去年からKORG NU1を中古で購入し、あのデカい筐体をホールに運んでいます。 Rbクロックはヤフオクで競り落としたものと、周波数変換モジュールを使ってDAWとKORG NU1に同期させています。
ここで問題になるのは、ダウンサンプリングのソフトに何を使うかです。 初めはTASCAMのHi-Res Editorを使っていました。 このソフトはWAVファイルではRIFFで出力してくれないので、おおよそ2GB以内に切り刻んで、Sound ForgeやSamplitudeでつなぎます。 Bitは24BitにしないとSamplitudeは読んでくれない。 また、32Bit intではPOW-Rは正常な動作はしなく、ホワイトノイズを吐き出してしまいます。 当然32Bit Floatにしないと動作しません。
切り刻むのが面倒なので11.28MHz DSDに対応するSound it!を購入しました。 しかし、変換後の音が悪い。クライアントに聞いてもらったら、不評。 最新のSond Forge Pro18はFs=768KHz対応と謳っていたので、11.28MHzDSDは対応しているかと、ソフト会社に尋ねたらNG。
そこで、いろいろ試行錯誤して、私なりの方法は以下になりました。
Sound ForgeとSamplitudeを使う前提です。
1.DSDファイルの容量は約2時間半の取りっぱなし。 30GBを少し下回る容量となるのでTASCAMのHi-Res EditorでDSDファイルのまま約半分に切り分けます。 20GB以上だとSound Forgeはエラーが出て読み込んでくれません。
2.KORGの録音ソフトの出力フォーマットはDFFファイルです。 fmtチャンクを探り、サンプリング周波数を半分にしてSound Forgeに読み込ませます。 私はHxdというソフトを使いました。 ちなみに検索は、
11.28MHz → 00 AC 44 00 5.64MHz → 00 56 22 00 2.82Mhz → 00 2B 11 00
です。 検索に使ってください。 00 AC 44 00を検索機能を使って探し出し、5.64MHzの00 56 22 00と書き直します。 当然バックアップは事前にして行ってください。
3. 5.64Mhzに変換したら、DFFファイルをTASCAMのHi-Res EditorでDSFファイルに書き直します。 Sound ForgeはDFFファイルを読み込んでくれません。 余談ですが、DSFに変換後はHxdで00 56 22 00を検索しても見つからなくなりました。 変換後のサンプリング周波数はHi-Res Editorで確認してください。
TASCAMのHi-Res Editorで作ったDSFファイルをSound Forgeで読み込ませます。 時間がかかるが仕方がない。 読み込んだ後は352.8kHz 24BitのPCMに変換されています。 次に右下にあるサンプリング周波数の項目を176.4kHzに書き直し、32BitFloatにして Samplitudeでダウンサンプリングを行うならWAV RIFFか、Sound ForgeならW64で一旦保存しておきます。
再び読み込み後、ダウンサンプリングは、所望のサンプリング周波数の半分の周波数で行い保存し そのファイルをSound Forgeなどのソフトでサンプリング周波数だけを2倍にすれば、正常な速度になります。
セコイアはDSDに対応していますが、価格が高い。
というわけで、時間はかかるが、お金をかけずに自分なりのクオリティ維持のため下手な方法を編み出しました。
ほとんど参考にならないでしょうが、ご紹介いたしました。 (Samplitudeはサンプリング周波数は384kHzのファイルは読み込みます。ただし768kHzのファイルはエラーになります。)
[No.764] 2025/09/21(Sun) 18:08:49 |