリモートを可能にしてほしいところです。出してくれるかしらねぇ。
このPortacapture X8はスマホと連携させるとスマホの画面でほとんどの機能をオペレーション出来るそうですよ。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1375459.html
[No.479]
2021/12/28(Tue) 18:46:41
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.479への返信 / 3階層) - JONY
ワッチさん、コメント、ご指摘ありがとうございます。
TASCAM のウェブサイトにある取扱説明書を見て、XLR 端子でラインレベルの入力が可能になっていることを確認しました。
記事No.478 に修正の追記をしました。
取扱説明書を見た際に、気づいたことがありますので、追加のコメントです。
「入力設定」の説明の項目に、「GAIN」と「GAIN切り替え」の二つのパラメーターがありますが、
「GAIN」のほうが、フェーダーコントロールのようになっていて、一般的なアッテネーター的役割で、連続可変。
一方の「GAIN切り替え」のほうは、アンプ部の増幅度の切り替えのようで、こちらは LOW と HIGH の2段切り替え式。
回路図が掲載されていないので、実際の動作がどうなっているのか判断できませんが、増幅度は、もう少し選択肢があっても良いような。使い勝手との兼ね合いでもありますが。
マイクレベルとラインレベルの切り替えも、回路的にどうなっているのか、回路図がないので残念ながら、わかりません。
ラインレベル入力には、抵抗を通過させたあとに、マイクアンプ部に通しているのか、それとも、入力信号を減衰させずに、ライン専用のアンプ部を通しているのか。
性能を重視するなら、後者であってほしいですが、さて。
HS-P82 の後継機に希望するリモート機能についてですが、スマホや iPad などを使う無線通信式ではなく、有線式を強く希望しているんです。
Wi-Fi や Bluetooth を使う無線式は、通信の信頼度が 100% ではないですし、コンサートホール内では、電波環境を敢えて制限している場合もありますから。
絶対に有線式リモートが必要で、ここは妥協できない部分です。もちろん、無線式と併用できれば、それに越したことはありませんが。←TASCAM の開発者の方に
さて、どうなりますやら。
[No.480]
2021/12/28(Tue) 23:31:31
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.480への返信 / 4階層) - ワッチ
JOnnyさん、こんばんは
> 一方の「GAIN切り替え」のほうは、アンプ部の増幅度の切り替えのようで、こちらは LOW と HIGH の2段切り替え式。
> 回路図が掲載されていないので、実際の動作がどうなっているのか判断できませんが、増幅度は、もう少し選択肢があっても良いような。使い勝手との兼ね合いでもありますが。
そうですね。6万5千円というハンディレコーダーとしてはハイエンドの録音機ですから、買う人もそれなりの経験と知識がある人だと思います。そんな人たちが使うにはも少しきめ細かい設定があるといいですね。
> マイクレベルとラインレベルの切り替えも、回路的にどうなっているのか、回路図がないので残念ながら、わかりません。
> ラインレベル入力には、抵抗を通過させたあとに、マイクアンプ部に通しているのか、それとも、入力信号を減衰させずに、ライン専用のアンプ部を通しているのか。
取説には「LINEを選ぶと22dBアッテネーションされます」とあったので私は単純に固定抵抗で落としてマイクアンプで増幅してると思ってましたが、ブロックダイヤも含めて読むとその辺ははっきりしないですよね。ちなみに私が以前使っていたフォステクスのFR-2のLINE/MICの切り替えのやり方がそれでした。これを知ったときはちょっとがっかりしましたが、マイク入力録音に特化していると思えば「まァそうか」と無理のある納得をしましたけど。
> HS-P82 の後継機に希望するリモート機能についてですが、スマホや iPad などを使う無線通信式ではなく、有線式を強く希望しているんです。
> Wi-Fi や Bluetooth を使う無線式は、通信の信頼度が 100% ではないですし、コンサートホール内では、電波環境を敢えて制限している場合もありますから。
なるほど、そんな場合もあるのですね。それは知りませんでした。
サウンドデバイセスのMixPre-10Uが約40万ですから同じ10chなら20万円台で出せば売れるかもしれませんね。タスカムさん、どうですか〜〜??
聞いてるかな?
[No.481]
2021/12/29(Wed) 22:29:57
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.481への返信 / 5階層) - JONY
ワッチさん、こんにちは。またもや、貸切り状態ですねえ。
X8 の取扱説明書を改めてみてみると、ブロックダイアグラムの次のページに、レベルダイアグラムがありました。
これを見ると、やはりLINE 入力には固定抵抗で 22dB 減衰させたあとに、マイクアンプを通していると思われます。
ゲインコントロールの精度と制御を両方で同一にすることを優先した結果、アンプ部を一本化したのでしょう。
しかし、ここで驚くのは、マイクアンプのゲイン幅と許容入力値です。
通常のマイクアンプは、ゲイン幅が +50〜60dB ほどあるところ、この機種は、ゲイン LOW で+1.0dB、ゲイン HIGH で +23.0dB というゲインの低さ。
そして許容入力値が、ゲイン LOW で、+2.0dBu という高さです。(HIGH では -20.0dBu。)
参考までに、TASCAM HS-P82 のマイク入力許容値は、パッドなしで -14dBu ですから、いかに高い設定かが判ります。
おそらく、AD コンバーターをふたつ使うことで、許容入力値の幅(特に最小入力側)が広がり、アンプ部のゲインを小さくできたのでしょう。
通常、ラインレベルの信号をマイクレベルに落とし(最大 −60dB 程度)、再度、ラインレベルに増幅すれば、かなりの歪み率増加につながるはずですが、定格を見る限り、LINE 入力での歪み率は、MIC 入力の歪み率と比べて、ほんのわずかしか悪化していません。
この辺は、なかなかの設計だと思います。
業務用途に限って言うなら、22dB でも、減衰ロスは気持ち悪いですが、一般的な使い方でなら、ほとんど問題ないレベルに仕上げていると言えますね。
設計の上手さでしょう。
HS-P82 の後継機ですが、仮に 10ch でかつ、その他の希望の仕様も満たすとして 20 万円台なら、うれしいですが、おそらく 30 万円台を下回らないような気がします。
安いのはありがたいですが、もし中身のグレードが低いと、買う理由がなくなりますので。
競合他社の製品もありますから、その辺は、TASCAM の開発陣は考えているでしょう。
あ、ワッチさん、宝くじ、当たりますように!
(私も買いました。今までは、最高でも下3桁が当たるのがやっとです。)
[No.482]
2021/12/30(Thu) 21:38:27
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.482への返信 / 6階層) - 葛の葉
横から失礼します。
> しかし、ここで驚くのは、マイクアンプのゲイン幅と許容入力値です。
> 通常のマイクアンプは、ゲイン幅が +50〜60dB ほどあるところ、この機種は、ゲイン LOW で+1.0dB、ゲイン HIGH で +23.0dB というゲインの低さ。
> そして許容入力値が、ゲイン LOW で、+2.0dBu という高さです。(HIGH では -20.0dBu。)
この点ですが、その次の"Trim Range-3.5dB〜+31.5dB"というのはどういうことでしょうか?
ゲイン HIGH で +23.0dBというのは確かに驚くほど低いゲインですが、それに+31.5dBすれば、+54.5dBということでごく普通ですね。
確かに、それで-75.0dBuの信号を処理できるというのは、AD コンバーターをふたつ使うことで可能になったのでしょうけれど。
つまり、ゲイン LOW で+1.0dB、ゲイン HIGH で +23.0dB というのは、Trim range 0dBの場合と考えれば良いのではないでしょうか?
なお、これが発売されたことには年末まで気がつかず、すぐに注文しましたが、入荷までは時間がかかりそうです。
音の面での性能にはそれほど期待していませんが、使い方の面で応用がいろいろ出来そうです。今まで、TASCAMのハンディレコーダーは内蔵マイクが全然ぱっとしませんでしたが、その点でもかなり改善されている気がします。
[No.483]
2022/01/07(Fri) 23:07:40
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.483への返信 / 7階層) - JONY
葛の葉さん、こんにちは。
このトピック部屋を退出した後に、新たな方の入室に気づきませんでした。(^^;)
ご指摘の、X8の入力アンプゲインの件ですが、
定格表の p.78 にある「入力ゲイン」の「MIC/ ライン(3/4/5/6)」を見ると、
LOW (0.0dB 〜 +35.0dB)/ HIGH (+22.0dB〜+57.0dB) step:0.5dB
とあり、0.5dB ステップの 35dB(ch 1・2 の場合は 36dB)の可変ゲインと、+22dB の固定ゲインのふたつを組み合わせているように見えます。
つまり、ふたつのアンプを組み合わせて、最大 57dB のゲインを持たせているように見えます。
ただ、設計者ではないので断定的なことは言えませんが、定格表のレベルダイヤグラムを見ての私の解釈は、アナログ回路におけるアンプ部のゲインは、やはり最小 +1dB、最大 +23dB の2段しかなく、そのどちらかの増幅後のアナログ信号をA/Dコンバーターに取り込んで、デジタルドメインで、35dB(または 36dB)の増幅/減衰をしているのだろうという推測です。
特段の注釈は見当たらないですが、デュアルA/Dコンバーターによる内部ビット処理が 24bit を大きく上回っている(例えば 40bit など)ならば信号劣化なくデジタル領域で増幅可能なので、アナログ回路での増幅かデジタル領域での増幅かを区別する必要がないと判断したのかもしれませんね。計算上は、プラス 6bit あれば、36dB 分の増幅ができると思います。
実際の回路設計上、アナログ回路で 0.5dB ステップの合計 70 段もの増幅切替えを組むのは、こんなに小さい筐体では、相当難しいのではないかと思います。
アッテネーターなら、連続可変は可能でしょうけれど。
マイクレベルに対して、最大 +23dB のアナログ信号増幅で、A/Dコンバーターがうまく機能するかについては、まったく問題ないだろうと思います。
NEUMANN KM-D シリーズなど、昨今の「デジタル規格マイク」には、すでにマイク出力に合わせたローレベル信号用のA/Dコンバーターが内蔵されていますから、それを活用しているのだろうと考えます。
入手されましたら、ぜひ、インプレッションをお願いします。(^^)
[No.484]
2022/01/10(Mon) 02:20:41
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.484への返信 / 8階層) - 葛の葉
JONYさん、返信ありがとうございます。
> 葛の葉さん、こんにちは。
> このトピック部屋を退出した後に、新たな方の入室に気づきませんでした。(^^;)
>
年末に話題が一段落して、1週間ほど間が空いていましたからね。
お気づきでなかったのも無理はありませんね。
専門的なことは良く分かりませんが、同じTASCAMのDR-40やDR-05はアナログ回路で 0.5dB ステップの合計 90 段の増幅切替えになっています。
実際には3段階の感度切り替えがあるそうなので、リニアでは30段ぐらいですが、感度切り替えは自動的に行われるので、ユーザーは全く意識する必要がありません。
オリンパスのLS-14では、1dB刻みで70段です。これも途中で感度切り替えがありますが。
そういうことで、アナログ70 段の増幅切替えは、特に無理のあることではなさそうです。(アナログのデジタル制御)
実際の所はよく分かりませんが、マイクプリアンプ自体は従来のHDDAを踏襲しているようなので(性能的にもDR-701Dなどとほぼ同等)、十分にあり得ることではないでしょうか。
> 入手されましたら、ぜひ、インプレッションをお願いします。(^^)
それはもちろんです。
しかし、なかなか時間がかかりそうですね。
ヨドバシから商品手配状況メールが来まして、1月10日現在、メーカー在庫も欠品。次回のメールは1月24日予定とのことです。
[No.485]
2022/01/10(Mon) 11:40:48
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.485への返信 / 9階層) - JONY
葛の葉さん、こんにちは。
入力信号のゲインの件、それがアナログ領域にあるのかデジタル領域にあるのか、或いは、その両方なのかは、どうも個々の機種が搭載しているICによって違うだろう、というのが私の”結論”です。
AKM(旭化成)のウェブサイトを調べてみると、最近のA/Dコンバーター(以下、ADC )のICには、マイクアンプが内蔵されているものもあり、その場合、ゲインコントロールは、そのICの中の制御信号によって行われるようです。(例; AK5720VT、AK5704EN など)
また、ICの機種によっては、ADC の後にHPF、LPF、ALC (オートレベルコントロール)といったデジタル信号処理回路が内蔵されているものもあるようです。(例; AK5704EN など)
32 bit 4 チャンネル ADC と低ノイズ マイクアンプを内蔵している AK5704EN の場合を例にすると、内蔵マイクアンプのアナログ増幅段は、3 dB step で、ゲイン幅は、0 dB 〜 +30 dB( 10 段)です。
さらに、デジタル領域でも、0.375 dB ステップで、–52.5 dB 〜 +36.0 dB という驚くような「ゲイン調整」ができる仕様になっています。(数値は default 値。)
こういったデバイスがあることを考えると、どんな仕様もありそうな気がしますが、TASCAM X8の入力ゲインに関しては、あくまで私の”直感”ですが、0.5 dB ステップ 70 段の方は、デジタルドメインだろうという気がします。
入手された後、もし可能であれば、どのメーカーの、どのICが搭載されているのかを見ていただくと、判明するのではないかな、と思います。
[No.486]
2022/01/11(Tue) 03:31:40
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.486への返信 / 10階層) - 葛の葉
JONYさん、いろいろと教えていただき、とても勉強になりました。
ADCも多様化、多機能化しているのですね。
実際にどういうADCを採用しているのかはメーカーに聞いてみないと分かりませんが、いろいろの可能性があるという点は良く理解できました。
> さらに、デジタル領域でも、0.375 dB ステップで、–52.5 dB 〜 +36.0 dB という驚くような「ゲイン調整」ができる仕様になっています。(数値は default 値。)
>
普通のWindowsパソコンのマイク入力でも、マイクのプロパティを見ると、ゲインレベルは(Aパソコン)-74dB〜+6dB、(Bパソコン)-17.6dB〜+30dBと言うように、広い範囲でゲイン可変です(ステップも0.2dBとか0.3dB程度)。これに、さらにマイクブースト+30dB程度が可能です。
この場合は音質のことはほとんど考慮されていないので、同列に言うことは出来ませんが。
まあ、これはメーカーに聞けばすぐに分かることなので、これ以上推測を重ねてもしかたがないことですね。
[No.487]
2022/01/11(Tue) 11:00:34
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.487への返信 / 11階層) - 葛の葉
結局TASCAMに問い合せました。
その日のうちに回答が来ました。
それによると、"AMP GAIN LOW:+1.0dB HI:+23.0dB"と"Trim Range"の合計が、全体としての"AMP GAIN"になると言うことでした。
なお、ADC high gainとADC low gainは、現在のところ 30dBの差で動作しているが、より最適なレベル差に変更を検討中(ファームウェアで対応)とのことでした。
しかし、実機が届くのはいつになるか不明。
…
デジタル「増幅」の話ですが、ADCの分解能は、現在では32bitが上限だそうで、それでも理論的には48dBの「増幅」を行っても24bitの分解能を確保できることになります。
さらにそれをDual ADCのhigh gainとして、たとえば30dB差で使えれば、アナログ増幅の必要はなくなりますね。
近い将来には、アナログ増幅無しに、マイク信号を直接デジタル化するような機器が登場するかも知れませんね。
[No.488]
2022/01/12(Wed) 12:18:59
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.488への返信 / 12階層) - JONY
葛の葉さん、こんにちは。
また、コメントに気づくのに時間が経ってしまいました。
そうでしたか。LOW: +1.0dB HI: +23.0dB の2段の「ゲイン」も、35dB、70段の「VOLUME」もアナログ増幅ですか。
同じマイクアンプの中でゲインコントロールを分割しているとすれば、操作性が目的なのでしょう。
ステップゲインとは別に、固定ゲインを組み合わせる方法は、単体のマイクアンプでも同様の例がありますね。私が所有している Millennia HV-3 シリーズはそうなっています。
ただ、ここで疑問があります。
業務用単体マイクアンプの場合は、音響機器の世界規格に沿って、出力電圧を基準値 +4dBu まで増幅する必要がありますが、同一機器内でマイク入力信号をA/Dコンバーターに導くのであれば、その間に、必ずしも同じような増幅は必要ないわけです。
もしA/Dコンバーターが 24bit 解像度でマイク出力をほぼ直接扱えるなら、敢えてわざわざ 60dB もの増幅をアナログ回路で組む必要がないだろうと。
アナログアンプの場合、増幅量が多いほど例外なく歪み率が悪化します。
増幅量が 60dBの場合、20 〜 30dB の場合に比べて、歪み率は、一桁ほど悪化するのが普通です。アナログアンプの歪み率は、顕著に聴感・音質に現れる部分で、一般的に高級機ほど雑味のない滑らかな音になります。
マイクレベルからラインレベルまでのアナログ信号を直接扱えるA/Dコンバーター、それに加えて充分に大きいビット数のデジタル信号処理回路があれば、解像度を維持したまま、歪み率の悪化なしに増幅や信号処理が可能でしょうし、ライン入力を減衰する必要さえなくなるはずです。
単純計算してみると、
24bit の理論値としてのダイナミックレンジは 144dB ですが、これにマイクレベルをラインレベルに増幅するゲインとして仮に 60dB を加算すれば、204dB になります。
204dB のダイナミックレンジに相当するビット数は、34bit という計算になります。
実際には、演算処理用にもビット数が必要でしょうから 34 +αのビット数があれば、可能だろうと思います。
ごく単純に考えれば、A/Dコンバーターをチャンネル当たり2つ使えば、これを実現できる計算になります。
TASCAM X8の内部処理が何ビットなのかは定かでないですが、他メーカーでは内部処理 40bit の回路を持つレコーダーがありますね。
マイクレベルとラインレベルの両方を直接扱えるA/Dコンバーターも、AKM(旭化成)にあるようです。AK5736VN の場合、各入力ともアナログ信号増幅は、0dB または +6dB 〜 +20dB(1dB ステップ)の選択式で、A/Dコンバーターの後段にデジタルボリュームが組まれています。
内部処理ビット数が不明ですが、出力は 24bit。歪み率の上では、有利な方法と思います。
いろいろ考えてみましたが、製品トータルの設計上は、このような単純な理屈どおりには、いかないだろうことは想像できます。
音質と操作性、消費電力、使い勝手、製造コスト、販売価格など、様々なバランスをとって製品化されているのでしょう。
[No.489]
2022/01/14(Fri) 04:36:44
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.489への返信 / 13階層) - 葛の葉
JONYさん、返信ありがとうございます。
> また、コメントに気づくのに時間が経ってしまいました。
いえいえ、ゆっくり返信していただければけっこうです。
>
> そうでしたか。LOW: +1.0dB HI: +23.0dB の2段の「ゲイン」も、35dB、70段の「VOLUME」もアナログ増幅ですか。
> 同じマイクアンプの中でゲインコントロールを分割しているとすれば、操作性が目的なのでしょう。
> ステップゲインとは別に、固定ゲインを組み合わせる方法は、単体のマイクアンプでも同様の例がありますね。私が所有している Millennia HV-3 シリーズはそうなっています。
これも、TASCAMの従来品が3段階の感度切り替えと、30段階程度のゲイン調整(DR-100MKIIの場合はアナログボリューム)だったのが、X8では感度切り替えが2段階になったと考えれば、大体従来の線で来ていると思います。
2段階でも、デュアルADCによって、より低いレベルの信号にも対応できていると考えられます。
DR-701D、70Dなどでは、最小入力レベル -72dBu、マイク入力ゲイン TRIM MAX時 HI+ +64dBというような、かなり高いゲインですので、大体それと同等以上の性能を目指しているのではないかと思います。
DR-100MKIIIの場合は、高感度のマイクで大音量の録音をする場合、PADを使わなければ対応できない場合があると指摘されていましたが、X8に関してはその心配もなさそうです。
>
> ただ、ここで疑問があります。
> 業務用単体マイクアンプの場合は、音響機器の世界規格に沿って、出力電圧を基準値 +4dBu まで増幅する必要がありますが、同一機器内でマイク入力信号をA/Dコンバーターに導くのであれば、その間に、必ずしも同じような増幅は必要ないわけです。
>
> もしA/Dコンバーターが 24bit 解像度でマイク出力をほぼ直接扱えるなら、敢えてわざわざ 60dB もの増幅をアナログ回路で組む必要がないだろうと。
> アナログアンプの場合、増幅量が多いほど例外なく歪み率が悪化します。
> 増幅量が 60dBの場合、20 〜 30dB の場合に比べて、歪み率は、一桁ほど悪化するのが普通です。アナログアンプの歪み率は、顕著に聴感・音質に現れる部分で、一般的に高級機ほど雑味のない滑らかな音になります。
>
> マイクレベルからラインレベルまでのアナログ信号を直接扱えるA/Dコンバーター、それに加えて充分に大きいビット数のデジタル信号処理回路があれば、解像度を維持したまま、歪み率の悪化なしに増幅や信号処理が可能でしょうし、ライン入力を減衰する必要さえなくなるはずです。
>
> 単純計算してみると、
> 24bit の理論値としてのダイナミックレンジは 144dB ですが、これにマイクレベルをラインレベルに増幅するゲインとして仮に 60dB を加算すれば、204dB になります。
> 204dB のダイナミックレンジに相当するビット数は、34bit という計算になります。
> 実際には、演算処理用にもビット数が必要でしょうから 34 +αのビット数があれば、可能だろうと思います。
> ごく単純に考えれば、A/Dコンバーターをチャンネル当たり2つ使えば、これを実現できる計算になります。
>
> TASCAM X8の内部処理が何ビットなのかは定かでないですが、他メーカーでは内部処理 40bit の回路を持つレコーダーがありますね。
>
> マイクレベルとラインレベルの両方を直接扱えるA/Dコンバーターも、AKM(旭化成)にあるようです。AK5736VN の場合、各入力ともアナログ信号増幅は、0dB または +6dB 〜 +20dB(1dB ステップ)の選択式で、A/Dコンバーターの後段にデジタルボリュームが組まれています。
> 内部処理ビット数が不明ですが、出力は 24bit。歪み率の上では、有利な方法と思います。
>
まあ、その辺は、理論値通りに正しく動作するのなら、早晩そういう方向に進んでいくのでしょうね。現状ではまだアナログ増幅にメリットがある領域も大きいと言うことではないでしょうか。
> いろいろ考えてみましたが、製品トータルの設計上は、このような単純な理屈どおりには、いかないだろうことは想像できます。
> 音質と操作性、消費電力、使い勝手、製造コスト、販売価格など、様々なバランスをとって製品化されているのでしょう。
そういうことだと思います。
[No.490]
2022/01/14(Fri) 13:27:28
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.490への返信 / 14階層) - ワッチ
JONYさん、葛の葉さん
深掘りのコメントありがとうございます。
マイクアンプを使わないデジタルマイクロフォンについて言及がありましたが、ゴミのような知識をひけらかしますと、2000年代初頭からすでに実機はあったようです。私の使っているゼンハイザーのMKH8020、40にはデジタルマイク化する専用のアタッチメント、MZD8000がありました。「た」と過去形で書いたのは、すでにこのモジュールが製造中止になっているからです。ノイマンも同様のデジタルマイクを出していましたが、専用のコントローラーが必要なせいで使いづらいのでしょうか、やはり製造中止です。
デジタルマイクがほとんど普及しなかった理由は私にはよくわかりませんが、非常にローノイズのマイクやローノイズ、低歪のマイクアンプが作れるようになったせいなのかなぁ。よくわかりません。
話を戻すと、やはり32bitフロートという手法はこれからのレコーダーのメインストリームになることは間違いないでしょうね。目を三角にしながらフルビットぎりぎりまでレベルを追い込む、なんて作業はもう過去の物になりますね。
強引に話を脱線させますが、こないだの大晦日には久しぶりに除夜の鐘の録音に行きました。久しぶりだったせいか、加齢でボケたのか、肝心かなめの風防を忘れるという大失態をしでかしました。が、ほぼ無風という天候、さらに梵鐘を囲むように建物があったのでほとんど吹かれずに済み、助かりました。
で、今日(1月16日)は京急川崎駅のパタパタ案内板(正式には反転式フラップ案内表示機と言うのだそうです)の録音に行ってきました。私は録り鉄ではないのですが、あの音は30年以上前から欲しかったこともあり、無くなると聞いてあわてて録音に行きました。昔は映画やテレビドラマ、CMでもあのパタパタ反転する映像が(音も)使われたものです。
例によって脱線転覆する話で失礼しました。あ、電車の話では縁起が悪いか。
[No.491]
2022/01/16(Sun) 13:01:47
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.491への返信 / 15階層) - 葛の葉
ワッチさん、はじめまして
> マイクアンプを使わないデジタルマイクロフォンについて言及がありましたが、ゴミのような知識をひけらかしますと、2000年代初頭からすでに実機はあったようです。私の使っているゼンハイザーのMKH8020、40にはデジタルマイク化する専用のアタッチメント、MZD8000がありました。「た」と過去形で書いたのは、すでにこのモジュールが製造中止になっているからです。ノイマンも同様のデジタルマイクを出していましたが、専用のコントローラーが必要なせいで使いづらいのでしょうか、やはり製造中止です。
それは貴重な情報ですね。
ちょっと調べてみましたが、「デジタルマイクロフォンとはマイクロフォン、プリアンプ、ADコンバーターをマイクロフォン内部に集約させたマイクロフォン」とのことですね。
https://www.sennheiser.co.jp/sen.user.Item/id/1215.html
つまり、接続ケーブルには一切アナログ信号が出て行かないわけで、110Ωケーブルを使えば全くノイズの影響を受けずに300メートル引っ張れるというのは驚異です。
ただ、プリアンプがないと言う意味ではないようですね。
それなりのプリアンプとADを通して、出力はAESだけという作りです。それだけでも、一般人には手が出にくいものですね。
>
> デジタルマイクがほとんど普及しなかった理由は私にはよくわかりませんが、非常にローノイズのマイクやローノイズ、低歪のマイクアンプが作れるようになったせいなのかなぁ。よくわかりません。
AESで2ch受けるだけなら何とかなっても、それをいくつも受けるとなると、クロックはどうやって統一するのだろうかとか、なかなかややこしそうですね。全くの素人考えですが。
あと、「感度:-31 dBFS (MKH 8020で)」というのは、一般的に考えるとかなり低いのではないでしょうか。確かに、それでも最大音圧 125dB SPLとなるわけですから、それ以上感度を上げるわけには行かないのでしょうが。(8020自体の最大音圧:138dB)
https://www.sennheiser.co.jp/sen.user.Item/id/613.html
>
> 話を戻すと、やはり32bitフロートという手法はこれからのレコーダーのメインストリームになることは間違いないでしょうね。目を三角にしながらフルビットぎりぎりまでレベルを追い込む、なんて作業はもう過去の物になりますね。
>
X8も「アナログでクリップしない限り大丈夫」みたいなことを言ってましたね。こちらは一般人にも非常に使いやすそうです。
「きめ細かい設定」のことですが、少なくとも前の製品のDR-100MKIIIよりは良くなっています。DR-100MKIIIは、ダイヤルによって0〜56.5dBの範囲でゲインを変化させられましたが、実はMIC PAD OFFで20.0〜56.5、MIC PAD ONで0〜31.5ということです。
つまり、20dBより低いゲインにしたければPADを入れるしかありません。PAD ONの20dBゲインは、PAD OFFの20dBゲインより、S/N比が16dB悪化します。(なぜ20dB悪化しないのか理由は分かりませんが、単純に抵抗で落としているだけではないのかも知れません)
その点X8はAMP GAINとして1dBと23dBが切替えられるので、その部分でのS/N比悪化はないはずですね。(レベルダイアグラムで"LINE/MIC PAD -22dB"とあるのは、「ライン入力=マイク入力に-22dBのPADをかけた状態」という意味になり、マイク入力にPADはかかりません。)
その他、プラグインパワーマイク入力端子の扱い方とか、素人の物好きには大変魅力のある機器です。(ECM-TL3を2つ使ったバイノーラル録音がアダプター無しで出来たり。)
欠点はいつになったら入手できるのか分からないことですね。
まあ気長に待つしかありません。
[No.492]
2022/01/17(Mon) 21:38:46
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.492への返信 / 16階層) - JONY
ワッチさん、葛の葉さん、どうもです。
なんで NEUMANN は、デジタルマイクを廃版にしたんでしょうね。
デジタルマイクの国際規格(AES42)自体は、確立していますから、メーカーとしての販売戦略が関係しているのかもしれませんね。
というのも、SCHOEPS のデジタル・ガンマイク Super CMIT は、10年ほど現行製品のままですし、
今年中には、コレットカプセル用の CMC タイプのデジタルマイク用プリアンプ部(CMD)も市販される予定のようです。
いっぽうで、AES42 の入力を持つ機器は、レコーダーでは海外メーカーの数社に製品があり、インターフェース機器も少数あるようです。
ですが、全体的には、まだそれほど多くないですね。ZOOM や TASCAM 他の国産メーカーには、まだ AES42 の入力に対応している製品がないのではないかと思います。
ご参考までに、A/Dコンバーターの前段にあるプリアンプは、必ずしもゲインを持っているとは限りません。バッファアンプの場合も多いと思います。
同一の回路基板の中にマイクレベル信号とデジタル信号が走るような場合、ゲインが必要ないからと言って、直結してしまうと発振のリスクやノイズ付加の悪影響が大きいからだと思います。
【1.18 pm4時 追記】
誤解する方がいるといけませんので、補足しておきます。
どのようなコンデンサーマイク(エレクトレット型を含む)の内部にも、「プリアンプ」が組み込まれていますが、これは、ダイアフラムの高インピーダンス信号を低インピーダンス信号(数十Ω〜数百Ω)に変換する「インピーダンスコンバーター」を表しています。
デジタルマイクであっても、コンデンサーマイクであれば、この「プリアンプ」つまり、インピーダンスコンバーターは必要であることに変わりありません。(以上追記)
私の想像ですが、デジタルマイクの普及が進まない理由のひとつとしてやはりケーブルの問題があると思います。
デジタル輻射による伝送障害が起きるリスクがあって通常のマイクケーブルを簡単に流用できないこと、110 Ωケーブルのコストや運用が普及のネックになっているのかもしれないですね。
大手のスタジオならともかく、一般業務用としても、個人レベルでも、なかなか導入しにくいシステムだと思います。
ちなみに、葛の葉さんが指摘されているクロックの問題については、どれをマスターにし、どれをスレーブにするか、細かな条件設定が、SCHOEPS の資料に解説されています。
確かに、ややこしい運用を求められるようです。
32bit float レコーディングの件、ワッチさんのおっしゃるとおり次世代レコーダーの標準になっていくだろうと思います。
ですが、「レベル調整不要」という概念には、落とし穴があると思っています。
というのは、何ビット処理であるかや、フロート演算に関係なく、A/Dコンバーター自体に許容入力値があるからです。
デュアル ADC 方式の場合は、1つの場合に較べてアナログ入力値のヘッドルームを確保しやすいと思いますが、設計がまずければ、歪む可能性はあるでしょう。
ヘッドルームが大き過ぎれば、今度は、実質的な解像度が下がります。
そのあたりの設計は、最大入力値の定格である程度、判断できます。
アナログ入力値の○○dBu がデジタル演算の 0dB FS に相当するように設定しているかを見れば、ある程度、判ります。
設計思想を把握しないと、メリットを活かせないのは、どんな機材でも変わらないということですね。
ワッチさんの脱線話、激しく同感、そして激しく反省です。
私自身、大事なレコーディングでも、何がしか忘れ物をしてしまうのは、本当に困ったものです。
手間をかけてでも、事前のリスト化は欠かせないということですねぇ。
思い立って「パタパタ」を録音しに行かれるという、ワッチさんの行動力は、さすがと思います。
このご時勢、外に出る気力が、だんだんなくなっている自分は、気合不足なのかもしれません。
[No.493]
2022/01/17(Mon) 23:17:02
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.492への返信 / 16階層) - ワッチ
葛の葉さん、こんばんは。
>
> ちょっと調べてみましたが、「デジタルマイクロフォンとはマイクロフォン、プリアンプ、ADコンバーターをマイクロフォン内部に集約させたマイクロフォン」とのことですね。
はい。この「プリアンプ」という書き方がビミョーというか、何を指しているのかはっきりしないように思えます。というのもコンデンサーマイクの場合、インピーダンス変換用のFETを内蔵してますが、私はこれを「プリアンプ」と呼んでいるのではないかと解釈しました。ゼンハイザーのデジタルマイクの説明図でも、マイクカプセルの次に「Neumann A/D Converter」というブロックダイヤになってますし、InterBEE2017のゼンハイザーの説明も「カプセル直下でA/Dをしてしまう」と言ってます。
ただし、JONNYさんが示されたように、A/Dコンバータ内部にマイクアンプが統合されている物を使っている可能性もあるなと思います。このあたりは情報がない(私が知らないだけ?)のではっきりとはわかりません。
> つまり、接続ケーブルには一切アナログ信号が出て行かないわけで、110Ωケーブルを使えば全くノイズの影響を受けずに300メートル引っ張れるというのは驚異です。
ここいらはプロの現場では大きなメリットですね。サンプリング周波数を上げると引き延ばせる距離が短くなるようですが、単なる減衰が問題なのであれば、カナレが出しているSDI信号リピータ のように増幅装置をかませればさらに延伸が可能なのではないかと想像します。
> AESで2ch受けるだけなら何とかなっても、それをいくつも受けるとなると、クロックはどうやって統一するのだろうかとか、なかなかややこしそうですね。全くの素人考えですが。
それと従来のアナログマイク(?)を混在させて使いたい場合もセッティングが面倒だろうなと思います。
ある意味、デジタルマイクは終わってしまいましたが、将来また使いやすい規格になって復活することもありうるのではないか、と個人的には思います。
話を強引にX8に戻すと、コンセプトが非常に良い所を突いていると思いました。私個人は自分のZOOM F4が使用目的によく合っているので(まだきちんと使いこなせてないというのもある!)、F8Nとか他のレコーダーを手に入れたいとは思いませんが、X8のレビューとかが掲載されたらぜひ読みたいですね。
[No.494]
2022/01/18(Tue) 21:50:20
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.493への返信 / 17階層) - ワッチ
JONNYさん
申し訳ない事に、JONNYさんの書き込みをしっかり読まずに葛の葉さんにレスしてしまいまして、「プリアンプ」の件について、JONNYさんとほぼ同じ内容を書いてしまいました。失礼いたしました。
[No.495]
2022/01/19(Wed) 12:01:08
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.495への返信 / 18階層) - 葛の葉
> JONNYさん
>
> 申し訳ない事に、JONNYさんの書き込みをしっかり読まずに葛の葉さんにレスしてしまいまして、「プリアンプ」の件について、JONNYさんとほぼ同じ内容を書いてしまいました。失礼いたしました。
お二人から、同じ内容の返信をいただけたのは良かったと思いますが。
マイクカプセル+プリアンプという形で売られている製品もありますから、おっしゃる意味は分かります。一般的にプリアンプと言ってるものとは違いますね。
ただ、同じマイクカプセルでも、組み合わせる「プリアンプ」によって出力レベルは違ってくるので、その意味での「プリアンプ」だから「ゲイン」とは無関係ということにはなりませんね。(そこまで言うと、マイク自体の感度とかそれに対するゲインとかの概念が良く分からなくなってきますが。)
ともかく、上に書いたように「感度:-31 dBFS (MKH 8020で)」で、これは-31 dBFS/Paということでしょうから、125dB SPLで0dBFSとなるはずです。
8020は標準状態で、開回路感度:31 mV/Paで、一応その状態で考えると、125dB SPLではおよそ1Vぐらいの出力電圧になるはずです。つまり1Vが0dBFSということですね。
AD変換はそれで良いのですが、ゲイン可変でない以上125dB SPL以上は録音できない。それは良いとしても、逆に大音量でなければ、かなりレベルの低い録音になってしまう。そういう点が、普通に考えて使いにくい点かなと思います。
結局、32bit floatとデュアルADCの組み合わせによって、ようやくゲイン調整不要の録音が実用化するのかなと思います。
[No.496]
2022/01/19(Wed) 14:19:59
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.496への返信 / 19階層) - ワッチ
葛の葉さん
> AD変換はそれで良いのですが、ゲイン可変でない以上125dB SPL以上は録音できない。それは良いとしても、逆に大音量でなければ、かなりレベルの低い録音になってしまう。そういう点が、普通に考えて使いにくい点かなと思います。
個人的な経験で言いますと、最大音圧レベルが125dBというのはちょっと不安ですね。もう十数年前になりますが、仕事で歴代のホンダF1の走行音を収録をした事があります。使用マイクはサンケンのCSS5で、これが最大音圧レベル120dBでした。歴代のF1マシンの中で、1台だけ非常にエキゾーストノートが大きいのがあって、それは見事に歪ませてしまいました。マイクでのひずみは比較的おだやかなもので、音に詳しい人でないとわかりにくいレベルでしたので、なんとか仕事として成立しました(要は知らぬが仏)。
また知り合いのオーディオマニアの人が演奏会場に主催者の許可を得て騒音測定器をもちこんで測定したところ。、客席で瞬間的に115dBを記録したそうです。
と考えると125dBという値は「だいたい大丈夫だけどちょっと不安が残る数字」と言えると思います。そんな事もデジタルマイクが普及しにくかったポイントかもしれませんね。
仰るように32bit floatでやればそのような懸念も払しょくされるわけで、そんな形でデジタルマイクが復活するかもしれません。
[No.497]
2022/01/19(Wed) 19:15:04
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.496への返信 / 19階層) - JONY
ワッチさん、葛の葉さん、どうもです。
これを読まれている方で、ご存じない方のために、くどいようですが、補足します。(^^;)
コンデンサーマイクに内蔵されている「プリアンプ」つまり、インピーダンスコンバーターについてですが、インピーダンス変換の動作は、言い換えれば、音圧によってダイアフラムとの間に生まれる静電容量の変化を、電圧の変化に置き換える、という動作です。
ダイナミックマイクや圧電式マイクのように、最初から電圧があるわけではありません。
コンデンサーマイクの機種によっては、いったん作り出した電圧を昇圧してから出力するものもあるでしょうが、一般的に、この部分は単純な「ゲイン」として捉えられることはありません。
電圧値だけでなく位相特性、周波数特性など、マイクとしての総合性能を決めている回路だからです。
マイクの規格の上では、所定の音圧値を何ボルトで出力するか、というのが「開回路出力電圧=感度」として定義されています。
SENNHEISER の特定のデジタルマイクの件については、深堀りすると、設計上の話になってくると思いますので、ユーザーではない私としては、コメントしにくいですね。
ただ、感度を -31dB FS に設定しているのは、ヘッドルームの確保と、信号が何チャンネルもミックスされていくことを考えれば、決して低いとは思いません。もしかしたら、これでも高いのかもしれません。
A/Dコンバーターの性能と、記録される音声信号のクォリティの関係も、極論すれば、設計次第ということでしょう。
シンプルに言うと、
アナログ信号入力と ADC の関係で言えば、ADC の許容最小入力値の性能と微小入力に対するアンプゲインとの整合の問題でしょう。
そして、ダイナミックレンジの設計については、
シングル ADC の場合は、確かに 0dB FS が「天井」なので、ヘッドルームと実質解像度の関係は、トレードオフの関係になります。
いっぽうのデュアル ADC の場合には、0dB FS の設定方法は、幾通りかあるだろうと思われます。
32 bit float の場合、メーター上の 0dB FS が「天井」にはならないので、内部処理では 24bit 解像度を超える演算をしていることになります。
つまり、演算結果を 32 bit float(24bit 解像度を維持)にするためには、32bit を超える演算能力を持つ DSP が必要ではないかと思われます。
つまり、DSP の処理能力やアルゴリズムの良否も、音質を左右する重要なキーワードのひとつでしょう。
他機種の例では、ZOOM F6 のブロックダイヤグラムを見ると、入力から ADC に直結しているように見えます。前段には、アンプがないのかもしれません。
ほかに、SONOSAX SX-R4+ の場合は、ブロックダイヤグラムの上では、デュアル ADC の前にいくつかのアンプ記号がありますが、ゲインは、0dB または +20dB のみの切替式です。バッファアンプを併用しているのは間違いありません。ノイズ対策が厳重です。DSPは、40bit の内部演算をしています。
お二人の興味深い話題に、ついつい時間を費やしてしまい、大事な依頼事の作業が遅れがちになってしまいましたので、少し自粛したいと思います。
すみませんが、ご返信が相当遅れたり、「なしのつぶて」になるかもしれませんが、ご了承ねがいます。
ワッチさん、またナマロク談義を楽しみにしています。
暖かくなってくる前に、オミクロンが去ってほしいものです。
[No.498]
2022/01/19(Wed) 19:30:03
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.497への返信 / 20階層) - 葛の葉
という話をしている間に、ZOOM F3が発売されてました。
https://www.newsshooter.com/2022/01/19/zoom-f3/
https://www.system5.jp/products/n_1169378
[No.499]
2022/01/19(Wed) 23:21:44
Re: タスカムから新しいレコーダー
(No.499への返信 / 21階層) - ワッチ
葛の葉さん
> という話をしている間に、ZOOM F3が発売されてました。
>
>
https://www.newsshooter.com/2022/01/19/zoom-f3/
>
https://www.system5.jp/products/n_1169378
これまた上手い所を突いてきた新製品ですねぇ。さすがはZOOM。
自分は2chの録音が多いので、これで結構間に合ってしまうかも、と思いました。HP内の写真にある、F3を手首にベルクロテープで巻きつけて使うなんて、「ああ!こんな手があったのネ!」と感心しました。
アウトプット系は思い切って最小限までそぎ落とし、録音系はローカットを含めて出来るだけ機能を充実させています。録音をよくわかっている人が機能の取捨選択をしている感じです。
取説を少し読みましたが、F4よりも設定が把握しやすいように思いました。35000円なら大ヒットじゃないかなぁ。
[No.500]
2022/01/20(Thu) 22:10:46
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