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ZOOM社より新しいレコーダー (親記事) - pontion

pontionです、お久しぶりです、
zoom社よりフィールドレコーダーF3が発表されてますよ。
半導体供給状況が改善されたためか新製品が各社から出始めて嬉しいかぎりです。

F3のコンセプトは、小型だけれど低雑音プリアンプ(EIN-127dBu)やタイムコード入力付き(UltraSync Blue互換)で、プロの道具という立ち位置が明確に出ています。
ちょっと残念なのはダブルSDカードではないとこでしょうか。
デュアルA/Dもゲイン固定でF6と同じく完全無調整です。
ちなみに、デュアルA/Dでもプリゲイン調整を残したTASCAM Portacaptureの場合、クリップは回避できるものの調整如何によっては音質やS/Nが変化してしまう方式とは実用性でかなり違います。設計思想というよりも採用したデバイスの性能差で、プロの要望に応えるためにここはコストを掛ける選択をしたものでしょう。


[No.501] 2022/01/22(Sat) 04:02:30
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.501への返信 / 1階層) - ワッチ

pontionさん


>
> F3のコンセプトは、小型だけれど低雑音プリアンプ(EIN-127dBu)やタイムコード入力付き(UltraSync Blue互換)で、プロの道具という立ち位置が明確に出ています。




「タスカムから新しいレコーダー」のスレの最後にちょっとF3の話が出ましたので書きましたが、ZOOM社らしいコンセプトの明確な良いレコーダーだと思いました。再生系は思い切って割り切ってますが、録音系はきちんとしていて、特に標ヘッドフォンジャックが標準ジャックなのは流石と思いました。フィールドでの2ch録音が多い自分の場合は、これでだいたい間に合っちゃうんじゃないか、という気もしましたね。



> ちょっと残念なのはダブルSDカードではないとこでしょうか。


 そうですね。そこはツッコミ所でしょうか(笑)。信頼性、と言う点で、現在私はF4に極安価なSDカードをダブルにして使ってますが、これを1枚だけでもドライブレコーダー用の高信頼タイプにしようかと考えてます。いままで収録トラブルなどはありませんが、2度と取れない、あるいは次のチャンスは1年後みたいな録音もありますからね。ただしSDカード自体の信頼性は高くても、端子の接触不良の問題は残るので、この点でもダブルのSDカードは安心できるのですが。

 それにしても3万5千円という実売価格はすごいです。


[No.503] 2022/01/23(Sun) 13:00:18
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.503への返信 / 2階層) - pontion

そうですね、
業務の現場録音では確実に録れるというのが何よりも求められると思います。
リハ無しでいきなり始まる現場も当たり前で、そこに録音レベルセットの経験値が不用というのは素晴らしいですね。

またワッチさんも現実音の録音を多くなさっていると特にお感じになっていると思いますが、現場ではレベル調整以外にマイクのポジションなど瞬時に対応しなければならないことが沢山あって、大切な部分に神経を集注したいのに、レベル調整というあまり創造的でもない作業に手間を取られるというのはすごく嫌なものです。
これから解放されることは録音の歴史の中でものすごく大きな1ページだと思います。

まずはF6で"標準機"をまとめて、F3で機能を絞った"専用機"を作りましたが、意外にF3が主流になるのではないでしょうか。
マイクを引き廻して録音カート(Sound Cart)に接続するよりも、それぞれのマイクにF3が付いていれば、もう録音カート的役割は要らないです。

これが超軽量242gというのがまた素敵で、いつもカバンの中に入れておけるじゃないですか!!
録りたい音が目の前にあったらサクッとマイクをつないで即録音開始です。


[No.504] 2022/01/26(Wed) 22:37:12
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.504への返信 / 3階層) - JONY

pontionさん、ワッチさん、どうもです。

今回の新製品も企画意図が明確な、よいプロダクトだと思います。

ZOOM 社のサイトで製品仕様を調べている際に、とても感銘を受けたことがあります。
ZOOM 社の経営方針にある「経営理念」さらにその中の「経営規範5カ条」「商品開発5カ条」「行動規範5カ条」です。
デジタル機材を開発する会社ながら、とってもアナログなところが気に入りました。
創り出される製品は、経営理念を明確に写し出していますね。

それはさておき、
pontionさんにお尋ねしてみたいのは、F6をダブルで使っておられるのは、同時に7〜12チャンネルの異なる音源を入力しているという使い方ですか。
例えば、マイクを8本立てて録音するというようなシチュエーション。
それとも、2台のうち1台をバックアップ用途にされているのかしらん?
もし前者の使い方の場合、長時間収録の場合にクロックがずれたりしませんか?

たとえタイムコード入力を使って同じタイムコードを記録しても、時計そのものが同期するわけではないですから、ずれることもあると思います。
クロック入力であれば、その心配はないですが、このクラスの製品でクロック入力を備えた機種はありませんしねぇ。


[No.509] 2022/02/05(Sat) 22:01:23
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.509への返信 / 4階層) - pontion

JONYさんお久しぶりです、pontionです、
仰るようにzoom社は開発姿勢がとても真面目で、とくに実際の使われ方をしっかり調査して的確な仕様設計をしているところが素晴らしいです。
その製品が使われるシーンを決めたら、それに向かって最大限合理的な仕様に徹するところが正にプロユース機ですね。

お尋ねのF6の2台使用ですけど、私のチームでは2台は主にバックアップとしてパラ録り用です。
でもF4もF6もLTCをマスター/スレーブ接続して複数台の連続同期が可能です。オーディオクロックもPLL同期します。
なのでマルチマイクにも使用可能です。

しかしF6は確かに高機能で素晴らしいのですが、音質はというとさすがに7万円で6chですからあまり欲張れないんですね。
F6の音はF4よりもさらにカッチリ方向に行ってしまって、支えの土台になる低域中域の厚みが物足りません。その辺はむしろtascam機の例えばDR701Dあたりのほうが好印象です。
なので、ちょと音質を気にする録音でマルチも欲しいという場合はF4を使って5,6chライン入力に外部2chプリを接続します。F4は5,6ch入力の音質が1〜4chマイク入力よりも音色も空間描写のヌケも良いので、外付プリで好きな音質に改善できます。
これでメインマイクの音質を確保しておいて、補助マイクはF4のプリ4回路を使うなどがリーズナブルです。さらに足りないときはもう一台F4でもF6でもCTL同期でスレーブさせます。

マルチトラック機の同期といえば、ふれてあげたいのがTASCAM社のDR680です、
以前は私はRME社のAudio-I/Oをメインchのプリ&A/Dに使って、DR680と組み合わせて8ch録音(DR680をもう一台足せば14ch録音)していました。
残念ながらRMEのクロック精度が不足でビデオ制作には使いにくく出番が少なくなりましたが、DR680もS/P-DIF端子でクロック同期できるので、その点では便利です。


[No.510] 2022/02/07(Mon) 00:15:52
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.510への返信 / 5階層) - JONY

pontionさん、ていねいな返信ありがとうございます。

おっしゃるとおりですね。私はF6を所有していないのですが、F6もタイムコードでクロックを同期させる機能があるのを見落としていました。この機能を使えば複数台の同期運転は可能ですね。(F3には、この機能はないようですね。)

一部の業務用機種を除いてカメラなどの映像機器には、クロック入出力(ゲンロック)機能はついていないのが現状ですから、映像と音声の同期をとる手段として、音声レコーダーがスレーブ側になってビデオ側のタイムコードに同期してあげようというのが現実的かつ効率的なんでしょう。
より高いグレードを求めるなら、高精度クロックを内蔵している外部タイムコードジェネレーターを使うという手もありそうですが、そこまでできるのは放送局レベルかもしれません。

F6やF8nのように、タイムコードでクロックを同期させる機能が回路的にどのようなアルゴリズムを用いているのか判りませんが、ワードクロックによる同期の場合と比べて、理論上あるいは音質上の違いがあるのか、ないのか、知っておきたいという気はします(メーカーにしか判らないですかねぇ)‥

DR680 に S/P-DIF 信号で同期できる機能があるのは知りませんでした。
S/P-DIF 信号にはクロック信号が乗っていますから、同期できればクロック入力と同等と言って差し支えないですね。(ちなみに、HS-P82 は、D-sub25 端子の AES/EBU 入力には同期できますが、S/P-DIF の入力端子自体がありません。)

F6と他機種との音質評価も、たいへん参考になりました。この記事を読まれている多くの方にも役立つ情報と思います。

ところで、私がこのようなお尋ねをしたのは、近い将来(数年以内)、ベートーベンの第9交響曲を収録する可能性がある、さてどうしたものか、というのが動機です。
つまり、最低10ch の音声を同時収録してみよう、というロケーションです。
吊りマイク 2ch(オケを含むステージ全体)、合唱の各声部 4ch 、独唱 4ch 、これで 10ch。
これにスピーチや場内アナウンスを加えるならば、11ch 。

これまでに合唱つきのオーケストラ曲を収録した経験は何回かあるのですが、合唱部分にマイクを立てての収録は、できませんでした。
やはり、吊りマイクだけでは発声の明瞭さ、オケに埋もれない合唱のボリューム感をイメージどおり出せないという感覚があります。

それで、独唱を含めて 10ch 以上の音声が完全に同期する録音を考えているわけです。
残念ながら、所有するレコーダーで最多チャンネル数を持つ機種でも 8ch( HS-P82 )。
大手の録音業者なら、豊富な物量・ラックマウント機材と人員で、なんなく対応可能でしょうが、いかにミニマム構成かつ、ワンマンでこれを実現してみせるか、という目論見なわけです。

そのような思考の中で、同期運転が可能なら複数台にチャンネルを振り分ける手があるな、と考えた次第です。
32bit-float 対応なら、なお良いのは言うまでもないですが。さて‥


[No.511] 2022/02/08(Tue) 13:32:12
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.509への返信 / 4階層) - ワッチ

JONNYさん


 たびたびのレスで失礼します。



> ZOOM 社のサイトで製品仕様を調べている際に、とても感銘を受けたことがあります。
> ZOOM 社の経営方針にある「経営理念」さらにその中の「経営規範5カ条」「商品開発5カ条」「行動規範5カ条」です。
> デジタル機材を開発する会社ながら、とってもアナログなところが気に入りました。
> 創り出される製品は、経営理念を明確に写し出していますね。




私も経営理念を読んでみまして、大変に立派な理念にJONNYさん同様、感銘を受けました。また、日本にはまだまだこんな会社が存在していることを誇らしく、また頼もしく感じた次第です。

 理念というものはモノ作りの上でとても大切で、それは思考の具現化に他ならないからです。逆に製品を見ると設計者が何を考え、また何に注力しているのかがわかりますね。昔、某有名メーカーのアンプを購入して中身を見たら、空中配線が飛び交い、修理を全く考慮しない行き当たりばったりな設計に愕然としたものです。故障して修理に出すと、案の定直せませんでした。
 アキュフェーズ社の製品は中を見るととても整然としていて、ワイヤリングの処理や基盤のレイアウトなど、全体を眺めつつ細かい信号の流れを考慮した設計は流石です。この会社の理念もまた立派なものです。

今回のzoom社のレコーダーはいかにも録音という作業を知り尽くした人が設計している感じで、どの機能を切り捨て、どの機能を残すかといった取捨選択が秀逸ですね。




> pontionさんにお尋ねしてみたいのは、F6をダブルで使っておられるのは、同時に7〜12チャンネルの異なる音源を入力しているという使い方ですか。
> 例えば、マイクを8本立てて録音するというようなシチュエーション。
> それとも、2台のうち1台をバックアップ用途にされているのかしらん?
> もし前者の使い方の場合、長時間収録の場合にクロックがずれたりしませんか?
>
> たとえタイムコード入力を使って同じタイムコードを記録しても、時計そのものが同期するわけではないですから、ずれることもあると思います。






 すでにpontionさんがお答えになっているので、私が
まぜっ返す必要もないのですが。

 撮影(の音声)の仕事に携わって40年ですが、プロ用VTRにおいては一度タイムコードのスレーブをかければ、少なくともその日一日はズレる事はなかったですね。ロケが2日に渡る場合は念の為翌朝一番でタイムコードのスレーブをかけたと思いました。周りのビデオエンジニアさんの話でも、スタジオの編集マンさんの話でも、スレーブをかけたタイムコードが数時間でズレた、なんて話は聞いた事がありません。zoomのレコーダーも24時間で±0.5フレームと謳ってますから、少なくとも数時間程度でズレることはありえないと思います。。


[No.512] 2022/02/08(Tue) 14:12:58
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.511への返信 / 6階層) - pontion

オケ+合唱ですね、
私もオケと合唱の組み合わせはいつもワクワクします。同時に悩みも多いです。
ワンポイント収録でオケ+合唱のバランスを取るのはよほど運が良くないと上手く行かないですね。
バランスといっても音量感だけでなく音色感や明瞭度、距離感などもあって、その上での音量感なので、なおさらです。
とくにアマチュアの合唱は声が立たないし、オケは抑制が効かないしで本当にたいへん。

やはり合唱に補助立てます。
本当は合唱に対してもワンポイント的な拾い方をするのが自然でいいのだけれど、そのような吊り位置はだいたいオケの金管や打楽器が被ってきて厳しいです。
なので合唱吊りの構成できない場合はどうしても合唱の鼻っツラにハイスタ立てることになりがちで、高砂のMF30Tとかあれば高めに数本で済むところが、低いフレキしかないと満遍なく拾うのに本数が必要で..どんどん大変になります。音も近すぎてミクスしても生っぽく浮いてしまうし... がよくある録音ですね。
私は自然派(笑)なので合唱マイクも極力合唱から遠くすべく、吊りやハイスタが無ければブームスタンドを伸ばして高く拾い、打楽器や金管が派手に鳴る瞬間には合唱マイクをミュートしてしまいます。


[No.514] 2022/02/09(Wed) 23:35:42
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.512への返信 / 5階層) - JONY

ワッチさん、返信ありがとうございます。

さすが、ベテランならではの見識。おおいに参考になります。
まったくおっしゃるとおり、映像記録間の同期については、数時間でフレーム単位でずれることはないと、私も思います。(タイムコード機能がない民生機の場合は、怪しいかもしれませんが‥)

ところが、カメラ映像と別録りした音声レコーダーとの同期の場合になってくると、状況が異なって、別の問題があると考えています。
映像の場合の1フレームは、例として 29.97DF の場合、秒に換算すると約 33ms です。
一方、音声の場合は、サンプリング周波数によって変わりますが、96kHz の1サンプルは、1/96000 秒=0.0104166‥ms となり、桁が全然違います。
映像機器側のタイムコードを音声レコーダーで同期させる場合、どこまで正確にサンプリング周波数の上に割り付けられるか、という問題になってくるでしょう。
ドロップフレームの場合は、さらに複雑な演算が必要になるのでは。
もし、どこかの瞬間の時間が切捨てられたり、冗長で重ねられたりすると、音声信号に影響する可能性があります。

これは、音声レコーダー側の性能に委ねられている部分で、まったく設計・アルゴリズム次第、ということになるのでしょう。

それは、ともかくとしまして、私が最も気にしているのは、音声レコーダーでマルチトラック録音した場合の、音声トラック間の「同期」の問題で、映像との同期の問題より重く見ています。
つまり、前述しましたように 96kHz サンプリング録音の場合は、1/96000 秒単位で「同期」しなければいけません。
29.97DF の1フレームに対して実に、約 1,584倍の分解能です。

他の方はどうか判りませんが、私は実際に、マルチトラック収録した音声を DAW 編集する際、必要に応じて 1/96000 秒(=最小サンプル)単位で位相を合わせています。
こうしないと、ステレオミックスした際に「音」が変わってしまうからです。
ずれの度合いによりますが、「くし型フィルター効果」で周波数特性が変化したり、楽器の鳴り方、音像の大きさが変化したり、音場感が変化したりします。
同一の録音機でマルチトラック録音する場合でも、マイク位置によって位相を調整することがありますが、録音機が複数になれば、サンプル単位の「同期」は避けて通れない問題だからです。
そのことを気にしていた訳です。

―――――

アキュフェーズのお話がありましたので、私も少し。
すこし古い機種ですが、プリメインアンプ E-308、SACD プレーヤー DP-77 を十数年間、愛用していますが、これまで故障知らず、今もいい音を聴かせてくれています。
アキュフェーズ社からは、今でも年賀状が来ます。
文面は、新年のあいさつというより新製品の紹介ですが(^^;)。


[No.515] 2022/02/10(Thu) 01:52:25
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.514への返信 / 7階層) - JONY

pontion さん、返信ありがとうございます。

オケ+合唱のマイクセッティングについてのお話、大いに頷けます。(^^;
「自然派」、たぶん私も同類です。

ただやはり、吊りマイク設備はホールに依存しますし、ステージの大きさの制約から、打楽器・金管群と合唱隊が近接するのは、どうしても避けられませんよねぇ。

私が考えている合唱隊へのマイクセッティングは、もしホールに細い径のハイスタがあれば借りますが、なければ自前の SCHOEPS のスタンドを工夫して使うつもりです。
SCHOEPS のスタンドベース(BF250)にサポートロッド(STR 1m)のポール(直径 12mm )を2本連結して、2mの高さにする目論見です。(先端が3/8 ネジ)
映像収録もありますから、合唱隊の一人一人の立ち姿、お顔を極力遮らないようにすることを考慮しています。
マイクもできるだけ小さい機種がいいだろうと考えていますが、新たな出費が必要となる可能性大ですねぇ。
NEUMANN KM184 ×4本とする方法もいいかもしれないし、RODE NT-5 または NT-6 ×4本という方法も考えられます。KM184 にする場合は、あと2本調達となりますが、NT-5 ×4本の方が安価に調達できそうですね。
(手持ちの TF-5 は、オケ+合唱のステージで近接する合唱を雰囲気良く録るには、解像度が高すぎてバランス上 too much だろうと予想しています。)
欲を言えば、SCHOEPS の MK4 + CMC1L ×4本という構成が理想的ですが、とんでもなく軍資金が‥

独唱用のほうは、SCHOEPS スタンドに MK41 + CMC6 ×4本を考えていて、これは現状で対応可能なんですが‥ さて。


[No.516] 2022/02/10(Thu) 04:23:36
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.515への返信 / 6階層) - ワッチ

JONNYさん、こんにちは



> ところが、カメラ映像と別録りした音声レコーダーとの同期の場合になってくると、状況が異なって、別の問題があると考えています。


民生機のカメラの場合、メーカーや機種によって同期がズレるというのは聞いた事があります。こちらに時々書き込みされている海苔好きさんもそのようなご経験をお持ちです。また、随分昔のプロサウンド誌ではタイムコード同期機能を持たないICレコーダーで録音同期の実験をして、各メーカー間でズレが生じる事を証明してました。

 しかし、私のかすかなビデオ知識で申し上げますと、タイムコードで同期の取れる機器に限って言えばJONNYさんのご懸念点は問題無いと考えます。

 タイムコードにおける同期とは、仰るように30分の1秒であるイメージですが、実際はもっと高精度です。
旧NTSCで言うと、走査線の数は525本です。同期というのは、この走査線の始まりが画面上の左上の端からスタートする事を意味します。フレーム単位で同期していても、走査線のスタート位置が同期していないと、画像が画面の下に位置したり、上に位置する事になります。
 単純に計算して、30フレームの525本ですから掛け合わせると、15.75kHzとなり、この周波数において同期している事になります(正確には位相において同期)。つまりタイムコードにおける同期とは少なくともこの位の精度での同期を意味するという事になります。(今はHDですからもっと高い周波数で同期されてます)

前回、書き忘れましたが、一度スレーブをかけてその日一日ずれなかったというのは、スレーブ後、それぞれのVTRのタイムコードを自走させてた時です。
ですから、スレーブさせるケーブルを繋ぎっぱなしにすればタイムコードがズレる心配も無くなります。F6にはそのような機能もありますから理屈で考えると、同期がズレる事はないと思うのですが。



> アキュフェーズのお話がありましたので、私も少し。
> すこし古い機種ですが、プリメインアンプ E-308、SACD プレーヤー DP-77 を十数年間、愛用していますが、これまで故障知らず、今もいい音を聴かせてくれています。


おお!DP-77をご使用ですか!実は私も一昨年まで77を使ってました。でも修理部品のピックアップの在庫が払底し、そこが故障すると流石のアキュフェーズでも修理不能になるので、売り払って中古のDP-720を無理して買いました。77でも満足してましたが、まだ上があるのか!という感じで音が良いのに驚きました。


[No.517] 2022/02/11(Fri) 16:35:54
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.517への返信 / 7階層) - ワッチ

> JONNYさん

 申し訳ありません。上記の私の説明は水平、垂直同期信号とタイムコードの概念がごっちゃになっており、間違っています。大変失礼致しました。


[No.518] 2022/02/11(Fri) 19:24:40
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.518への返信 / 8階層) - JONY

ワッチさん、詳しい解説ありがとうございます。

ご説明の映像の同期信号のことは、詳しくありませんでしたから、追って勉強しようと思います。
ここでは、タイムコードと音声信号の「同期」に絞って考えることにしたいと思います。

おっしゃるとおり、タイムコードは、約 1/30 秒や 約 1/60 秒以上の精度を確保したうえで生成されているのは判ります。「24時間で 0.5フレーム以内の誤差」は、それを表していますね。
そのことには、何の疑義もございません(^^;。

まだ疑問が残るとすれば(しつこい!)、タイムコードの走り始めから走り終わりまでの間の「誤差」ではなく、タイムコードを音声信号のサンプル時間に均等に割り付ける(表現が適切かどうかは別として)というミクロの視点で見た際の「誤差」で、「揺らぎ」が生じているのではないか、という推理による懸念です。

例えていえば、テープレコーダーの「標準走行速度に対する偏差」と「ワウ・フラッター」のようなイメージですね。
2台のテープデッキがあるとして、それぞれ「ワウ・フラッター」が大きくても、走行速度の偏差が小さければ、テープの最初から最後までの時間は、キッチリ同じになることはあるでしょう。
しかし、ミクロの瞬間を捉えれば、ずれていることがあり得ます。
これは、「ワウ・フラ」性能と「標準走行速度に対する偏差」が、別々の性能だからですね。

話を戻しますと、タイムコードの1フレーム単位の時間進行では安定した精度があるとしても、それを遥かに細かい精度が求められるサンプリング周波数の上で、どのようなアルゴリズムを用いて必要な精度を作り出しているか、ということです。
もし「サーボ」のような制御方法で、早過ぎたら遅くし(時間を伸ばす)、遅すぎたら早くする(時間を詰める)、というアルゴリズムであれば、その中で疎と密の「揺らぎ」のような状態が生じていることになります。わずかでも時間を伸ばしたり、詰めたりしていれば、音声信号の波形に影響する可能性が想像できます。それがどの瞬間にも行われているとすれば、音質に表れるはずです。
クロック精度の違いが「音」の違いを生むことは、よく知られた事実ですから、音質への影響の可能性という推理は、けっして「妄想」ではないでしょう。
このあたりは、メーカーの技術者でないと判らないのかもしれません。

と、この議論は、アルゴリズムの真相が判らない限り、堂々巡りになりそうですので、いったん終わりにしたいと思います。


アキュフェーズの件。
DP-77 や DP-78 の頃までは、ソニー製ドライブメカですね。もし、ピックアップが壊れても修理不能だと困ります。ソニータイマーが発動しませんように!
DP-720 、凄いですね! うーん、中古でも手が出ません。今、もし同じ予算があったら、録音機材か撮影機材に回してしまいます(^^;。
DSD 信号を PCM に変換せずにダイレクトにDA変換するのは、音が違うのでしょうね。
クロック精度も、きっと向上していることでしょう。


[No.519] 2022/02/12(Sat) 06:05:01
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.519への返信 / 9階層) - ワッチ

JONNYさん、こんにちは

しつこくレスですみません。


> まだ疑問が残るとすれば(しつこい!)、タイムコードの走り始めから走り終わりまでの間の「誤差」ではなく、タイムコードを音声信号のサンプル時間に均等に割り付ける(表現が適切かどうかは別として)というミクロの視点で見た際の「誤差」で、「揺らぎ」が生じているのではないか、という推理による懸念です。



わかりました!いわゆるジッターというヤツですね。 

http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/Jitter.pdf

ここにサンプリング周波数の揺らぎに(Jitter)ついての文献があります。私のいい加減な説明ではなく、キチンとした実験の報告ですので参考になるかもしれません。

 高精度かつ高価な測定器無しで観察するには、例えば2台のF6を用意し、WaveGeneで作成したモノラルの正弦波、50kHz位をループにして2、3時間F6で録音。それぞれのファイルを波形編集ソフトに貼り付けて波形のアタマを合わせてみると、時間軸の揺らぎが波形の位相差として観察出来るような気がするのですが、ナノセカンド単位のぶれは観測不能かなぁ。


[No.520] 2022/02/12(Sat) 17:15:36
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.520への返信 / 10階層) - pontion

そうですね、
JONYさんが心配なさているように、非常に低速なLTC信号からオーディオのサンプリングクロックを生成する場合、しかも整数倍にもならない映像フレーム周波数ですから、そのPLLアルゴリズム如何でクロックスキュー/ジッターの音質問題が発生しえます。
先のマルチマイクのサンプリング時刻的同期以上に(もちろんビデオとの同期以上に)精度の求められる部分ですね。
ワッチさんも薄々お気づきのように、それはF6二台に喰わした正弦波をDAWに貼って判るほどの大きなものではなく、しいて挙げれば歪率に現れるとは言われています。
私もこの点を心配して、サンプリング時刻同期は当たり前だがスレーブ時の音質は如何なのかをzoom社に質問したことがあります。
回答としては、自走時とスレーブ時でスペック(内規の歪を含む)に影響するような劣化は無い..ということでした。
なので、それなりに設計はされているのではないかと判断しています。

ちなみに、私がマルチ増設をする場合もいくつか運用パターンがありまして、
Fシリーズの0.2ppm精度で同期無しで自走させた場合、ステレオの左右にまたがる信号はまったく無理としても、数メートルと離れた楽器の間では問題を感じません。むしろメインマイクとの空間時間差調整量のほうが大きいです。
なので、LTCの同期事故リスクより、自走の精度をとることはあります。


[No.521] 2022/02/13(Sun) 16:16:34
Re: ZOOM社より新しいレコーダー (No.521への返信 / 11階層) - JONY

ワッチさん、pontion さん、
私のひょんな疑問から、だんだん深い洞穴の中に入ってきてしまったようですね(^^;。

ワッチさんの紹介された文献も興味深く読みました。20年近くも前に、デジタルオーディオの「問題」を真剣に学問として研究しているあたり、意外ながらも頼もしくもあり‥。
現在では、さらに進んだ「研究」があってもおかしくありませんね。

ワッチさんの提案された実験は、機材環境と時間と熱意があれば、先入観なしにやってみる価値はありそうですね。位相差が見える形で出るか出ないか、「研究」としての意義はあるでしょう。残念ながら、私には機材環境がありませんが‥

pontion さんのマルチレコーダーの運用方法は、これも頷けます。
マルチレコーダーの場合に限りませんが、オケの中でソロ楽器(歌唱)を個別マイクで拾う場合は、極力、カブリを減らす方向になり、必ずハイパーカーディオイドのマイクを使って、後日 DAW で時間軸と残響付加の調整をしています。
ですが、合唱の場合は、メインマイクとのステレオ定位の整合やホール残響を含めた実音場の自然なキャプチャーがどうしても必要ですから、方向性が異なります。
その意味でも完全同期できない場合には、マルチレコーダー運用は避けたいと考えています。

議論にお付き合いいただき、ありがとうございました。私は、ひとまず、これにて。


[No.522] 2022/02/13(Sun) 19:02:06
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