[711] ハーレムフォーチュン Name：陣 HOME Date：2014/04/29(火) 10:21 [ 返信 ]
早売りゲットの最新作。
次回が西方面寄りの一大攻防戦になるのを意識してか、こちらはまさに東方面における、一つの集大成ないし総決算という感じ。
ただしあくまで「レナス一門」と、それが属する山麓朝内部においてという風であり、もはやそれ自体が一つのブロックになっている感じの、雲山朝系については、ラルフィント系前作の『セイバー』で扱ったためか、今回での言及はほとんど無し。
とにかくこれはラルフィント系が時間的にも恐ろしく巨大化したためでもあり、かつての『アカデミー』では「ラルフィントを飲み込まんとするレナス家」とまで書かれた物でしたが、今では「レナス家を飲み込まんとするラルフィント」にまでなっているというか。
尤も、そのラルフィント系の中でも、やはり依然として最大派閥なのがレナス系であるのも違いないわけであり、ラスト間際でウェルキンが呟いた様に、まさに今回は今までで最もレナス系のスケールが大きくなった展開。
そしてその最大の焦点となっていたのが、まさにウェルキン自身。
まさか「イヴゥンの息子」として、一般的な血統観に見て、本来の「レナス直系」と認められた存在だという設定が、まさに予想外の予想以上。
（政略的な意識の無いはずの、ランゴバルトが自然に「オグミオス卿直系」という台詞を吐いているというのも上手い。）
そして一番重要なのは、彼の存在を含め、レナス一門自体が、極めて歪で不安定なバランスの上にあるというのが明白になったという点。
つまり親世代のいる内は、なんとか収めるだろうが、子供世代以降になれば、あるいは何らかの形で「優劣をはっきりさせる」必要が出てくる可能性があるという事。
そしてそれは、家組織や家臣たちの存在も加え、レナス家が強大になればなるほどそうなるという、絶対的な矛盾。
単にレナス家の保全というだけでなく、ウェルキンが自己の「保身」に細心の用心を心掛けているという状況に、今までのレナス系作品では考えられないくらいの、切迫ぶりすら感じられるくらいと。
すなわち「本家継承」のクリエートをはじめ、「実権派」のネメシス、「血統直系」のウェルキンの間で、最低でも一門が三分される可能性が示されたわけであり、場合によれば、現在の両朝対立を超える分裂抗争に陥る危険性も高い。
（そして「側室の子」として「気楽な立場」のサハウェイとしては、局外に離脱か。）
それはある意味、最初から「抗争必至」のドモスをも超える悲劇ともなるはずと。
まさに結論で言うならば「平等は必ずしも善ではない」という事か。
特に時代条件次第によっては。
それだけに、本作でのバージゼルと三姉妹の「無言」「沈黙」ぶりは余りにも大きく重い。
--------------------------------------------------------------------------------
[747] ハーレムフォーチュン（第二評） Name：陣 HOME Date：2014/05/04(日) 22:29
アマゾンの感想で「表紙のヒロインが一人足りない」との事。
要するにブルーニャの事でしょうが、確かに彼女の存在意義は、なかなかに大きい感じ。
本編では大人びたヴィーダが表紙では妙に子供っぽく見えるのも気になりましたが。
--------------------------------------------------------------------------------
[875] ハーレムフォーチュン（クイーン追加） Name：陣 HOME Date：2014/06/21(土) 15:03
なんとバロムリストまで大陸横断のセシルの天馬の借り出し先として、カンタータ家に言及。
この時期のレナス一門が雲山朝に属していた事もあっての、実に上手い展開ですが、それだけに再離脱後の今後の関係にも注目と。
--------------------------------------------------------------------------------
[1172] RE:ハーレムフォーチュン Name：陣 HOME Date：2014/08/01(金) 23:04
ドモス王家についての、皆様方の御意見を聞いている内に初めて気が付きました。
つまり「同母姉弟」と「その間の異母兄」の構図と言えば、まさにこれとそっくりではないかと。
いわばタニキスがフランギースというわけで、そちらは何となく感じたものの、この時は何故かウェルキンとアレックスが重ならなかったんですよね。
ただしこうなってくると嫌でもアレックスの「ウェルキン化」が気になってくるところ。
そうなれば「婿入先」の「カンタータ家」に相当するのはどこかというわけで、仮にも「王太子」であった身となれば、おいそれとという事にもなりかねませんが。
そこで、まさにそれこそ「ああ！なるほど！そういうことか！」と。
--------------------------------------------------------------------------------
[1284] ハーレムフォーチュン（マスカレード追加） Name：陣 HOME Date：2014/08/21(木) 15:02
「公子」という呼び方でこちらを連想。
ルグランジュを見ても、こちらでは番外のブルーニャに比べても目立たなかった、ヴィーダのリベンジ的な感じも。
--------------------------------------------------------------------------------
[1626] ハーレムフォーチュン（コロシアム追加） Name：陣 HOME Date：2014/11/13(木) 21:53
この時点では「隆盛」のレナス家にも、かつては「悲惨」な時期があったと判明。
その辺りを考えれば（当時を知るはずの）ランゴバルドの「涙」の意味も尚更か。
--------------------------------------------------------------------------------
[2798] ハーレムフォーチュン（フェイク追加） Name：陣 HOME Date：2015/10/17(土) 16:34
美味しそうな料理を前に、延々と長い祝辞を述べる「おっかなそうな爺さん」の「若い士官」時代が登場。
ぜひとも比較して見るのをお勧め。
--------------------------------------------------------------------------------
[3375] ハーレムフォーチュン（カジノ追加） Name：陣 HOME Date：2016/04/24(日) 12:27
またしても登場の雲山朝系によって、またもや間隔の開いた感じのレナス系現時点最終作品。
果たして次の同系列が出るのは何時の日か。
--------------------------------------------------------------------------------
[3625] ハーレムフォーチュン（９月新作前） Name：陣 HOME Date：2016/08/17(水) 22:26
レナス一門としては、ようやくこの作品に続く登場編。
果たしてここで紹介の面々の登場ぶりは如何に。
--------------------------------------------------------------------------------
[3798] ハーレムフォーチュン（アバンギャルド追加） Name：陣 HOME Date：2016/09/13(火) 21:52
今回の直前に位置すると思われる今回。
この間にサラミス家との接近もあったと思われるがその辺りに触れるのは何時か。
--------------------------------------------------------------------------------
[4514] ハーレムフォーチュン（プロヴィデンス追加） Name：陣 HOME Date：2018/10/28(日) 21:13
今回は名の出なかったカンタータ。
あるいはマリオベールとの混同か。
[No.204] 2019/02/24(Sun) 22:24:32 |
ハーレムフォーチュン - 陣 - 2019/02/24(Sun) 22:24:32 [No.204]