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   ピーターガブリエルのCD - ワッチ - 2025/03/24(Mon) 20:35:31 [No.735]
Re: ピーターガブリエルのCD - pontion - 2025/04/10(Thu) 23:17:28 [No.736]
Re: ピーターガブリエルのCD - ワッチ - 2025/04/12(Sat) 21:55:11 [No.737]
Re: ピーターガブリエルのCD - pontion - 2025/04/13(Sun) 16:07:02 [No.738]
Re: ピーターガブリエルのCD - ワッチ - 2025/04/13(Sun) 19:13:07 [No.739]



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ピーターガブリエルのCD (親記事) - ワッチ

 皆様お久しぶりです。ここはクラシック録音の掲示板ですがちょいと面白いCDを知りましたのでご紹介いたします。

 ピーターガブリエル(ゲイブリエルが正しいそうです)というアーティストをご存知の方も多いと思います。元ジェネシスのリードヴォーカル。80年代にスレッジハンマーやビッグタイムという曲をリリース、その個性的で凝ったMVにハマった人も多いと思います。

 ゲイブリルは今回、22年ぶりに「I/O(アイオー)」という2枚組のCDをリリースしました。しかしこの2枚には全く同じ楽曲が収録されています!
 

 ゲイブリエルはこのCDをリリースするにあたって、マルチトラックデータをさる有名なミキシングエンジニア2人に送ったそうです。当初はどちらか出来の良い方を採用しようと思っていたようですが、仕上がりを聴いてみるとどっちも捨てがたい良さがあり、「だったら2枚組にして出しちまえ」となったそうです。この2枚は「ブライトサイド」「ダークサイド」と名付けられてます。
 ミキシングエンジニア2人によるミックス違いの2枚組なんて私の知る所これぐらいしかありません。前代未聞です!

 私も買いましたが、好みは分かれそうです。また曲目によってはブライトサイドが、あるいはダークサイドが好きという事もありそうです。オーディオマニアにとっても、録音マニアにとっても、音楽マニアにとっても非常に興味深いアルバムだと思いました。
 2人のミキシングエンジニアが楽曲を前に何を感じ、何を考え、どうリスナーに聞かせたいかがミックスを通して伝わってくるようです。

 私はミスって海外盤を買ってしまいましたが、国内盤にはもしかすると詳しい解説が載っているかもしれません。興味のある方はぜひ買ってみてください。


[No.735] 2025/03/24(Mon) 20:35:31
Re: ピーターガブリエルのCD (No.735への返信 / 1階層) - pontion

ワッチさん、こんにちわ、pontionです、

この話を読ませていただいて、そいえばポピュラー音楽ジャンルではしばしば別ミクスの話が出てくるなあとあらためて思いました。
"二次加工"での音楽作りを重要視しているからなのでしょう。でも最初からいきなり二つのミクスをリリースするとは!!
クラシック音楽ではリミックスとか、そもそも録音とミクスを別の人がやるプロジェクトの話はあまり聞きません。
それはポピュラー音楽よりも録音(マイキング)のウエイトが大きいからなのでしょう。
自分の感覚でも「録ってきたマルチがあるんで、さあ自由にミクスしてください」と言われても、なんだかなあ、、、と。
クラシック制作では録音現場でほぼ決まってしまうもの、という認識です。

でも、ポピュラー音楽と呼ばれるジャンルの楽曲の音楽の本質が、すべて"二次加工"で表現されているということはないでしょうから、きっと一部のコンポーザーやミュージシャンは無意識に潜在的にクラシック音楽で行われるような録音制作手法を求めていながら、業界周りがそうではないために"生きにくさ"を感じているんじゃないかと想像しました。
あるいは本人がそう感じていなくても、クラシック録音的手法のほうが魅力が引き出せる音楽パフォーマンスがあって、でもそういう録音制作との出会いのないまま埋もれているという。
書きながら、ちょっとそういう音楽を見つけて支援できたらいいなあと思いました。

ワッチさんの話に反発しているようで申しわけない。


[No.736] 2025/04/10(Thu) 23:17:28
Re: ピーターガブリエルのCD (No.736への返信 / 2階層) - ワッチ

pontionさん、こんばんは


>>ワッチさんの話に反発しているようで申しわけない。


え?全然そんな風には受け止めてませんからご安心を。




> ポピュラー音楽よりも録音(マイキング)のウエイトが大きいからなのでしょう。
> 自分の感覚でも「録ってきたマルチがあるんで、さあ自由にミクスしてください」と言われても、なんだかなあ、、、と。
> クラシック制作では録音現場でほぼ決まってしまうもの、という認識です。




ですよね〜。ちょっとクラシックではそんなCDは無いだろうなぁ、と思っていましたが、なんと!最近ある人から教えてもらいました。

https://phileweb.shop/recordsdisks/sacd/sacdmeco1085/

まァこれは非常に特殊な例外中の例外でしょう。でも近々買う予定です!



> でも、ポピュラー音楽と呼ばれるジャンルの楽曲の音楽の本質が、すべて"二次加工"で表現されているということはないでしょうから、きっと一部のコンポーザーやミュージシャンは無意識に潜在的にクラシック音楽で行われるような録音制作手法を求めていながら、業界周りがそうではないために"生きにくさ"を感じているんじゃないかと想像しました。




 う〜ん、どうでしょうかね。ポップスの中には「アンプラグド」と呼ばれるジャンルがあって、アンプラグド、要するに電気の力を使わない(時にエフェクター類も含む)アコースティックな楽曲を良しとする事もあります。それなどはクラシックの録音の考え方に近いと思いますね。


 歌謡曲のミキシングエンジニアをしてた友人がいるのですが、彼はある時こう言ってました。「ミキシングエンジニアと言ってもね、ほとんどオペレーターなんだよ。どうやって録ってどんなエフェクトをどの楽器にどの程度かけていくかなんてみんなディレクター、プロデューサーが指示するんだ。自分たちはその指示通りにオペレートしていくだけ。自分のセンスなんて出しようがない」と。

と言ったところから考えると、ポップスの場合は現場現場で違うのだなぁと思いますね。


[No.737] 2025/04/12(Sat) 21:55:11
Re: ピーターガブリエルのCD (No.737への返信 / 3階層) - pontion

ワッチさん、ども、

>> https://phileweb.shop/recordsdisks/sacd/sacdmeco1085/

まあこれはピーターガブリエルさんの「気に入ったミクスが2種類出来た」ではなくて、あえてミクス違いを作って、そういうのに面白がって食いつきそうなオーディオマニアに買ってもらおうという商売っ気が透けて見えます。(^^;
本来パッケージメディアは、第一表現者(演奏者)が聴き手に何を伝えたいか(どう感じてほしいか)があって、作り手として責任をもって録音物を仕上げるべきだとすると、そう何種類も出来てこないと思うんですよね。
私も、プロデューサーや演奏者と散々話し合って最終的な音を決めていきます。
聴き手によっては楽器が目の前で鳴るリアルさが好きとか、ホールにゆったり響く音楽が好き、などがあるのは解りますが。。。


「アンプラグド」いいですねー。
私はこの語はちょっと広げて解釈して、Eギターのアンプの箱っぽい音とか、ハモンドB3レスリーのぎりぎりドライブした音とかまではアンプラグドです!
元は機械発振した音で、スピーカーまで楽器の一部になってますからね。電子楽器のライン録りは違います。
そういう楽器を含めてアコースティック楽器での演奏はクラシック録音的手法で丁寧に録ってみたいです。安易にマルチマイクでなく、ワンポイント的にホールアコースティックも活かして。
実は何回かコンボバンドをオールDPAマイクで弦楽合奏のように録ったことがあって、それはもう気持ち良い音になりました。一般にポピュラーはマイクやコンプで音を作り過ぎます。

大きな組織ほど分業化されていて録り方も決まっていて、録音エンジニアにはそういう部分を決める権限は確かにあまり無さそうですが、提案力があって結果で認めてもらえれば採用されることもあるのではないでしょうか。
なにしろ感覚の世界なので「いいね!」と言わせればこっちのもんです。


[No.738] 2025/04/13(Sun) 16:07:02
Re: ピーターガブリエルのCD (No.738への返信 / 4階層) - ワッチ

> pontionさん、こんにちは
>
> >> https://phileweb.shop/recordsdisks/sacd/sacdmeco1085/
>
> まあこれはピーターガブリエルさんの「気に入ったミクスが2種類出来た」ではなくて、あえてミクス違いを作って、そういうのに面白がって食いつきそうなオーディオマニアに買ってもらおうという商売っ気が透けて見えます。(^^;



そうそう(笑)、この「さくやひめ」は完全にオーディオマニアをターゲットに企画されたSACDですね。私なんかオーディオマニアと録音マニアの二刀流ですから(笑)、このディスクにはすぐに食いつきました。



> 本来パッケージメディアは、第一表現者(演奏者)が聴き手に何を伝えたいか(どう感じてほしいか)があって、作り手として責任をもって録音物を仕上げるべきだとすると、そう何種類も出来てこないと思うんですよね。



特にクラシックはそうだと思います。


> 私も、プロデューサーや演奏者と散々話し合って最終的な音を決めていきます。
> 聴き手によっては楽器が目の前で鳴るリアルさが好きとか、ホールにゆったり響く音楽が好き、などがあるのは解りますが。。。
>
>
> 「アンプラグド」いいですねー。
>一般にポピュラーはマイクやコンプで音を作り過ぎます。



ん〜〜、それはどうですかねェ。強いエフェクトがその曲をとても魅力的にすることも珍しくないですよ。古い曲ですが、YMOの「テクノポリス」とか、アースウインドアンドファイアの「レッツグルーブ」とかは強烈なボコーダーのエフェクトがその曲の魅力の根幹になっていると言っていいと思います。
もちろんアコースティックな楽曲にはアコースティックの魅力があり、それはそれ。


>
> 大きな組織ほど分業化されていて録り方も決まっていて、録音エンジニアにはそういう部分を決める権限は確かにあまり無さそうですが、提案力があって結果で認めてもらえれば採用されることもあるのではないでしょうか。



それはそうだと思います。私、ビデオの選曲効果の仕事を40年やってましたが、ディレクターとのBGMの打ち合わせで「こんなイメージ」と指示を受けても、音作りの段階で「違う」と思ったら自分がイイと思う曲を選択してました。一応Dの意向も満足させられるような曲もバックアップで用意して。で、MAスタジオで聞かせるとだいたい自分の選曲の方が採用されてました。もちろんDが「やはり打ち合わせ通りの音楽がイイ」という場合もあります。


> なにしろ感覚の世界なので「いいね!」と言わせればこっちのもんです。


 そうですよね。結局はそこなんです。


[No.739] 2025/04/13(Sun) 19:13:07
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